「殺された黒猫と、死体と一緒に壁に塗り込められた黒猫は同一猫ですかって? さあ、分からないです。ボクは猫ですから」
真名:黒猫プルートー
性別:不明(自己申告は雄寄り)
身長:160cm(変化時)
体重:48kg(変化時)
出典:『黒猫』、黒猫の伝承
地域:アメリカ、欧州各地、日本など
属性:混沌・中庸
仕草がいちいちあざといが猫だから仕方がない。でも語尾に「ニャ」は付けない。猫だけど分別はある。
クラス「復讐者」のサーヴァント。
特異点と化した米花市に召喚された野良サーヴァント。自身がヒトではなく猫だったのと、忘却補正のクラススキルのお陰で真名を忘却することなく、「役」を宛がう特異点の強制力に囚われることもなかった。
「プルートー」はローマ神話の冥界の神、ギリシャ神話の「ハデス」の流れを組む。「富める者」という意味を持ち、冥王星の守護神であるとされている。だが、彼は神ではなく神と同じ名前を付けられたただの猫にすぎない。
正体は、エドガー・アラン・ポーのホラー小説『黒猫』に登場する黒猫である。犯人に殺された被害者であり、自らの手で犯人への復讐を成し遂げた「復讐者」とされている。
プルートーは犯人に片方の眼球を抉り取られ、首を縄で吊るされて殺害された。プルートーの死後、犯人の前にプルートーによく似た隻眼の黒猫が現れ、黒猫は犯人が殺した妻の死体の隠し場所を警察へと教えるために死体の上で鳴いたとされている。犯人は殺人罪で絞首刑となり、プルートーの殺害方法と同じく首を縄で吊るされることとなった。
プルートーと彼の死後に登場した黒猫が同じ存在であるとは書かれていない。だが、多くの読者は彼が地獄から復讐のために蘇ったと考えている。そのため、読者は彼を「復讐者」とした。被害者を絞殺した犯人を絞首台へと送った「復讐者」と。
自らの死の憎悪を持って、死してなお自らの手で復讐を遂げた悪魔の化身。
復讐者と定義づけられたモノ。
「復讐したって、被害者は喜ばないよ!」「ンな訳あるか! 復讐しろ!!by被害者」という展開を望む者たちによって肉付けされた、被害者が抱く犯人への憎悪の可視化。
キャラクターとしての黒猫そのものではなく、理不尽に殺害された被害者は犯人へ復讐しても正当化されるという概念の結晶。
その成立過程故に、彼は犯人の罪を嗅ぎ付け・告発する。罪が分かる黒猫は、その鳴き声をもって「探偵」へ「犯人」を教えるのだ。
聖杯にかける願いは……「じゃあ、ちゅーるとお昼寝がしやすい寝床をください」。猫ですから。
黒猫プルートーは本来幻霊である。そのため、通常の聖杯戦争で召喚されることはまずないし、本人(人?)も初めて召喚されたと語る。
特異点と化した米花市に召喚されるにあたり、霊基を補強するため魔術的な黒猫の概念やシュレーディンガーの猫の逸話などが統合されている。そこまでして何故自身が召喚されたかは、プルートー自身も分かっていない……らしい。
全身黒ずくめで縄のような白いマフラーを巻き、右目に医療眼帯を着けた少年とも少女とも見分けのつかない姿でカルデアと接触しているが、これは後述する「変化」のスキルで人間に化けている時の姿。
本来のプルートーは、縄を首に巻き、胸元に縄のような白い模様がある美しい隻眼の黒猫である。元々は白い毛の一本もない射干玉の猫だったが、自身の死後に登場した黒猫と同一視されているため、胸元に白い模様が出てしまった。
作中で黒猫の性別が明記されていなかったため、性別はない。抉り取られた眼球も作中には左右どちらか明記されていないので、有名な挿絵に準じている。
魔術的な要素が霊基に取り込まれているため知能も向上し、言葉も流暢に話すことができる。しかし、基本的に猫であるため戦闘には期待しない方がいい。気持ちが良いと喉をゴロゴロと鳴らす。
クールにすましているが、本来の性格は好奇心旺盛で甘えん坊。時々猫じゃらしで遊んであげないと拗ねます。深く愛して信頼した主には精一杯の愛情を返す猫らしからぬ猫であるが、主の裏切りから始まった自身の成立理由のためか、主の選定には慎重になっていた。
猫のことを深く理解してくれるマスターとなら良い関係が築けるだろう。あ、おやつのちゅーるは忘れないでください。
ステータス:
筋力E 耐久D 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具B+
スキル:
〇復讐者B
〇忘却補正C
〇自己回復B
〇変化B
→その身を自在に変化させることができる。猫は液体、猫は変幻自在。違う毛色の猫にもなれるし、人間にもなれるので、雑踏に混ざって姿を消すのも容易い。しかし、サーヴァントとしての自身の成立の発端となった隻眼だけは変化させることができない。二足歩行が疲れるのでなるべく猫でいたいです。
〇魔女の使い魔A
→黒猫は不吉の象徴、黒猫は魔女の手下。猫は魔術と密接な関係にあり、長年の伝承として囁かれ、信仰される。プルートー本人(猫)は幻霊であるが、魔術的な黒猫の概念を統合することによって霊基を補強している。
黒猫が横切れば不吉。黒猫が住み着けば縁起がいい。世界各国に散文している「黒猫」の伝承を再現できるが、プルートーがそれを実行するかは気分次第。まあ猫ですから。
〇シュレーディンガーの猫C
→20世紀の物理学者エルヴィン・シュレーディンガーが提唱した量子力学の思考実験。内容は知らないが名前だけは聞いたことのある、なんかカッコイイフレーズとしての知名度だけが高すぎる。黒猫の逸話と共に統合されているが、ぶっちゃけ猫繋がりだけである。
自身の生死確率は常に重なり合っている状態。簡単に言うと、攻撃を受けて「やったか?」の状態ではプルートーの生存を信じている者がいる限り絶対的に生存している。ほら、100万回生きた猫とか言うでしょう。
宝具:
『
「地獄に堕ちて悶え苦しむ悲鳴、地獄に落として喜ぶ悪魔の歓声――壁から、墓から、さあ……何が聞こえるでしょう」
自身が登場するホラー小説『黒猫』のラストから昇華された常時発動型の宝具。
猫の鳴き声か悲鳴ともつかない声とともに犯人を告発する。プルートーは罪を犯した者を知っている、この者は復讐されるべき存在だと明かす者に告発する。
だが、あくまでも犯人だけを告発するので、動機もトリックも何一つ分からない。答えだけは教えるので、途中の計算式は自力で解いてくださいという猫の手を雑に貸し出した宝具。だって猫ですから。
だが、特異点となった米花市では「犯人」は「探偵」に暴かれるという
ある意味この特異点専用の宝具。だが、プルートーが事件現場にいなければ発動できない。
『
「ボクは「被害者」、彼らは「犯人」……ボクは「復讐者」。復讐しましょう、地獄の淵から蘇って。ボクの首の縄とお揃いの縄を、首に括って処しましょう!」
自身の死に様、復讐のために悪魔の化身となった瞬間が昇華された宝具。
プルートーは飼い主を好んでいた。猫なりに慕っていた、愛していた。だが、酒に溺れて狂気を孕んだ飼い主はプルートーの片目を抉り取った。怒った、噛みついた、当たり前の反応だ。
飼い主の狂気は募り、遂にプルートーの首に縄を括り付けて木に吊るした。プルートーは殺された。
愛情は憎悪へと変わる……ただの黒猫は地獄から蘇り、「復讐者」へと生まれ変わる。
自身を殺した犯人を、自身を絞殺したように絞首台へと送った黒猫。その物語を再現する。
憎悪の炎をまき散らして首の縄で対象を縊り殺すたけではなく、その者が犯した罪へ相応しい刑に処す。刺殺には磔刑を、銃殺には銃殺刑を、撲殺には石打刑を、絞殺には絞首刑を。
罪を犯した者にはそれ相応の報いを受けさせる因果応報実行宝具。対犯人特攻。
真名:黒猫プルートー
エドガー・アラン・ポーのホラー小説『黒猫』に登場するプルートーと名付けられた黒猫。
酒に溺れて豹変した飼い主に殺害され、彼とよく似た黒猫が飼い主を絞首台へと送った。と思われているが、酒乱と絶望と疑心暗鬼の語り手が紡いだ物語であるため、プルートーは悪魔なのか、それとも2匹の黒猫が存在していたのかは不明。
実際、妻の死体と共に黒猫の死体も壁に塗り込まれたとも言われている。
当小説はゴシック・ホラー小説ではあるが、著者の代表作の方が有名すぎるため推理小説と混合されてしまっている。そのためか、「犯人」と「探偵」の対立が根源にある米花市では汎人類史よりも知名度が高いようである。
召喚初期:首に縄を巻いた隻眼の黒猫
第一段目:人間に変化した姿。黒ずくめで白い縄のようなマフラーに医療用の眼帯を着けた中性的な容姿
第二段目:同上
第三段目:猫の姿で憎悪の炎を纏い、背後には赤い目と口の巨大な黒猫のスタンド(?)が出現する
最終再臨:首の縄が外れ、縄でじゃれて遊ぶ黒猫
絆礼装では壁をくれる。
ヴァレンタインになると、贈り物orお返しとして、撫でても吸っても好きにしてくださいと、ごろんと寝そべりお腹を出して来る。
イメージする声は、少年役を得意とする女性声優さんがいいですね。