ボーイ・イン・ザ・シンデレラ   作:しらかわP

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31st stage : “Sometimes, return to calm days.”

IUも終わり、忙しない日々が少しだけ落ち着き始めた詩緒は久しぶりに登校していた。

 

四月は仕事の関係上あまり学校に来れず、たまに進路指導室へ顔を出しては課題を提出することで何とか卒業できるように取り計らってもらっている。

課題を提出し、受け取り、仕事があるためすぐに帰るような学校生活を送っていたが、五月の半ばになってようやく教室への登校を再開したのだった。

 

仕事がやや落ち着いたのには先日のIUが絡んでおり、元から決まっていたスケジュールはあるが、IUファイナリストの三人に仕事の依頼が集中するため、現在それなりに売れっ子の詩緒でもスケジュールが埋まらない状態なのである。

 

IUの練習をする必要もなくなり、休養期間としてしばらくの間は練習のペースも落としましょう、と神保とも相談した結果、ギチギチのスケジュールはかなりゆとりのあるものへと変わっていた。

 

朝早いのは変わらず、久しぶりの登校ということもあって少し早めに学校へと着いてしまった学ラン姿の詩緒は、昇降口でローファーから上履きへ履き替えた。

どこだったかな、と少し悩んでから下駄箱に靴を入れて、廊下を歩く。

組は覚えているものの教室の位置がどこだったか分からない詩緒は、彼と同じく早く登校していた見知らぬ生徒に尋ねた。

 

詩緒が話しかけた男子生徒は上履きの色から自分とは違う学年だと分かったが、先輩か後輩かは分からなかった。

男子生徒はどうやら詩緒の事を知っているらしく、やや挙動不審な態度を取っていた。

詩緒が芸能人であることを差し引いても、華奢な美少女が学ランを着ているという非日常感を覚えるので落ち着いていられるのも難しいだろう。

 

しかし、アイドル活動でさらに向上したコミュニケーション能力で、相手の緊張を解しつつ、会話を続かせる詩緒の話しやすさといったら初対面とは思えない程であり、男子生徒は気付かないうちにその会話を楽しんで、二年の教室がある廊下まで案内していた。

 

「ここまでくれば大丈夫。ありがとう!」

 

男子生徒にお礼を言い、ニコニコ笑いながらひらひらと手を振る詩緒に、男子生徒は胸の鼓動を早めたが、相手は男の子だということを改めて思い出し、頭を振って邪念を払った。

 

別れた後、詩緒は自身が所属する組の札を見つけて、その教室へと入ると、すでに何名かの生徒が登校しており、一人で自習や読書をしている生徒もいれば、二、三人で話し込んでいる生徒もいた。

 

彼らは教室に入った詩緒を見ると一瞬硬直したが、すぐに直前まで行っていた行動に戻ったが、会話していたものは声を抑えているあたり、詩緒の話題に切り替わったのだろう。

ひそひそ話のつもりだったであろうが、少人数の教室では詩緒にも全くと言っていいほどに会話は筒抜けだった。

 

「おはよう。僕がどうかしたの?」

 

詩緒はその内容が悪いものでもなかったので、気に留めることなく話し合っていた男子生徒のグループに声を掛ける。

 

「え、あ、おう。何でもないっす……」

 

男子生徒のグループはアイドルに急に話しかけられたのに驚いて、もごもごと言い淀むが、詩緒はお構いなしに距離を詰める。

色んなファンと接して活動するアイドルだからこそ距離の詰め方にもあまり遠慮が無いのは活動を通しての恩恵と言うべきか疑問だが、この場では少なからずプラスに働いたらしい。

 

「そういえば初めましてだよね。水上詩緒です。よろしくね」

 

詩緒は、こういう時に仕事で営業の現場に行ったりして良かったなぁ、としみじみ思った。

挨拶の言葉もスラスラ出てくるし、物怖じしないような堂々とした立ち居振る舞いで、初対面の相手にも安心感を与えられる。

 

彼の挨拶にその男子生徒たちもそれぞれ名乗り、よろしくと挨拶をした。

実際のところ、詩緒のことを芸能人だからお高くとまっているのだろう、と勝手ながら嫌味に思っていたのだが、全くそんなことが無くて驚愕していた。

 

「僕、初めてこの教室来たんだけど、席が分からなくて……。知ってたら教えてもらってもいいかな?」

 

少し遠慮がちに教えを請う姿に断るべくもなく、そこだよ、と一人の男子が指を差した。

詩緒は、ありがとう、と言って示された席へと歩き、荷物を置く。

何も入っていない机は軽い音がした。

 

席に座って隣に目を向けると、早くに学校へ来ていた男子生徒がイヤホンを耳に挿して自習をしていた。

意識が高くて凄いと感心しながら、詩緒はチラリと内容を覗き見る。

数学の問題集をやっているようで、スラスラと解いていく姿を見て学校で勉強する時は頼りになりそうな人だと感じ、迷惑になることを承知で話しかけることにした。

 

詩緒が身を乗り出して声を掛けると、自習をしていた男子生徒には聞こえなかったようだが、詩緒が視界に映り込んだことで彼の方を向いて、少し鬱陶しそうに、何ですか? と尋ねた。

 

詩緒は先程と同じように挨拶をして話し始める。

あまり自分から話をするようなタイプではなさそうだったので、詩緒が勉強に関連する内容で会話を繋いでいく。

 

「いつも課題とか出してるんだけど、全然理解できてなくて……。中間も近いし、今度暇な時あったら勉強教えてほしいんだけど、いいかな?」

 

「え、ああ、まあ……」

 

男子生徒は空返事だったが、特に真に受けている様子も無い。

自分が頼まれるなんて思ってもいないという反応であるが、当の詩緒はやった! と喜んでおり、本気でそう思っているのかそうじゃないのか、一般的な男子生徒から見れば判断に困る。

当然、詩緒本人としては至って真面目であるし、プライベートな学校生活を特に仕事と混同したいとは思っておらず、アイドル活動で鍛えられたスキルは使うが、周囲から色眼鏡で見られたくないというのも詩緒の思うところであった。

 

そのため、なるべくクラスメイトとして接したいと思っているし、自分から積極的に交流を図っていこうと考えている。

お隣の席ということもあり、詩緒は彼に積極的に話しかけていくも、男子生徒はあまり笑ってくれはせず、嫌われているかもしれないと感じ始める。

 

「あの、鬱陶しかったら言ってくれたらいいからね」

 

さっきまで勉強していた人だし、楽しくなさそうだったので、詩緒は気遣って言葉にする。

 

「いや、別に、そんなことないけど……」

 

男子生徒が困らせてしまったのかといった風に申し訳なさそうに言葉を紡いだので、とりあえず肯定されなくて良かったと詩緒は思いつつ、その言葉を信じることにした。

 

しばらく話をした彼が、思ったことを口にするのがあまり得意な人ではないことを理解すると、詩緒は彼の言葉を遮らないように配慮しながら、文脈がずれないように会話を成立させることを意識して次の言葉を選んでいく。

 

次第に話すことに慣れてきた男子生徒と会話を続けていると、始業が近付くにつれて生徒も増えていく。

去年同じクラスだった友人が今年も同じクラスにいて、詩緒はあっという間にクラスに馴染んだ。

 

他の生徒と絡む詩緒の姿を見た隣のクラスメイトは、再び自習に戻ろうとすると、くいと袖を引かれる。

詩緒が彼の方を向いて微笑む。

 

「今度時間作れたらよろしくね」

 

ぱしっと両手を合わせてお願いするのを見て、思ったより悪い人じゃなさそうだなと男子生徒は思うのだった。

 

☆ ☆ ☆

 

学校を終えた詩緒は、プロデューサーの神保に呼ばれたため美城プロダクションの本社へと赴いていた。

建物の上階に位置するアイドル部門の事務所は、社員のオフィスや会議室、応接室などを内包しており、所属アイドルの人数に違わぬスペースの広さだ。

 

詩緒は、自身に割り当てられたデスクでPCのモニターを見ながらキーボードをカタカタと叩いている神保を見つけて、彼の元へ向かう。

途中、他の社員に挨拶しながら移動しているので、終業まで残り三時間くらいという絶妙に疲弊した社員たちにもわずかに活気が戻った。

少し親しい間柄の社員にはマッサージを頼まれたりしており、詩緒が渋々と肩を揉んで応えてあげるような光景が日常的である。

 

そういった男性社員は女性社員から白い目で見られ、詩緒にも嫌なら断るべきと助言しているのだが、別に男同士だから問題ないことを詩緒が主張すると、彼女たちは軽く頭を抱えていた。

 

たかだか普通のスキンシップなのに結構過敏に反応されるものだなと不思議に思いつつも、神保に今日呼び出された理由を聞く。

疲労が溜まっていたのか、目頭を押さえていた神保だったが詩緒の存在に気付くと、椅子をくるりと回転させて彼に向き直した。

 

「お疲れ様。今度総選挙の結果発表があるでしょう? 千川さんがMCをやるんだけど、ウタも一緒にやってくれないかって美城常務から直々にお達しがあってさ。ウタが良ければ……」

 

まだ続く言葉を詩緒が遮るようにして、やります! と答えた。

自分が出られないイベントだと思っていたため、意外なアプローチで出演できると考えるよりも先に口が動いてしまった。

それに同じプロジェクトのメンバーがどの順位に着くかを間近で見ることができて、詩緒にとっての特等席でもあったのだ。

 

総選挙の応募期間は次の週末までで、その一週間後に結果発表のためのステージが設けられる。

 

シンデレラガール総選挙は美城プロダクションのアイドル部門にとって大きなイベントであるが、詩緒個人にとってもイベントの進行という大役を任されることになったので、彼の転機にも成り得る、と神保は考えていた。

そもそも美城常務からの推薦というのはかなり大きく、何か詩緒に期待している節があるのは間違いない。

一体何を見て、詩緒をその枠に推薦したのかは分からないが、ともかく詩緒にとっては初めての経験となる。

 

しかもその初めてがリアルタイムでも数万人は行く末を見守るであろう総選挙だ。

失敗したら尾を引くことになるリスクも背負っている。

しかしながら、一時的に仕事のオファーが減っている詩緒は数週間先のスケジュールなら調整ができるので、せっかくのアイドル部門所属でもあるというわけで声が掛かったのだろう。

 

仕事減少についてIUのファイナリスト三人に取られているというだけではなく、IUの本番でミスをするという失態を晒して、ネットの一部で叩かれているのも大きな原因になっていると神保や美城常務は考えており、詩緒の新たな一面を見せることで評価の回復を図ろうとしているようだ。

そのための采配であることも神保は薄々気が付いていた。

美城常務としても詩緒のような可能性を秘めたアイドルがつぶされてしまっては困るだろうと、彼女の中でも詩緒に対する評価は安定した位置にまで上り詰めているという確信が神保にはあった。

 

あとは当日、詩緒がとにかく放送事故レベルの大きな失敗をしないかどうかでまた世間あるいはネットでの評判も変わってくるのだろうと踏んでいる。

 

詩緒はそんなごく一部のネットでしか囁かれない悪評など気にも留めていないだろうが、誰がどこで話を大きくして、世間に対して投げかけるかは分からないのだ。

そんなリスクを早めに淘汰するには彼の評価を上げれば良く、文句を言う人々を実力でねじ伏せられるほどの力量が詩緒にはあると予想している神保と美城常務の作戦でもあった。

 

そんなことは露知らず、詩緒はイベントを一視聴者と同じような感覚で楽しみにしており、プレッシャーは受けずとも、イベントをより良くしようと司会進行の練習を開始するのであった。

 

☆ ☆ ☆

 

「やー、聞いたよウタちゃん! 総選挙の司会やるんだってね!」

 

プロジェクトメンバーと行っていたレッスンの休憩中、嬉しそうなりあむが詩緒に声を掛けた。

彼は水を飲みながら、こくりと頷く。

 

「良かったですよね。選挙では投票できないってことになってましたけど、そんな大役を任せられるとは、さすがウタちゃんだなぁ」

 

あかりも詩緒の出番があることに安堵すると同時に目立つポジションに立たされる詩緒を称賛した。

 

「でもみんな凄いよね。自分らのプロジェクトメンバー全員、中間発表で圏内だったし、バズるのも時間の問題だね」

 

あきらが言うようにシンデレラ総選挙の中間発表では、プロジェクトメンバーは圏内、つまり一九〇人いる所属アイドルの中、全員が五十位以内に入選しているのだ。

 

しかしながら全員が目指しているのは上位の五人以内であった。

その五人は次のシングル曲の歌唱メンバーになることが約束されるからだ。

 

「まさかのりあむさんが中間で九位。炎上商法ですね」

 

凪が普段通りの無表情でさらっと言うと、りあむが心外だといった表情で凪に振り向いた。

 

「炎上なら投票されてねぇんだわ! 何でもかんでもりあむちゃんを炎上に結び付けるのやめよ!?」

 

否定するところがどことなく怪しいな、と凪は目を光らせつつも、確かにこれといってりあむの悪評を聞くことはないし、炎上商法と言う割にファンが楽しんでいるようなので人気が出るのも納得していた。

もしかしたらコイルショックさながら、りあむショックかもしれないという考えが凪の脳裏を過ったが、考えないことにした。

ちなみに、実際に組織票は入っておらず、りあむの努力の成果である。

 

「でもりあむちゃんさ、この前リプライで批判来てた時は罵り合ってたよね」

 

ちとせにしては珍しいSNSの話で、その時のりあむとファン……かどうか分からないが、リプライしてきた人とのやり取りを見ていたらしい。

ネットニュースになっていたので、たまたま目に付いたのだろう。

その書き込みに対するコメントがそこそこ荒れてるように感じたのをちとせは思い出していた。

 

「あれ、そうだっけ?」

 

当人はすっかり忘れており、何も気にしていない様子なのは豪胆な性格であるのか、ただ単に記憶力が皆無だからなのかは判断に困るところだが、確かに、たかだかネットニュースになったくらいで騒ぐことではないと、ちとせは思い直した。

 

「りあむサンのあのツイートまだ残ってるんデスよね」

 

あきらはそのツイートにいいねを押していたらしく、ギザギザの歯を覗かせるくらいニコニコ笑顔を浮かべながらそのツイートを見返していた。

 

「りあむちゃんの煽り耐性の無さ半端ないよね」

 

あきらの横から一緒にスマホの画面を覗いている颯もクスクスと笑っている。

蒸し返さなくていいだろー、と言いながらりあむも二人の後ろからひょこりと顔を出して件の書き込みを確認する。

そんなこともあったなぁと苦い顔をする彼女だったが、その煽りリプライに沸々と怒りが込み上げてきたのか、徐々に表情が怖くなる。

 

「りあむさん、面白いです」

 

詩緒が小さく笑って、りあむの事を素直に称賛する。

キャラクターの方向性がまるで違う存在なので、詩緒としてはりあむやりあむのファンの言動は良い意味で刺激的であった。

 

「もうウタちゃんに喜んでもらえるなら何よりだけども、あんましぼくのツイッター見ない方がいいよ。というか見ないでください!」

 

詩緒に懇願するりあむは傍から見て滑稽で、詩緒はそんな年上の女性に困惑するばかりであった。

 

「まあまあ、ウタちゃん困ってるし、りあむちゃんもその辺にしとこ」

 

距離が近くなった詩緒とりあむの間に割って入るのはニコリと笑うちとせだが、ウタちゃんに近いとでも言いたげな圧を放っており、りあむは思わず後退った。

 

「ちとせさん、僕は困ってないから大丈夫ですよ」

 

ちとせが自分のために怒っていると勘違いした詩緒は慌てて止めるが、ちとせは彼の方を向くと、大丈夫じゃないでしょー! と彼の髪の毛をわしゃわしゃと乱した。

ちとせらしからぬ行動に詩緒の頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされる。

 

解放され、ぼさぼさの頭になった詩緒はぽかんと呆けた表情でちとせを見つめていたが、ハッとした直後、何するんですか! と怒り出す。

怒っているといっても童心に返って遊んでいるかのような笑顔なので、本気で怒っているわけではない、ということはすぐに全員が理解しており、微笑ましい限りである。

 

「最近ちとせさん、隠さなくなってきたんご」

 

あかりがぼそっと呟くと、隣の千夜は溜息を吐いた。

 

「お嬢様がそれでいいならいいのですが……」

 

千夜はここ最近でちとせの気持ちに気が付いたのだが、従者としては主人の恋愛の行方について気が気ではないのだ。

初対面の時に詩緒へ失礼を行うほど行動力があるように、奥手というよりかはむしろ積極的なところはあるが、恋心を自覚してからは微妙な距離感を保っており、傍から見ているともどかしい。

本人としては詩緒を好きな気持ちとアイドルの恋愛NGという板挟みに苦しんでいる状態である。

 

千夜はそのことを憂いており、詩緒がいなければ、あるいは女性であれば問題は無かったのにと邪な考えがふと過るが、それでも詩緒の事を嫌いにはなれないので、主人の恋路を静観するしかなかった。

 

「ちとちゃん、ずるいぞ! ぼくだってウタちゃんとイチャイチャしたいのにさ!」

 

詩緒の周囲では年長二人組が詩緒の獲得権を争ってはいるが、良いライバル関係を築いているようだ。

 

「いちゃいちゃはダメですよ。僕たちアイドルですから」

 

詩緒がりあむの発言に、しーっと人差し指を唇に当て、言ったらダメだと注意する。

その仕草を見たりあむは、可愛いぃぃ、と緩んだ表情を見せる。

対照的に、りあむへと向けた仕草を見たちとせはムスッと頬を膨らませた。

 

そうこうしている内に休憩から十分ほど経ち、トレーナーの聖が戻って来た。

 

「さあ、レッスンを再開するとしようか。……水上の髪が乱れているようだが、どうした?」

 

尋ねられて、ちとせが詩緒の髪をわしゃわしゃとしたことが颯の口から伝えられると、何をやってるんだ、と聖は呆れ気味に言った。

 

「君たちの仲が良いのは知ってるが、水上は男子だ。あんまり過度なスキンシップをすると勘違いされることもある。何よりアイドルでそういったスキャンダルを引き起こすと面倒だから気を付けるように。とりあえず水上はこっちに来い」

 

怒られるかも、と思いながらも素直に従い聖の前まで行く。

彼女は手櫛で詩緒の髪を一回梳くと、持ってきていたポーチから櫛を取り出して数回梳いた。

 

「君の髪はいつもサラサラだから今の状態が気になるんだ。それにしてもよく手入れできていて感心する。最初は付いて行けずに泣いてた男の子がIUで本選まで出たり、君には驚かされることばかりだ」

 

詩緒が予想したものとは裏腹に、優しい言葉を掛けられた。

聖のような普段は厳しい女性が見せる優しさは詩緒にとっては少し毒のようで、顔を赤くして恥ずかしそうにしていた。

 

「さ、これで大丈夫だろう。レッスンの続きを始めるとしよう」

 

その後の詩緒が聖に対して少し接しづらそうにしていたのを見たちとせとりあむは、悔しい思いをしていたものの、聖への憧れと尊敬を強めるのであった。

 




IU編でそれなりに熱が入ったので、燃え尽きて、展開が全然思いつかずに投稿が遅くなってしまいました。
果たして日常回は必要なのでしょうか、という葛藤があり、特に詩緒の学校での話はいらなかったと思いましたが、せっかくなので載せました。
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