この作戦を考えたのは本当につい最近の事だ。それはカナヲが俺達にもっと稽古をして欲しいのお願いしてきたときの事で、あのときの夜に4人で真剣な話し合いをしていた
『まず、改めてカナヲに隠していた私の考えを今一度話します』
しのぶはカナヲになんで、そんなことを考えていたのかをゆっくりと話した
『この作戦は空がいなくなり姉が苦しんでいたときから考えていました。もし、上弦弐と巡り合い、私とカナヲの二人で戦うことができたなら……まず第一の条件として鬼に食われて死ななければなりません』
『え……ど、どうしてですか?一緒に戦えばきっと…か……勝て』
『……そのような甘い考えは今すぐにこの場で捨てなさい。上弦の強さは少なくとと柱三人分の力に匹敵します。しかし、上弦弐は女を喰うことに異様な執着があり意地汚ならしい。そこで、私が目をつけたのが身体能力高く優秀な肉体を持つ柱で加えて女であれば間違いなく死ぬでしょうと私は考えました……』
『っだ……嫌だ!!』
しのぶが説明してるとカナヲは失うのが怖いの言わんばかりに叫んでいた。それを聞いたしのぶ達も俺も驚いたが、しのぶが優しくカナヲの頭を撫でていた
『カナヲ落ち着きなさい。これはあくまでもその時に考えていたことです。今はもうそんなことしませんよ』
『……え?』
『カナヲ、この作戦はもうなくなったのです。空と姉さんのお怒りのお説教で無くなりました』
そう、しのぶが隠していた考えに俺達は以前喧嘩しながらも話し合って何とかその作戦を防ぐことができた。本当にカナエさんが気づいてなかったらどうなっていたやら……
『ご、ごめんなさい』
カナヲは怒鳴ったことにたいして謝っていたが俺達は気にしない。むしろカナヲは本当に感情を取り戻していてあんな声も聞いて俺達は不謹慎ながらも笑顔になっていた
『だが、やはり上弦弐と対峙した時に何も策がないとなるのは不便。お館様はそれを見越して鬼との共同研究で倒す方法を見つけた』
『まず、しのぶの体内に潜んでいる毒を排出するために注射で吸い取ったの。その体内に含まれていた毒を注射ですいとってそこから新たな毒を産み出すの』
『カナヲは私の蟲の呼吸の特徴は以前教えていたから覚えていますよね?』
しのぶは優しい顔でカナヲに問いかけるとカナヲは一句一句思い出してゆっくりとしゃべっていた
『はい。師範の刀は、鞘に収める事で仕込む毒を変えたり調節できるからくり仕掛けにもなっているのですよね?』
『えぇ。ですが、恐らく上弦相手となると中々毒は効きにくいでしょう。そこで、私と共同研究者は考えました……私の潜んでいた体内の毒を注射で吸いとって終わるのではなく、それを利用してかなりの毒を作ることに……』
『そして、その鬼を殺すための研究は出来たがひとつ問題が起きた。どこまで効き目があるのかわからないというのがな……理論では行けるだろうが相手は上弦だし、あの敵がまともに毒を食らうのは考えにくい』
『今回は空もいるので作戦は実行しやすいですが……そのためには空もふたんがかるかもしれません』
『どういう事ですか?』
『毒を効くまでの時間稼ぐということだよ。そのためには共同研究者と共にいた場合のプランもある。1つは奴はきっと油断するから俺はあるものを投げる。まぁ、それでスルーはされるだろうが…もうひとつは誰かが奴の懐に飛び込みその毒を体内にぶちこむ…。そして〆はそれの奴の変動がみられたタイミングにしのぶが刀を納めると……』
俺がそこまで話すとカナヲも理解した。この作戦は言わば、賭けだ。ひとつでも失敗すればこの後の戦いは厳しいと俺は考える…
『だが、必ず俺達が道を開けるからお前が討ち取ってくれ……俺たちの妹ならできると信じてるよ』
カナヲの頭を撫でて俺達は確かな決意を誓った。そして、その誓いは今……
「がっ……毒……?!」
上弦弐が苦しむ声聞こえたのと同時に、しのぶ達を苦しめていた奴の人形が崩壊した。それを見た俺達はさけんだ
「今がチャンスだ!!全員、いくぞ!」
「今なら首を討ち取れます!」
「っ、はい!!」
「よくわからねぇが、行くぜ!!!往生しやがれ、ど腐れや野郎!」
俺も含む伊之助達が飛び込んでくるのを見た奴は扇でなにかを開いた
血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩
奴が仕掛けてきた血鬼術は俺も見たことがなく恐らくあれが最終手段だろうが……この期に及んでまだそんな力が奴に残っていたのか!?奴の召喚した血鬼術の拳が振り下ろしてるのを見て俺達は飛び引いた
「畜生!!ここまできて……!」
伊之助が苦虫を潰した顔をしていた。奴がしかけた攻撃には広範囲に冷気を散布する。また、そのまま打撃攻撃を繰り出したり、口から冷気を吐きつけることもできていた
「……カナヲはあれを使うな。ここは俺が使うからお前のそれは今は使うな」
「え?」
俺達は武器を構えながら、奴の方に走り込もうとしていたが、俺はあれを使う決意した
「鬼殺隊 拳柱 夛田空の最後の技を奴に……見せしめる。あとは頼んだぞ……」
「空、まさか!?」
俺はそれだけを言うと走り込んだ。奴の冷気が漂うがそんなの関係ない!血がはこうが心が砕けようが関係ない!俺は体内に炎を全身に巻き込むように渦巻き、そして力を最大限まで高めた
「(これはまずい!毒が分解してないからあれを喰らえば!!)」
奴の霧氷・睡蓮菩薩の拳が俺に迫ってきたが俺はそれに対抗するように拳をぶつけようとしていた
「人の怒りを触れたお前は俺達に勝つことはない。これでおしまいだ!!」
拳の呼吸 終ノ型 鳳凰
俺は、全身の炎を高めていき奴の霧氷・睡蓮菩薩と思いきりぶつかりそれを燃やすように仕掛けると奴の苦痛の声が聞こえた
「(再生が間に合わない!?嘘でしょ!?こんなことがある!?)つっっー?!!」
「熱いよなぁ!?苦しいよなぁ!!だが、俺たちの怒りの炎はこんなものではないんだよ!!これは俺達の誇りでもあり、勝利の道筋だ!人の心を燃やした力を味わえ!!」
奴の霧氷・睡蓮菩薩が崩壊し始めるのを見えた俺は伊之助達にさけんだ
「今だぁあぁぁあ!!!」
俺の言葉にしのぶ達は上弦の首の方に思いきり三人で飛びかかっていった。そして、しのぶはカナヲの刀と共に握りあいながら首を切りかけていた
「(俺が負ける!?そんなの認めない……っ!)」
「これで……」
「おしまいだぁぁ!!」
「(最後の悪あがきに崩壊しかけても凍り付けを……!?だめだ、炎のせいで直ぐに溶ける!!)」
「あなたの敗因は私達を……人の思いを侮ったことよ。死に腐れ…そして、二度と私達の前に現れずに消えろ……外道が…」
しのぶの言葉と共に上弦弐の首は思いきり跳ねられた…………
そして、俺の体も…………限界が来た………
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