空side
俺は死んでからどのくらいの時間がたったのか知らないが、現在は現世が見える光景に意識向けてみていた
「やっと、無惨を倒したみたいだな……」
仲間が喜びあっている光景に俺は安堵しながらも、その喜びあっている場所に混ざれない虚しさがあった
「しかし、無惨め…まさか、あそこまであがくとは思わなかった……」
何度か生死の狭間でさ迷ってくる仲間を追い返しながらも、無惨のしぶとさに驚いていた。いやはや、伊達に何千年も生きてるだけのことはあるよな……
「さてこれで俺もしばらくはカナヲ達の様子を……見る前に散歩でもするか」
とりあえずは、ゆっくりとこの空間を歩こうと決めたが、その時の俺は知らなかった。現世が騒がしいことに……
しのぶside
無惨との戦いを終えた私達は、すぐに治療をしていた。中には状態があまりにもひどいので、優先的に治療をしていた
「騒がしいですね……まだこちらは治療も終えていないのに……!」
「た、大変です!胡蝶様!」
隠の一人が、私の方に大急ぎで駆けつけてきた。私はここの患者の治療も終えたので、ここに駆けつけたと言うのは誰かがまだ状態よろしくないということなのかもしれない
「急患でしたらすぐに……」
「違います!炭治郎が…炭治郎が鬼にされてしまったのです!!」
「…………え………」
私の脳裏には、明るく笑う炭治郎君が鬼になったと言う報告を聞き、驚き目を見開いた。無惨は死んだはずなのに……何故!?
「っ!とにかく、私が向かいます!貴方はこの人達を安全なところへと連れていって!」
「はい!」
私の指示に隠達は大急ぎで動いていた。私はその場を任せて急いで駆けつけていくと……
「何してるんだ……てめぇ!!」
伊之助君が、冨岡さんを守って刀を構えていた。そして、炭治郎君の状態を見て私は愕然としていた
「喪失したはずの腕が再生してる……そして、あの顔は……!」
「ァアァァァ!!」
「くそが!!」
私は炭治郎君の状態が鬼にされていると分かると同時に伊之助君が炭治郎君と対峙していた。私はまずこの炭治郎くんの状態を人間に戻す薬は今手元にはない……!
「無惨……!」
死んでもなお、人の心を踏みにじるあの黒幕に憎悪を抱きながら、伊之助君の首が切られそうにっていた
「まずい…!伊之助君!」
私は動けない伊之助君に声をかけて走ろうとしていたが、この距離ではとても間に合う可能性は低い……!
「!?」
伊之助君と炭治郎君との間に血が吹き飛び、伊之助君が切られ……てはいないでその間に止めに入ったものがいた
「ね、禰豆子さん……!?なんでここに……!」
私はこの場にいないはずの禰豆子さんがここにいることに驚き、彼女は炭治郎君を抱きつきながら謝っていた
「お兄ちゃんごめんね。ずっとなにもわからなくなってごめんなさい。お兄ちゃん独りに全部背負わせたね」
「(炭治郎君の動きが……?)」
「どうしていつもお兄ちゃんばかり苦しいめにあうのかなぁ…。どうして一生懸命生きてる優しい人達がいつもいつも踏みつけにされるのかなぁ。悔しいよお兄ちゃん負けないで。あともう少しだよ……鬼になんてなっちゃだめ」
禰豆子さんは泣きながら、炭治郎君に優しく語りかけていた。たしかに、禰豆子さんに人間を戻る薬を注入したのは覚えてるが……ここまで明確に覚えてるものなの?
「家に帰ろう」
禰豆子さんが優しく語りかけると、鬼になっていた炭治郎君は叫びながら禰豆子さんを投げようとしていた
「流石にそういう行為は見過ごさないわよ……!」
「炭治郎、禰豆子ちゃんだよ!!人間に戻ってる!こんなことしたら、禰豆子ちゃんが危ないだろ!」
「ァァァア!」
「やめろぉ!!」
「っ!」
炭治郎君の頭に思い切り、殴る伊之助君が怒鳴りながら炭治郎君を呼び掛けてい
「ガァガァいうな!禰豆子に怪我させるな!お前はそんなやつじゃねぇだろうが!!さっさと元の炭治郎にもどれ!」
「てめぇ!自分の妹に何してるんだ!!」
「玄弥君!」
「あれだけ大切にしていた妹が人間に戻ったんだ!!炭治郎、てめぇが鬼になってどうする!?正気に戻れ!!」
「つ、炭治郎君!私は空に託された意思があります!貴方はここで人を殺してはいけない!!多くの人を変えた貴方は無惨の細胞も打ち勝ちなさい!」
すると、炭治郎君は周辺に衝撃波らしきのを出して私達は吹き飛ばされていた。そして、禰豆子さんは必死に呼び掛けていくも炭治郎君はどんどん鬼化にすすんでいた。そして、今度は無惨が使ったこともないような攻撃をしょうとすると……
「ダメ!!」
禰豆子さんは身を呈して、片腕で止めると禰豆子さんの腕は血まみれに……
「このままでは本当に取り返しのつかないことになる……」
「しのぶ姉さん……ひとつだけ方法があります……」
「カナヲ……?」
よろよろと歩きながらカナヲはこちらやって来た。そして、その手元には私が万が一何かあったときのために託していた物品だ
「私が炭治郎に人間を戻す薬を打ちます…」
「…危険よ…」
「…大丈夫です。今の炭治郎は鬼になって間もないので終ノ型を使い潜り抜けます…」
「……止めても無理なのね……。そういうところは私達三人にそっくりね……いいわ、許可しますがチャンスは一回。何かあっても私が必ずカナヲを助けます……」
ふふ、こういう頑固なところは私達に似てしまったみたいね……カナヲを守ってあげて
カナヲside
しのぶ姉さんの許可を貰い、私はゆっくりと炭治郎の方に歩いた。炭治郎は、私の心を変えてくれた大切な人だ
『頑張れ、カナヲ!心は原動力だ!』
あの日、炭治郎が私の手を握り語りかけてくれた言葉は私の心を変えてくれたきっかけだった。そこからは、私なりにカナエ姉さんに話しかけたりしのぶ姉さんに色々と教えてもらったり、空兄さんと出掛けたりしていた
『最近、カナヲは色々と喋るようになったなぁ。俺は嬉しくって、カナヲが望むならいい温泉場所も連れていくぞ』
『え?そ、空兄さんいきなりどうしたのですか?』
『あぁ、いやすまんすまん。それより、カナヲはカナエさんの呼吸をすべて会得してるとはさすがだな』
兄さんは私の頭を優しく撫でてくれた。昔は頭を撫でられるのが怖かったその手はもう怖くはない……でも、もう兄さんはその優しく私の頭を撫でてくれることはないだろう
『カナヲ、覚えとけよ?自分の大切な人を守りたい、助けたいと思ったときが、人は強く戦える』
『大切な人を………守りたい、助けたい………』
『そうだ。だから、その終ノ型はできるなら一生使うことがない事を祈りたい。だが、もしも本当にそれを使うときは覚悟を決めて使えよ』
空兄さんは心配そうに私にそんなことをいっていた。なんで、そんな優しい言葉を言うの?私はしのぶ姉さんも空兄さんも死んでほしくないのに、なんで空兄さんはいつも自分の心配しなかったの?
『カナヲ……俺がお前の目の前からいなくなるのは申し訳ない……だが、お前にはお前を支えてくれる大切な人が……家族がいるだろ……お前が心のそこから大切に思える人は………きっと………お前を幸せにしてくれる……』
空兄さん……私を心配してくれてありがとう。そして、最後にもう少しだけ力を貸して
「炭治郎、苦しいよね……今助けるから……」
花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼
勝負は一瞬……!私は炭治郎の背中から吹き荒れていた棘みたいなのがこちらに向かってきたが、それを空中に飛び炭治郎の体に人間を戻す薬をうった
「炭治郎……妹を……禰豆子ちゃんを泣かしてはダメだよ……」
私がそういうとともに炭治郎の刺が私に刺さった。しのぶ姉さんが叫ぶ声が聞こえたのと同時に炭治郎の様子が変わってきた……おねがい、速く優しい炭治郎に戻ってきて……
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