俺は現在、元炎柱の煉獄と共に生前友人であった男の墓の方に来ていた
「うむ!これで、空の墓はきれいになったぞ!」
「こまめに、胡蝶達がやっているからきれいなのかもしれないがやるに越したことがない」
「うむ!冨岡、今日は手伝ってくれてありがとう!」
煉獄は空のお墓の前で手を合わせながら俺にお礼をいっていた。実は前の日に煉獄から空のお墓のお参りにいかないか?と誘われたので今日は一緒に来ていた
「最終決戦、本当にお疲れ様だ!よもや、よもや……あの竈門少年が上弦參……そして、無惨を倒すとはあの頃を思うと驚くな!」
「確かに……」
「それに、口こそは出さなかったがあの時の柱会合の時は驚いたぞ!冨岡が、命を懸けてまでもあの少年を信じたことに……もし食べれば切腹を申し出ると聞いたときはな」
「炭治郎は覚悟をして戦ってるのなら俺も……いや、俺たちも信じて戦うと決めたからな……」
「そうか!」
煉獄は嬉しそうにうなずきながら俺の方を見ていた。そして、安心したような顔で俺を見ていた
「しかし、良い顔をするようになったな。すべて吹っ切れた顔になったな」
「?」
「空とは長い付き合いでな……生前、冨岡の説明口が足りないに空は毎回胃を痛めていたぞ!空も本当にもう少し言葉をしっかりと伝えたら助かると嘆いていたぞ!」
「そうなのか?」
「うむ!それと、今日はお墓参りを誘ったのに訳がある!」
煉獄が俺を誘うとは確かに訳はあるのだろうが、何か悩みどころだろうか?
「実は、3ヶ月もの前の話だが、夜にさつまいもを食べていたときに、何か歩く音がしていたのだ。そして、気になり振り向くと……『さつまいもを美味しそうに食べるなぁ!!』……と、空らしき男が叫んでいた。さすがの俺も驚き「よもや!?」と叫びながら喉をつまらせたぞ!」
「三ヶ月も前とは……なぜその直後にいかなかったのだ?」
「色々とやることが立て込んでいたのでな!そして、今日行くと決めたのだが……また空らしき幽霊が出ると喉つめるので何かあったときに冨岡に手伝ってもらおうと思った!」
「そうか……」
俺は心のなかで空は以前、怪我してお見舞い来てもらったときにさつまいもを美味しそうに食べているのが悔しかったのかもしれないな……
「そういえば痣を出したそうだな!」
「……あぁ」
「だが、心を強く持て!冨岡、お前も水柱なのだったら痣のせいで寿命が短いと考えるな!きっと、胡蝶達が助けてくれる!」
「あぁ、もちろんだ」
「うむ。それくらいはっきりと言えたのだったら空が生前胃を痛めることもなかったのだがな!む、鴉?」
煉獄に言われて、空を見上げると鴉がこちらの方に飛んできた。あれは……真菰の鴉?
「義勇、サッサト蝶屋敷来イ、来イ!」
「蝶屋敷に……なにかあったのか?」
「うむ、考えても仕方がない!!ここのお墓参りも終えた事だから、蝶屋敷に向かうとするか!竈門少年達のお見舞いも行くつもりだからな」
それを聞いて俺達は蝶屋敷に向かうことを伝えると真菰の鴉は素早く帰還していった
「しかし、なぜ??」
「考えてもわからん!行こう!」
煉獄に促されるまま俺も疑問を思いながらもとりあえずは、蝶屋敷に向かおう。そして、蝶屋敷向かうと炭治郎と遭遇した
「うむ!竈門少年に、竈門少女ではないか!」
「あ、煉獄さんに義勇さん!お久しぶりです!」
「安静しなくっていいのか?」
「はい、私がお兄ちゃんずっとベッドの上でいては体が鈍ると思うので少し歩こうと許可をもらったのでこうして外に歩いてます」
「そうか、そうか!」
隣で煉獄が嬉しそうに笑っているが、俺はあの時に初めてあった事を思い出した。あのときに初めて会った時は雪がすごく山奥だった
『俺の仕事は鬼を切ることだ。もちろんお前の妹の首も跳ねる』
『待ってくれ!禰頭子は誰も殺してない!!』
あの日、お前は土下座しながら殺さないでほしいと嘆願していた。そのときの俺は感情を露にしてお前にたくさん言った。そして、お前はその後多くの人を変えて最後には無惨を倒したのだから……
「本当に……お前達はたいしたやつだ」
「「?」」
「うむ、そうだ!竈門兄妹!」
俺の言葉に二人ともどうしたのだろうと首を傾けていた。すると、煉獄が思い付いたように手を叩いていた
「折角リハビリしてるのなら俺も付き合おう!こうしてなかなか会うことはないのだからな」
「いいのですか!」
「うむ!冨岡は、先にいってくれ!お前が呼び出されてるのだからな」
「承知。では、またな」
俺は炭治郎達に言葉を残してから、蝶屋敷に向かった。そういえば、昔空と二人で食べに行っていたときに炭治郎の話しなっていたな
『義勇、あの兄妹は何者だ?』
『何者とは?』
『俺が知る限り、日本中で人を食わない鬼なんて見たことがない。ましてや、俺たちが殺してきた鬼はあんなのいない……いったいどうやったら耐えれるのだ?』
『……分からない。だが、言えることは確かなのは……あの二人が何かを大きく変えてくれるのかもしれない』
俺は一口飲むと、空を見上げていた。そして、
空も夜の星空を眺めながら笑っていた
『鬼と人との戦争時代のけじめ……か』
『ん?』
『恐らく、そう遠くないうちにあの二人は鬼殺隊でも長い歴史の終止符をうってくれるかもな。なにせ、人を食わない妹の行動を見て、お前や天元さん、杏寿郎さん……そして、しのぶ達も認めているのだからな』
『………そうなのか?宇随も認めていたのか?』
『気づいてなかったのか!?いや、まぁいい。いずれにしても……俺は上弦弍を殺す事、お前達は無惨を倒すこと……そして、炭治郎は妹を人間に戻して無惨を倒す。いずれも目的は同じだ……あぁいう真っ直ぐすぎる奴はお前達が支えろ』
あのときの空は、悲しそうに自分の手を見ていた。俺達は刀で鬼を殺すが、空は己の手で殺していた
『俺はこの拳で……鬼だけではなく裏切り者を殺してる……もう、俺は人として外道なのかもしれないな。鬼ではないとはいえ、裏切り者を殺してるから』
『だが、お前は仲間を守るためにそうしたのだろ?』
『あぁ。だがな……たまに思うんだ。裏切り者を殺すとはいえ…俺があの場所……あの暖かい空間にいていいのか……無意識に甘えてるのではないかってな』
俺は初めて空の葛藤を聞いて驚いた。この男は誰にも弱さを見せないところや、無慈悲になれるところなれると思っていた
『義勇、お前はあの兄妹を絶対に手放すな。俺はもう人の血も浴びて染まりすぎたこの心では……支えきれないからな』
『承知』
『よし!あとは、お前がさっさと、夫婦になる未来を作れ!』
『……言葉が足りないぞ』
『何でお前にそれを言われないとダメなんだよ!?』
空……俺はお前のお墓の前でも言ったと思うがお前の人生に悔いはなかったのか?お前は……いや、お前も誰かを守り抜くために戦い抜いたのだったな……
「さて、蝶屋敷に着いた……できるなら胡蝶……お前の返事も聞きたい……」
蝶屋敷によばれた訳はわからないが、今は俺はお前の返事を聞きたい。そして、できるなら俺はお前と………生きたい………
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