冨岡さんが蝶屋敷に来たという知らせをなほ達から受けて、私は庭で一人佇みながら待っていた
『じゃあ、しのぶ!冨岡君と外で告白しあいなさい!』
『しのぶ姉さん健闘祈ります』
『私達は席をはずしますので!!』
そういうなり、珠世さんも真菰さんも早々とこの部屋へ出ていった。私は一人で庭を眺めながら頭を痛めていた
「本当に……どうしてこうなったのかしら?」
私は自分の今の状況に戸惑いながらも、ゆっくりと外を眺めていた。この蝶屋敷ができたとき……空と姉さんと三人で話したことがあった
『姉さん、なんでここを蝶屋敷という名前にしたの?』
『うん?』
『だって、姉さんは花柱でしょ?だったら、花屋敷でもいいはずじゃあ……』
『それはね、この館の庭には常に沢山の蝶が舞っているのはしってる?』
『はい。知ってますが…まさか…?』
『ふふ、そう。そこから名前を思い付いたの!』
姉さんの言葉がどこまで本当かわからない。だけど、不思議と花屋敷というより、蝶屋敷という言葉の方がここに合うと思った
『なんかいい響きね。それより、空はなんでこちらにきてるの?カナヲと出掛けていたのでは……』
『一緒に出掛けていたカナヲが寝てしまったので、おんぶして今帰ってきたんだよ』
『それをはやくいいなさい!?』
『あらあら、今日はどこまでお出掛けしていたの?』
『静かな山でカナヲと歩いていました。カナヲの回りに不思議と蝶々が来ていたぞ~』
そんな昔も少し前のはずなのに今は懐かしく遠い昔と感じるわね……。あれから色々とあったけどこの蝶屋敷は大きくなった
『しのぶはもうそろそろ自分の気持ちに向き合っていたら答えは出るのじゃないかしら?』
『逃げてはダメだよ。こういうとには女の子が強気でいないとダメだよ』
皆さんに言われて、私の覚悟は決まりました。私はいつまでたってもその気持ちを逃げては相手にも失礼だ……
「ここにいたのか、胡蝶」
「こんにちは、冨岡さん」
私は今から……この人に長い長い告白の返事を答えなければいけないのだから……
「怪我はどうだ?」
「どの時の話してるのですか。もう大丈夫ですよ」
「そうか」
「冨岡さんこそ、片腕なくしてから大変だったのではないですか?主にご飯とか」
「……鮭大根食べるのが大変だ」
「なぜそれを限定に答えるのですか……。全く……それよりもどこにいっていたのですか?もう少し遠いところいってると思ったのですが……」
本当にこの人はたまにとんでもないことを言うから目を離せないというか、……まぁ、冨岡さんですからね
「空のお墓参りしてきた。他の連中は少し前に済ませていたが……空のだけはまだだったからな」
「………そう。ありがとうございます」
「胡蝶……ひとつ聞きたい」
「はい、なんでしょうか?」
「お前にとって空は恋心はあったのか?」
私はその問いかけにたぶん人生でなかなかない顔をしていたかもしれない。どうしてそんな質問してきたのかわからないが……
「ないです。100%ない」
「そうなのか?」
「えぇ、確かに空とは幼馴染みですが……幼馴染みですから恋人になるというのはないです。というか、空に恋心なんてありませんし、空も同じでしょうね」
「真菰が以前気になっていたから聞いた。なら、お前にとっての空とは?」
私にとっての空とはどういう事か……ですか。確かなのは私は空に恋はしてないということ。そして……
「私にとっての空は仲間でもあり友達でもあり……そして、蝶屋敷の家族ですね。冨岡さんもご存じのようにここの子たちは……鬼によって家族を失った者……家族に見捨てられた者……そういう子達がここにすんでいるのです」
「……」
「知っていますか?空はいつも鬼を倒したあとに蝶屋敷に帰ったら必ずカナヲやアオイ、なほ達に安心させるように笑いかけて頭を撫でていたのですよ?ある意味、ここは女の子が多いので空も大変な部分会ったかもしれませんが」
「そうか」
「そう。いわば、空はこの蝶屋敷の太陽として守ってくれている上に家族として接していました。……だからこそ、空があの戦いで命を落としたときこの蝶屋敷は………光を失ったかのように暗かったですよ」
そう、あの空が幽霊になって出てくるまではこの蝶屋敷の明るさは失ってしまった……。だから、空はそれも気にかけて出てきたのだろう
「この答えで満足ですか?空に関すること」
「あぁ、お前達にとってあいつが大切な存在だと確認できたのは良かった……。さて、胡蝶……本題に入ろう」
来た、恐らく冨岡さんはここによばれた理由は何なのか気づいてるかもしれない
「えぇ、本題ですね。……冨岡さん……」
私はゆっくりと冨岡さんの方に歩きながら内心は緊張していた。たぶん鬼を倒すことよりも、姉さん達に怒られることよりも……なん百倍も緊張している
「冨岡さん……知っていますか?初めてあったとき私は冨岡さんの事が大嫌いだったのですよ」
「!?!」
「だって、言葉足りないし答えてほしいときに答えないし……それで、どれだけの人が怒っていたと思います?空ですら冨岡さんと会った時や会う前に胃薬をくれという始末ですよ?どれだけこちらに負担かかってきたと思いますか?」
「そ、そうなのか……すまない」
「えぇ……でも、それは言葉が足りないあなたが嫌いなのですよ」
「え?」
冨岡さんはまさかそんなに言われると思わなかったのか少し落ち込んでいた。だけど、そのあとの私の言葉に冨岡さんは驚いてこちらを見ていた。私はそんな冨岡さんに笑顔で話しかけた
「冨岡さん……私胡蝶しのぶは貴方に私の人生を捧げます」
「!?」
「これはいつもの冗談ではなく、私がこの期間ずっと考えた答えです。私胡蝶しのぶは冨岡さん……いえ、義勇さんの事が大好きです。私ともに生きましょう」
私の答えに冨岡さんは私をおもいきりだきしめていた。冨岡さんは涙声になりながら私に聞いてきた
「いいのか……痣になったもの結末は聞いてるはずだ」
「そんなの問題ありません。私達はそれを治すために日々研究してるのですよ。知っていますか?医学は日々進歩してるのですよ?」
「もしかったら、明日死ぬかもしれないんだぞ」
「そんなことはありえません。私がそう簡単に義勇さんを死なせませんので」
「……俺にお前の人生を受け止めていいのか?」
「えぇ。もう、私の答えに迷いはありませんよ。私はあなたの事をたくさん知っています……だから私はあなたを嫌うことはないですよ」
冨岡さんの問いかけに私は一句一句しっかりと答えると冨岡さんはやがて私の顔を見て私も彼の顔に近づき……
私達はひとつになった………
ここまで読んでいただきありがとうございます。
これで鬼滅の拳は本日をもって完結です!投稿した日が昨年の9月9日でした。一回も投稿は途切れることなく、本日をもって無事に完結です。
長い間愛読していただきありがとうございます!
又、続編というよりもリクエストする場合は下記からお願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=249239&uid=213728
本当に長い間ありがとうございました!