俺の目の前にいる蝶の髪飾りの女はどうやら俺の事を知ってるみたいだし、そのそばの女もそうみたいだな……
「俺を殺すと決意したみたいだが、お前達に俺を殺せるのか?上弦弐をやっとの思いで倒せたお前達が……」
「そうですね。確かに今の状態は厳しいでしょう……ですが、あなたを止めるためなら戦います」
「……ふん、止めるときたか……」
俺は拳を構えながら目の前の人数と特徴を構えていた。一人は二刀流使いで、もう一人は蝶の髪飾りよりも身長はでかいし、冷静に構えてるな
「そこまで言うならこの俺を楽しませろよ……!!拳の呼吸 ……」
俺は走りながら、これから起こる戦いに武者震いしながら攻撃をしかけた。対する二刀流の猪頭が走りながら攻撃しかけてきた
拳の呼吸 弐ノ型 裂散
獣の呼吸 弐ノ牙 切り裂き
猪頭が二刀で十文字に斬り下ろすが、俺は両手で対抗した。なるほど、この呼吸は知らないな!
「ほう?最初はお前がおれを挑んでくるか!猪頭!!」
「こいつ……強ぇぇ!!なら、こいつはどうだぁ!」
獣の呼吸 肆ノ牙 切細裂き
二刀で六連撃を繰り出すが、俺は回避しながらその攻撃をしたそいつの評価をした
「裂散を防いだあとに攻撃の切り替えもいいし、攻撃の荒々しさとまっすぐさはいいが……」
「がっ!?」
「足元がお留守だぞ?吹っ飛ばしてあげようか……拳の呼吸ーー「させない!」……なに?」
俺が技を出そうとすると、横から走ってこちらに迫ってくる声をしたので振り向くと、その女は先程の花の呼吸とやらの技を出してきた
花の呼吸 弐ノ型 御影梅
「伊之助、今のうちに下がって!!」
「ほう、今のはいい判断だな。無理に追撃せずに下がるとはな!」
「悪い、助かったが……お前戦えるのか?あいつお前の知り合いなんだろ?」
「…今の空さんは私たちの敵…だから……!」
猪頭の質問に、その女は俺を見て泣きそうな顔で構えていた。その泣きそうな顔を見て、俺の心のなかでは何やら罪悪感らしきのがわくのはなぜだ?
「ひとつ鬼のお節介かもしれんが、お前達は俺の敵だ。それに、お前達は俺を知ってるみたいだが、俺はお前達の事を知らない…つまり、感情で戦いたくないとなると…死ぬぞ」
俺は走りながら、その女に接近し峰打ちするように攻撃しようとしたが……
「させませんよ」
まっすぐな声でその刀は俺の方へと突き刺さった
「し、師範!」
「しのぶ!?」
「二人ともしっかりしてください。カナヲ……気持ちはわかりますが、今の空は敵…割りきれと言うのが難しいですけどね…」
しのぶと呼ばれた小柄の女は刀を器用に振り回して俺の方を睨んだ
「本当にあなたは私たちのことがわからなくなったのですね…。空、貴方は無惨なんかに操られてはいけませんよ」
「わるいな、今の俺はあのお方の駒だから…殺し合うしかもう道がないのさ…」
「……ふふ、空は私を甘く見すぎです。そんなことをいって…はい諦めますと言うと思いましたか?」
「何?」
しのぶは優雅にお人やかに俺に笑いかけながら刀を振り回していた。対する俺は今の言葉の意味がわからずに疑問を持っていた
「蟲柱胡蝶しのぶ…私は柱のなかで唯一首を切れませんが少しすごい人なんですよ?」
「鬼の首は切れないのに柱になれるのか……相当努力したのだろうな。あぁ、先に言うが別にバカにしてるわけではないからな」
「えぇ、知ってますよ。だから、貴方を私の持つ一撃で……倒します」
「師範、私も……」
「だめよ、カナヲが今戦ってもこの後の戦いに影響あるわ。それに今のあなたでは空を止めれないわ」
「師範……!」
しのぶがカナヲという少女になにか言っていたが、俺には関係ない 。俺を倒すというのなら俺も遠慮はしないでおくのがいいだろう
「俺に勝てるとでも?今のお前は上弦弐との戦いで疲労もあるだろ?」
「あら、貴方をさっさと倒せばいいだけの話だから問題ないわ」
「ほう……そこまで俺を倒せる自信があるのか?面白い!!」
俺は全身に黒い炎を纏いながら、しのぶの方を見ていた。しのぶは笑顔ながらも緊張した顔で俺の方を見ていた
「ならばその姿勢を受け止めて俺も全力でだそう……」
「蟲の呼吸……(姉さん、このバカを目覚ますために力を貸してほしいの)」
「(……何で俺はこいつやカナヲと呼ばれる少女に殺すことに抵抗を持っているんだ?なぜ…戦いに優しさを持ち込むな……!!)拳の呼吸……!!」
一瞬の静寂が漂いながら、俺としのぶは沈黙していた。俺はしのぶに殺すことを迷ってるなら鬼にさせればその気の迷いも消えるはずだ…_
拳の呼吸 肆ノ型 炎天
狙いはしのぶと呼ばれる少女を倒すつもりで、は手足に炎が吹き荒れたのを感じとり走っていった
「おぉぉぉ!」
「しのぶー!」
「師範!」
俺は拳をしのぶのほうに向けようとしていたが、脳裏に俺はなにかを走っていた
『空くん、みんなとご飯を食べましょう!』
『姉さん、落ち着いて!あ、カナヲ!しっかりと服整えなさい!』
『…いただきます…』
「っ……これはっ………!?」
俺はその脳裏に懐かしい声が響き、俺は攻撃するのに戸惑いを覚えてしまい殴る速度が緩くなってきた
「空さん……!?」
蟲の呼吸 蜈蚣の舞・百足蛇腹
俺の敵でもあるカナヲから戸惑いの声と共にしのぶの蟲の呼吸の技が聞こえた。しのぶは俺の視界から消えて、今までにない速い速度で俺の体を刺していた
「……がっは……」
「これが私の全力よ……空」
しのぶは刀を鞘に納めると、俺は地面に思いきり倒れて仰向けになった。普通ならとどめをさそうとするのだが、倒れながら俺が見た光景は……しのぶは…………泣いていた
ここまで読んでいただきありがとうございます!
リクエストの後編を必ず次回のせますのでよろしくお願い致します