上弦の弐との闘いでなんとか逃げ切れた俺は目が覚めると、どこかの地面に上半身ついていた。奴との戦いで俺が意識失う前は崖から道連れで技を仕掛けたが本体はなん逃れていて、俺は川へと落ちたのだったな……
「イタタッ…本当に俺は…悪運だけは………強いか………ぐっ、ゲホゲホ!!!」
気管とかに水分が入っていたのか俺は何度も咳き込み、ゆっくりと川から起き上がり、少しボロボロになった体をむち打ちながら仰向けになった
「ゲホゲホ………あーダメだ……体が思うように動かせねぇ……。それ以前にどれくらい寝ていたのか分からねぇ……夜なのかすでに夜明けが近いのか……分からねぇ……」
鴉に俺の居場所を見つけてもらうにしても困難だろ……。なにせ、上弦の弐との闘いで俺を見捨ててでもお館様に情報を渡せと言ったからな
「…止血の呼吸で少しでも回復をするか…………にしても、相変わらずあの血鬼術の氷は厄介すぎるよな……」
四年前にカナエさんはあの氷……いや何かしらので呼吸ができなくなり、柱として降りざる終えなかった。俺はあの時に自分の力を過信していた……拳の呼吸という独自の力があれ、ばきっとカナエさんもしのぶも……蝶屋敷の人たちも守れると信じていたが……
「……はぁ…俺は己の力を過信したがゆえにカナエさんに迷惑かけた上に鬼殺隊としての柱をそして、大切な姉の命を失いかけた……。はは……そりゃあ、しのぶにも恨まれても仕方がないだろ」
当時の俺も鬼を殺して殺しまくっていたが、今と唯一違うのは己の力を過信しすぎたがゆえに無謀にも上弦の弐を挑みカナエさんに庇われてしまった
「本当に………過信せずにもっと警戒して戦いかたを考えていたら……カナエさんは……鬼殺隊として戦えたのに……俺は……っ!」
あの日は陽が近かったから生き残ったとはいえ、あんな短時間でカナエさんも殺られかけていた。あの時、カナエさんがこのままでは死ぬと判断して俺はカナエさんを連れてなんとか逃げたが俺は今も覚えてる……
『お前のせいで………姉さんが!!』
蝶屋敷の治療し終えたしのぶが俺の胸ぐらをつかみ怒っていた。対する俺はなにも反論することなく、なにも出来なかったことに打ちのめされて失意しかなかった
『すまない……』
『二度と私たちの前から現れないで!貴方が助けるの遅かったから……!!』
『すまない……カナエさんの事も……しのぶ………』
『気安く姉さんの名前を出すな!!私の名前も出すな!!貴方が……貴方があの時に自分の力を過信なんてしてなかったら姉さんはこんな事にならなかったのに!』
『………』
なにも言い返せずに俺はしのぶの罵倒を受け入れていた。しのぶもカナエさんも俺にとっては幼馴染みだがここまで怒られたのは初めててだったな
『金輪際、私達の蝶屋敷に跨ぐな!2度と!!』
『……』
俺はしのぶにそれを言われて俺はこのときに本当に決心した。当時の鬼殺隊で俺は「鬼に情報を売っていたのではないのか?」という話が流れていたが、カナエさんやしのぶ、そして錆兎や真菰達が必死に否定してくれてなんとか風当たりもなくなっていた矢先だった。カナエさんの柱としての重要な役目を失わせてしまったのは俺の責任だ
『本気かい?』
しのぶや他の蝶屋敷の子達にも俺の面は見たくないのを分かってるからこそ、蝶屋敷を出て俺はすぐにお館様と対面していた
『はい。胡蝶カナエさんが柱としての責務を失わせたのは俺の責任です。俺は責任をとり、鬼殺隊員として抜けていかせていただこうと思います』
『鬼殺隊員をやめて一般人になるのかな?』
『いえ、鬼殺隊員として抜けるのは……鬼に襲われてる人を助けるという任務に俺は責任を果たすことが出来ないと感じました。それ以前に俺の都合でこれ以上……知り合いを失いかけたくないのです。そして、俺がこれから起こす行動は鬼殺隊員としてはあるまじき行為だからです』
『鬼を殺されて所属しているのが大半だよ。それに君だけのひとりの責任ではないのだよ?』
お館様の言うこともわかってるし、俺はお館様の何が言いたいかもわかってる。だけど俺は土下座した
『失礼を承知でお願いします!俺はこれから色々な場所で………この手であの鬼を殺すために探させてください!』
『………うん、君の決意は分かったよ。では、約束を決めよう』
『約束を……ですか?』
『君は必ず鬼殺隊に戻ってくる。だから、恐らく回りからは失踪扱いになるかもしれないが、定期的に連絡をほしい』
『はっ!』
『気を付けていってね』
お館様のご厚意もあり、俺はその後は誰にも会うことなく、鴉とともに旅をして鬼殺隊員は会わないようにして、時には鬼を情報を引き出したり殺していた。来る日も来る日も俺は休むことはなく情報を集めたりお館様の治療するのがあるのではないかと探したりしていた
「………っは!?」
俺はいつのまにか寝ていたのか目が覚めるともう夜だった。まずいな、夜でこの場所で今鬼が出てしまえば俺は恐らく死ぬ……
「だとしても、体が満足そうに動かせる訳じゃねぇよな…あぁ、くそったれが……どうやら俺の人生はここで終えるとなっても……嫌われてる俺が誰も知られることなく、悲しむ奴がいないで死ぬってのは……なんか悪くはねぇな」
俺は迫る死に不思議と恐怖はないが、心残りあるのはもう一度しのぶやカナエさん、そして二人の妹分のカナヲの面を見て死ねたらよかったのにな……
「ゲヒヒ、血の臭いがする」
「ッチ……鬼どもが来やがったか……」
俺は痛む体を無理矢理起き上がるが、満足に動けないというのが良くわかる。普通なら諦めていいだろう、嘆いていいだろう………
「だがな………」
「ギ?」
「お前達みたいな…………雑魚の悪鬼に食われて死ぬのは屈辱だな……!」
俺はゆっくりと起き上がって強気に笑いながら構えると鬼はなに気が触れたのか怒り走ってきた
「手負いの人間が調子に乗るなぁ!!」
「(踏ん張れよ、俺の体!)拳の呼吸っ……!」
「全集中 風の呼吸 壱の型」
「「!」」
「鹿旋・削ぎ」
それは、風を纏い、風を巻き起こしながら突進していく技で鬼を一瞬で殺した。俺はその声に聞き覚えがあり、攻撃した方向にみると
「まだ息はあるかぁ?空ぁ」
「実弥……!?」
「てめぇと会うのは……四年ぶりだが……なんだ、そのボロボロはよぉ?」
俺を助けてくれたのは風柱の不死川実弥でかなりの鬼が嫌いなやつだ。こいつは昔俺と飯を食べて仲良くなったというか……まぁ、喧嘩して軽く言い合える仲になったな
「たすかっ……た!」
「お、おい!?」
俺は実弥が来たという安心感に思いきり地面を倒れると実弥は寄ってきた
「色々と聞きてぇが、まずてめぇがそれだけの手負いってのが気になる。あんな雑魚鬼に遅れとるほど落ちぶれてねぇだろがぁ」
「あー、あんまり長く話したくねぇから結論からいう。昨夜上弦の弐との戦闘で手負いになった以上」
「は!?てめぇ、上弦の弐と戦ったのか!?」
「あぁ。とはいっても弄ばれて死にかけそうだったから道連れにして川に落ちようとしたが、逃げられた。あと恐らく俺の鴉がお館様に情報行き届いてるからそれでできる限り聞いてくれ」
俺はとりあえずは寝転がり痛む体を味わってながらもらもう知り合いに会うのは仕方がないと割りきっていた
「なるほどなぁ……。で、その手負いはさすがに治療してもらえ」
「断る」
「あぁ!?せっかく俺が意見いったのにその言いぐさはなんだぁ!?」
「俺は会う資格がないからだ。そんなことより……実弥」
「あ?」
「俺と会った事をほかの隊員にはしゃべるな。四年前の事もあるから……」
「安心しろォ……。それはもう解決した」
解決した……?!
「お館様が真相をいってくれたから誤解は解けたが……それでも会ったことを内密にしろと?あいつらにもかァ……?」
「あぁ……どちらにしても俺は会う資格がないし、会ってはいけない。だから、今はここで回復していくことにするからよ」
「…ッチ…好きにしろォ……。俺は任務の行く途中だからなァ……」
「………おう……」
実弥は俺をおいていき、任務の方へと向かっていったが、あいつは去る前に俺の目の前に包帯をおいていった
「……は。あいつは何だかんだでお節介め………」
俺はとりあえず、目の前に置いてくれた包帯を取り、治療をしていた。とりあえずは、早く回復をして、なんとか逃げ場を探さないとな……。そう考えてるとまた誰かが来る気配感じたのでなにか忘れ物かと思い、こえだした
「…おまえは…忘れ物はなにもないだろ?」
「え……空……さん………?」
「ん?」
俺はこの声聞き覚えがあると思い、目を瞑るのをやめて、目を開けると、そこにいたのは俺がよく知ってる子だった
「ま、まさか…………カナヲ………!?」
俺を声かけてきたのは四年の時の流れを感じさせるには十分なくらい大きくなったカナヲが目の前にいた
まさか知り合いを避けていないでこうなるとは………!!!
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