鬼滅の拳   作:絆と愛に飢えるシリアス

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第32話

しのぶside

 

私はいつもの店で薬を作るための素材を買い終えて、蝶屋敷に戻ろうとすると見覚えのある羽織を着ている人が川の方で座っていたので、私は微笑みながら声をかけた

 

「もしもし、そこに寂しそうな顔で座っているのは冨岡さんじゃないですか?」

 

「………胡蝶か……俺は寂しくない」

 

「またまた~………え?」

 

「寂しく………な……い……」

 

「ちょ……冨岡さん!?」

 

私はいつもの感じで絡むと冨岡さんはまさかの泣いていた。冨岡さんは普段の無表情ではなく、本当に号泣していました。泣き顔ではないけど涙は出ていますし……まさか……新手の血鬼術ですか!?

 

「冨岡さん…何があったか知りませんが、新手の血鬼術でもやられたのですか?」

 

「お前には(心配させたくないから)関係ない」

 

「…関係な…っ!?……ふふふ、冨岡さん。人がせっかく心配してるのに関係ないですか?ふふ、冨岡さんは新しい薬の実験台になってもらいましょうか……」

 

「断る」

 

「話聞かないですぐに断るなんて………だから嫌われるのですよ、冨岡さん」

 

「………そうかもな、俺は嫌われてるのかもな」

 

「え……?!」

 

いつもなら冨岡さんは俺は嫌われてないというのに、今回は嫌われているという言葉を聞いて私は驚きを隠せませんでした

 

「(本当に目の前にいるのは冨岡さんですか?流石におかしいです……)冨岡さん、流石に話してください。これは関係ないという感じではすまされません」

 

「………結婚することになったんだ」

 

「え_…冨岡さんがですか?」

 

「違う、真菰と錆兎が結婚することになったんだ」

 

「お二人がですか?」

 

真菰さんと錆兎さんは私も会ったことがあり、冨岡さんが柱になる前から結構三人で歩くの見られてました。私も何度かお会いしてその度に真菰さんと姉さんと甘露寺さんとで女子会をしていた事もある

 

「それと何の関係があるのですか?おめでたいではないですか?」

 

「(二人が結婚するのは)めでたいが、寂しいのと怖いのが同時に気持ちある」

 

「怖いですか?」

 

「……つまらないことを言った。忘れてくれ」

 

「待ってください。折角ですから、お話ししませんか?」

 

「……」

 

「鮭大根を今度作りますから」

 

「話そう」

 

時々冨岡さんは鮭大根でこんな反応を示されますから悪い女に引っ掛からないか心配になりますねぇ……

 

『俺は一言も義勇と言ってないぞ』

 

「(っ!?なんでこのタイミングであのバカ空の言葉を思い出すのよ!冨岡さんとは別に………)」

 

「胡蝶、顔が赤いぞ?」

 

「な、なんでもありません!それよりも話しましょう!」

 

別に私は空が言う通りに冨岡さんのことが気になるわけではありませんからね!えぇ、他意はありません!!

 

「何を話すんだ」

 

「冨岡さんは話下手ですから長く話す癖もありますので簡単に話してくださいね?そうですね……私が鬼殺隊に入ったきっかけは知ってますか?」

 

「知らんな」

 

「私は……いえ、私達は昔はどこにでもいる少女でした。幼馴染みの空もいて、姉さんもいて両親もいて……とても幸せな日々でした」

 

そう、あの頃は本当に幸せだった。大好きな家族にいつも幼馴染みの空もいて楽しかった………けれど

 

「ある日が私たちの家族の崩壊の始まりが近づいていたのでした。私の家族も面識あった空の家族が……いま生きてる空以外は殺されました。当時の私達は空の家族は快楽犯に殺されたと思い、私達はショックでした。勿論、いまならわかりますが空の家族は鬼に食われたのでしょうが空は鬼殺隊の誰かに助けてもらったのでしょう」

 

「そうなのか……?空からそんな話は聞いてないぞ?」

 

「空も話したくないでしょう……なにせ、幼い時に親を殺されたとなれば………。これが胡蝶姉妹が鬼殺隊にはいるまでのひとつの引っかけにすぎませんでした」

 

いまでも覚えてるのは空の家族といる時のあの楽しそうな顔は忘れられないし、私達家族とも仲が良かったからこそ……あの日は本当にショックだった……姉さんも弟のように可愛がっていた空も殺されたのではと二、三日は立ち直れてませんでしたからね……

 

「そこから少し時が流れて……ある日の夜に私達の家族は姉と私を除く両親は殺されました」

 

「………」

 

「理不尽ですよね……幸せだった家族の時間を奪ったのは他でもない……鬼です」

 

「そうか……」

 

「そして、私達は姉妹で必ず助け合って行こうと約束して鬼殺隊に入りましたが、鬼殺隊に入って少ししてから空と再会しました」

 

「俺が聞いてるのは真菰と一緒に最終選別でいたことくらいだ。あの手形の鬼は聞いたことがあるか?」

 

手形の鬼……?私も姉さんも最終選別でそんな鬼は遭遇してないがどう言うことだろ?

 

「真菰は空と最終選別の時に遭遇していたらしく、7日目を迎える前の時に戦っていたらしい。真菰はなんとか討とうとしたが空がとめたことで討ち取ることは出来なかった。しかし、その手形の鬼は炭治郎が倒してくれた」

 

「いつになくハキハキとしゃべりますね……」

 

「お前達が遭遇していたのか知りたくってな。俺は錆兎と受けていて事前に真菰に無理だと思ったら引くようにと話していた」

 

「当時の錆兎さんはかなりの腕前だったはずですが、倒せなかったのですか?」

 

「倒せなかったのではない……刀が折れて倒せなかった」

 

「!?」

 

「錆兎は折れても戦おうとしていたが、俺は失いたくないからこそ止めて撤退した」

 

「そんなことが………」

 

そんな竈門君が冨岡さん、錆兎さん、そして真菰さんが倒せなかった敵を倒したと言うのは本当に空が言うように先が楽しみですね………

 

「話の腰が折れましたが話しますね?鬼殺隊に入って空と再会したときは彼は大層に驚いてました……なぜかわかります?」

 

「自分の大好物の食べ物を食べてるの見られて驚いたからか?」

 

「なぜそうなるのですか……。彼は私達が鬼殺隊に入らないようにずっと頑張っていたのです。しかし、私達が鬼殺隊入ったことを知り怒ってました」

 

「………」

 

「『二人にはこの命を失う恐れのある世界に来てほしくなかった!』とか『今からでも遅くないからこの世界から抜けとけ!』と怒ってましたが、私達も逆に怒りましたよ」

 

そう、彼と再会したときに私が頭来たのはまず彼が寝不足で戦い続けていたことと再会したときの一言目がそれとはどう言うことだと怒りましたよ……。彼の気持ちも正直言えば、嬉しい気持ちもありました

 

「彼は私達が家族のように失うのが怖いからこそこの世界に入ってほしくなかったみたいですが、私達の覚悟を聞いて彼もまた腹をくくりました」

 

そこからは私達三人で任務を挑んだり、食べたりしててカナヲを助けて……アオイ、なほ、みず、きよという家族が増えて空もいつも任務が終わったら蝶屋敷で美味しいものを持って帰ってきてくれた

 

「ですが、鬼はまた幸せを奪いに来ました。四年前のあの出来事……そして、私の発言で空は失踪しました」

 

「……」

 

「ですが、いまは彼とも話したりまた昔のように戻ったのは嬉しいですね」

 

「胡蝶……それがお前の鬼殺隊入ったきっかけと……これまでの事か」

 

「そうですねぇ、軽く話すつもりが多く話してしまいましたね………。冨岡さんは?」

 

私の質問に冨岡さんは少しだけ言うのが悩んでいたのか自分なりに言葉を選ぼうとしていた

 

「……鬼殺隊を入るきっかけと言うよりも……俺は昔姉がいた」

 

「姉が……いた?」

 

「……あの日の夜は姉の結婚式前だったが……鬼によって死んだ。婚約者もな」

 

「!?」

 

「だから、俺は怖い。姉のようにまた錆兎や真菰が鬼によって殺されないのか……」

 

どんどく暗くなる冨岡さんをみて、私は冨岡さんの背中を撫でていた

 

「胡蝶?」

 

「気持ちわかりますよ。ですが、冨岡さんは二人のことをよく知ってるのでしたら信じたらどうですか?あの二人も鬼殺隊で階級は甲ですから、そこら辺の鬼よりも強いですよ?」

 

「………そうだな、すまない胡蝶」

 

「いえいえ。あ、今度はきちんと蝶屋敷で治療受けに来てくださいね?もしサボったら注射しますので」

 

「……………考えとく」

 

冨岡さんは立ち上がりどこかに行こうとしていたので私もそろそろ蝶屋敷に戻ろうとしていた

 

「胡蝶」

 

「?」

 

私は蝶屋敷の方向に向かおうとすると冨岡さんが私を呼び止めた

 

「相談乗ってくれてありがとう」

 

「!………はい、ではまたですね。冨岡さん」

 

冨岡さんは満面の微笑みで私にお礼を言うことに驚きましたが、私は表情を崩さずに笑顔で別れの挨拶して去りました

 

 

冨岡さんの笑顔………鮭大根の時の笑顔よりも良かった……ってしのぶ、平常心平常心!!べ、べつに冨岡さんのことが好きではないですからね!…………気にはなりますけど………

 

あぁもう!こうなったのも空のせいだから、いつか空に薬の実験台になってもらうのだから!!!

 

 




本日は2本立てでいれる予定ですが……駄目です?
次回もお楽しみに!これからもよろしくお願いします!!
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