しのぶside
私はある仏壇で手を合わせていた。そこに眠るのは姉さんや私の継子……カナヲやアオイの姉弟子達が眠る墓だ
「しのぶ、まだ起きていたの?」
「姉さん。カナヲは任務?」
「えぇ」
そういいながら姉さんも私の隣に座って仏壇で手を合わせていた。姉さんも私も継子を亡くして辛かった。私は日に日に鬼に対する嫌悪感と怒りが強くなっていて辛い……
「……うーん…竈門君達は今頃煉獄さんと合流できてるできてるかな………」
「しのぶ、あの子達の事気に入ったのね」
「えぇ。特に竈門君は良い子ですから気に入りましたね」
「?!」
え、なんで姉さんの質問に即答したのにこんなに驚かれないとダメなの?
「しのぶ、大人になったわねー……えい!」
「ね、姉さん!?」
「昔のしのぶったら、そんな質問してもすぐに否定するのに、今はきちんと聞いてくれるなんて姉さん、しのぶの成長が嬉しいわ~!」
姉さんは嬉しそうに私を抱き締めて昔の私なら照れて怒っていたが、今はこの温もりも愛おしい……それもあの頃を思うと余計にこの温もりは大切にしたい
「もう……」
私は呆れながらも姉さんの温もりに嬉しさは隠せなかった。そして、姉さんは仏壇の方を見ながら私に聞いてきた
「しのぶ、どうして仏壇の方に?」
「カナヲ以外の継子を……最近は任務でなかなかやっていなかったからどうしてもしたくなったの」
「………不安?空君や竈門君達の事が」
「うぅん。空はあぁ見えても四年間一人で戦っていたから大丈夫だと思うけど……竈門君達はまだまだ実践が足りないから心配ね」
「大丈夫だと思うわ。竈門君は妹の禰豆子ちゃんを人に戻すまではあの子は生きることを諦めることはないわ」
「その根拠は?」
「女の勘ならず長女の勘よ。竈門君は家の長男だからなにか通じるのありそうね」
確かに姉さんと竈門君はきっとなにか通じるのありそうだから話が弾むかもしれないわね……そういえば、冨岡さんはこの間の話を聞いていたら末っ子……何でこのタイミングで冨岡さんの事を考えるのよ!!
「しのぶ?」
「にゃ、にゃんでない!(舌噛んでしまったー!うぅ、私の未熟者)」
「しのぶ!?どうして地面に頭突きしてるの!?」
うぅ、べ、べつに冨岡さんの事を思い浮かんだのは他意ではないですからね!?うぅ……ここ最近はなぜか冨岡さんの事を思うのは全部空のせいなのだから!!
空side
暗い夜になり、普通の人間なら夜の目は見えにくいだろうが、鬼殺隊は夜に鬼を狩るため、真っ暗の中でも戦えるのだ。そんな暗い中、俺は木の方に飛んでからそこから飛び降りでその生物に対して思い切り踵落としをしていた
「くらえ……獅子落とし!」
「ーーー!」
俺はその生物の頭に思い切り踵落としをするが固すぎてこっちが足痛める!あまり効かないと分かり、後ろの方に飛んで着地して構え直した
「ぐっ、こいつの頭思っている以上に硬いっ……!?」
「ふふ、僕がいるの忘れないでよ!!!」
「相手に隙がある思って調子に乗るな、悪鬼が!拳の呼吸……壱の型、波動!!」
「おっ!?(力強い攻撃……やるねコイツ)」
俺はそいつを弾き飛ばしてその最初の攻撃をした生物から距離をとって構えていた。この生体はいつかの文献かなんかで見たがまさか……!?
「頭が三つの生物は………まさか、外の国の文化の生物か?!」
「ご名答。正確には外の国の神話と言うものの存在らしい」
「神話……?」
「そう、こいつの名前は冥府の番犬……ケルベロスって言うのさ。あまりの美しさに僕は目を奪われてしまった。だからあの生物に血を与えて僕の理想の獣……ケルベロスを作り出したのさ!」
「……そうかい……(継子の三人がこういう悪鬼にやられたとなると腹立つな…報われねぇな!!)」
「さぁ、ケルベロス!目の前の人間を食い殺しな!」
「ーーーー」
3つ頭を合体した動物………ケルベロスが俺をめがけて飛び込んできたので俺は横へと転びすぐにケルベロスをめがけてねらった
「硬いのなら飛ばせば良い!拳の呼吸……」
「おっと、させないよ!」
「ッチ!」
俺はもう一人の鬼が飛び込んできたので、すぐに後ろに飛んだ。そのお陰でケルベロスを攻撃する機会が失った
「このやろう……陰湿に邪魔をしてくれるな?そんなに邪魔するのなら……先に殺そうか?」
「ふふ、そう焦らない焦らない。夜は長いのだから」
「ーー」
俺は攻撃を邪魔された怒りとしのぶ達の継子を殺された怒りが溢れていて止まらなかった。こいつだけは……こいつだけは上弦弐と同じくらい殺したい!
「ケルベロスはまだしもお前は確実に殺す!そのうす汚い手にある蝶の飾りすべてを返してもらうぞ……悪鬼が!」
「酷いなぁ。鬼と人間はどう違うのさ?人間だって生きるために動物を食べるだろ?それと同じなのに僕らは生きるために食べるのさ」
「それと一緒にするな!その腹立つ顔を殴らせてもらう……拳の呼吸壱の型……!」
俺は全速力で鬼どもに接近してちょうど良い間合いで腰から前へと思い切り腕を突き出した
「波動!」
「ーー」
「おっと!!そんな見え見えの攻撃では当たらないよ」
「回避しやがったか……なんてな……」
「え?」
俺の笑う顔に鬼は怪訝な顔をしてたが後ろの木がケルベロスや元十二血鬼の方に倒れてきた
「むやみに攻撃したのではなく、木を当てた!?」
「波動は二つの攻撃パターンがある。一つは直接当てての攻撃。もう一つは空気を使って振動させた攻撃だ」
「くそ……なんてね」
奴はいきなり腕から血を出して最初はぐにゃぐにゃと出ていたがやがて何かの形をとそれは鎌になって木を切った
「なんだと!?」
「僕はね、血であらゆる創造ができるのさ!その気になれば……ケルベロスを量産できるのさ!」
「ッチ……!」
俺は地面に到着すると、ケルベロスが攻撃してきたので、俺はヤバイと思い構えた
「っち、本当に番犬ではなく地獄の番犬ってわけか!しつこいな!」
俺は拳の呼吸で対応するにもケルベロスの走る速度が早い!こうなったら連続攻撃で殴り飛ばすしか……!
「邪魔をするならぶっ飛ばす………拳の呼吸ーー「任せろ、空」……!?」
「「水の呼吸弐の型………水車!!」」
「ーー?!!!」
「何!?!」
水の呼吸弐型水車は垂直方向に身体ごと一回転しながら斬りつけることで、広範囲の敵を攻撃する技。これを使えるのは俺が知る限り、義勇、錆兎、真菰、そして炭治郎だが今の声は……
「悪い、遅くなった!」
「ふふ、悪い犬さんがいるね。手伝うよ、空」
「錆兎……真菰!?」
俺の前にたっていたのは俺と共に最終選別潜り抜けた真菰とその真菰の同門で弟弟子にあたる錆兎がたっていた
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