あの炭治郎が目を覚ましてから一週間が経過して、あいつは順丈に回復していっていた。俺は任務でしばらく帰れなかったが、カナエさんやしのぶと真菰をはじめとして蝶屋敷皆で炭治郎の機能回復訓練を励んでいた
「ただいま……」
久々の帰省に普通は喜んで帰るが今の俺は気持ちがかなり落ち込んでいる。なぜそんなに落ち込んでいるのか?という問いかけだが……
「あらお帰り…………え……」
「どうしたのですか姉さん……え?」
「師範?カナエ様………え?」
俺は蝶屋敷に帰ると、カナエさんしのぶ、カナヲが出迎えていたが三人とも俺の姿をみて固まっていた………
何故なら………
「そ、空さん……」
「…………そうだよ………畜生……」
「「「そ、空(さん)(君)が小さくなっているーー!!!」」」
三人の声が蝶屋敷に大きく響いていた………カナヲに至ってはあの頃を思うと大きな声で驚くこともできるようになったんだね………お兄ちゃん嬉しいよ……
「にわかに信じがたいですが、これは空ですね…。間違いなく私たちが知ってる幼い頃の空よ」
診察室でしのぶがいつもの冷静な顔ではなく本当に素になって俺の状態をみて驚いていたというかカナエさんは目をキラキラしながら子供の服を持たないでくれ……
「服は後で着させるわ。でもずいぶん懐かしい姿よねぇ」
「そうね……おそらくその年齢って私たちの記憶が間違いなかったら六歳より下よね?」
「おう……間違いなく今の蝶屋敷の子供より低いぞ……。おそらく体の年齢は五歳辺りだな……それと……」
「空さん……可愛い」
「カナヲ……頼むから俺も男としての誇りと言うか……うん……」
俺はカナヲに抱き締められながら今の現状に嘆いていた。何が悲しくって妹分のカナヲにだっこされるんだよ……
「しかし珍しいですね。空がそんな血鬼術を食らうなんて」
「倒したと思ったらそいつの最後の悪あがきでガスを噴出して俺は吸わないようにとっさに後ろに下がったが浴びてな……。で、今に至るわけだ」
「そのガスが体に直撃したから子供になったと……しのぶ、なんとかできない?」
「無理」
「即答!?」
俺はしのぶならなんとかできると思ったが笑顔でできないと言われてさすがにショックなんだけど!?
「色々な症例を見るけどこれはなかなかいないわね。でも、これじゃあ、しばらく任務は無理そうね」
「そうね。お館様に鴉で伝えたもらいましょう」
「いや、小さくなっても呼吸は使えるはずだから任務もいけるから」
「「「ダメです。子供はおとなしくしてください」」」
「………」
俺が三人にそうダメだと言われてるとアオイが部屋にノックしてきた
「しのぶ様、カナエ様。風柱様が来ます」
「な!?」
不味い、不味い!今この状態がカナエさん達にみられて精神的にきついのに実弥までみられたら……!
「邪魔するぜぇ……ん?」
「………はい?」
「…………」
実弥とアオイが俺を見つけて固まっていた。対する俺は振り向いてどう説明するか悩んでると……
「「誰?」」
「ふふ、アオイ、実弥君。この子は幼い頃の空君よ」
「………え……ええ!?!」
「ま、まじか……ぶぶっ……ち、小さいのにさらに……ぶぶっ…!!」
「畜生!!実弥に笑われるのは屈辱だ!さらに、アオイまでその姿見せてしまったぁぁ!」
くそ!だから実弥にみられたくないと思い我慢していたのにカナエさんがあっさり暴露したせいで俺がダメージ負ったよ!!
「ふぅはぁ……胡蝶……カナエさん……こいつは本当に空なのかぁ?」
「はい。間違いなくです」
「治せるのかぁ?」
「無理ですね。ですが、目的の鬼が消滅したのでそう遠くないうちに戻ると思います」
「そうかぁ……無様だなぁ……拳柱」
「ぐっ…こいつにそんな台詞を言われる日が来るなんて…!」
実弥が勝ち誇った顔で俺を見ていたので俺はこいつのどや顔がめちゃくちゃ腹立ってきて悔しかった
「で、お前はなんでここにいるんだ?からかいに来たのなら喧嘩かうが?」
「てめぇの喧嘩はまたいつかだなァ……、それよりも胡蝶ォ」
「はい?」
実弥は刀を置いて何やら決心したように頭を下げに来ていた
「本当は鬼がいなくなってから改めて言おうとしていたがこれは早く言わないと駄目だと思ってなぁ……。……お前の姉カナエさんと……結婚することになった」
「「「「「……………はぁあぁぁぁあぁあ!?」」」」」
「あら、夜に言う約束だったのに~」
一体なぜそうなったのか考えてると、たしかに前からその前触れみたいなのはあったがまさかこういう展開は予想してない!?後カナエさんのほほんとしないでぇぇ!!
「つい先日一夜の過ちを起こして男として責任をとりてぇ……!」
「まてまてまて!?……あー……アオイとカナヲは外に出といてな?またわけを話すなら」
「「一夜の過ちをってなんですか?」」
「……まぁそこはいつか教えるから……… アオイもカナヲもここからで仕事を頼むね」
俺はとりあえずはここら辺の話は二人には聞かせれないと思い退出を頼んでいなくなった気配を感じ取ってからあらためて向き合うとしのぶは黒いオーラ出ていた
「それで……一夜の過ちをというと?どういうことですか?」
「……実はよぉ……」
「酔っぱらっちゃった私が実弥君を襲っちゃったの」
「「何してるの!?!!」」
「正確には酔っぱらいながら唇にキスされたんだよぉ……。だが、いくら酔っぱらっていたからとはいえ男として責任を取るからよぉ……許してくれ」
実弥が頭を下げていてだいたいわけがわかったし、俺も実弥ならカナエさんを大切にするからとくになにも言わないが……
「姉さんを幸せにすると約束できますか?」
「勿論だぁ……例えこの命に代えてでも!」
「減点です。今の発言では姉さんをお嫁にいかすことはできません」
「しのぶ!?なんで!?」
「鬼殺隊なら姉さんがおばあさんになってもきちんとみてあげてください。それを約束できるのなら私は許します」
「あっ……」
断る言葉に驚いていたカナエさんだったがしのぶの表情をみて、なにかを納得して口を挟まなかった
「………っ、訂正させてもらうぜぇ……俺が必ず責任をもってカナエさんを……守る!そして、俺がジジイになっても生きてカナエさんを守って見せるぜぇ」
「宜しい……!姉さん」
「うん?」
「幸せにね」
「……うん!ありがとう、しのぶ!」
俺はなんとかうまくいったことに安堵しながらも実弥に気になる話を話すべきか悩んだ
「実弥……隠し事なしで聞きたいことがある」
「あぁ?」
「………お前は……本当は生涯孤独ではないだろ?」
「…………なんのことだぁ?」
「…(恐らく知り合いが……それも家族がいるな?)失ってから後悔してからでは遅いとだけつたえておこう……」
「は?」
「「??」」
「まぁ今の細かいことは気にするな!とりあえずはさっさとお館様にもその件を報告しとけよー」
俺はそれだけを言うと診察室に出ていき、誰もいないことを確認できるまで歩いてやがて人がいないことを確認すると
「…………………(ブワッ!!!)」
溢れる涙が止まらなくなった。この涙は悲しい涙ではなく嬉しい涙でカナエさんがようやく幸せになってくれることに嬉しく仕方がなかった。でも、子供の時の姿で聞きたくなかったなぁ……
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