鬼との戦いで小さくなって二日目……俺はため息をつきながら子供サイズの服を着ていて庭を眺めていた
「はぁ……小さくなって二日経過しても体が戻らないとは……全く鬼殺隊の柱ともあろうものが情けない姿だ…はぁぁああ……不便だァァ……」
俺は自分の姿を嘆きながら、なんでこういうことになってしまったのだろうかと反省しながら紙を書いていた
「空さん、おはようございます!……何しているのですか?」
「おう、アオイおはよう。これはな、紙で改めて俺の拳柱の呼吸を書きとどめているのだよ。改めて整理してるとここ数年で技が増えたからな」
「なんでまた?」
「それはまぁ置いといて……アオイ、俺の拳の呼吸はどれくらいあるか知ってるか?」
「えっと5……ですか?」
「不正解。俺の拳の呼吸は壱ノ型 波動 弐ノ型 裂散 参ノ型 獅子落とし 肆ノ型 炎天 伍ノ型 迅速撃 陸ノ型 流星と零ノ型がある」
俺がいきなりの問いかけを言うとアオイは真面目に考えた末の答えを出してくれた。しかし、アオイの答えは間違いで正解は今は7つだ。そんな答えにアオイはなにかを思い出すように俺にある質問をしてきた
「そういえば空さん……今、その零ノ型と答えてくれたではないですか?それは……本当は危険なのではないですか?」
「ん、なぜそう思ったのか聞いていいか?」
「はい。色々な推測がありますが、一番は怪我の具合です」
「怪我だと?」
「はい、運び込まれたときの状態です。上弦を二回戦っている空さんですが、一回目は凍傷等が目立っていました。しかし、二回目は筋肉が明らかな負担が出ていたと思われる状態……これらのことから零とは筋肉に大きく負担が関わる……違いますか?」
運び込まれたときの状態をそこまで細かく覚えてるのか……。まぁ、たしかに零ノ型は最近こそ使っていないものの肉体的な負担は確実であり、人間の限界を越えるようなものだ
「うむむ、この短時間で見抜かれるとは……たいした推察力だな。アオイの考察に関しての返事だが、正解だ……」
「空さんはその技を使わない選択は………ないのですよね」
「あぁ……。それと、アオイ」
「はい」
「きっとこれからまた戦いが激しくなるから…万が一俺が何かあっても幸せに生きろよ」
俺がそれをいうとアオイはキョトンとしていた。そして言葉の意味を理解したアオイはそこから怒り爆発で怒涛にこれまでの俺に対する苦言を呈していた
「ーーわかりましたか!」
「あぁ、わかったよ。アオイ」
「はぁ……お願いですから空さん……しのぶ様やカナエ様に私達に寂しい思いをさせないでください。もう二度と……誰もがすれ違う時間は嫌なのですから」
アオイは本当にそんなことが起きてほしくないという顔をしてるのはわかる……カナヲもアオイも俺にとっては本当にかわいい妹分だからな
「その頼みは善処するが、アオイはこれだけのために俺を呼んだのではないだろ?本件はなんだ?」
「あ、はい。実は炭治郎さんが空さんのことを探していましたので、お呼びした方がよろしいですか?」
「炭治郎が俺を探していた………?わかった、部屋に呼んできてくれ」
アオイの問いかけに俺は特に気にすることなく部屋に呼んでいいと伝えるとアオイは頭を下げて部屋を出ていった
「(しかしアオイに怒られたから少しは善処するが、冗談抜きで俺は上弦弐と対峙したら………零ノ型解除を最初から飛ばさないときついな……肉体改造もそれなりに進んでるが間に合うか?)」
「空さん、連れてきました!」
「ん、入れ」
「はい失礼しま……空さんがさらに小さくなっている!?」
「おいこら、何気にすげぇ失礼なことを言うてるの自覚があるか!?」
「あ、すいません!」
「すぐに潔く謝るなよ!?……んで……何のようなんだ?」
「はい!実は刀鍛冶の里にいきたいのですが……場所を知ってますか?」
「あ…俺もきちんとした場所は知らねぇな。刀か?」
「はい」
まぁたしかに数ヵ月前の死闘で刀がやれていたから刀鍛冶を頼んだが……あの手紙を見たから直接いくのか?
「まぁ、刀が折れていたのは知ってたし、いつお前が目を覚めても、刀を取りに行けるようにお館様にすでに鴉で送っているから安心しろ。お館様の許可得たらすぐに行けるだろう」
「空さんありがとうございます!」
「あぁ、それと……これを」
俺は懐に隠している小刀を炭治郎に渡すと炭治郎は驚きながら俺の方を見ていたが、俺は炭治郎の顔を見て苦笑いしながら話した
「その刀は何かしらお前に役立つだろうから使え。道中になにもないとは限らんし、武器がないのも困るだろ?何ならコイツはお守りとして使ってくれてもいいぞ」
「何から何までありがとうございます!」
炭治郎は勢いよく頭を下げて出ていこうとすると俺は炭治郎を呼び止めた
「あぁそうだ…炭治郎」
「はい?」
「早くお前の妹が人間に戻れるように俺たちも協力するから……お前も諦めるなよ」
「……はい!!」
炭治郎は俺の言葉を聞いて出ていくと俺は屋根の上にいるであろう人物の名前を呼び掛けた
「しのぶ、いつまで上にいる」
「あら、バレていましたか」
「何年の付き合いと思っている……。しのぶ、少しだけ真面目な話だ」
「はい」
「……お前カナエさんの子供が生まれたら、おばーー」
「空、それ以上言うと永遠に眠らせますよ?」
「すまん」
そんな会話をしながらも俺は改めて本題を切り込んだ
「とりあえず本題だが、しのぶ………お前の見立てで炭治郎の妹竈門禰豆子ちゃんは人間に戻れそうか?」
「……正直前例がないから厳しいかと思う。そもそも鬼から人間に戻す薬……そんなのは元々無いに等しいものだから今は無理ね」
「そうか……」
「炭治郎君の妹禰豆子さんが人間に戻った日には色々と話してみたいわね。あんな良い子兄妹には報われてほしいから」
「だな」
俺達は何としてでも炭治郎とその妹が幸せになれるように密かに動いているが、いまだに手がかりはないわけか……
早くあいつらが幸せになってほしいよなぁ……
「あ、空の身長が大きくなる薬もありませんので」
「一言余計だ!!」
えぇい!早く子供の姿からもとの姿に戻りたいーー!!
ここまで読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします