俺とカナエさんは鴉から聞いた情報に呆れながら目的地につくと丁度喧嘩してる最中だった。どんな理由であれ柱稽古で揉め事は起こしてほしくないのよなぁ
「あらあら……もう仕方ないのだから……」
「本当に何をしてるんだか……な!」
俺は爪先を思いきり地面に蹴り、目的地へと迫りその腕をつかんだ
「!?」
「全く……なんでこんな状況になってるのか答えろ……風柱……」
「そ、空さん!?」
「空ぁ……その手を退けろォ……!」
「(何があったか知らないが相当ぶちギレてるな……)風柱とあろうものが隊員にそういう行為をするのはどうなんだ……?」
普通の隊員なら確かにびびるが生憎、俺も柱としてそして、鬼殺隊として長くやっているのでこの程度の殺気はどうしたことがない。俺も実弥を睨みながら、話しかけた
「どういう理由でそういうことになったのか知らねぇが……落ち着け」
「なんだとォ……!」
「さっき弟なんていないっていただろ!玄弥がどんな選択しようが口を出すな!才があろうななかろうが命を懸けて鬼を戦うと決めたんだ!」
「炭治郎も落ち着け。それと君は蝶屋敷で何度か見たことがあるね……名前は玄弥だったかな?」
「あ、はい……」
「少し悪いけど二人とも下がってね……この猛犬を一回落ち着かせるから」
「誰が猛犬だぁ!?」
実弥が俺の言葉に切れてたが、俺は近くに柱稽古としてしている隊員にも聞こえるように大きな声をあげた
「全員怪我ないように見える距離で離れろ!あと、風柱に木刀を渡しな!」
「は、はい!」
風柱に木刀を渡そうとするが怖いのかすぐ近くの土とかでさしておいて隊員は全速力で逃げた
「どういうつもりだぁ……?」
「このままだとお前達がお館様にお怒り食らうしそういうのは避けたい。かといって怒りが収まらないのなら鬼を討伐するにも…いない。ならば……その怒りを俺にぶつけてみろ……負けるのが怖くって辞めるというのはないだろ?」
「っ、上等だぁ!!」
「ふん!」
実弥が木刀を振るうと同時に俺も拳を思いきり殴るモーションに入り、木刀と拳が直撃して回りが荒れていた
「ひぃぃ!?」
「空さん!?」
「兄貴……!」
三人の声が聞こえるが今はそんなの関係なく、目の前の怒り狂っている猛犬を納めないとな
「相変わらずのいい攻撃だな……!だが、俺も成長してるんだよ!!」
「(こいつ、こんなに力強かったかァ!?)ッチ確かにテメェも成長してるんだなぁ……!風の呼吸壱ノ型ァ……!」
「よく見とけ……風柱の呼吸と俺の呼吸……そして今訓練を受けているおまえ達の立ち位置をな……拳の呼吸……壱ノ型!」
「「鹿旋・削ぎ!/波動!」」
風柱実弥の最初に出した壱ノ型鹿旋・削ぎは
その通り、風を纏い、風を巻き起こしながら突進していく技だ。対する俺の壱ノ型の波動は正拳の突きであり、接近にもそれに遠距離の攻撃も出せる技だ
「「「うわぁ!!」」」
「弐ノ型……爪々・科戸風」
「次に攻撃の手を休めずに次の呼吸を繰り出す!弐ノ型……裂散!」
俺の弐ノ型は手刀で片手で首を跳ねる力があり、実弥の弐ノ型は4本の牙が一振りで相手に襲い掛かるが横一振りで対抗していた
「………ッチ……やめだぁ……これ以上やっても互いに切りがねぇ」
「まぁな……なら、最後の一撃としてそれで終わるか?立ってた方が勝ちとしてな!拳の呼吸……肆ノ型」
「上等だァ……伍ノ型……!」
「よく見とけ………今この場にいる隊員…………仮に鬼だとして自分より強い敵だとしても……絶望するな!諦めるな!己の誇りのために……挫けるな!」
俺はそれをいうと手足に炎を纏い、構えると実弥は高く飛んでいた。そして、俺も対抗するように飛んで攻撃をしかけた
「炎天!!」
「!!」
俺たちの互いにぶつかり合うのが爆風となり少し経過してから煙が収まり周りが見たのは……
「ッケ……引き分けかァ………」
「……だな……」
実弥の木刀が折れるのと俺の体に傷が走るのとで引き分けになった。お互いに最後の技は全力出しながらもあくまでも稽古のレベルでやりあったからな
「……スッキリしたか?」
「……ッチ……きょうの柱稽古は一休みだァ……ただし、千回素振りしてからだァ」
実弥が各隊員に聞こえるように話してから自分の屋敷の方に歩くと俺が追いかけてもいいがここはあいつの奥さまに任せるとして………
「さて、風柱の話聞こえたな?それと全員最低でもあれくらいのレベルの闘いを目指せ」
「「「「いや無理!!」」」」
「まぁいいや。とりあえず……折角だ。素振りは連帯責任な?そこに倒れてる炭治郎達も含めてな?」
「「「「え?」」」」
「全く………本来は介入する予定はなかったのに……喧嘩して……脱走も考えて……精神的に叩き込むには連帯責任な?さ……素振り千回しなさい。ついでに呼吸を休ませずに常に続けろ」
「「「「(鬼だァァ!?!目の前に人の皮を被った鬼がいたァァ!?)」」」」
まぁあいつが持ち場を離れたのは頭を冷やすのと俺にこの場を少し任せるという意味だよな。それに、俺がここで変えるのもあれだし折角だから……追い込ますのが一番いいよね!
「さぁ!!水分をとったらすぐにやるぞ!ズルしてサボったら拳骨な!」
「いやぁあァァ!!空さん、悪魔だぁよぉ!」
善逸の叫びも聞こえるが残念だが俺には聞こえないし、そんなのは関係なくやらせる。少しでもこいつらが生きる確率を増やすためなら……な
カナエside
空君に現場を少し任せて私は実弥君の方に近づいて声かけると実弥君は気まずそうな顔をして私の顔を見ないで今ある思いを話していた
「なぁ……どうしたら良かったんだろうなァ………俺はあいつに……玄弥にこんな世界してほしくなかったから突き放してるのによォ……」
「(全く本当に不器用なのだから………大方言葉で示すより暴力に頼ってやったりしたのね………)実弥君……風柱不死川実弥!しっかりしなさい!」
「うぉ?!」
「下の子がこの鬼殺隊に入ってほしくない……そんなの私も同じ気持ちよ」
実弥君の肩をたたきながら私も実弥君の気持ちはすごくわかるし、やはり姉としても下の子がこんな世界に入ってきて喜ぶ人はいない
「今なら空君の気持ちもわかるかも……実弥君とそういうところ似ているわ」
「空?」
「空君は私達よりも鬼殺隊に入っていたのは知ってるのね?」
「まぁなァ」
「私達も後から鬼殺隊に入ってその時に空君と再会していたのだけど空君は喜ぶどころが物凄く怒っていたのよ。で、その時に私達も怒ってぶつかり合って……空君は何があっても私たちを死なせないとだから、絶対に生きてほしいとあの頃から約束しているの………」
私が何を伝えたいのか感じ取ったのか実弥君は思案していた。そして、私は何を伝えたいのか感じ取ってくれると思い見ていると実弥君は私に向き合って告げた
「……」
「一度腹を割って話し合ってみたら?きちんと話すだけでも違うわよ。それに……きちんと話せずに死んでしまったら後悔しか残らないわよ?……死にかけたからわかるの」
「……時間あればきちんと話すかァ……」
私の言葉を聞いた実弥君はなにか決めた顔つきになりゆっくりと先ほどの場所へと戻ろうとしていた。本当に実弥君はそういうところが素直ではないのだから……
「……でも、この先の最終決戦になるであろう戦いに誰も失うことがなかったら良いのに……」
そう、恐らく今度の戦いはきっと上弦弐もうごく可能性はある。恐らく空君もそれは気づいてるから一人での誰も知らない修行をしているのは知ってる。零の型と陸の型は話は聞いていてみもみたことがないし、空君はまだ型を隠してる可能性はある……けれど私は空君のそれを止める権利がない
「でもその前に空君が今の稽古受けている子に、やり過ぎていたら……問答無用の注射ね!」
空君はたまにやりすぎるときがあるからお仕置きも考えないとね
ここまで読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします