朝のお話も終わり其々の時間を過ごしてると昼になり、昼食も和気あいあいと食べていた。カナヲは昼食は皆と食べてその後またお出掛けしていた
「………」
俺は一人で紙に筆を走らせながら静かな場所で書いていた。ここ最近は来客が入ったりしのぶ達に呼び出されてかけていなかったからゆっくりとした時間は久しぶりだな
「……」
俺は筆を走らせながら外の光をみて、過去を思い馳せていた。俺にとって始まりは……今はもう遠い昔のあの静かな街からだった
『ほら、空!早く来なさい!』
『一緒に遊びましょ?』
あの静かな街で俺を明るい場所へと引きずり出してくれたのはあの二人だった……。俺は子供の頃…しのぶ達と会う前は親と過ごせればそれでいいという子供だったがしのぶ達と出会ったことで友逹の繋がりが大切になった。まぁ後は親同士が仲良かったこともあり毎日遊んでいたな……
「………ん?」
筆を走らせていると鴉が俺のそばに止まり、俺は鴉の足下を見ると紙がくくりつけられていたのでそれをとって見ると……
「杏寿郎さんからの手紙?何々……?拝啓 空様?」
ーー拝啓 空様
現在は事情もあり、居場所を捕まれないために君に手紙を送った。単刀直入に書くと、君はきっと死ぬ覚悟をもって戦うだろう。しかし、お守りもないのはあれなので竈門少年にはおれの柄をたくし、君には……言葉を送ろう
「言葉ってまた……っ……!……本当にあの人らしいなぁ……」
その言葉をみて俺は口角つり上げて嬉しくなった。本当におれの考えていることもお見通しで苦笑いしかない
「……さて、筆もある程度終えたしそろそろ……って……?」
「だれ~だ」
俺の視界は誰かの手によって遮られていた。声はテンションが高いカナエさんの様だが、このテンションは……
「しのぶか?」
「なーんだ……空にバレバレなのね」
しのぶが悪びれもせずに笑っているのを見て、確信犯かよと思っていた。しかし、しのぶと二人きりで話す時間は久しぶりな気がするが……?
「こうして二人で話すのは久しぶりね……。そういえば写真は?」
「あぁ、今写真はあの写真家が後日持ってくるといっていたから明後日にでも届くのじゃないのかな?」
遡るのは数日前……
写真とは実は柱稽古も終わった翌日に、しのぶも何日ぶりに蝶屋敷に帰ってきた時の事だ。戻ってきたその日は蝶屋敷皆も嬉しそうであったが、しのぶはさすがに疲れたのかその日は戻ってすぐに爆睡していた
『ふぁぁ……おはよう……空』
いつも通り朝の一人稽古を終えると、食卓にしのぶがいた。しのぶはいつもと比べると遅くに起きて蝶屋敷の子達と一緒にご飯を食べていた。カナエさんとカナヲとかはもうものすごく嬉しそうにしのぶとご飯を食べていたのを俺は見ていたがあえて口に出さなかった
『改めてどうだった?……無惨とかっては共にいた鬼と言われていたその人は……一緒に研究してみて?』
『……そうね、色々なことを話すのはまた今度として、結論から一言で言えば今までの鬼とは違い本当に友好的で後悔してるのが良く分かったわ。私はその人は信頼できるわ』
『珠世さんってゆっくりとお話していたら、波長は合いそうというかなんか気が合うのよね~』
『確かに姉さんも向こうも仲良くしゃべっていたわね』
カナエさんの言葉に他の皆もにこやかに笑っていた。そんな穏やかな朝は久しぶりだか俺はなぜかここ最近嫌な胸騒ぎが止まらない……だから俺は前から決めていたことがある
『……アオイ』
『は、はい!なんでしょうか!?』
『今日はこの蝶屋敷で全員時間とれそうか?』
最近は鬼もででいないし、皆も落ち着いてきたしちょうどこの機会にあれをやっておきたいと思い時間を確認した
『大丈夫ですが……?」
『そうか……なら、庭に全員集合な。おめかししてな』
俺がそれを言うと皆は?と思っていたが、そこは蝶屋敷の人たちはさすがにすぐに動いていた。そして、俺は庭で待機してるとしっかりとした着物を来たカナエさんがゆっくりとやって来た
『ふふ、空君。もしかってあれをするの?」
『そう、あれですよ。まぁ、カナエさんが結婚するというのにこういう機会じゃないとできないと思って』
『相変わらずそういうところの行動は早いね……。なほ達は気付いていないみたいだけど、しのぶは気づいたみたいね』
『長い付き合いだから気づいたのかも知れませんね』
そう話してるとしのぶ達もやって来てアオイがいまだに理解できてないのか俺に質問をしてきた
『空さん、何で庭に?』
『これからわかるさ。お、ちょうど来たみたいだし、皆来てくれ』
俺がそういうと皆も庭の方にゆっくりと歩くとそこには年配の写真家がいた。それを見てカナヲは、目を見開いてなにかを思い出していた
『ご無沙汰しています。今回は急に頼んですいませんね』
『いやいや、まさか昔一度依頼していただいた方がもう一度こちらに依頼してくれると思いませんでしたよ』
『今回の報酬もきちんと払うので……』
『いやいや、昔私達の店を助けてくれた鬼狩り様達から金をとるのは………』
『俺達はお客様だから払うのが当たり前ですよ』
俺がそういうと、しのぶもカナエさんも頷いていた。今回来ていただいた方は昔しのぶ達と共に助けたことがある人でカナヲが小さいときに一度写真をとってもらった。その人に今回も皆との写真もとりたいと思い俺がお願いしたのだ
『そこまで言われてはこちらも断れないではないですか……わかりました。では、はい皆さん笑顔で!』
『よし!全員とるぞ~!』
『『『はーい!』』』
『わかりました!』
『ふふ、カナヲは真ん中ね』
『え……いいのですか?』
『いいのよ。カナヲは真ん中!』
そうしてる間に席が決まりそして撮影する方が俺たちに聞こえるように大きな声で……
『では、とりまーす』
合図を出して撮影してくれた。これが少し前の話だ………
そして今……
「まぁ、うまいこと写真もとれたと思うし、良い思い出できたんじゃないか?」
「そうね。ところで、空は………」
しのぶはお茶を一口のみこんでから、俺にまるで確認するように聞いてきた
「それは遺書ですか?」
「………」
「鬼殺隊である以上……いえ、特に柱である以上そういうのは余計に隣り合わせですが……何故、書いてるのですか?」
「そうだな………今回の戦いは間違いなく五体満足で生きて帰還できる戦いにはならないというのと……心置きなくの意味もかねてだ」
「……勝手に死ぬなんてそんなの許さないわよ。私に怒って自分を犠牲にするのは許さないっていっていたのに自分はそうするのは……」
「俺がそうさせないためにもお前や蝶屋敷の仲間がいるのだろ?……初めから死ぬことを考えてるつもりはないぞ」
「………分かったわ。もし、ヤバイ状態になっても助けてみせるわ!」
しのぶの言葉に俺も微笑み、外も暗くなってきたのを誰から見ても分かる。すると、俺の部屋にカナエさん達が入ってきた
「しのぶ、空君ここにいたのね」
「お二人とも、夜は冷えますよ」
「「「空さんは今日もですか?」」」
「えぇ。カナヲは?」
そう、カナヲはいつもならいるはずなのに何でいないのだと思ってると、アオイが教えてくれた
「カナヲは少し出掛けていますがもう少しで戻ると思います」
「そうか」
俺はその言葉を聞いてとりあえずは自分の部屋から出ようかと思っているとーー
「襲撃ィ!!襲撃ィ!!産屋敷襲撃サレルゥ!!」
「「「「「「!?!」」」」」」
俺達の幸せは、いつも鬼が壊していく………
ここまで読んでいただきありがとうございます!
そしてついにあの決戦が来ました!
皆様に楽しませれるように頑張ります!