鴉からの報告を聞いてそこから俺としのぶの行動は早かった。しのぶは自身の部屋に刀を取りに行き、俺はカナエさんやアオイ達が作ってくれた黒の羽織を着て武器もすぐに用意して外に向かった
「「「「空さん、しのぶ様!!」」」」
しのぶもそろそろ来るとわかり、俺は全速力出せるように力を入れていくと蝶屋敷の子供たちがでてきた
「空さん、しのぶ様……」
アオイも不安そうな顔をしていたので俺は一人ずつ頭を撫でていた。カナエさんは心配そうに俺たちを見ていたが、俺は安心させるように言った
「アオイ……皆、行ってくるな。カナエさんはこの子達をお願いします」
「うん。……二人とも気をつけてね」
「はい」
「皆、いい子で待っていてくださいね。空!!」
「分かってる!…皆…後は頼んだぞ」
俺はそれだけを言うとしのぶと共に、お館様の屋敷の方まで全速力で走り抜けていた。お館様は俺にとってもしのぶにとっても……いや、鬼殺隊にとっても大切なお方だ!!
「くそ!!無惨たちが攻めてきたのか!?」
「ずっと危惧していたことが……!空、全速力で駆け抜けるわよ!!!」
「当然!しのぶは例のものも持ってきているな!?」
「えぇ!!」
しのぶが持ってきている例のものとは、鬼との共同作業……つまり、珠世さんと共に作り上げたあれを持ってきているということだ
「しのぶ、覚えているか!お館様の件のことを」
「えぇ、あの柱会合の時ね!まさか、お館様は……」
「産屋敷家の歴代当主は護衛を一人もつけることがなかった……そして、このタイミングでの襲撃……まさか、お館様ははじめから覚悟を……!」
「そんなことは絶対にさせない!!お館様が殺されることだけは……っ!空!!」
「分かってる!!」
俺もしのぶも……きっと他の柱達も全速力で駆けつけているに違いない。俺は脳裏にお館様との話である事をおもいだした
『お館様、この度は長年避けいてた柱の件は改めて返事させていただきます。…まだ許されるのでしたら…柱にならせてください』
『うん、やっと君が柱になってくれる日がきたのだね。ずっと待っていた甲斐があったよ……改めて君を柱にそして、拳柱として鬼殺隊を支えてほしい』
『はっ!私、夛田空はお館様のためにも、鬼殺隊やこれから生きるもの達のためにも必ずやこの拳で鬼を倒していきます!俺の拳は鬼殺隊の未来を繋げる拳として戦い抜きます!』
『うん。私は君を信頼してるよ……空』
俺はそれを思い出して、悔しい気持ちになるとともにお館様までのこのペースでは間に合わない!!
「しのぶ」
「分かってるわ。あなたのその鍛えられた足腰で全力を出して!私もすぐに追いかけるから」
「あぁ」
それを聞くや否俺は爪先を強く地面に蹴りこみ、しのぶから一気に距離を取りお館様を追いかけた
「(俺が先に先行するというわけは万が一の鬼の妨害があった場合に一撃で殺せる俺が先に行くと判断したからだ。それに、だてに旅していた訳じゃねぇ……)絶対に……絶対にお館様を殺させない!!」
俺は全速力で駆けつけながらさまざまなことを思い出していた。お館様と初めて出会ったときから俺はあの人に色々な心を見透かされていた。柱の件も断るとき……
『俺は柱にならない代わりに粛清役……鬼殺隊の裏切り者の粛清をする役目にさせてください』
『道のりは険しくなるよ?…それに君にはそんな役目をさせたくはない』
『ありがたきお言葉です。しかし、鬼殺隊を……未来にいきる者達に危険を仇なす裏切り者の粛清の汚れ役目は私がするのがいいかと思います』
『……空……』
と案じられていたことも覚えているか!俺は何一つあのお方に恩返し出来ないまま終わらせたくない!!
「よし!」
お館様の屋敷付近につき、俺はいそいで侵入しょうとすると……
ドン
「!?!!」
俺がお館様の屋敷に侵入する直前に爆発が起きた。そして俺はその爆発で悟ったのだ……お館様は身を呈して自爆されたのだと……焦りながら空高くとび屋敷に入ると、そこには一人の男が再生していたがその中に一人の女性が飛び込んでなにかを刺していた
「(珠世さん!?)」
「お前も大概しつこい女だな珠世、逆恨みも甚だしい」
俺は珠世さんと面識があるからこそ、この場にいる事に驚いていた。恐らく珠世さんがお館様を殺したという可能性は低いからあいつが犯人か!!それに今あいつからの発言はどういう事だ!?
「そんなことがわかっていたら、私は鬼にならなかった!!病で死にたくないと言ったのは!!子供が大人になる姿を見たかったからだ!!」
「っ!?」
「たくさんの人の命を奪った罪を償う為にも。私はお前とここで死ぬ!!」
なっ!?あの人はここで死ぬつもりか!?
「悲鳴嶼さん、お願いします!」
「(ならばおれは……拳の呼吸!!)あの人を助ける!!」
悲鳴嶼さんが武器を振るうタイミングで俺はあの人を助けることを決めた。あの人はまだまだ生きてもらわないと困るのは俺のわがままかもしれないが……
「南無阿弥陀仏っ!!」
あの人の攻撃は無惨と思われる男に首を攻撃すると見事に直撃した。俺は首を跳ねて終わりかと思いきや……
「「っ!再生が早い!!」」
やつの再生が今までの鬼とは比にならないくらい早かったので俺は最大速度でやつの腕を攻撃しかけた
「その人から手を離してもらおう!弐ノ型、烈散!」
「まだ他のがいたのか!?ぐぅ!」
俺は飛び込みやつの腕の方を狙い定めて、攻撃すると奴は驚いていたがそんなの無視して俺は珠世さんを救出した
「空さん!?なぜ助けたのですか!」
「死ぬことが償いと言わない!!あんたはきちんとこれまでを償っている!俺達とも共に戦ってる!だから、仲間を助けるのは当たり前だ!!」
俺はそういいながら無惨と思われる男から距離を取った。お館様は助けられなかったがこの人だけでも助けると決めたのだから!!
「空!!」
「だてに四年間旅出ていただけではないので……それにこの人は死なせてはいけないからな。ところであのいかにも………心が無さすぎる奴は無惨ですか?」
「貴様っ……」
「えぇ、あの男があなた達鬼殺隊の宿敵よ」
その言葉を聞いてやはりこいつが無惨だったということ同時にお館様を殺したという事実に怒りをだいていた
「貴様が無惨か…お前のこれまでのこそこそもおしまいだ。今宵…俺たちがお前を殺して全ての負の歴史を終わらせる……」
「貴様は……確か童魔に生かされてる男だったな。そんなやつに生かされてるやつが私を殺せるとでも」
「偉そうなその口黙ってくれ……えーと……臆病者さんだったってな?」
俺の言葉に奴は表情を変えていたが俺は気にすることなく、珠世さんを守りながら構えていた。この人はもう十分すぎるほど償いをしたし、しのぶやカナエさんも信頼できるといっていた方だ
「だれが臆病者だ……?」
「あぁ、わかっていないみたいだな?目の前にいる貴様が臆病者だっていってるんだよ。貴様は何百年も生きてるわりには……こそこそと逃げているじゃないか?それに鬼も量産してるだけして使い捨て……臆病者といって何が悪い?それとも………遥か昔に死を怯えて鬼になった病人さん?」
「…貴様っ…どうやら死にたいようだな」
「安心しろ……死ぬのはお前だ。…俺たちの大切な場所を…大切な人達を奪ったお前を…俺がこんな事されて……怒らないわけがはいだろうが!!」
「てめぇぇ!!!お館様に何しやがったァァァあぁ!!」
俺が叫ぶのと同時に実弥の叫ぶ声が聞こえた。どうやら他の柱達も近くに来ているな!
「全員よく聞け!!奴が無惨だ!!鬼舞辻無惨は頚を斬っても死なない!!」
「「「「「!!」」」」」
それを聞くや否それぞれの呼吸を繰り出していた。勿論俺も得意の拳の呼吸を繰り出していた
拳の呼吸 壱ノ型 波動
霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り
蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ
蛇の呼吸 壱ノ型 委蛇斬り
恋の呼吸 伍ノ型 揺らめく恋情
水の呼吸 参ノ型 流流舞い
風の呼吸 漆ノ型 蛇紋岩・双極
ヒノカミ神楽 陽華突
それぞれの得意の技をあるいは最速の技を出そうとするとーー
「これで私を追い詰めたつもりか!!貴様達がいくのは地獄だ!!!」
「(落とし穴!?)くっ、珠世さん、手を掴め!!」
「え!?」
俺はそういいながら手を伸ばして………炭治郎が無惨に対して何かいってるのが聞こえた。この落とし穴の先には……あの野郎がいる……!
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