しのぶside
私は迫ってくる鬼を毒で倒しながら、その果てしない道を走っていた。お館様はいつも私達を案じてくれていた。空の時も行方不明で私のせいだと話したときもお館様は真剣に答えてくれていた……お館様だけではなく、おそらくあまねさまも…
「本当に鬼はいつも幸せを奪う……っ!」
激しい内側に溢れる憎悪を私は必死に押さえながらもこの怒りはどうしたら良いのだろと思っていた
「師範!!」
「……カナヲ……!?」
任務で遠方にいっていたカナヲがそこにいることに私は驚いていたが、同時にまさか、カナヲがここにいるのは蝶屋敷のみんなにも危険が!?
「カナヲはなぜここに」
「私は蝶屋敷に戻ろうと歩いてると突然下に……」
「そうですか……」
この発言を聞いてどうやら蝶屋敷のみんなは巻き込まれていないと言う安堵とカナヲがこの戦い巻き込まれていると言う少なからずの複雑さが渦巻いていた
「師範……これは」
「恐らくですが、無惨 ……上弦達がいる出所でしょう」
「……空兄さんは?」
「はぐれました。しかし、ここが上弦達がいるとなると……っ!!」
私はそこまで発言して気づいた。さっきからこの嫌な予感はなんだろうと思うとあの日の事を思い出した
『どうした?しのぶ』
あの日の事は覚えている。いつも通りに空が一人で修行をしてるときにその時の私は空に不満とあの噂が出ていた頃だった
『いえ……空は今回姉さんと同じ任務なのでしょ?良いな~、私もいきたい』
『いや、ダメだろ。今回の任務は甲と花柱で調査だからな』
『だからといって何で空なのよ。ここは姉妹の私がいくべきなのに!』
『まだあれの開発しきれてないのだろ?あせるな、必ずあれが完成したらカナエさんのたすけになれるからさ』
『もうまたそういう!もうほぼ完成してるわよ!鬼に対して毒が効くと言うのは空も聞いてるでしょ!というか、見たでしょ!』
『はいはい。さぁて、いきますか』
そういってあいつは姉さんと共に任務に出掛けて行った。きっとまた帰ってきて私たちはいつも通り喧嘩して姉さんが苦笑いしてカナヲが無表情ながらも少しおろおろする日々が遅れると思っていた。
そして……
『カアカア!胡蝶カナエ重症!!上弦弐トノ戦いデ負傷!』
姉さんが負傷して帰ってきて空もボロボロだったのを覚えている。そして、私は気の動転していたあまり心にもないことをいった……
『すまない……しのぶ……すまない……』
あの日の空は本当に精神的にも肉体的にもボロボロだったが私は姉がやられていたショックもありそこまで気が回らなかった
『すまない……』
『何が………何がすまないよ!!二度と私たちの前から現れないで!貴方が助けるの遅かったから……!!』
『すまない……カナエさんの事も……しのぶ………』
『気安く姉さんの名前を出すな!!私の名前も出すな!!貴方が……貴方があの時に自分の力を過信なんてしてなかったら姉さんはこんな事にならなかったのに!』
『………』
『金輪際、私達の蝶屋敷に跨ぐな!2度と!!』
『……』
そう、あのときは今考えても理不尽なことを私はいってしまっていたのかもしれない。姉を失いかけたという恐怖と共に任務にいたはずの空が本当は辛いのにそれすら気にかけないで私は彼を罵倒した
そして………あの日以降空は消息不明になってしまった。烏を頼んで徘徊してもらったが空の手がかりはなく、空がいそうな場所にもいなかった……
そこで私は初めて気づいてしまった……
空は本当に辛かったのに、私の言葉で傷ついてしまったのだと……そして二度と私たちの前に現れることないのでは……と
「(この嫌な予感は早く助けないと空が死ぬかもしれないという感じなのね……)もう二度と間違えない……今度は……」
今度はあいつを一人で戦わせない!もう……
あいつが寂しい思いをしないように必ずたすけにいくのだから!
「師範」
「えぇ、ここで立ち止まるのはいけませんね。急ぎましょう」
必ず助けに行くから待ってて、空!!
空side
俺は目の前にいるあいつを睨みながら、全集中をしていた。あいつに勝つためにもこの一年近くはかなり努力をした。あの敗北から何度も夢に見るくらい悔しい思いをしてきた
「お前は多くの女性を食い殺してきた。だが、そんな時間は終わりだ……俺達が今日ここでお前の命を奪い取る!」
「ふふ、知ってる?何回も君は俺に負けているのだよ?そういうのを……」
「くるか?」
血鬼術 蔓蓮華
やつは笑いながら氷の蔓を伸ばして攻撃する。広い範囲で攻撃を仕掛けてきた。こういうことを仕掛けて来るのは予想済みなので俺は冷静に構えていた
「負け犬の遠吠えというのだよ?」
「この程度の技を出しやがって………あまり鬼殺隊嘗めるな……」
拳の呼吸 参ノ型ノ改 獅子回し蹴り
俺は奴とは何度もぶつかり合っていたからあの程度の技は初見殺しと変わらない。やつの攻撃を対抗していてそれを消すと向こうは少し驚いたそぶりを見せていた
「へぇ?あの頃よりも強くなっているんだね。そんな事もできるんだ」
「黙れ」
弐ノ型改 裂散切り
「!……いつのまに君の攻撃で俺の腕を切り落とした?」
「その下らないおしゃべりも……ふざけた口調もいい加減にしろ。油断してると次はその首を必ず跳ねるぞ」
「ふむふむ…なるほど、少しはやるようになっているみたいだね?でも……あの女の子を殺しかけたという事実は変わらないのじゃない?」
「は?」
俺は奴がいきなり何を言ってるのか分からずに睨んでると奴はあきれた口調で話していた
「だって、君はあのときはあの可愛らしい羽織の女の子を守りきれなかったじゃない?殺しかけたという事実は変わらないでしょ?」
「…まぁ…確かにその通りだな。あの頃の俺はあの人を助ける事はできたが、俺がもっとしっかりしていたらあんなことにはならなかったというその事実は変わらないかもな……」
「(おや、挑発を乗らずに攻撃しなかった?それに彼の雰囲気が変わった?)へぇ、認めるんだ」
「だが、今はそれではない。今は……お前を殺すことだけが全てだ。お互いに遊びは終わりにしょうじゃねぇか?体も温もってきたなしな」
「とことん君はムカつくやつだな……。こう嫌がらせされると嫌いになりそうだよ」
「はっ……それはお互い様だろうが!!!」
俺はその言葉を皮切りに全速力で走りぶつかっていった。珠世さんの力も必要だが、それはまだまだ俺が戦う必要がある!
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