善逸side
俺は変な屋敷にたどり着いて最初は戸惑ったが、鬼を倒していくと共に俺はあの男がいると理解できた
「確実にあいつがいる……絶対に許さない……!」
あいつがいると思われる場所に俺は走りながら、あの日の事を思い出した。あの日は柱稽古の最中だった俺は空さんに呼ばれて蝶屋敷に向かっていた
『空さんからの呼び出しってなんだろ……まさか、俺がこっそりと空さんの食べ物をまた食べてしまったことをばれてしまったのか!?ヤバイ、ヤバイ!絶対に今度こそあの拳骨食らったら俺死ぬよ!?』
そう、昔俺は空さんの隠していた食べ物をこっそり食べてしまったのだ。ちなみに伊之助も共犯で拳骨を食らって頭がものすごい痛かったのは覚えてる
『アオイちゃん、空さんの部屋案内してくれない?』
『は、はい!すぐに案内します』
『?』
俺は蝶屋敷に着くとアオイちゃんを見かけたので空さんの部屋の案内を頼んだのだけど、アオイちゃんは少し反応が遅かったた。今思えば、アオイちゃんもあの事情をたまたま聞いてしまったのかもしれない
『空さん、連れてきました』
アオイちゃんの言葉に空さんは重苦しい声で返事していた。部屋に入ると、空さんがものすごく疲れていた顔をしていたのと、側にはカナエさんがいた
『来たか……』
『しのぶさんは?』
『しのぶは少し柱事情で抜けていてな……カナエさんは少し話付き合ってくれたのでここにいる。急に呼び出してすまんな……』
『あ、いえ……』
いつもなら空さんは明るい雰囲気とか少し呆れた顔をしたりするが、今の空さんは本当に精神的にまいていた顔だった。俺は気になりながらも空さんに向かい合わすように座った
『あの……どんな用件なのですか?』
『善逸……すまなかった!!!』
突如空さんが俺に土下座していた。そんな俺は何故空さんが土下座したのか本当にわからず叫んでいた
『え!!?空さん何で頭下げてるの!?え?!』
『すまない……本当にすまない!!』
『ちょ…状況が追い付かないのですけど!?頭あげてください!』
『……空君、善逸君に話をしないとわからないと思うわ』
カナエさんに言われた空さんは頭をあげて姿勢をただして改めて俺に謝ってきたわけを教えてくれた
『お前…桑島さんの弟子なんだろ……』
『え!?じいちゃんの事を知ってるの!?』
『少しな……そしてお前の兄弟子がいるよな?』
『は、はい。獪岳のことですよね?』
俺は空さんが獪岳と接見あったことに驚きながらも何故こんな話をしてるのかわからなかったが、空さんが決心したように話を切り出してくれた
『………お前の師匠桑島さんは亡くなった……』
『…………え……』
『死因は切腹による出血死……そして、その切腹の時に俺が立ち会って桑島さんの最後を見届けた』
俺はそれを聞いて真っ白になり一瞬何をいってるのかわからなかった。じいちゃんが死んだと言うことと空さんがその切腹に立ち会っていたと言うことを聞いて気がつけば俺は空さんの胸ぐらを掴んでいた
『どういう……どういうことだよ!?何でじいちゃんが切腹しないといけないんだよ!?空さん!!』
『……』
『善逸君、空君もこんなことはしたくなかったのよ。最後まで説得をしたのだけど……』
カナエさんの言葉に俺はますますわからなくなっていた。空さんは立ち会っていてたけど最後まで説得していたということに疑問を感じていた
『……善逸君、空君の胸ぐらつかむのやめてあげて』
『は、はい……空さんもごめんなさい』
『いや、気にするな……。お前にとって桑島さんがどういう存在なのかも聞いていたし、桑島さんからもお前達の事を聞いていたから』
『……』
『桑島さんは責任をとって切腹したのだ。……お前の兄弟子獪岳の裏切りでな……』
『……え……』
俺はその日2度目の深いショックを受けた。空さんはゆっくりと事の状況を話してくれてそして、お館様や師匠であるじいちゃんに報告と相談をした結果、じいちゃんが責任をとって切腹したのだと……
『止めれずすまなかった……』
空さんはそんなじいちゃんを説得できなかったことと兄弟子の裏切りを止めれず申し訳ないといってきた。空さんはそこで少しだけ教えてくれたのだが、昔は鬼殺隊に裏切り者出た場合は空さんが後始末する役目だったと教えてくれた。獪岳が裏切ったと聞いたとき空さんは、すぐに獪岳の調査を訪れたりしていたみたいだが手がかりはつかめなかったと……
『善逸君、空君は本当に最後までなんとしてくれていたのよ……』
カナエさんの言葉に俺は本当に空さんは色々動いてくれていたのがわかっていた。聞けば、裏切り者の弟弟子とはならないように情報を防いでくれていたみたいだ
『空さん胸ぐらとかつかんでごめんなさい』
『いや、良いんだ……』
俺はよくよく空さんの顔を見れば疲労感が本当に出ていて大変だったのが伺える。そして、空さんは懐から手紙を取り出して俺に渡してくれた
『桑島さんからの頼みで最後の遺言と手紙を頼まれた……』
『……』
『手紙にはお前に対する事をたくさん書いてると言うことと……遺言はお前をおいていくことになってすまない……と』
『っっ~!!』
俺はその言葉を聞いてもう涙が止まらなかった。じいちゃんは本当にもういないと言うこととあいつが裏切ったということが俺の心に重くのし掛かっていた。その日は空さんの計らいで柱稽古を一日休ませてくれるよう働きかけてくれた。結局俺はその日色々なことを考えていて朝を迎えた
『……善逸君』
カナエさんが気を使うような声をしていたので、俺は振り向くと本当に心配ですと言わんばかりの顔だった
『少しは……落ち着いた?』
『まぁ、少しは……』
『善逸君はこれからどうするの?』
『……俺はじいちゃんを死に追いやったあいつを許せない。でも、あいつを殺してもじいちゃんは帰ってこない……』
そう、あいつを殺してもじいちゃんは生き返るわけではない。死んだ人間がこの世に帰ってくるというのは現実上あり得ないのだから……
『だけど、あいつはきっと多くの人を殺すことになる。だから俺が……弟弟子の俺があいつを止める』
『……』
『復讐とかではなく、桑島師匠の弟子としてけじめをつけるから』
俺がそこまでいうと頭を撫でられる感触がしたので振り向くと、空さんが安心した顔で俺を見ていた
『それならもう安心だな……善逸、柱稽古は今日から再開してもらうが、お前には新しい型があるのだろ?それを頑張って開発して……あのバカを止めろ』
『……はい!』
俺はその日からがむしゃらにあいつを止めるためにそして、じいちゃんの無念をはらすために努力を重ねてきた。時にはカナエさんや空さんに指導もしてもらいながら、しのぶさんもたまに俺の戦いにおいて足りない面と指摘してもらってくれた
「いるんだろ…出てこい。そこにいるのはわかってる」
「口の聞き方がなってねぇぞ、兄弟子に向かって。少しはましになったようだが、相変わらず貧相な風体してやがる。久しぶりだなァ、善逸」
どの口で兄弟子という……お前のせいでじいちゃんは死んでしまった……そんなお前が俺の兄弟子?笑わせるな……
「獪岳。鬼になったお前を俺はもう…_兄弟子と思わない」
俺はこの日のために……あいつを撃ち取るために強くなったのだから……
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