しのぶside
私とカナヲはあれから何度もあいつの攻撃を回避しながら切り込んでいたがなかなか決定的な仕留めるタイミングがとれない
「はぁはぁ…手強い…これが上弦弐……カナエ姉さんを傷つけた敵」
「わかってはいたですが……本当に上弦は化物ですね」
お互いにボロボロになりながらも致命傷は負っていないし、呼吸も破壊されてないし、まだ大丈夫。対するあいつはヘラヘラしながら笑っていた
「イヤー、なかなか楽しませてくれるね!えーと、そう。しのぶちゃんの毒もなかなか面白かったよ」
「気安く私の名前を呼ぶな」
「えーつれないな~。そんなつれない君に……」
「(早い!下手に呼吸をするより防ぐことをーー)」
「こういうのをあげるよ」
血鬼術 粉凍り
上弦弐は凍てつく血を扇子で操り、強烈な冷気を散布していた。私達はこれを吸っては不味いと思い全速で下がった
「へぇ、よく下がったね!でもーー隙だらけだね!」
「師範!」
「(攻撃が速すぎて見えなかった……!)肩を軽く切り裂かれた……っ!?」
私は上弦弐にいつの間にか接近を許して切り裂かれていた。思わず切られた私は地面に座り込み、刀を地面に刺しながら吹き上がる汗がとまらなかった
「ちぇ、少し切るの甘かったかな?まぁ、次は肺胞を壊滅させて殺せばいいや」
「っっ……」
「でも、そのままさせていても苦しいだけだからとどめを今差してあげるね」
「させない!」
花の呼吸 肆ノ型 紅花衣
「おっと、あぶないあぶない!」
カナヲが上弦弐に攻撃を仕掛けると、向こうは私たちと距離をとっていた。私はカナヲが稼いでくれた時間で止血をしながらも呼吸は肺胞こそはやられていないが、あまり長く持たないかもしれない
「(あれを肺凍らされていたら本当にヤバかった……)カナヲ、助けてくれてありがとう」
「いえ」
「いやー、すごいね!しのぶちゃんもよく吸わなかったね!」
「(空が色々教えてくれたからこれですんでいるけど、もし聞いてなかったら今ごろ……くっ、ここまでの力の差があるなんて)」
どうすればこいつを殺せるのか必死に考えていた。空も今は全身ボロボロでまだ治療が終えてないし、私も呼吸こそは無事だがあいつを切るための力はない……
「カナヲ、まだ続けますから、頼みますよ」
「……はい!」
私の言葉の意図を察したカナヲは、覚悟を決めた顔をしていた。私も最悪はあれをする覚悟で刀を差し込み、呼吸を整えた
「次はどんな毒を見せてくれるのかな?」
「(力を貸して……皆!)柱を嘗めないでくださいね!」
蜻蛉の舞・複眼六角天
「(突きの攻撃がやはり速い)」
私は連続の突きの攻撃であいつを毒で盛り込もうと攻撃すると向こうは対応できず、まともに食らっていた
「イヤー、速いね!今まであった柱で速いかもしれないよ。でも……」
「(毒の耐性がついてしまっている)っっ!?」
「攻撃は速いけど、毒じゃなく頸で切れたらよかったのにね」
「(そんな……毒で今まで鬼を倒してきたのにここまで通用しないものなの!?)嘘でしょ……」
「でも、よく考えたら君が俺の首をとるのは無理だね!だって、君は小さいから俺の首をとるなんて不可能だものね!」
私はその言葉を聞いた瞬間、今まで閉じ込めていた思いがあった。私はなんで手が小さいのだろうか?なんで身長小さいのだろうか……ほんの少し体が大きかったら鬼の首を切っていたのだろうか……
「君の力では俺を殺せないよ。君は無力だよ」
「私は……無力……?」
「ちがう!」
上弦弐の言葉に私の心は絶望しかけていると、カナヲが大きな声で否定してくれていた。私は顔をあげるとカナヲは上弦弐を睨みながら言い返していた
「なにも知らない癖に師範を……しのぶ姉さんを馬鹿にするな!」
「カナヲ……」
私はその言葉を聞いて己が勝手に絶望していたことに恥を感じていた。あの子はあの子なりに頑張っているのに姉である私が諦めるなんて…そんなの違うよね……姉さん
『諦めるな……!お前の突きの攻撃は誰よりも強いのだから諦めるな』
私はその声が聞こえた方向に振り向くと、今も必死に治療されてる空の声が私を励ましてくれたような気がした
「……ほん……とうに……こういうときも励ましてくれるなんて……最高の幼馴染みね……」
空……私はあなたの努力や前向きにすごく感心していたのですよ?そして、蝶屋敷は血は繋がっていないこそ、私達姉妹にとっては貴方も大切な家族の一員なのは変わらない……
「えー、まだ戦う気でいるの?さっきまで俺の言葉に絶望していたのに……優しく殺してあげるよ?」
うるさい……こいつは私を嘲笑っているがその嘲笑えるのは自分が優位に立っているからだ。そして、こんな奴に心を折らされていたなんて屈辱よ……
「あの男もそうだけど、何で心が折れないのかな?完全に心をへし折れてるはずなのに」
うるさい……お前が空の事何一つわかっていないからそんなの分からないのよ。空は誰よりもお前を殺すために努力をして来た……誰よりも私達を守ろうと必死に強くなっていた。そんな、空をわかった風に喋るな
こいつの言葉はあきらかに挑発してるのが明確。大方こいつは私を怒らせて自滅でも追い込ませようとしていたのかもしれないけど……
「大切な幼馴染みを馬鹿にされて戦うのを諦めるほど私は優しくはないわよ……。カナヲ、カバーお願いね」
「ん?何をするつもりだい?」
「あなたは私に言いましたね?小さいから無理だと……では、小さいなりに……」
小さいなりにあなたの首を取りに行かせていきますよ……その言葉を必ず後悔させて見せる。姉さん、アオイ、すみ、なほ、きよ……そして、かっての私達の継子……力を貸して!
「小さいなりに抗っていきましょう……」
蟲の呼吸 蜈蚣の舞・百足蛇腹
すべての思いをぶちこんであの上弦弐に向かって走り込んでいった。向こうは私の速さに驚いて、扇を振るってるけど…そんな攻撃が来るのは予想済みだから慌てることはなかった。冷静に回避もしながらあいつの首を刺してを天井の方まで飛んでいった………その刃があいつに通じると信じて………
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