本当に……本当に今の自分はふがいないと思うぜ。大切な妹のカナヲや大切な幼馴染みがあんなやつに苦しめられて……さらに、俺が倒れていたせいでしのぶが痛い思いをしてる……これがふがいなくないとは言えないだろが……!
「本当に遅いわよ……」
「いな、本当にすまねぇ……もう、倒れないように頑張るよ」
「そう……。少しだけ休んだら助けにいくから……そしたら今度は3人であいつを…」
「だな。珠世さん、お願いします」
「えぇ…頼まれたこともしっかりとしますので気を付けてください」
しのぶを珠世さんに託して俺は凝り固まった体をほぐしてムカつくあの男が起き上がって俺を見ていた
「イヤー……まさか、今の不意打ちは本当に焦ったよ。さすがの俺も今の攻撃は首が飛ぶかと思ったよ?」
「嘘つけ」
「空兄さん!」
「カナヲもすまねぇな。辛い思いをさせたな……」
頭を撫でてゆっくりと歩くとカナヲも共に刀を構えて歩いていた。止血の呼吸をしながら零ノ型も継続させていたが今ほど最高の状態は中々ないな
「さぁて、早速……」
「ん?」
「ぶっ飛べ」
拳の呼吸 壱ノ型 波動
「がっ!?」
「(空さんがそういう攻撃しかけたということは!!)花の呼吸……」
花の呼吸 肆ノ型 紅花衣
「おっと!」
血鬼術 枯園垂り
上弦弐は起き上がってすぐにカナヲの花の呼吸を血鬼術で対抗をしていた。カナヲは悔しそうに下がりながら刀を構えるのに対して、奴はニヤニヤしながら笑っていた
「イヤー、今の連帯面白いね!ところで俺を攻撃した君は何者だい?男の名前は興味ないけど君は興味あるね」
「…カナヲ…胡蝶しのぶ、胡蝶カナエ、夛田空の妹だ」
「えー?さっきから君達を観察したときどうも血の繋がりがないし、兄妹っていっても似ていないのに…!ね」
「ふん!人の妹をとぼしめるな、語るな(っち、踵落としで頭ぶちのめそうとしたが、扇で弾きやがったか!)」
俺は回転して地面に着いて、カナヲの前に立ちふさがっていた。奴は興味深そうに見ていたが、おれはそんなのどうでもいい
「拳の呼吸、花の呼吸、蟲の呼吸……本当に鬼殺隊は面白いものを産み出すね!」
「空兄さんそんなに激しく動くとまた血が……」
「今は大丈夫だ。優秀な医者が二人もいる上に優秀な妹がいるから俺は思いきり暴れることができるから、心配するな」
俺が安心させるように笑いかけると、カナヲもホッとしていた。そして、俺は奴の次の動きを警戒すると奴は変な声をあげていた
「いや本当にさっきから無視するなんて酷いなぁ……ってあれ……?猗窩座殿……もしかって負けたの?」
「「?!」」
猗窩座が負けたということは亡くなった?ということは炭治郎がやったのか?それとも誰か倒したのか?いずれにしても上弦参を倒したのは大きな成果だ
「猗窩座殿は一瞬、変な気配になったけど気のせいだよね?何か変な生き物になるというか……死んじゃったからもうわからないや」
「(猗窩座は死んだのか……俺はあいつとの決着もつけたかったが……そこは仕方がない)俺達も全力であいつを殺すぞ」
「はい」
猗窩座が一瞬変な気配というのは気になるがそこは気にしてはいけない。ならば俺がとるべき相手は今こいつをどう殺すかだ
「にしても、その女の子も柱の子もなかなか可愛いよね。そういえば、猗窩座殿は女の子を絶対に食わなかったなぁ」
「ほう?(鬼になっても女は食わない……それはあいつの何かの過去に関係するのか?)」
「俺は言ったんだよ?女は腹の中で赤ん坊を育てられるくらい栄養分を持っているんだから女をたくさん食べた方が強くなれるって…だけど、猗窩座殿は女を殺さないし食わないんだよ!」
「やっぱり俺はゲスなお前より猗窩座の方がまだ好印象持てるな」
「酷いなぁ。でも、猗窩座殿は死んでしまうなんて…悲しい。一番の友人だったのに」
上弦弐は泣いているが、俺はあいつが泣いてるのは嘘の感情にしか見えない。それにあいつの言葉はさっきから気分悪くしか聞こえないな……
「もういいから。もう嘘ばかりつかなくって良いから」
「何?」
「カナヲ?」
カナヲがゆっくりと前に歩きながら上弦弐に対して次々と厳しい言葉をいっていた。俺の知るカナヲはこんな事を言わないはずだが……?
「空兄さん、少し下がっていてね?今度は私が前に出るから」
「カナヲ、いやそれは俺が役目……」
「下がっていてね?」
「はい……」
カナヲにいった言葉は俺が前線で切り込んでカナヲが隙を見て刺すという作戦だったのだが、何やらカナヲはどうしてもいいたいことがあるみたいだ……
「嘘つきってどういう意味かな?」
「あなたの口から出る言葉は全部出任せだってわかる。悲しくなんてないんでしょ?すこしもあなたの顔色は全然変わってない。貴方はさっき、一番の友人が死んだのに顔から血の気が引いてないし、逆に怒りで頬が紅潮するわけでもない」
「それは鬼だからだよ」
カナヲの言葉に奴は否定してるがカナヲはなおその言葉に否定しながら話を続けていた。俺もこんなカナヲは初めてみたので少し離れてるが驚いてた
「貴方……本当はなにも感じないんでしょ?」
「……」
「この世に生まれてきた人達が当たり前に感じてる喜び悲しみや怒りからだが震えるような感動を貴方は理解できないでしょ?でも、貴方は頭が良かったから嘘をついて取り繕った。自分の心に感覚がないってばれないように……」
「カナヲ……?」
俺は本当に今いる目の前のカナヲがあんなにたくさん言うのは見たことがないし、この少しの時間にカナヲはいったい何を感じ取ったのだ?
「貴方には嬉しいことも悲しいことも苦しいことも辛いことも本当は空っぽで何もないのに滑稽だね馬鹿みたい……ふふっ……貴方何のために生まれてきたの?」
「(カナヲの言葉はまるで自分に対する言い分にも似ているが少し違う。カナヲは心底あいつを嫌ってるのがよくわかる)」
「……今までずいぶんな女の子とお喋りしたけど……君みたいな意地の悪い子は初めてだよ?なんでそんなにひどいことを言うのかな?」
やつが扇を閉じた瞬間に、重苦しい雰囲気が出てきた。俺は内心冷や汗をかいていたのとここから本気の勝負になるのではと警戒した
「分からないの?貴方の事嫌いだから。私の大切な人たちを傷つけた貴方を一刻も早く首を切り落として地獄に送りたいから。先刻の言葉ひとつだけ訂正しょうか?」
「……」
「みっともないから早く死んだ方がいいよ?貴方が生きてることになにも意味がないから」
次の瞬間、奴はカナヲの横に立ち扇を振り下ろそうとしていたがカナヲはすぐに頭を下げて回避した。そして、その流れを利用して腸を軽く切ると奴は扇を開こうとしてたので俺はすぐに攻撃した
「俺の妹を殺そうとするな。そして、傷つけようとするな、ぶっ飛べ!」
「!」
拳の呼吸 壱ノ型 波動
炎の龍が吹き荒れるようにやつに狙い定めて攻撃すると奴は扇で受け流していた。その間にカナヲは俺の隣へと飛び移った
「全く……カナヲにしては無茶なことをする……」
「空兄さんが助けてくれると信じていたから」
「そうか……だが、あんまりさっきみたいな無茶をするのはやめてくれ。妹がやつに殺されるのは避けたいからな」
「ごめんなさい……でも、あいつはカナエ姉さんやしのぶ姉さんを傷つけて空さんを苦しめたという事実があるから……許せないの」
俺はその言葉を聞いて軽く微笑みながらカナヲの頭を撫でて確認した
「そうか……。慣れてきたか?」
「はい。空兄さんはいつでも大丈夫ですか?」
「任せろ」
俺達はそれぞれの武器を構えながら脳裏にはしのぶがどこまで回復できるか心配だが、きっと三人でならあの野郎の首をとれるはずだ!
このとき俺達は気づかなかったが、なにかがこちらに全速力で走ってきてくるのを俺達はまだ気づかなかった
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