trick and magic or fate   作:島田正二

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ヘブンズフィール第二章をみて、更に真・三國無双7、戦国無双4の両方のempiresをプレイしてみて少し考えてしまったクロスオーバーです。
真面目なファンからは少し怒られそうな作品になりそうですがよろしくお願いいたします。


キャスター召喚

聖杯戦争とは、七人の魔術師が英霊を使い魔として、サーヴァントという位とクラス当てはめてよびだし聖杯をかけて殺し会うというバトル・ロワイアルだ。

 

今までは60年という周期で、ここ冬木市で行われてきたものの、今回は先の第4次聖杯戦争から10年という異例の早さで行われることとなった。

 

 

「...というわけで関ヶ原の戦いで、石田三成率いる西軍に勝利した徳川家康は、1603年に征夷大将軍に任命されて、江戸に幕府を開いた訳なんですが...遠坂さん?授業中ですよ、窓見ながらぼおっとしないでください!」

 

「はっ...はい!」

 

と、言われたのは、遠坂家の当主である遠坂凛だ。

当主とはいえ、彼女の父、遠坂時臣が第4次聖杯戦争で亡くなった関係で彼女はまだ学生。

それでも、学校内では憧れのマドンナとして知られていたのだ。

 

「まったく...テストの成績が良くても授業態度で引かれたら元も子もないですよ?気をつけてください」

 

「ごめんなさい...」

 

 心の内では、昨晩の教会からの留守電の内容のことをかんがえて苛立っていた。

 

 聖杯戦争についてのことだった。

 遠坂の家は 冬木での不動産での利益をあげた大金持ちという面の他に、聖杯戦争始まりの御三家というもうひとつの顔がある。

私の父、遠坂時臣が亡くなったのも聖杯戦争に起因するものだ。

 

 聖杯を手に入れるに至るまで、『魔術は秘匿されなければならない』という大前提の元、どのようなことがあろうとバレてはいけないもの、魔術協会と聖堂教会のバックアップで魔術に関係した爪痕は別のものとして公表されることになる。

 

 とは言うものの......冬木市の管理者(セカンドオーナー)としては、今起こっている状況は見過ごすことは出来ないことになっている。

 新都で起こっている吸血鬼事件、更に徐々に被害者が増えつつある昏睡事件に若い女性が無惨な姿になって発見された殺人事件まで起こっている事態だ。

 

 

──憎たらしい兄弟子からの、催促によればあと召喚されてないのはキャスター、アーチャー、セイバーだけ...絶対にセイバーを引き当ててやるんだから!──

 

 その後、日本史の授業が終わり下校時間となった。

 凛は自宅に戻り、改めて倉庫などを確認したところ、世界最古に脱皮したとされる蛇の脱け殻、父が使ってたと思われるステッキがひとふり出てきたくらいだった。

 その二つでは望みもないので、触媒ではなく縁を狙った召喚で狙おうと考えたのだ。

幸い令呪の兆候は見られている。

 この場合には召喚した人物と性格等が近いサーヴァントが呼び出されることになる。

 本来の歴史ならば、彼女の赤い宝石の首飾りが思わぬ触媒となるのだが、その首飾りは下校時間中に他の生徒とぶつかって荷物を拾っているときに無くしてしまうというハプニングが起こっている。

 この召喚がどうなるか、神のみぞしる...。

 

 魔方陣を描き終わり、凛は詠唱にとりかかる。

 

()に銀と鉄。 (いしずえ)に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。

四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

閉じよ(みたせ)閉じよ。(みたせ)閉じよ。(みたせ)閉じよ。(みたせ)閉じよ。(みたせ)

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する。

 

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

 

誓いを此処ここに。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷しく者。

 

汝 三大の言霊を纏まとう七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

 

魔方陣から光が溢れ、エーテルに満ちた強い風が吹く。

これは最強のカードを引き当てたと確信した凛。

現れたのは、ゴスロリをアレンジしたような紫の和服を着た赤い髪の少女だった。

 

「召喚に応じ参上した、そなたに問おう、わらわを求め、わらわを呼び、キャスターとして呼び出したそなたは何者じゃ?」

 

(キャスターか...セイバーでなかったのは悔しいけど、このまま舐められてたまるもんですか!)

 

見かけによらず、高圧的な口調で語りかけるキャスター。

凛は負けじと、キャスターにきっぱりと答えた。

 

「ええ、その通りよ!私は遠坂凛、この冬木の管理者にして始まりの御三家、遠坂家の当主、そして貴女のマスターよ!私はこの戦いに絶対勝ちたい、そのためにも力を貸しなさいキャスター!」

 

それを聞いて微笑むと、うって変わって素直な口調で答えた。

 

「ほむ、承知した...ならば堅苦しい話はなしじゃの!サーヴァント、キャスター、そちの招きに応じ参上した!これよりはそちのために戦おう!」

 

ここに聖杯戦争に参加する、ひとつの主従が誕生した。




さてさて、今回はキャスター召喚まで来ましたが...まあ凛とキャスターの口調めちゃくちゃで困りました。
この先どうなるか楽しみにしてください。
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