trick and magic or fate   作:島田正二

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 絶望的な追撃戦で、ガラシャが魔術に精通した逸話がないと説明しておきながら魔術紛いの攻撃してたところ、自分で矛盾したらまずいと思い急遽ステータスを組ませていただきました......。
 改めて無双に詳しい作者さんと話し合い、ガラシャの武器自体は腕輪だと思い出しました。
 それにともない、ガラシャは徒手空拳ではあるが武器自体は腕輪であり、腕輪の力を借りて火の玉などの魔術に近い攻撃をしてるという設定で行きます。
 時系列は、召喚された夜になります。


幕間 キャスターのステータス

「貴方......意外と明るい奴みたいね、本当にビックリしちゃったわ」

 

 凛はキャスターの変わりように面食らっていた。

 呼び出されたときの言葉の節々から、高飛車な印象があったため自分の名前など明かした後に変わったのが意外だったのだ。

 

「わらわもはじめての召喚だったからの、それっぽくやってみたかったのじゃ」

 

 呆れながら、凛はキャスターに聞いていく。

 

「なるほどね、クラスはキャスターで、貴女の真名を教えて貰えないかしら?」

 

「ほむ......わらわの真名はガラシャじゃ」

 

「ガラシャ?西洋にそんな英霊いたかしら......」

 

 困惑する凛をみて、キャスターは小声で安堵した。

 

「良かった、この名前も捨てたものではないのじゃな」

 

「今何か言った?」

 

「いや、何でもない!」

 

「ならいいわ......さてと、次はステータスと宝具ね」

 

 宝具というのは、英霊に伝わる逸話が奇跡として具現化したもの。

 主に生前身に付けていた武具等、象徴する物が該当することとなる。

 ステータスの方は、筋力、魔力、敏捷、耐久、幸運とそれぞれゲームのパラメーターのように振り分けられることになり、魔術師だけが視認可能なものとなっている。

 ステータスは筋力D、魔力B、耐久C、敏捷B、幸運D、宝具Cとキャスターとしてはまずまずな感じである。

 スキルは、魔力を回復させる永劫回帰。

 逆にキャスターのサーヴァントが本来持っているとされる、道具作成スキルや陣地作成スキルは持っていないようだった。

 

「貴女、宝具の方はどうなの?」

 

「宝具か......一応、この腕輪があるが」

 

 キャスターは両腕に填めている腕輪を凛に見せた。

 綺麗な宝石に彩られた青銅の腕輪だった。

 

「単なる腕輪じゃないと思うけど、どんなことができるの?」

 

「そうじゃの......腕輪自体の魔力とわらわの魔力を合わせることで術を発動させることが出来るぐらいかのぉ」

 

「例えば?」

 

「まずは火を起こしたり、吹雪を出したりじゃな......あとは光線に簡易的な結界、強化、回復になるかの?」

 

 それを聞いて、凛の顔がみるみるうちにひきつっていく。

 攻撃用の炎を使うことは遠坂の魔術の属性でも出来るし、キズの治療、簡易結界は宝石魔術で使うことが出来る。

 だが、それでも『宝石を触媒に』発動する魔術であるため、腕輪と自身の魔力とで発動させられる辺りには感嘆したが、突き詰めれば自分の魔術の延長線の上であるため完全に外れを引いてしまったと内心後悔していた。

 

「凛、もしや外れを引いてしまったと思っておらぬか?顔に出ておるぞ」

 

 だが完全に顔に出てしまっていた、もう取り繕いようもない。

 

「えっ......」

 

 キャスターは、凛の気持ちを察してはいたが、先ほどと違い真剣な顔つきで口を開いた。

 

「凛......戦は、個人の力だけでひっくり返せるほど甘いものではない。例えわらわが健在であったとしても、凛が死んでしまったらどうじゃ?死んでしまったらやり直すことも出来ぬ......戦とは、武勇のみではなく知略、そして最後には自身の勇気が左右されるもの。たった一人でひっくり返すなど、よほどの兵であっても出来るものではない、それにそちがわらわの大将なのじゃぞ?家臣を信じずして何のための主じゃ!武士とは犬畜生と言われようが勝たねばならぬ。戦のなかで死ぬぐらいならば、わらわを犠牲にしてでも生きよ、そこは肝に銘じてほしい」

 

 少女には似つかわしくない、いくつもの戦いを見てきた者の顔であった。

 凛は気迫に押されて静かに聞き入っていた。

 

「すまぬの、呼び出して早々にこんな話をしてしまって、じゃが此度は遊びではないこと忘れないでくれ」

 

 少し表情を弛めて、言う。

 

「私の方こそごめんなさい、キャスター......」

 

「分かってくれたならば良い、さて時間も遅い、明日に備えて早く寝た方がよいの?」

 

「そうさせてもらうわね、おやすみなさいキャスター」

 

 凛は寝室に行った。




ガラシャのパラメーターは実際の戦国無双での成長率などから弾き出したものです......。
とはいっても、幸運のパラメーター載ってるのが戦国無双2猛将伝の物しかないのででたらめに、やってしまった次第です。
さて、ガラシャが後半言った言葉......無双シリーズやfateの全否定かよと思われるかもしれないですが、真田幸村の最期しかり、石田三成しかり、三国志の姜維しかりただ一人が優れていても意味はない、呂布のようにただ武勇を奮っていても、支えるものがいなければなにもできないというところは共通しているところです。
セイバーと英雄王の決着も士郎との絆あってのこと、実際に一人で出きることなんて本当に少ないんですから。

スキルと宝具の解説はこんな感じです。

スキル

永劫回帰(えいごうかいき) ランクA

自らの魔力を少しずつ回復させていくスキル。
ただし、発動させるにはマスターの魔力も万全でなければならず、少しでもマスターが魔力を失うと回復される魔力も減ってしまう。
永劫回帰とは、本来フリードニヒ・ニーチェが提唱した生への強い肯定が前提にある、不変のループがあるという思想のことである。

宝具

神直毘釧(かみなおびのくしろ) ランクB

神道の三柱の神直毘神(かみなほびのかみ)縁の腕輪。
腕輪自体にも魔力が蓄積されており、ガラシャ自身の魔力を合わせて吹雪や火の玉、更にレーザーや簡易結界、キズの手当てや自身の強化をすることができる。
簡単な術ならば、体術と織り混ぜて放つことも出来る。
ただし、難しい術になると正確に発動させるのに印を結ばなければならないため時間もかかる。
(くしろ)というのは、青銅や貝などを使って作られた腕輪のことである。

残り二つあるが、伏せているため不明
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