trick and magic or fate 作:島田正二
どこから書いたものか悩みましたが、一先ず弓道場の清掃からになります。
「ふぅ、これで一通りは終わったな」
昼間に、慎二から頼まれてた弓道場の整理が終わり帰路に着こうとしていた。
昨日の夜に会った......謎の少女から言われた言葉を、完全に忘れて。
─早く呼ばないと、死んじゃうよ?お兄ちゃん─
衛宮士郎、10年前の冬木市の新都で起こった大火災の生存者の一人で穂群原学園の二年生。
今日彼は、親友であった間桐慎二に頼まれて弓道部の道場の掃除と道具の手入れを頼まれて遅くまで残っていた。
しかし、この夜が、彼の運命を変えることとなることはまだ誰も知らなかった。
いよいよ帰ろうとしたときに、爆発した音とじゃらじゃらという鎖の音が聞こえて
校庭まで出ていくと、少女と男が戦っているのだろう光景を目撃した。
男はクサリガマを持って少女に斬りかかり、それを避ける。
更に、少女は冷気を出したか吹雪を男の方へと向ける。
見惚れてる場合ではない、なんとしても逃げなければならないと思い動くがグラウンド整理用のトンボにぶつかり、音を立ててしまう。
「誰だ!」
男の方が、気がついてこちらを振り向く。
校舎に入って、逃げようとする。
(なんなんだ、あいつら!)
校舎の廊下を走り抜けて、撒こうとする。
三階の教室の前辺りで、息を整えた。
後ろを振り返ると男の姿は見えなかった。
安心したのもつかの間......胸の辺りに痛みを感じ、自分が刺されたことに気がついた。
「すまないね、しかし魔術の基本原則は秘匿……見られたからには死んでもらうか、忘れてもらうしかないんだ、諦めてくれ」
男の声が聞こえると、抜かれたのか何かあった感触がなくなる。
意識が薄れていく中……誰かが近づいてくるのが見える。
そこで一度意識は切れた。
「っっっつ?」
士郎は目が覚めると辺りを見回す。
回りは誰もおらず、自分だけ......不自然ではあるが、このままだと不味いと思い帰途につく。
(しかし、さっきの奴ら...一体なんだったんだ?こんな時間にいるなんて)
─男と少女の戦いではあるが、どうみても普通ではなかった。
自分は殺されかけた、いや一度死んだようだが誰かに助けられたのだろう。
感謝したい気分ではあるが...誰だろうか?─
帰路の途中で考えながら、なんとか自宅に到着する。
家のなかに入ろうとするが、鈴の音がなる。
殺気も感じ、後ろを振り向くとなんと男が、剣を振りかぶり下ろそうとしていたのだ。
間一髪屈んで転がった。
「侵入者避けの仕掛けで気がつかれるとは思わなかった......しかし、二度も殺さなくてはならないとは貴方も運が悪いものだ」
中華の意匠があり青い服、髪は少し乱れていたがターバンはつけていないため校庭の男とは別人が、おそらく何らかの繋がりはあるだろう。
入り口にたてかけてあったほうきを取る。
「
「なんであれ、任務は果たすのみ!」
男は剣で再び斬りかかるが、士郎は強化の魔術をかけてほうきで受け止めた。
「!この剣をただのほうきで受け止めるとは...まさか魔術師か」
剣で連続で斬りかかる。縦、次は横と攻めてくるのをほうきで受け止めようとするがいくつか傷もついてしまう。
以前、竹刀で打ち合ったことはあるが、それとは比べ物にならないほど一撃が速く、受け止めるのがやっとであった。
男は、更に剣を下から斜め上に、振り上げて攻撃する。
まさに一閃といえるほどの速さだ。
ほうきも斬れてしまい、隙が出来たところを蹴られてしまう。
土蔵の方に飛ばされ転がっていく。
男の方はいつの間に持ちかえたのか、剣から鞭......いや鞭のようになっている剣を右手に持っている。
「機転は聞くようだが、魔術についてはからっきし......こちらとしては、助かりましたがね」
構えて突き刺すつもりだろう。
辛うじて動く体を這いずって土蔵に入り込む。
(まだ死ねない......切嗣との約束も果たせていない、それにさっき助けてもらったのにこんなところで)
「こんなところで、お前らみたいに平気で人を殺せるやつに殺されてたまるかぁ!」
養父切嗣との誓い、さっき助けてもらった恩も返せていない。
士郎は、自然と叫んでいた。
夜にも関わらず後ろから、溢れんばかりの光と激しい風が巻き起こる。
「これはまさか!」
男は驚いて、剣が振られてくるのに気がつかず対応が遅れてしまった。
「問おう、あなたが私のマスターか」
男のものと違う、凛々しく高い声が聞こえてくる。
目の前には、甲冑を纏った少女が立っている。
「ま...マス、ター?」
急に声をかけられたのと内容についていけなかったのもあり、困惑する。
「ここに契約は完了した。これより我が剣は汝と共にある」
少女は身構えると、男と対峙する。
ところが
「荀攸殿、ここは私と交代した方がいい......流石にセイバーの相手は厳しいからね」
またべつの声がして、塀の上からだれかが降り立った。
棍を持った男だった。
「そうさせていただきます...」
鞭の剣の男はそう言うと消える。
棍の男の方はゆっくりと歩いてくる。
「さてはじめまして、私のクラスはランサー...ここで私と戦ってもらうよ」
さて、ランサーも現れてセイバーも召喚されました。
ようやく書けたが、なんとも言えない感じです。
とはいえここから聖杯戦争は始まります、どうなるか楽しみに