男女の常識が反対な世界で騎士くんがヤバい(いろんな意味で) 作:狸より狐派 ハル
ソシャゲに国民的ママキャラがいるわけないだろ!!いい加減にしろ!!とか言うじゃろ?
・・・いるんだよなぁ、これがぁ
それではご覧下さい。
「おいあんた!!この前は良くもやってくれたわねぇ!?」
「今日はその借りをきっちり返してもらうわぁ!!」
ランドソルの壁の外側、その近くにある村へ行くための橋にある一人の女性が二人組の女盗賊に絡まれていた。
二人は激しく感情的になっている一方、脅されている女性の方は緊張感のない顔をしている。
「あらあら、あのときはあなたたちが悪いんでしょ?だって人様から物を盗んだらダメじゃない。親からは教わらなかったかしら?」
「黙りなさい!!あれは私たちのものだったのよ!!」
「そんな態度をずっと取っていられるのも今の内だからね・・・!!」
「あら怖い、私もあまり手荒なことをしたくないんだけどねぇ」
「はぁ!?ならやってみなさいよ!!」
「そうだわ、新しい薬を作ってみたんだけど、嗅いでみる?」
「そう、ならはい、あげるわ」
女性がバックパックから出した試験管の蓋を開けると、その小さな筒からはあり得ない量のピンクに近い煙が辺りを覆い始めた。
「な、なに!?この煙は!?」
「なにって貴方たちが欲しかったものでしょう?遠慮せずに受け取ってちょうだい?」
「ごほっ!ごほっ!く、苦しい・・・これは・・・毒・・・!?」
「これは大きな魔物を麻痺させるために作り上げた新薬なの、ちなみにだけど私はとっくにこれに対する免疫を持っているから平気だけど、貴方たちはどうなるかしらねぇ?」
「ど、どうなるの・・・!?」
「多分あらゆる神経が麻痺を起こして、最悪永遠にろくに体を動かせなくなるかもしれないわね」
「ひいぃ!!?そ、そんな・・・!?」
「もちろん、解毒方法を知っているのも私よ。貴方たちが今後の研究の実験台になってくれれば解毒してやらないこともないけど・・・?」
「じ、実験台に・・・!?」
「まぁいやならいいわ。貴方たちのような盗賊がいなくなることはいいことだしね」
「まっ待ってください!!じ、実験台になりますから!!解毒してください!!」
「わ!私も!!命だけは!!命だけは!!!」
「んー、仕方ないわねぇ。はぁ、せっかくなら美少年を実験台にしてあんなことやこんなことを試してみたかったのだけれども・・・」
毒を振り撒いた張本人である彼女、ミツキは残念そうに呟いた。彼女は医者であるがゆえに、なるまでに勉学に励み、なったあとは裏社会では知識を生かし、先ほどの毒などを用いて賞金首を捕らえたりする生活を送っている。
それゆえか、色沙汰に関することに出会えずに薬の開発するときすら退屈に感じていたのだ。
とりあえず彼女は二人を引きずろうとすると、
ドサッ、と後ろから何か音がした。
「あら?なにかしら・・・っ!」
ミツキが驚いたのも無理はない。なんせ彼女の後ろにはいつの間にかいた青年が毒によって倒れてしまっていたからだ。
「大変!私が周りを確認せずに薬を撒いたばかりに・・・!」
急いで青年のもとに行き、安否を確認する。
「あなた!大丈夫なの!?しっかり・・・ッッ!!!」
そして彼女は(やっぱり)さらに驚愕する。
その
「・・・!?(な・・・なんてカッコよくて・・・可愛らしい子なの・・・!?綺麗な黒髪に輪郭、整った眉毛にまつげ、口は大きくも小さくもなく鼻も同様に理想的な形・・・この子よ!!私が求めていた美少年はこの子だわ!!!)」
「・・・うぅ」
「っ!しまった!この子のあまりにも可愛すぎて見とれていたわ!!急いで私の病院へ運ばないと!!」
ミツキは直ぐ様彼を
「ち、ちょっとま・・・」
「助け・・・ぐふぅ」
・・・二人の女盗賊を置いてきぼりにして。(その後煙が晴れたあとそこに、たまたま歩いていた人物が別の病院に連れていき、なんとか命拾いをしたとかどうとか)
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【ミツキの病院】
「ふぅ、とりあえずこれだけ処置をすれば大丈夫ね」
彼女は自分の病院に付いたあと直ぐに医療用台に乗せ、治療を行った。医者なだけあって、短時間で開始から終了までをミスすることなくやりとげる辺り、彼女が本来どれだけ腕のいい医者なのかが大部わかる。
「・・・それにしても、この子・・・」
(・・・やっぱりすごい美少年ね・・・今まで会ってきた中でも間違いなく一番の男性だわ。私のせいだとはいえ、まさか出会えるだなんて・・・)
(・・・けど大丈夫・・・かしら?
・・・・・
・・・そ、そうだわ!!もしも!!もしものために彼の体を隅々と調べなければならないわ!!そう!!もし異常があったら問題だから!!!
決して私が彼の体を見たいと言う理由だけで服を脱がすわけではないから!!!合法だから!!!)
なんか突然心のなかでそう叫ぶミツキ。そんなわけで彼女はユウキの服を脱がそうとした。
(彼の服はTシャツだから下からめくり上げて脱がさないといけない・・・ああ、いけない!これは単に診断するだけなのにすごいイケないことをしている気分になってくる!!!)
「ハァ・・・ハァ・・・!」
ぶっちゃけ言って興奮しながらミツキは、彼の服を掴んで上へ上げる。そしてそこから見えたのは鍛えられた腹筋に綺麗なヘソが━━━━━━
「ゴブッ!?」
・・・なんかいきなり吐血した。
「ま・・・まずい!・・・思ったよりも遥かに破壊力があるわ・・・・どうしよう、本で読んだのとは違う・・・!これが生の男の子の体・・・!
お、落ち着いて私!これはただの検診、これはただの検診・・・!」
めくるのを再開する彼女。少しずつ、少しずつ服を上に上げる。徐々に、徐々に、一部の肌の色が変わるまで━━━━━
「見えたッッ!!」
ある部分が見えたと同時にほんの少ししたに下げ、そこで手を止める。
「みっみみみみみ見えてしまった・・・!!おとっおとこっ男の子の・・・・に、にゅう・・・りん・・・!!
あっあれからさらに上にめくれば・・・!!あれが・・・!!!」
ミツキの脈拍が爆大に早くなる。どのくらい早いかと言うと、11000までキッチリ回るくらいには。
「ヤバいヤバいヤバい!!!みっみえっ見えちゃう・・・・!!もう少しで見えちゃう・・・・!!あと少しでこの子のあれが・・・・!!!」
顔を真っ赤し、手をガクブル震わすミツキ。そして彼女は、ついに決意した。
「・・・よし!!!ミツキ!!行っきまぁぁす!!!」
ミツキは手を真上に上げ━━━━━━━━━
「たっだいま戻りまs」
「たった今もどったz」
「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
突然入ってきたナナカとアンナに大剣をブン投げるミツキ。
「「おわぁああああああああああああああああ!!!?!」」
紙一重で避ける二人。剣は壁へと強烈に激突した。
「ひぃいいい!?い、いきなり何をすr」
「うおぉおおおおおおお!!!!!」
ミツキは勢いに任せ、二人を掴むと倒れ込むように部屋から豪快に飛び出す。
「ゴルペッ!?」
「あいだぁ!!?」
「ぜーはーぜーはーぜー・・・」
「ちょちょちょ!!ミツキさんいきなりなにするんですかぁ!?危うく顔が体から
「静かにしなさい!!!いっ今私は大事な患者を相手にしているの!!」
「だっだからって剣を投げる必要はないだろう!!この体はいずれ会う
「ならなおさら静かにしてなさい!!全くもう・・・いいところだったのに・・・邪魔をして・・・!!」
「えっ、あー・・・ちなみにどんな患者さんですか?」
「それはもう素敵な素敵な美少年で・・・
あっ」
「「美少年・・・?」」
「・・・」
「「・・・」」
「それじゃあ私は仕事があるから」
「「待てぇええええええええ!!!」」
「ゴブッ!?」
二人の突撃に今度はミツギが激突される。
「び、美少年!!?マジで!?マジでございますか!!?まさかミツキさん!!新薬使ってなにも出来ないところをあんなことや、こんなことするためについに手を染めたんですか!!?」
「ちっちちちちがうわよ!!!たまたまその、倒れていたところを私が連れてきただけよ!!!」
「シグルドか!!?閃光のシグルドなのか!!?そいつの特徴は青い服に青いマントを来た黒髪の美少年なんだ!!!頼む!!!会わせてくれぇ!!」
「なんでピンポイントに美少年くんの特徴を当ててるのよ!!?ダメよ!!会わせられないわ!!!」
あーだこーだとどんちゃん騒ぐ三人の(変な)女性方。しかしミツキは知らなかった。そしてナナカとアンナは忘れていた。
本来帰ってきた人数は
そしてそのうちの一人は、特に男性と会わしてはならない、大変危険な人物だったということを━━━━━━
やっと会えましたね?あなた様。━━━━━━━━━━
騒ぎを起こしていた三人は我に帰ると、美少年が居ないことに気づいた。
そしてあの
それはまた別のお話に。
なんか中途半端な〆かたですみません。うまくネタが思い付きませんでした。
別の機会でエリコさんのお話を書こうと思います。
ちなみにもしプリコネのキャラがヤンデレ化するなら誰がいい?
やっぱりボクは、王道を往くペコリーヌ・・・
エリコサン「・・・」
ヤッパリエリコサンデス・・・ハイ・・・
みんなもヤンデレ小説を書こう!!
ではまた!!!