用務員の日常   作:八雲 紅

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プリ箱売り切れてた民につき怒りの更新

セブンスターズ編突入
原作改変が顕著になりますが十代は出ます、安心してください


セブンスターズ編
7人目は用務員


万丈目達とのタッグデュエルから数日。

あれからゆきのんからは動きは無く穏やかな学園生活が流れている。

あくまで穏やかだったのは俺だけでこの数日の間に十代達は墓守の精霊達とバトっていて勝利し無事に生還している。

このイベントは十代達の命に関わる重要なイベントで、十代が墓守達に勝利し闇のアイテムの欠片を手に入れ最初の刺客ダークネス吹雪を倒して闇のアイテムを完成させるという流れになる。

闇のアイテムを完成させないとカミューラ戦が辛くなるが墓守達との戦いも命が掛かっている。

俺も参戦を考えたがあれは十代が試練を乗り越える必要があり、俺の参加で未来が変わり皆がミイラ送りになるのは怖かった。そしてドリアードに「墓守とバトって勝てる?」と聞いたら「当然」と胸を張って答えたので参加を見送る決意をした。

確かに彼女は六霊神の力を受けて覚醒したんだから強いのは当然だ。エレメントセイバー達の上司的な存在になるしそもそも召喚時に攻撃力3000は確定しているのだから間違いない。

しかしいくら死にたくないし守りたいとはいえドリアードや他の精霊を解放してしまえばそれはもはや遊戯王ではなくジョジョになってしまう。精霊(スタンド)の力比べはさすがに……うん。

 

なので俺は課外授業に参加せず、皆の分のお弁当を用意し、十代には以前個人的に注文していた響紅葉パックをプレゼントするというサポートに徹した。プレゼントしたパックで十代は属性HEROを何枚か当てていた、流石の引きである。

 

 

「遊佐くん、校長が呼んでいるのにゃ」

 

そんな事があり今日も今日とて雑務に勤しんでいると大徳寺先生から呼び出される。

何事か訊ねても知らないらしく、先生は呼ばれていないらしい。

十中八九セブンスターズの事だろう。大徳寺先生が呼ばれていないということは俺が彼の枠に収まったと予想できるしジェネレイドを見ている彼なら代わりに俺を推薦するだろう。

遂にこの時が来たかと気持ちを引き締めて校長室に向かうとそこには十代をはじめとした原作と同じメンバーが揃っていた。

 

「集まりましたね」

 

俺が来るのを待っていた校長は集めた理由を話し出す。

学園地下に封印されている三幻魔、それを解放しようと企む七人の刺客セブンスターズ、封印を解く七つの鍵を守るに相応しい学園の決闘者、と。

原作まんまの説明を聞いたのちに俺はゆっくりと手を挙げる。

 

「どうしましたか遊佐くん」

 

「話を聞く限り相手は危険な集団だと予想できます。俺は生徒を巻き込むのは反対です」

 

お前も戦えハゲ、カイザーの師匠だろ。と続けたくなるのを堪えて原作視聴時に思っていたことを告げる。

こうでもしないと話が出来ないというのはあるかもだがこれ抜きにしても校長ってこの後からだんだんおかしくなるのでまだまともかもしれない今のうちに釘を刺す。

 

「考えすぎなノーネ。相手はただの道場破りーネ」

 

校長の代わりにそう言ってやれやれと首を振るクロノス。

おい大人ぁ!クロノスはせめて俺の味方しろよ!

 

「デスーガ、生徒に危険が及ぶのならば道場破り全員この実技最高責任者のクロノス・デ・メディチがコテンパンにして島から叩き出してみせまスーノ!」

 

そう言ってクロノスは七精門の鍵を取る。

前言撤回します、あんた最高の先生だよ(手のひらD-HEROドリルガイ)

 

「頼もしいぜ先生!負けてられないな!」

 

「……フッ」

 

クロノスに続いて十代やカイザー、全員が鍵を手に取り首に提げる。

残ったのは俺の分のひとつ。それを見て校長は俺をじっと見据える。

 

「どうしますか、遊佐くん」

 

「決まってます」

 

呼ばれた時から俺の答えは決まっている。

十代を守るため、助けるためにアカデミアで過ごすと決めたんだ。

残った最後の鍵を取り、首に提げる。

全員が鍵を受け取ったのを確認した校長は頭を下げる。

 

「君たちの協力に感謝します。最初の刺客は既に島に来ているという情報があります、いつでもデュエルが出来る準備をしていてください」

 

その言葉を最後に俺達は校長室を後にした。

 

 

 

 

 

 

『三幻魔……いよいよですね』

 

レッド寮で夕飯の準備をしているとドリアードが現れてそう語り掛ける。

 

「お前の目的だもんな」

 

『ええ。三幻魔の復活を阻止しても私が元の世界へ帰れるかは分かりませんが精霊界の危機を無視することは出来ません』

 

「……お前は、元の世界に帰りたくないのか?」

 

ふと会話に出た元の世界という言葉が気になり、思わず聞き返す。

ドリアードは一瞬きょとんとした表情に変わり、そしてふっとした笑みを浮かべる。

 

『帰りたくないと言えば嘘になります。ですが、貴方を残して帰りたいとは思いません』

 

「そうか」

 

『反対に、健斗は元の世界に帰りたくないのですか?』

 

ドリアードの質問に俺は作業の手を止めて考え込む

 

「無いな、絶対無い」

 

『早いですよ』

 

事もせず即答した。

 

「こっちは確かにデュエルが社会の一部に組み込まれてる。それに不満は確かにあるけど利点も嬉しい点もある。あっちの世界は何もないんだよ、デュエルの楽しさが社会に無いあんな世界に帰りたくないよ俺は」

 

『言い切りますね』

 

「まぁ?俺デュエル強いし?色々知ってるし?この世界で成功する自信あるし?元の世界と比べるまでもないね!」

 

『傲慢さを隠そうともしなくなりましたね』

 

ドリアードの言葉に俺はヘラヘラとした笑みを浮かべて答えとし、夕飯の準備に戻る。

ドリアードの方も溜息を吐くと傍にある椅子へと座り作業を眺める。

 

 

「この世界には、大切なものが出来過ぎた」

 

『私もですよ』

 

 

夕食の準備が終わるまでお互い何も言わなかった。

 

 

 

 

「よし……」

 

その日の夜、小屋で準備を整えデッキをディスクにセットする。

 

『健斗、そのデッキは……』

 

「言っただろ、大事な時には使うって」

 

俺が今ディスクにセットしたのはジェネレイドデッキ。サイコショッカーの時に使用を止めるよう言われたデッキだが鍵の守り手に選ばれた以上はこのデッキを使うことに躊躇いは無い。

 

「刺客の1人は既に島に乗り込んでいて今夜仕掛けてくる」

 

今から攻めてくる1人目の刺客はダークネス。

明日香の兄である吹雪の身体を乗っ取り闇の力を操る深淵の化身。

第4期でアカデミア生を飲み込み皆や視聴者を絶望へと叩き落とした張本人。今の時点でオネストの持ち主の方の藤原もダークネス化しているであろう事を考えればこのダークネスも本体ではなく端末だろうがこの端末から本体を叩く事が可能ならば第4期を丸々カットできる。

 

「刺客の1人がある意味幻魔より厄介でね、お前の力を借りるためにも負けられないんだ」

 

『……そういう事なら、仕方ありません』

 

「ありがとうドリアード。幻魔の件が片付いたら全部話すよ」

 

そう言ってドリアードはカードへ戻る。

俺がこの世界の未来の事を知っているのはドリアードも薄々感じている筈だ。この戦いが終わった時にはそれを全部話そう。

決意を改めて俺はデュエルの準備を整えて小屋を後にした。

目指すはレッド寮。首飾りに導かれた2人に割って入り俺がデュエルを受けるのが目的だ。

ダークネスはレダメと黒炎弾に気を付けていれば問題無い。

先攻で舞台を張りハールとフローディで対処すれば勝てる。

 

 

「健斗さん」

 

「貴方もレッド寮ですか」

 

「丸藤くんと明日香さん?」

 

道中で明日香とカイザーの2人に出会った。

明日香は確かにこの後十代のところに行っていた記憶はあるがカイザーって居たっけ?まぁいいか。

 

「少し不安で……」

 

「俺も気持ちが昂って眠れなくて」

 

「俺も同じだよ、せっかくだしレッド寮に行って話でもしようか」

 

2人は灯台で一緒に居たのかなと予想しながら3人でレッド寮へ向かっていると原作と同じく十代の部屋が光っているのを発見し、3人で乗り込む。

 

「十代!」

 

「大丈夫か!」

 

「明日香!カイザー!健斗さん!」

 

「相手が仕掛けてきたみたいだな」

 

部屋に入ると慌てた様子の十代と眠ったままの翔と隼人。

そして、何事かを把握する前に視界が光に包まれ浮遊感に襲われる。

光と浮遊感が収まり目を開くと光の床がまず目に入り頭を上げると仮面を付けた黒衣の男の姿を確認する。そして辺りを見回しここが原作と同じ火口であり側には巻き込まれた十代、明日香、カイザーが居ることを確認する。

 

「お前がセブンスターズか」

 

「如何にも。我が名はダークネス」

 

俺の問いに仮面の男、ダークネスは肯定する。

 

「この首飾りに導かれ、遊城十代を選んだつもりだがこんなにも巻き込まれていたとはな。だが貴様ら全員が鍵の所有者ならば問題はない、全て俺が頂く。もちろん闇のデュエルでな」

 

そう言い放ちダークネスはデュエルディスクを構え、それに呼応するように火口から火の龍が宙を舞う。

 

「ひぇ〜!」

 

「なんなんだなこれは!?」

 

そして床の下、火口に近い岩の上に光の球の中に囚われている翔と隼人を全員が発見する。

 

「あの光は時間の経過と共に消えていく。こうしているうちにも光は消えていくぞ」

 

「翔!……貴様」

 

「お前から来るか。この闇のデュエルはお互いの魂を賭けてもらう。闇のデュエルの敗者はこのカードに魂を封印される」

 

囚われた翔を見てカイザーが声を上げ、ダークネスを睨み付ける。

そしてカイザーはデュエルディスクを構えて1歩前に躍り出る。

 

「丸藤くん!」

 

「遊佐さん、ここは俺に行かせてください」

 

「では始めようか、闇のデュエルを」

 

俺の言葉にカイザーは振り返らずに答え、ダークネスは相手をカイザーに定めデュエルの開始を宣言する。十代も明日香もカイザーの背中越しでも伝わる覇気に押され何も語らなかった。

 

「俺は丸藤亮だ。ダークネス、勝負の前に仮面を取ったらどうだ」

 

「丸藤……亮……」

 

デュエルの前にカイザーはダークネスに向かってそう言い放つ。その言葉には何処か確信めいたものがありダークネスもカイザーの名前に反応を示す。そしてゆっくりと仮面に手をかけその素顔を晒した。

 

「これでいいか」

 

「あ……ああ……そんな……」

 

「……やはりか」

 

晒されたダークネスの素顔に明日香は手で顔を覆い、カイザーは予想していた様子で目を伏せ数秒思案し、顔を上げる。その目には強い決意が見て感じ取れた。

 

「なぁ明日香、ダークネスと知り合いなのか?」

 

唯一何も分からない十代は明日香にそう訊ねる。

 

「あれは……あの人は、ダークネスなんかじゃない……」

 

手で顔を覆う明日香はその場に崩れ嗚咽と共に涙を流す。

答えられない明日香に代わりカイザーが十代に向けて口を開く。

 

「あの男は天上院吹雪。数年前に行方不明になった明日香の兄で、俺の親友だ」

 

「なんだって!?」

 

「だからこそ、ここは俺が行く。待っていろ翔!そして目を覚まさせてやるぞ吹雪!」

 

 

弟と親友(とも)を救うため、皇帝(カイザー)(ダークネス)へと挑む。




デュエルで辛い部分もあるけど成功する可能性もソリッドビジョン(超重要)もある時点でこっちの世界の方が現実と比べるまでもなく爆アドォ!なんだよなぁ

主人公のテンションがおかしいのは仕様です
だんだん原作に引っ張られてるのと傲慢さを隠す必要も無くなってきてるからです

正直ハゲはこの辺から無能化していくのがフォローできない
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