初めてのデュエル
タッグフォース新作まだですかKONMAIさん
※KONMAI語を理解出来ずプレミしていたのでデュエル内容を修正しました
「健斗さんってさ、その……モンスターの精霊って信じる?」
昼休み。購買部での手伝い中に十代が呼んできたので向かうとそう言われた。
「ああ……十代くんも見えるのかい?」
「やっぱり!健斗さんも見えるんだ!」
やったぜー!と俺の手を掴みぶんぶんと振って喜びを露わにする。
やだもう本当に十代可愛い。なにこの可愛い生物、守らなきゃ(使命感)
「この島でカードを探していたら色々あってね」
「すげーたくさん精霊がいるぜ。あ、健斗さんデッキ作ったって聞いたし、タッグに向けてデュエルしようデュエル!」
確かにドリアード以外にもカードを拾った。そしてそれらももれなく精霊なので精霊が見える十代からしてみれば驚くだろう。
ぶっちゃけヨハン越えたし。
そんなことを考えていると十代がデュエルをしたいと願い出てきたので放課後にデュエルをすると約束をした。
「やったー!じゃあ放課後待ってるぜー!」
ちゃっかりドローパン黄金タマゴ味を手に入れた十代は手を振りながら購買を後にした。
十代が帰ったのですぐさま購買のレジに戻ってしばらくすると再び見知った顔がやって来た。
「こんにちは。デッキが完成したみたいですね」
「いらっしゃい明日香さん、情報が早いね」
「さっきすれ違った十代が嬉しそうに教えてくれましたよ」
「なるほど……あれ、いつもの2人は居ないのかい」
笑顔で明日香に教えたであろう十代の顔が容易に想像できた。
ふと彼女の隣を見るといつものメンバー、ジュンコとももえとは違う女子生徒を連れているのが目に入る。一応知らない生徒ではない、こちらが一方的に知っているだけだが。
「前の時間が実技だったのでグループの子とそのままお昼を過ごそうかと」
俺の疑問に明日香は丁寧に答えた。
話題を振られたのに気付いたグループのメンバーがこちらに視線を向けてくる。
(デュエルの腕が)イカれたグループメンバーを紹介するぜ!
「どうも、
1歩前に出て名乗ったのは緑色のショートヘアに眼鏡の女子生徒。
知っている人は知っている、タッグフォースシリーズのフルバーン鬼畜眼鏡委員長だ。
「ウフフ、話は明日香から聞いているわ。
妖しい笑みと共に名乗るのは藤色のロングツインテールに赤いツリ目の女子生徒、肉まん大好き儀式使いのゆきのん。
「
次いで名乗るは黒髪おかっぱの日本令嬢。ガジェット使い。
身体だけでなく心も若干病んでいる。
「……レイン
白髪ツインテールの無口ミステリアス、アンデ使いのレイン。この世界だと人間なのかデュエルロイドなのか分からんぞ!
以上、デッキパワーがおかし過ぎてお前が世界救えレベルの生徒でお送りしました。
なんでこの子たちここに居るの?赤帽子もここに居たりするの?まるで意味が分からんぞ?
「アカデミア用務員クビ寸前の遊佐健斗です、よろしく」
混乱を表情に出さないようにしながらそう名乗る。
本編でもブルー女子がストーリーに強く関わる事は無かったし……実は描写されてないだけで本編に彼女達が居てもおかしくはない。
難しく考えなくて良いか。
「もう、冗談でもそんな事言わないでください」
「ごめんごめん。じゃあ何買う?」
明日香の言葉に謝罪を入れつつ店員の業務に戻る。
明日香達はドローパンを買って購買部を後にしていった。
正直全員は覚えてないけど他のタッグフォースキャラも居るんだろうか?特に本編に関わらないとはいえ誰が居るのか見て回るのも面白いかもしれない。
密かにそう決めて昼の業務をこなすのだった。
「デュエルしようぜデュエルー!」
「元気だね十代くんは」
時間は夕刻。アカデミアの授業は終わり、俺の仕事も落ち着いた頃に約束を果たすために連絡を入れるとレッド寮まで来て欲しいと言われたので向かうと十代は寮の前で既にデュエルディスク片手にスタンバっていた。翔と隼人も一緒に居る。
「アニキ、午後からずっと健斗さんとデュエルするんだー!って言ってあの調子っス。授業もぜーんぶ寝て過ごしてたし」
「そこはキチンと勉強して欲しかったかなぁ」
「へへっ、俺は実技専門だからいーの!それより、早くデュエルデュエル!」
「はいはい、慌てない慌てない」
翔の言葉にやれやれといった気持ちになるが、それはそれとして気持ちを切り替えてデュエルディスクを構えて十代へ向き直った。
このデュエルは後の制裁デュエルのためのデッキ調整でもありお互いの実力を測るためでもある、このデッキでやれるところまでやるだけだ。
ディスクにデッキをセットすると起動音と共に辺りにソリッドビジョンが展開され、十代と視線が交差する。ワクワクと興奮を抑え切れないその純粋な瞳に思わず笑みが漏れた。
君のその期待に応えられるような楽しいデュエルにしてみせるよ。
「「
そしてお互いに開幕の宣言を放った。
「先攻は貰うよ。俺のターン、ドロー!」
懐かしの先攻ドローで6枚の手札を見つつ、展開を考える。
よし、十代相手なら最初からクライマックスだ。
「手札から魔法カード【苦渋の選択】を発動!」
あっちの世界では禁止されていたパワーカードもこっちの世界では使い放題。しかもこれ、井戸に捨てられてた1枚なんだぜ?
「確かデッキから5枚のカードを選んで相手が選んだ1枚を手札に加えて残りは墓地に送るカードだっけ?」
「正解だよ十代くん。俺はデッキから【ダンシング・エルフ】【キーメイス】【眠り子】【キャッツ・フェアリー】【ウォーター・エレメント】を選ぶよ」
「全部通常モンスターか。なら俺は【ダンシング・エルフ】を選択!」
十代の宣言したカードを手札に加えて残りは墓地に送る。
墓地に送られたカード達はどこか恨めしい視線をダンシング・エルフに送っている。
「あ、やっぱり。健斗さんそれ精霊?」
「ああ。まだまだたくさん居るから目を回すんじゃないぞ?手札に加えた【ダンシング・エルフ】を召喚!カードを2枚伏せて更に永続魔法【凡骨の意地】を発動してターンエンド」
【ダンシング・エルフ】
星1/風属性/天使族/攻 300/守 200
健斗
LP:4000
手札:2
フィールド:【ダンシング・エルフ】
魔法罠:【凡骨の意地】
「あら、始まったみたいね」
「明日香さん!」
「俺も居るぞ」
「三沢くん!」
「十代が嬉しそうに話していたからな、様子を見に来たんだ」
1ターン目を終えたところでギャラリーに明日香と三沢が追加された。
「健斗さんって三沢とも知り合い?」
「イエロー寮にも良く仕事で行くからね、その時に知り合った」
「ふーんそうなんだ。それじゃあ俺のターン、ドロー!いくぜ【E・HERO フェザーマン】を召喚!」
【E・HERO フェザーマン】
星3/風属性/戦士族/攻1000/守1000
十代ってよく初手にフェザーマン引いてるよね。
フレイムウィングマンを絶対に出すという鉄の意志と鋼の強さを感じる。
「いくぜ!このままバトル!フェザーマンで【ダンシング・エルフ】に攻撃!」
「ダメージ計算時に罠発動、【ガード・ブロック】この戦闘で受けるダメージを0にして1枚ドローする」
「やっぱり防がれるよなー、カードを2枚伏せてターンエンドだ」
十代
LP:4000
手札:3
フィールド:【E・HERO フェザーマン】
魔法罠:セット2
「お互いに様子見といったところかしら」
「ああ。しかし健斗さんは何故あんなデッキを……?アイドルカードしか見ていないのだが」
「まさかアイドルカードだけでデッキを組んでたりとか?」
「もしそうだとしたら凄いんだな」
外野が何やら話しているが残念ながらこちらまでは聞こえない。
今は目の前のデュエルに集中だ。
「じゃあ俺のターン、ドロー!この時【凡骨の意地】が発動する!ドローフェイズに通常モンスターをドローした場合、そのカードを公開する事で更にドロー出来る!」
「へへ、いいぜ!どこまで続くか楽しみだ!」
さすがにこのカードの効果を十代は知っているらしい。
では楽しみにしている十代のために続けさせて貰おうか。
「では今ドローした【ハーピィ・ガール】を公開しドロー!モンスターカード【王座の守護者】!再びドロー!モンスターカード【ヴィシュワ・ランディー】!ドロー!モンスターカード【月の女神 エルザェム】!ドロー!モン……じゃ無かったのでここで終了」
5枚のカードを手札に加えて思案する。
フェザーマンが棒立ちに加えて十代の引きを考えるならばあの伏せはアレだろう、少し仕掛けてみるか。
「手札を1枚捨てて手札から魔法カード【振り出し】を発動。フェザーマンをデッキトップへ戻す!」
「それを待ってたぜ!罠発動【フェザー・ウィンド】!フェザーマンが場に居る時に発動した魔法か罠を無効にして破壊する!」
「やっぱりそれかー、フェザーマンとウィンドを同時引きするって余程の確率だよ」
「運も実力のうちってね!」
「でもね十代くん、予想されてるって事は対応もされてるって事なんだよ」
「えっ」
「こっちが本命だよ、ライフを800払い手札から魔法カード【魔の試着部屋】を発動。デッキの上から4枚をめくりその中にレベル3以下の通常モンスターがある場合、特殊召喚できる」
健斗
LP:4000→3200
「めくられたのは【戦線復活の代償】【ウンディーネ】【暴君の自暴自棄】【アルラウネ】だ。よって【アルラウネ】と【ウンディーネ】を攻撃表示で特殊召喚し残りはデッキに戻す。そして手札から【ハーピィ・ガール】を通常召喚」
【アルラウネ】
星3/地属性/植物族/攻 800/守1000
【ウンディーネ】
星3/水属性/水族/攻1100/守 700
【ハーピィ・ガール】
星2/風属性/鳥獣族/攻 500/守 500
「また通常モンスターね」
「どうやらあれは通常モンスターを軸にしたデッキのようだな。十代のE・HEROは通常モンスターも含まれているからタッグを組むなら確かにシナジーは生まれる」
「そして俺は永続魔法【ワンダー・バルーン】を発動。このカードは1ターンに1度手札を捨てる事によりその枚数に応じたバルーンカウンターを置く。そしてこのカードが存在する限り相手フィールドのモンスターの攻撃力はバルーンカウンターの数×300ダウンする。俺は手札を2枚捨てバルーンカウンターを2つ置く。よって攻撃力は600ダウンする」
「風船がフェザーマンに!?」
このカードも本来はこの時代には無いはずだが、やはりドリアードや俺の本気デッキが存在していることから予想するにカードプールが少しおかしくなっている可能性はあるな。
ソリッドビジョンを見てみると勢い良く放たれた風船がまるで意志を持つかのようにフェザーマンにまとわりついている。
十代ってハネクリボーばっかり目立つけどHERO達も精霊だよねきっと。
「バトルだ、【ハーピィ・ガール】で【E・HERO フェザーマン】に攻撃!」
【E・HERO フェザーマン】
攻:1000→400
「うっ!」
十代
LP:4000→3900
「続けて【ウンディーネ】でダイレクトアタック!」
「そうはいかないぜ!罠オープン【ヒーロー見参】これは相手の攻撃宣言時に発動できるカードで相手は俺の手札を1枚選択し、それがモンスターだった場合、特殊召喚する!」
「じゃあ真ん中のカードだ」
「大当たりだぜ健斗さん!選択されたのは【E・HERO バブルマン】こいつを守備表示で特殊召喚!」
「げっ、だからフェザーマン破壊させたのか」
【E・HERO バブルマン】
星4/水属性/戦士族/攻 800/守1200
攻:800→200
「そういうこと!バブルマンの効果発動!召喚、特殊召喚された際に自分のフィールドがこのカードだけの場合に2枚ドローできる!」
十代
手札:4
しかもアニメ効果じゃねーか!
「むむ、やるね十代くん。攻撃を中止してターンエンドだ」
健斗
LP:3200
手札:0
フィールド:【アルラウネ】【ウンディーネ】【ハーピィ・ガール】
魔法罠:【凡骨の意地】【ワンダー・バルーン】
「俺のターン、ドロー!いくぜ健斗さん、手札から魔法カード【O-オーバーソウル】を発動!効果により墓地のE・HEROの通常モンスターを特殊召喚する。甦れフェザーマン!」
「わざわざフェザーマンを甦らせたということは……」
「更に手札から【融合】発動!手札の【E・HERO バーストレディ】と場の【E・HERO フェザーマン】を融合!現れろマイフェイバリットカード【E・HERO フレイム・ウィングマン】!」
【E・HERO フレイム・ウィングマン】
星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200
攻:2100→1500
「まだまだぁ!更に【天よりの宝札】を発動!お互いに手札が6枚になるようドローする!」
瞬く間に回復する十代の手札。
これが……強欲で強欲な十代か……チート過ぎるだろ。
「よし、手札から【E・HERO スパークマン】を召喚!そして装備魔法【バブル・ショット】をバブルマンに装備して攻撃力は800アップ!バブルマンを攻撃表示にしていくぜバトルだ!バブルマンで【ハーピィ・ガール】を、スパークマンで【アルラウネ】をそれぞれ攻撃!」
【E・HERO スパークマン】
星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400
攻:1600→1000
「くっ」
健斗
LP:3200→2700→2500
「フレイム・ウィングマンで【ウンディーネ】に攻撃!フレイム・シュート!」
「全滅か……フレイム・ウィングマンは戦闘で破壊したモンスターの元々の攻撃力のダメージを相手に与える、だったね」
LP:2500→2100→1000
「そーいうこと!カードを2枚伏せてターンエンド!」
十代
LP:3900
手札:2
フィールド:【E・HERO バブルマン】【E・HERO フレイム・ウィングマン】【E・HERO スパークマン】
魔法罠:セット2【バブル・ショット】
「俺のターン、ドロー。凡骨の意地は発動しない」
危ないところだった、十代がワンダーバルーン破壊してたら死んでた。もしくはワイルドジャギーマン出しても死んでた。
せっかく回って来たターンだ、この手札で決着を着けて見せる!
「まった!罠カード【砂塵の大竜巻】を発動して【ワンダー・バルーン】を破壊するぜ!これでこっちのモンスターの攻撃力が元に戻る」
「一手遅かったね十代くん、反撃させてもらうよ!魔法カード【トライワイトゾーン】発動!墓地のレベル2以下の通常モンスター3体を特殊召喚する。甦れ【キーメイス】【ダンシング・エルフ】【ハーピィ・ガール】!ここで装備魔法【魂喰らいの魔刀】を【キーメイス】に装備!このカードは装備時に装備モンスター以外のレベル3以下の通常モンスターを生贄に捧げその数×1000攻撃力をアップさせる!」
【キーメイス】
星1/光属性/天使族/攻 400/守 300
400→2400
「攻撃力がフレイム・ウィングマンを越えたわ!」
「あれじゃあキーメイスじゃあなくて魔刀メイスなんだな」
隼人の呟き通り、キーメイスは鍵から手を放すと仲間の魂を喰らい強化された身の丈以上の魔刀をブンブン振り回しながらフレイム・ウィングマンを見据えている。
「まだまだいくぞ!【エルディーン】を召喚し手札から【鹵獲装置】を発動!お互いのプレイヤーはモンスターを1体選択しコントロールを入れ替える。発動者は通常モンスターを選択する必要があるので俺は【エルディーン】を選択」
「面白い効果だな、俺は【E・HERO スパークマン】を選ぶぜ!」
【エルディーン】
星3/光属性/魔法使い族/攻 950/守1000
「健斗さんは通常モンスターデッキなんだよね?なんでアニキは利用されるかもしれないスパークマンを渡しちゃったんだろ?」
「【バブル・ショット】は装備モンスターの破壊を肩代わりする効果と戦闘ダメージを0にする効果がある。攻撃力が一緒ならスパークマンと相討ちになっても場に残るバブルマンの方が都合が良い。だから十代は向こうに渡すモンスターをスパークマンにしたんだろう」
フィールドに現れたヘンテコな装置によりお互いのモンスターの位置が変わりあちらにエルディーン、こっちにはスパークマンが現れる。
「手札から装備魔法【下剋上の首飾り】をキーメイスに装備」
魔剣に加えて首飾りを身に着けたキーメイスはもはや天使ではなく悪魔に近いだろう、スパークマンも軽く引いている。
さて、後はあの伏せがミラーフォースやミラーゲートの様な逆転のカードじゃなければいいが……いや、罠ごと踏み倒してみせる!
「十代くん。今度は俺の切り札を見せてあげるよ」
「いいぜ!どんなカードがくるのか、くぅ~ワクワクするぜ!」
純粋な瞳でこちらを見つめる十代に微笑み、手札から1枚のカードを掲げる。
「このカードはお互いの墓地のモンスターの属性の合計が6種類以上の場合に特殊召喚出来る」
「お互いのって事は……」
「そう。俺の墓地には水、地、風、光、闇のモンスターが。そして十代くんが融合素材として墓地に送った炎のバーストレディで条件を満たしているのさ!現れろ【
天から色とりどりの光が降り注ぐと純白の翼を広げた美しき魔法使いがフィールドに降り立った。
「凄い綺麗……」
「あれが健斗さんのエースカード。全ての属性を司るカード、か」
「か、可愛い〜」
「でも攻撃力は0なんだな」
ギャラリーが口々に感想を述べる中、フィールドに降りたドリアードはこちらに微笑みを向けた後に十代にも微笑む。
「それが健斗さんのエースなんだな!スゲー力を感じるよ!俺ワクワクが止まらないぜ!」
『はじめまして、光の翼に導かれし者よ。私はドリアード』
「俺は遊城十代!よろしく!」
『クリクリー』
「んで、こっちが相棒のハネクリボーだ!」
『ふふ、健斗が待っているのでお喋りはデュエルの後に』
「それもそうだな、ゴメン健斗さん!続けて!」
「オッケー続けるぞ。【
【
星9/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
0→3000
「俺の墓地も利用するなんて驚いたぜ!」
ぶっちゃけ炎属性だけ可愛いローレベル通常モンスターが居ないんだよ!素材用に【炎の女暗殺者】と【ファイヤー・ソーサラー】組み込んでるけど凡骨ドローが止まるのが玉に瑕。
「バトルフェイズ!ドリアードで【エルディーン】に攻撃!」
『ドリアードさまぁ……』
『大丈夫ですよ』
井戸出身で世話になった身だからか、向かって来るドリアードにエルディーンは半泣きで迎え撃とうとするがドリアードは彼女を抱き締めて頭を撫でると手を繋いで墓地の手前まで送っていきエルディーンはそのまま墓地へ歩いていきフィールドから姿を消した。
各ヒーロー達は腕を組んで様子を見守っていた、やっぱりお前らも精霊だろ。
十代:3900→1850
「……はっ!見逃すところだった!罠発動【ヒーローシグナル】!フィールドのモンスターが戦闘破壊された時にデッキか手札からE・HEROを特殊召喚出来る!」
やり取りに呆気に取られていた十代だがダメージ音で我に返ると罠を発動させた。
ぶっちゃけミラフォだったら死んでたがシグナルなら無問題!
「【E・HERO クレイマン】を守備表示で特殊召喚!」
【E・HERO クレイマン】
星4/地属性/戦士族/攻 800/守2000
「これでトドメだ!【キーメイス】で【E・HERO フレイム・ウィングマン】を攻撃!この時【下克上の首飾り】の効果が発動、戦闘する相手モンスターのレベルが自分より高い時に装備モンスターの攻撃力はそのレベル差×500アップする!2体のモンスターのレベル差は5!よって2500追加!」
【キーメイス】
攻:2400→4900
「そうはさせないぜ、速攻魔法【融合解除】を発動!フレイム・ウィングマンを融合デッキに戻してバーストレディとフェザーマンを墓地から守備表示で特殊召喚!」
「そうはさせない、手札から速攻魔法【禁じられた聖槍】を発動!フレイム・ウィングマンは攻撃力が800下がり魔法と罠の効果を受けなくなるため不発になる!そのまま行け、キーメイス!」
このカードは井戸以外の場所で拾った。ステータス主義の時代では微妙に使いにくいため捨てられたのだろうきっと。
「マジかよー!」
キーメイスの振り下ろした魔刀はフレイム・ウィングマンを真っ二つに切り裂き爆風を巻き起こす。その爆風に十代は派手に吹っ飛ばされライフが0になる音が辺りに鳴り響いた。
十代
LP:1850→0
ソリッドビジョンが解除されると同時にデュエルディスクを解除し吹っ飛ばされた十代の元へ寄ると十代は勢い良く立ち上がり笑顔で決めポーズを取った。
「負けちまったけど楽しかったぜ健斗さん!ガッチャ!」
「ありがとう、こちらこそ楽しかったよ」
こちらこそ生ガッチャありがとうございます、と心の声を秘めながら右手を差し出して握手を求めれば十代も応えてくれて硬い握手を交わした。
「2人とも凄いデュエルだったわ!」
「ああ、お互い1歩も引かない白熱した戦いだったよ」
「可愛いカードが見れて僕は満足です!」
「2人ともお疲れ様なんだな」
見守っていた4人もこちらに駆け寄れば感想を述べる。
それに少しの恥ずかしさと照れを感じながらもいつの間にか辺りは日が沈んでおり今日はもう解散する旨を全員に告げる。
明日香と三沢は俺のデッキが気になったらしく見せて欲しいと頼んできたのでまた時間がある時に全員で集まる約束をしてその時に見せる事を決めた。
十代は軽くドリアードやハネクリボー達と会話して解散するつもりだったが、デュエルの熱が冷めずに最後までゴネていたので翔に全部丸投げして小屋へと帰る事にした。
『遊城十代、彼が以前言っていた三幻魔に対抗する鍵となる少年ですか?』
「ああ」
小屋へと帰る途中に顕現したドリアードはそう訊ねてきたので肯定した。すると彼女は思案する表情を見せ、ゆっくりと口を開いた。
『健斗、貴方は彼をどうするつもりですか』
彼女は高位の精霊だ。俺が別世界の人間だというのに気付いたなら十代の事も当然分かるはず。それを踏まえた上での質問だろう。
ならば、俺の答えは決まっている。
「別に何もしないよ。ただ、困ってる十代の力になりたいだけさ」
『…………新しき光と闇はお互いを支え合うか、混じり合い新たな混沌となるか』
俺の答えを聞いたドリアードは沈黙。そして探るような視線を送った後にため息と共にポツリと呟いた後に姿を消した。
「ドリアードって格好付けた言葉使いたがるよね」
『忘れてください!』
少し揶揄うと頬を膨らませて再顕現してきた。
素直に可愛いと言っておこう。
三沢解説として便利なんでエアーマンにさせません
シャドミ並に使い回します
主人公のデッキは命名するなら
【ローレベル嫁ビートのパワーカード添え】です