用務員の日常   作:八雲 紅

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このハゲーーーーー!!!


アニメ次元決闘は難しいが十代は可愛い(挨拶)


用務員、タッグに挑む(前半)

十代とのデュエルから少し経過した日、遂に制裁タッグデュエルの日を迎えた。

この日のために明日香や三沢に協力してもらい汎用カードを分けてもらったりデッキの調整をしたりと色々と準備をしてきた。

後から聞いたが十代とデュエルをした後に翔と十代がデュエルを行い原作通りの展開になったらしい。十代はカイザーに負け、翔はカイザーと会話してパワボンの封印を解いてめでたしめでたし。

俺はカイザーに会ってないけど向こうは明日香経由で知ってそう。

 

 

『慢心はいけませんよ』

 

「もちろん、全力で臨むさ」

 

控え室で待っている時、傍で顕現したドリアードの言葉にそう答えながらデュエルディスクにデッキをセットする。

 

「健斗さん、行きましょう!」

 

十代が控え室まで呼びに来たので頷いて立ち上がり会場へと向かう。

会場のデュエル場へ入るも歓声等は無い。どちらかと言うと相手である伝説のデュエリスト目当ての人間が多いのだろう。

レッド生と用務員の退学&退職なんて普通は興味湧かないよな、うん。

 

翔や隼人や三沢を観客席で発見したので十代と一緒に笑顔で手を振る。

その近くには明日香も居るが珍しくブルーの女子達と集まっている。

明日香達のグループにピンク髪が居るけどあれもしかしてツンデレか?後はレインとゆきのんと……あ、あの青髪はさちこ(誤字にあらず)じゃないか?

ももえとジュンコ以外にもタッグフォースキャラとも仲良かったんだな明日香。

 

 

「ではこれよりタッグデュエルを始めルーノデスネ」

 

ステージに上がったクロノスの宣言により会場が歓声に包まれた。

 

「対戦相手の方は誰でしょうか?」

 

「焦らなくてもちゃんと呼んでるノーネ。これは制裁を目的としたデュエル、対戦相手はこの2人の相手をするのに相応しい伝説の決闘者なノーネ!」

 

俺の問いかけに応えるクロノス。その言葉の後に掛け声が響くと対戦相手らしき2人がステージ上でアクロバティックなパフォーマンスを披露すると俺達の目の前に背中合わせで着地する。

 

「我ら流浪の番人」

 

「迷宮兄弟」

 

額に「迷」と「宮」が刻まれた中華服の兄弟。

初代の王国編に出てきた迷宮兄弟である。お前ら流浪って事は仕事クビになったんだな。

 

「すっげー!カンフー映画みたいだ!」

 

「彼等はあの伝説の決闘王、武藤遊戯とデュエルした事のある伝説の決闘者でスーノネ」

 

デュエル以外はクッソ卑怯な事した上に負けてませんでした?

 

「お主等に恨みは無いが」

 

「訳あって対戦する」

 

「我らを倒さねば」

 

「道は開かぬ」

 

「「いざ、勝負!」」

 

さすが兄弟、そしてプロとも言うべきか、2人のパフォーマンスと動きのシンクロ率は高い。

 

「こんな人と戦えるなんてワクワクするぜ!」

 

十代は当然のようにやる気だし俺も気持ちを切り替えてデュエルに臨もう。

 

「なあ健斗さん、俺達もあれやろうぜ!」

 

突然十代がそう言うと視線をこちらに向けて微笑みかける。

やだ十代可愛い。じゃなくて、意図を理解できない俺に十代は耳打ちしてくる。

その後俺達は迷宮兄弟へ向き直った。

 

「それでは」

 

「こちらも」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

迷宮兄弟の真似をして十代と一緒にデュエルディスクを開くポーズを決めてみた。

視界の端で明日香や翔達がずっこけているのが見えた。

 

「ふっ、面白い小僧達だ」

 

「だが手加減はせんぞ?」

 

良かった、迷宮兄弟は笑って受け入れてくれた。

スベったら悲しかった。

 

「ではでは両者位置に着いーテ!タッグパートナーへの助言は禁止デスーノ。LPは両者合わせての8000で墓地とフィールドはお互いに共有になりまスーノ。それでハ!」

 

「「「「決闘(デュエル)!」」」」

 

 

「先攻は私だ、ドロー。【地雷蜘蛛】を召喚しカードを1枚伏せてターンエンド。1ターン目は全員攻撃出来ないからな」

 

【地雷蜘蛛】

星4/地属性/昆虫族/攻2200/守 100

 

 

迷宮兄

LP:8000

手札:4

モンスター:【地雷蜘蛛】

魔法罠:セット1

 

 

「じゃあ俺のターン、ドロー」

 

ドローしてから手札を眺める。

十代とは綿密な打ち合わせを行いお互いのデッキを把握している。

残念ながら十代はMやVなどの亜種HEROに属性融合HERO、いわゆる漫画版HEROを持っていなかった。

当然エアーマンやシャドミやソリ男も居ない。

魔法の呪文アライブアバレチカラは使えないという訳だ、いやぶっちゃけ使えたらパワーバランス壊れるとかいう次元じゃ無くなる。

 

思考が逸れた。

要は攻めを十代に任せて俺はサポートや防御を行うという結果に落ち着いた。

 

「永続魔法【凡骨の意地】を発動。カードを1枚セットし手札から【ウォーター・ガール】を守備表示で召喚してターンエンド」

 

 

【ウォーター・ガール】

星4/水属性/水族/攻1250/守1000

 

 

健斗

LP:8000

手札:3

モンスター:【ウォーター・ガール】

魔法罠:セット1【凡骨の意地】

 

 

「私のターンドロー、手札から【生け贄人形】を発動。兄者の場の地雷蜘蛛を生贄に手札からレベル7のモンスターを特殊召喚する。現れよ【風魔神-ヒューガ】そして【カイザー・シーホース】を召喚する」

 

 

【風魔神-ヒューガ】

星7/風属性/魔法使い族/攻2400/守2200

 

【カイザー・シーホース】

星4/光属性/海竜族/攻1700/守1650

 

 

「さすがだな弟よ」

 

「いや、兄者のモンスターを勝手に使ったのは心苦しい、償いをさせてくれ」

 

この辺の会話もパフォーマンスなんだろうか。

プロって演出にも気を遣うんだな。

 

「手札から【闇の指名者】を発動。このカードは宣言したカードが相手のデッキにあればそれを手札に加えさせる。私が指名するのは【雷魔神-サンガ】」

 

「当然持っている」

 

そう言って迷宮兄はサンガを手札に加える。

この裁定だともし俺が十代のターンに増G発動したら十代の特殊召喚でもドロー出来るなこれ。

あるかどうか分からないけど今度増G探そう。

 

「これでターンエンド」

 

 

迷宮弟

LP:8000

手札:2

モンスター:【カイザー・シーホース】【風魔神-ヒューガ】

魔法罠:セット1

 

 

「見たこともねぇモンスターだ!俺のターンドロー!おっと、凡骨の意地は発動しないぜ」

 

「それは通常モンスターを引く限りドローを続けられるカード」

 

「通常モンスターでは無かったみたいだな」

 

「どうだろうな!【カードガンナー】を守備表示で召喚し効果発動!デッキの上から3枚までを墓地に送り枚数×500攻撃力をアップさせる!俺は3枚墓地へ送る。カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

【カードガンナー】

星3/地属性/機械族/攻 400/守 400

 

 

十代

LP:8000

手札:3

モンスター:【ウォーター・ガール】【カードガンナー】

魔法罠:セット3【凡骨の意地】

 

 

周囲からは攻撃できない1ターン目に、しかも守備で効果を発動したことにどよめきが広がっているが墓地に落ちたカード見てもこいつら同じこと言えるのかな。

共有情報で墓地を確認した俺のデュエルディスクには【ネクロ・ガードナー】【E・HERO ネクロダークマン】【非常食】が表示されている。

十代ほんとヤバイな……。

 

 

「私のターンドロー!何を企んでいるかは知らんがいくぞ永続罠【リビングデッドの呼び声】を発動し墓地の【地雷蜘蛛】を復活させ更に【生け贄人形】を発動。手札の【水魔神-スーガ】を特殊召喚!更に【カイザー・シーホース】を生け贄にする」

 

「カイザー・シーホースは光属性のモンスターを召喚するときに2体分の素材となることができる」

 

「お見せしよう【雷魔神-サンガ】!」

 

 

【水魔神-スーガ】

星7/水属性/水族/攻2500/守2400

 

【雷魔神-サンガ】

星7/光属性/雷族/攻2600/守2200

 

 

「魔神が3体……来るぞ十代くん!」

 

「まぁそう慌てるな、生け贄人形を使用したターンは攻撃できない。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

「こなかったですね健斗さん」

 

 

迷宮兄

LP:8000

手札:2

モンスター:【雷魔神-サンガ】【風魔神-ヒューガ】【水魔神-スーガ】

魔法罠:セット1【リビングデッドの呼び声】

 

 

来ねーじゃねーかアストラル!(幻聴)

正直な話、今合体する理由が無いし手札に門番居ないんだろうな多分。

 

「俺のターン、ドロー!俺がドローしたのは通常モンスター【氷水】よって追加ドロー!ここで終了する」

 

ドローして思案する。

今引いたのは【手札断殺】だ、そして相手の手札はそれぞれ2枚。

これ使ったらどちらかが門番握ってても確実に墓地に送れるよな。

でもここまで整えた迷宮兄弟にそれしていいの?

いやでも迷宮兄弟といえば門番っていうの多分有名だろうしプロならメタられても文句言わないよね?言わないだろ!ヨシ!(現場決闘者)

 

「カードガンナーの効果発動、デッキから3枚落とす」

 

すぐさま墓地を確認すると【下降潮流】【恍惚の人魚】【エンジェル・魔女】の表示が。悪くない。

 

「魔法カード【天使の施し】を発動。3枚引いて2枚落とす。更に【手札断殺】を発動。全てのプレイヤーは手札を2枚捨てた後に2枚ドローする」

 

「なんだと!?」

 

その様子だと弟の方が門番握ってたみたいだな。でもまぁこれルールなので、悔しいでしょうねぇ。

 

『健斗、凄い悪い顔してますよ』

 

ドリアードの声が聞こえるが慢心するなと言ったのは誰だったかな。

断殺の処理が終わり墓地を確認すると相手の方に予想通り【ゲート・ガーディアン】が落ちていた、やったぜ。

さて、こっちの墓地は潤ってきたのはいいけど肝心のドリアードが居ないし攻めの手札ではないな。

 

「モンスターをセットしてターンエンド。十代くん、後は任せた」

 

「任されたぜ!」

 

 

健斗

LP:8000

手札:2

モンスター:セット1【ウォーター・ガール】【カードガンナー】

魔法罠:セット3【凡骨の意地】

 

 

「小癪な真似をするではないか。私のターン、ドロー!我らの場には三魔神が居る、そのモンスターなど踏み潰してくれよう!魔法カード【ハリケーン】を発動!お互いの魔法罠を手札に戻す!」

 

 

十代

手札:3→5

 

健斗

手札:2→4

 

迷宮兄

手札:2→4

 

迷宮弟

手札:2

 

 

場の魔法罠が手札に戻りましたが十代にドローを託せたのと三魔神くらいなら死なないので問題ありません。

リビデ回収されたけど門番は正規召喚できていないから復活できないし問題ありません。

 

 

「バトルだ!ヒューガで【カードガンナー】に攻撃!」

 

「【カードガンナー】が戦闘で破壊されたとき、デッキからカードを1枚ドローできる、ドローするぜ」

 

「ふん、サンガとスーガは兄者のモンスター、よって私は攻撃権を持たぬ。カードを1枚セットしてターンエンド」

 

 

迷宮弟

LP:8000

手札:1

モンスター:【雷魔神-サンガ】【風魔神-ヒューガ】【水魔神-スーガ】

魔法罠:セット1

 

 

攻撃権は召喚したプレイヤー、バウンスはそれぞれのプレイヤーへ。

実際にやると分かるけどこれタッグフォースと違って本当に墓地と場とライフを共有してるだけで別々に戦ってる感じだな。

何はともあれ手札が潤った十代のターンだ。

 

 

「俺のターンドロー!いくぜ魔法【融合】を発動!手札の【E・HERO バーストレディ】と【E・HERO クレイマン】を融合し【E・HERO ランパートガンナー】を守備表示で融合召喚!」

 

 

【E・HERO ランパートガンナー】

星6/地属性/戦士族/攻2000/守2500

 

 

「ランパートガンナーは守備表示の時、相手プレイヤーへ直接攻撃することが出来る!ランパート・ショット!」

 

「甘い!三魔神は一度だけ戦闘の間に相手モンスターの攻撃力を0にする効果がある!ヒューガの効果を発動し攻撃力を0にする!」

 

おい、その効果は自分が戦闘するときじゃないのか、お前らもアニメ効果か。

 

「そんな効果があるんだな!じゃあ魔法【融合回収】を発動して墓地の【融合】と融合素材となった【E・HERO クレイマン】を手札に加えて【E・HERO クレイマン】を守備表示で召喚してカードを2枚セットしてターンエンドだ」

 

 

十代

LP:8000

手札:2

モンスター:セット1【ウォーター・ガール】【E・HERO クレイマン】

魔法罠:セット2

 

 

「私のターンドローだ!ふっ、小細工もここまでだ小僧達よ!手札より【戦士の生還】を発動!墓地の【ゲート・ガーディアン】を手札に加える」

 

「あのモンスターは!」

 

「見せてやろう!3体の魔神を生贄にこのモンスターは特殊召喚できる。現れよ【ゲート・ガーディアン】!」

 

 

【ゲート・ガーディアン】

星11/闇属性/戦士族/攻3750/守3400

 

 

「攻撃力3750……」

 

十代は驚いているが3体の方が強いとは言ってはいけない。

 

「驚いたか小僧。だがまだ早いぞ、手札より装備魔法【メテオ・ストライク】を発動し【ゲート・ガーディアン】に装備。これで守備貫通を得た。ではバトルだ!【ゲート・ガーディアン】で伏せモンスターに攻撃する!」

 

「攻撃したのはリバースモンスターの【炎の女暗殺者】だ、デッキの上から3枚をゲームから除外し800ダメージを与える!」

 

「だが貫通ダメージは受けてもらう!」

 

「うっ……」

 

 

【炎の女暗殺者】

星4/炎属性/炎族/攻1500/守1000

 

 

健斗・十代

LP:8000→6250

 

迷宮兄弟

LP:8000→7200

 

 

【ゲート・ガーディアン】の攻撃で【炎の女暗殺者】は爆散し余波の爆風がソリッドビジョンで襲いかかる。だが死の間際に放った3本のナイフが迷宮兄に当たりライフを削った。

 

「ここで罠オープン【ヒーロー・シグナル】戦闘で自分の場のモンスターが破壊された時にデッキからレベル4以下のHEROを特殊召喚する!来てくれ【E・HERO スパークマン】」

 

 

【E・HERO スパークマン】

星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400

 

 

「ただではやられんか、だがかすり傷よ。カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

迷宮兄

LP:7200

手札:1

モンスター:【ゲート・ガーディアン】

魔法罠:セット3【メテオ・ストライク】

 

 

リビデ使わなかったな、弟に任せるつもりか?仕掛けてみよう。

 

「俺のターン、ドロー。では【凡骨の意地】を再び発動。更に魔法【馬の骨の対価】を発動して場の【ウォーター・ガール】を墓地に送り2ドロー。じゃあ手札から魔法【鹵獲装置】を発動」

 

「そのカードは!」

 

「効果は知っているみたいですね」

 

さあ、どう出てくる。

 

「兄者、助太刀するぞ。【リビングデッドの呼び声】を発動し【風魔神-ヒューガ】を復活させる!」

 

「助かったぞ弟よ、私は【風魔神-ヒューガ】を選択する」

 

「ではこちらは十代くんの【E・HERO クレイマン】を選択します。門番欲しかったんですけどねー、ではバトルに行きます」

 

「させん!速攻魔法【サイクロン】で自分の【リビングデッドの呼び声】を破壊しヒューガをこちらの墓地に返してもらう!」

 

「上手くはいかないですね、ですが伏せは使わせました。カードを2枚セットしてターンエンド」

 

 

健斗

LP:6250

手札:2

モンスター:【E・HERO スパークマン】【E・HERO ランパートガンナー】

魔法罠:セット3【凡骨の意地】

 

 

上手いな、ヒューガを敢えて選択させてバトルに持ち込ませて破壊させてきた。

他のモンスターだとこっちの魔法罠のコストに切り替えて来るのを嫌って勝負に出たみたいだな。

 

 

 

――勝負はまだまだ続く。

 

 





意地でも門番を出す兄弟VS門番メタの用務員

こいつ本当に主人公側の決闘者なんですかね……?
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