"彼"は、「君の全てを受け入れる」と言って告白をした。それを信じたくても最後の1歩が踏み出せない"彼女"は一体どうするのでしょうか。

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自分の中で良いシチュエーションとセリフが思い浮かんだので、深夜テンションに身を任せて書いた作品です。

口調が何かのキャラクターに似ている等あるかもしれませんが、そのキャラクターとは一切無関係です。
私の中で"動かしやすい"口調が思いっ切り引っ張られているだけです。(自覚は有ります。)






登場人物の説明

"彼"(一人称は「僕」、呼ばれる時は「あなた」)

"彼女"に告白した。


"彼女"(一人称は「私」、呼ばれる時は「君」)

"彼"から告白された。
少しアブナイ気配がするような……?


"○○"

"彼女"と仲が親しく、"彼"ともある程度以上の接点はある。


私だけの……

気になっていた人から告白された。

このことは割とありふれた光景かもしれない。

 

その後、嬉しさや恥ずかしさが重なって逃げてしまったことも、たぶんよくある光景よね?

 

でも、ここから先、ありふれた光景が見られるとは到底思えないの。

 

 

 

 

だって私は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は私の全てを受け入れると言ってくれた。

彼は……本当に私の全てを受け入れてくれるのかしら?

私のことを愛そうとしてくれているのかしら?

 

私はもちろん彼を愛したいと思っているわ。

だけど……いえ、だからこそ、他の人には言えないような秘密の1つや2つは生まれてしまうの。

 

彼はどんな私でも受け入れてくれると言っていたけれども……それはあくまでも、それは私が「普通の女の子」として生きているときだけで、「普通」から踏み外れた存在になってしまっても受け入れてくれるのかしら……?

 

 

 

……もちろんこんなことを考えていると、彼を疑っていることに対する罪悪感は芽生えてくるわ。

あの時の彼の表情は疑いようがなかったもの。

 

それでも……

 

考えれば考えるほど、「きっと彼なら」と思う気持ちは強くなるのだけれども、それと同時に「口先だけかもしれない」とも思ってしまうの……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________っ!

 

1つ、思いついたわ。

けれどもこれは……何と言うべきかは、"悪魔の囁き"ね。

天使は、「彼を信じれば良い。疑うなんてとんでもない。」と善性に従って言っている。

だけど悪魔は、「アイツヲシンジルナンテバカラシイ」と善性とは正反対のこと、悪に従ったことだけを言うとは限らない。

 

寧ろ……

 

天使の言うことの肩を持つフリをして……横に少しだけ押してきて、悪魔の望む道に誘導し、堕とそうとしてくる。

 

 

「カレヲ試セば良いだけよネ……?」

 

 

そう、彼が私の期待を裏切らないと信じているから試すの……

私が彼を信じて、その通りになれば天使の勝ち。

…………万が一、いえ、億が一裏切られれば、信じて痛い目をみるよりはまだ楽な方……

 

そう、最善は彼を信じて裏切られないことだけれども、これは一番堅実な道をえらんでいるだけ。

口先だけじゃなくて、実際に行動で示して欲しいって思うのは当たり前のこと……よ。

 

 

 

そうね……〇〇に協力してもらおうかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、独占欲と支配欲は結構強いのよ?

 

だから、あなたのことを愛するようになってしまったら何をするのかある程度は想像がつくし、普通の人ならどんな反応をするのかも想像がつくわ。

 

 

 

 

それでもあなたは受け入れてくれるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら……遅かったじゃない。」

 

 

 

放課後、彼と空き教室で話したいと頼んだら、頷いてくれた。

 

約束通り来てくれたけれども……どうやら状況を飲み込むのに時間がかかっているようね。それもそのはずよね。

だって……

 

 

 

私が刃物を……

 

 

赤い液体で濡れている果物ナイフを持っているのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短くはないけれども長くはない時間が過ぎ、彼は口を開いた。

 

「大丈夫……?ケガとかはしていない……?」

 

一応想定はしていた答えね。私が襲われて止むを得ず自衛したと考えたのでしょうね。

でも……それなら凶器を手に持つ余裕なんてあるわけないわよ?

 

いつものあなたならこのことには気が付けるでしょうけれども、"コレ"を見て冷静でいられる方が逆におかしいわよね。

 

裏を返せば、今は一切の飾りが無い、素のあなたと向き合えているってことでもあるわよね?。

 

 

 

さあ……本心、曝け出して?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ケガ……?なんで私がするのかしら?不意を突いて襲ったのよ?」

 

「どういうこ

 

「ほら、隣の部屋を見てみなさいよ。私がやったのよ?アレ。」

 

そう言って、隣の用具室(と言う名の物置き)とのドアについているガラス窓を覗かせた。

 

彼は息を飲んで、少ししてから首絞めから解放されたかのように荒い呼吸をした。

 

「あの子が悪いのよ?……私があなたからの告白に返事出来ていないのを利用して……私からあなたを奪おうとしたんだもの。でも、もうそんな心配はしないで済むわ。もうこれで私とあなたの邪魔をする人はいなくなったんだもの……」

 

「待って……待って…!」

 

「あの時の返事……今するわね。」

 

私、あなたからそんな風に思ってもらえていたことが……とても嬉しかったの。あの時は頭の中がいっぱいいっぱいになっちゃって逃げてしまったけど、今なら私の本心の全部……あなたに言えるわ。

 

 

私もあなたのことが好き……ううん、好きだなんて言葉じゃ足りないわ。愛してる。

 

私はあなただけしかもう見えないの。私はあなただけしかもう要らないの。私はあなただけしか愛せないの。

 

あなたは私だけのものだし、私もあなただけのものよ。

私はあなたを離さないし、私もあなたから離れないわ。

あなたは私に全てを捧げて、私もあなたに全てを捧げるの。そうして二人の境目が消えるまでずっっっと一緒にいましょう?

 

私をこんな風にさせたのはあなたなのよ?だから責任は取ってもらうわ。もちろん、私を好きにさせてしまった責任は取るわよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっと……ずっと一緒にいましょう?

 

 

 

 

「一緒にいる」なんてことが言えなくなるまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私とあなたが、あなたと私が「ワタシ」になるまで……ね…………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたは私の返事を聞いて、覚悟を決めたようね。

どうするのか見せてもらうわよ。

 

 

 

「本当に……本心からそんなことが言えるくらい……僕のこと……好きなの?」

 

「言ったわよね?好き、ではないわ。愛してる、よ?」

 

「……」

 

 

 

 

私はやるべきことはやったわ。ここから先は何をどうするも、全部あなた次第よ?

 

 

 

深呼吸をしているけれども……あなた、吐き出す息が震えているわよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ごめん」

 

 

 

 

 

 

 

……そんな……嘘……待って!

こんなこと考えたくなかったし考えたくないけど、最悪な予想が当たってしまったの?

だって……だって、「ごめん」の後にあなたはこう言うんでしょ?

 

 

"そんな君はもう受け入れられない"って……

 

 

 

 

きっと、彼を試そうなんて考えた私がいけなかったのね……

 

本心を打ち明けてくれたのに、自分が傷つかないことだけ考えて、彼を騙すような真似をしたんだもの……悪魔の誘いに乗った報いなのよね?

 

私……何て馬鹿なことをしてしまったのかしら。あの時そのままあなたの気持ちを素直に受け止めていれば、表面上だけでもあなたと一緒にいられたのに……

 

もう遅いわよね……あなたの温かさが欲しいって思っても、私にそんな資格はもうないわ。

 

 

だから、せめて最後ぐらいあなたに抱きしめられる想像をして……それでこの気持ちは奥にしまいましょう。ここから先は罪悪感と孤独をずっと背負うことになるけれども、それも自分で選んだ道の代償よ。

 

きっと、こんな風に温かいのよね。私のすべてを受け入れてくれるような安心感があって......

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

"こんな風に温かいのよね"?????

 

 

 

 

 

 

 

私…………抱きしめられているの?!?!?!

 

どうして……?あなたは私をこば

 

 

「ごめん。君に逃げられてから返事を聞くのがずっと怖くて……僕は君と向き合うことから逃げ続けてしまった……」

 

「どういうこと……なの……?」

 

「あの時から君の返事がNOだとずっと思っていて……それで、その答えを聞くのが怖くてずっと逃げ続けてきた。」

 

 

本当は、あの時引き留めてでも君の答えを聞くべきだったのかな……

 

自分にとって不都合なことから目を背けて、逃げ続けて、君のこころを拗らせてしまって……

 

君にこんな罪を背負わせてしまったのは僕のせいだ……だから……だから、僕が責任を取らないといけないんだ。

例えそれが、何年もかかろうと、あるいはいつまでも許されることが例え無かろうとも。

 

「だから、僕はずっと君のそばにいるよ。君が望む限り。君が僕を捨てたくなったら……その時は君の全部の罪を背負って捨てられるよ。それが……逃げ出してしまった僕がやらないといけないこと。」

 

 

「ねぇ、あなたは……私を許そうっていうの?」

 

「それは……君を許すか許さないかは、僕が決めることじゃない。だけど、君の罪は僕の罪だ。だから、君が許されるまで僕も背負い続けるよ。一緒に。」

 

「……私を……私の全てを受け入れてくれるの?」

 

「もちろん。背負う罪も、これから受ける罰も。なにもかも。」

 

 

 

 

 

「そう……それなら、あなたに話さないといけないことがあるわ。……もう良いわ。出てきて頂戴。」

 

ロッカーの中から、今回協力してくれた○○が姿を表した。

 

「出てきて頂戴って……出てくるどころか本当は一刻も早くここから出ていきたかったんですよ!!!!!なんなんですかこの塩の中に砂糖の塊をありったけ投げ込んだような甘塩っぱい展開は!!!!!」

 

 

「えっと……その……あの……もしかしてもう悪霊になって出て来たとかですか……?呪い殺されるのが責任の取り方???」

 

「勝手に殺さないでください!!!!!……いや、殺された"設定"にはしましたからその反応を見る限りしっかり役目は果たせたんですけれども!!!!!」

 

「その……あなたを試すような真似をしてごめんなさい……私、あなたが本当に私の全てを受け入れてくれるか不安で……」

 

「試すというよりは私たちの方が試された感が凄いんですけど!!!!!流石にこの流れは予想できませんでしたよ?!一番良くて"世界中の誰もが恨もうとも僕は君を許し続けるよ"だと思ってましたからね!?!?!なんなんですかかっこよすぎませんか!?ああもう二人とも末永く爆発し続けやがれ下さい!!!!!ここから先の塩っ気0展開を予想するとカロリー過多で太りそうなのでさようなら!!!!!」ドアバターーン!!

 

 

 

 

 

 

「……えっと……アレ、隣の部屋にあるから見辛いと思うけれど、マネキンの髪型をいじってジャージを着せただけよ。」

 

 

「……その果物ナイフは…?」

 

 

「これはいわゆるジョークグッズよ。ほら、先端を押し当てると刃の部分が柄の中に収められるのよ。」

 

 

「その赤い液体は……ただの赤い液体?」

 

 

「その通りよ。」

 

 

 

 

「はは……ハハハハハハハ……」

 

「ちょ、ちょっと大丈夫?!」

 

「いや……安心したら力が抜けちゃって……」

 

「自分で立てる?」

 

「…ちょっと手貸して?」

 

「わかったわよ……ほら。」

 

 

彼に手を貸して立ち上がらせるけれども、まだ力が戻らないのかフラフラしている。

そんなあなたを私の方に引き寄せて、今度は私が抱きしめてあげるわ。

 

 

 

「……え~っと、あの……?」

 

「ふふっ。今からは私の番よ?……どうしたの?私から顔が見えないようにして。」

 

「その……恥ずかしいよ……」

 

「さっきあんなこと言ったのに?」

 

「あっ、あれは…………忘れて?」

 

「嫌よ。絶対に忘れないわ。あなたが忘れようとも私はずっと忘れたりなんてしない。あなたがああ言ってくれたから私は心の底から安心してあなたのすぐ傍にいられるんだもの。……だけど」

 

「だけど?」

 

「私、独占欲と支配欲はかなり強いわよ?」

 

「それだけ大事で、強く想ってくれているってことだよね?むしろ嬉しいよ?」

 

「その欲から何をするか想像できる?」

 

「うん。……むしろご褒美?」

 

「……あなた、もしかしてとんでもない変態だったりする?」

 

「好きな人に何かされて嬉しいのってそんなに変?」

 

「……ここまで来るとむしろ清々しいわ。やっぱり……あなたが私を選んでくれて良かったわ。」

 

「そう思ってもらえて嬉しいよ。それで……さっきの"演技の"返事はどこまで本気だったの?」

 

「……もし、全部が私の嘘偽りのない本心だって言ったら?」

 

「全部受け入れるよ?」

 

「即答なのね。」

 

「だって、"君の全部を受け入れる"って言ったからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから彼は本当に私の全てを受け入れてくれたわ。もちろん、今でも受け入れ続けてくれているわよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は彼と何をしているのかって……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは……ご想像にお任せするわ///




「ねぇ、あなたは……私を許そうっていうの?」から、「もちろん。背負う罪も、これから受ける罰も。なにもかも。」までが、書きたいシチュ、セリフとして思いつきました。
そこに至るまでの経緯を書いている途中に、"彼女"の返事のシーンがさらに追加で思い付いた次第です。

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