swordian saga   作:佐谷莢

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 fall in ファンダリア。
 あんまりいい思い出のない雪国に不時着陸、当たり前のように遭難中。
 スタンのファーストキッス(多分)をいただいたのちに、ウッドロウとの再会。

 非常に気まずい雰囲気が漂いますが、何、気にすることはない。


第三十一夜——クソ冷たい雪の上で

 

 

 

 

 

 近くで誰かが怒鳴っている。

 その五月蝿さに──その声に孕まれた緊急性を感知したフィオレは、ほんの僅かに目を開けた。

 

『……スタン! しっかりしろ! この馬鹿者がっ! スタンっ!』

 

 近くだと感じたのは、ディムロスの声が脳裏に響いていたせいか。四肢の損傷はないかと身体を動かそうとして──感じた寒さに身体が震える。

 動かしても問題ないことを確認してから、フィオレはそろそろと起き上がった。

 眼前に広がるのは湖で、流氷と共に壊れた脱出ポッドがぷかぷかと浮いている。

 真横に横たわるのは、ソーディアンを握りしめた青年、スタンだ。

 守護者に助けてもらったのか、彼に助けてもらったのか。とにかく溺れず、無事に上陸は果たせたらしい。

 しかし、命があることに安堵している場合ではない。

 早く身体を温めないと、今度は凍傷の後、凍死コースだ。

 

「スタン、起きてください。スタン?」

 

 動かぬスタンの脈を確認すれば、船員たちとは異なりしっかりと心臓は稼動している。

 びしょぬれなのは二人とも同じだ。湖に着水したのだから、それは仕方がない。

 しかしどれだけ呼びかけても、スタンはぴくりとも動かなかった。

 

「……まさか」

 

 鼻と口に手をかざす。耳をそばだてて呼吸の有無を確認して、確信した。

 この青年、水をしこたま飲んだらしい。心臓が動いていても、このままでは窒息で死ぬ。

 スタンの顎を持ち上げ鼻を摘まむと、覆い被せるように口と口を密着させた。

 息を吹き返さないことを確認し、気道確保のち、あばらを折らないよう細心の注意を払って胸を押す。

 

「っ!」

 

 ゲホゲホと、勢いよく水を吐き出したスタンの呼吸が、荒くなってから正常を取り戻す。

 どうやら、呼吸が止まってそれほど経過していないらしい。

 墜落死を免れた点も考慮して、幸運な青年である。

 と、そこで。フィオレは我に返った。

 

「しまった……!」

 

 唇を押さえて歯噛みする。

 出会って間もない若者の唇を奪ってしまったこと、ではない。

 それよりも更に重大なことを、フィオレは失念していた。

 

「ほっといてソーディアンだけ持って帰ればよかったのに」

『人命救助を悔やむんじゃない!』

 

 ディムロスのもっともな突っ込みは聞かなかったことにして、試しにソーディアンをその手から抜き取ってみる。

 反応は何もない。このまま黙って立ち去れば、もはや面倒もないだろう。

 立ち上がり、周囲を見回す。

 あまり人の立ち寄らない場所なのか、周囲は雪化粧の施された針葉樹が立ち並ぶばかりだ。

 とりあえずこの濡れた身体を温めなければならないが、火を起こそうにも、湿った薪では難しい。

 ──と。

 眼帯から水気を絞っていたフィオレの視界に、山小屋らしき木造の屋根が見えた。

 煙突じみたところから煙が上がっているのを見るに、人がいる。

 意図的に身体を細かく震わせて寒気に耐えていたフィオレが、無意識に足をそちらへ運ぼうとしていた、そのとき。

 

『おい、まさか本当にスタンを置いていく気ではあるまいな? いや、しかし、運ぶのは無理があるか……』

 

 この時点で、フィオレはディムロスと積極的に会話をしようとは思っていない。

 彼と親交を深めるよりは、考えたいことがあったからだ。

 無言で己の剣帯にディムロスを差込み、横向きにしたスタンの隣に寝転ぶ。右足と右腕を引き、寝返りを打たせるようにしながらスタンの体の下に潜り込み、肩を股下に差し込んで、体勢を整えてからふらつきつつも立ち上がった。

 

『!』

 

 重心の移動を利用した無理のない持ち上げ方ではあるが、それでも軽鎧を含めた彼の体重が軽減されるわけではない。

 加えて相手も濡れ鼠だ。わずかに体温が感じられるとはいえ、フィオレの体温もあちらにもっていかれている。

 ただでさえ消耗した身体に、それはとんでもない重みを伴ってずしりとのしかかってきたが──フィオレは一歩、足を踏み出した。

 

「……」

 

 眠い。重い。寒い。

 何せ、一歩足を踏み出す毎に体力が消耗するのである。

 荷物さえ背負ってなければ滑らかに足を運ぶこともできようが、今はどうしても足元は簡単に埋もれた。

 一息吐き出すごとに、真っ白な息が視界を遮る。この分では鼻息すらも白いだろう。

 先ほどの質問に答えなかったことを答えとみなしてか、ディムロスもまた沈黙したままだ。

 自分の体重よりも重量のある荷を担いで、雪上の移動は困難を極める。集中なくしてできることではなく、彼とおしゃべりをしながら歩けるほど、体力的な余裕もない。

 意識的に急いだ甲斐あって、スタンを担いだフィオレはどうにか木造建ての一軒家までたどり着いた。

 煙突から変わらず煙は立ち上っているし、周囲の雰囲気も無人のそれではない。

 何より、雪には靴跡がいくつも残っていた。

 靴跡の大きさを見て──三人程度、だろうか。

 亀のように鈍い歩みだったせいで、フィオレもスタンも服が凍りかけている。早く対処しなければ、凍傷になってしまうだろう。

 その場にゆっくりとスタンを下ろし、ぜぇぜぇと息を切らして一軒家へと続く階段を上る。雪国の民家は雪が積もりすぎて埋まってしまうために、床を高くしているという。ここも同じ理由だろう。

 呼び鈴や、ノッカーのようなものは見当たらない。意を決して、フィオレは分厚い扉を叩いた。

 しばらくして、応対の声がかかる。

 施錠を外すような音も聞こえず、現われたのは一人の老爺だった。

 

「急病人を抱えて立ち往生しています。お湯をください。できれば火に当たらせてもらいたいのですが」

「そりゃあかまわんが……」

 

 いぶかしげな老爺に礼を言い、スタンを背負いに戻る。

 その様子に何を思ったのか、老爺は突然「ウッドロウ!」と叫んだ。

 

「……へ?」

 

 振り返るも、老爺の姿はすでにない。

 フィオレの記憶では、ウッドロウというのはファンダリア王国の第一王位継承者の名だ。

 彼にちなんで名づけられた老爺の息子か、孫の名か。

 身動きをするたびにパリパリと音を立てる被服に負けず、スタンを運ぶため近寄った、その時。

 

「どうしたんですか。アルバ先生」

 

 確実に聞いたことのあるバリトンに、身体が強張った。

 まさか、まさかと思いながら振り返れば、そこには。

 アルバ、というらしい老爺に連れられ、雪色に青みがかった髪の青年が現われる。

 見慣れぬ蒼の軽鎧姿だが、間違いない。

 ファンダリア王国第一王位継承者にして唯一の王太子、ウッドロウ・ケルヴィンが民家の玄関から、フィオレを見下ろしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パチパチと、くべられた薪の爆ぜる音が響く。

 どうもあのアルバという老爺は、急病人がいるということで寝台を提供してくれるつもりだったらしい。

 大の男がぶっ倒れているのを見て、フィオレに担がせるのは酷と見た彼が、ウッドロウを呼んだのだろう。

 

「君は……」

 

 都合の悪いことに、ウッドロウはフィオレの顔を忘れていなかった。

 知り合いかと尋ねるアルバとウッドロウの視線に耐え切れず、ついつい「……ご無沙汰しております」などと、フィオレは返してしまったのである。

 老爺はもちろん、ウッドロウがどこの誰なのかを知っているらしい。驚いた顔をして、それでも病人を寝かせるのが先と、フィオレたちを自宅へと招いた。

 まずはスタンの、濡れたを通り越して凍りつき始めた鎧と衣服を剥がし、毛布に包んで寝かせている。

 次にフィオレは、防水布製荷袋から持参していた私服に着替えて、暖を取らせてもらっていた。

 ついでに二人の服を乾かしているのだが……すぐ傍でウッドロウが待機している。

 見張りなぞしなくても何も盗りはしないが、そんなことが心配で張り付いているわけではないだろう。フィオレは未だ、今に至るまでの経緯を一切、彼らに話していないのだから。

 アルバ氏は、ウッドロウに何か言われたのか別室にいる。

 沈黙に耐え切れず口を開いたのは、ウッドロウが先だった。

 

「……失礼だが、君の事は大体調べさせてもらった」

「落胤がどうとかいうお話でしたら、以前否定させていただきましたが」

 

 幸い、ディムロスはスタンの傍に待機させてある。この話を聞かれることはない。

 再三の否定に、ウッドロウは頷くものの、話は終わらなかった。

 

「出自不明の隻眼の歌姫にして、セインガルド王国客員剣士の君が、何故ここに? あんな、遭難も同然の状態で……」

「私まだ見習いです。任務中ですので、詳細をお話しすることはできません。ただ、彼は一般人ですので何があったのかなら、聞けばすぐに答えてくれると思いますよ」

 

 アルバ氏に対して話すのであれば、『旅の途中道に迷い、誤って湖に転落した』などと適当な嘘をつけばいい。湖に転落したのなら、防寒具等はとっくに湖の底だろうと解釈してもらえるはずだからだ。

 ただ、今彼が話したように、フィオレがセインガルドの客員剣士に準ずる立場であることを知っている相手に、この嘘は通じない。そもそも何故ファンダリアにいるのか、という尋問から始まってしまう。

 だからといって、此度の任務は極秘のものだ。相手が隣国の王家の人間であることも鑑みれば、話せることなど一切ない。

 ただそれはフィオレ個人、というか客員剣士の事情であって、偶然居合わせただけのスタンは別だ。

 だから、事情が知りたいならスタンのところへ行ってくれ、と遠まわしに伝えたつもりなのだが……

 

「……ふむ」

 

 ウッドロウは顎に手を当てて何か考える仕草をするだけで、動こうとはしなかった。

 手持ち無沙汰に衣服を触って、どうにか乾ききったことが判明する。

 制服は荷袋に戻し、思索にふけるウッドロウに一声かけてから、フィオレはスタンの眠る寝室へと赴いた。

 外と内を隔てる扉とは違い、客室と廊下を区切る扉はかなり薄かった。そのため、耳をすまさずとも中の会話がつぶさに聞こえてくる。

 何を話していたのか、聞こえてくるスタンの声には濃い動揺がにじんでいた。

 

「そ、そうだったのか……」

『スタン。あの女には礼を言っておけ』

「わ、わかってるよ。当たり前だろ」

『それだけじゃない。あの細い体でお前を担いでここまで来たんだ。一瞬、お前を置き去りにする気かと焦ったが』

「それじゃあ、尚更だよな……会いにくいけど」

 

 何を躊躇しているのか知らないが、だからといって二度と会わないわけにもいかない。

 会話が適当に途切れたところで、ノックをする。

 

「起きたんですか?」

 

 返事は──ない。

 確かに話し声が聞こえたはずなのだが。

 不審に思ったフィオレは、そのまま扉を開けた。

 

「スタン?」

 

 彼は寝台に横たわっていた。うつ伏せになっているため、その顔は確認できない。

 身体を冷やさないように、と提供された毛布をきっちりと巻いておいたはずだが、かなり乱れている。単なる寝相ではない。

 そしてその、わざとらしい寝息からして……狸寝入りだろう。

 小さく息をついて、サイドテーブルに持ってきた衣服を置く。

 そしてフィオレは、すぐ傍の寝台に立てかけられたソーディアン・ディムロスを手に取った。

 

『……む?』

 

 初めて見たわけでも触ったわけでもないのだが、こうして手にとってじっくりと見たのは初めてだ。

 幅広で肉厚の刀身に、重厚な質感のある拵えである。

 ともすれば宝剣にも見間違えるシャルティエとは大きく異なり、意匠こそ珍しいが実戦で使われる武器そのものに他ならない。

 意思を発する、あるいは晶術が繰り出される際ちらりと見えた朱色のコアクリスタルは、今はシャッターじみた代物で外界から保護されている。

 

「炎を出してたけど焦げてはない、異常はなし……って、うわ」

 

 ふとそれに触れた際、フィオレはディムロスが全体的に固まった埃やらこびりついた塵やら、それら汚れに染み付いた血糊やらで汚れていることに気付いた。

 血糊は戦闘で仕方がないことだが……発掘班はこんな塵や埃さえも、破損の原因に繋がると見て取り除かなかったのか。いや、綺麗にするのは後回しで、まずは状態を維持しようとしていたのかもしれない。

 

「水に浸かったはずなのに、汚れがこびりついてる……こんなんでよく戦えたなあ。割とすぐ使いこなしてたみたいだし、案外才能あるのかも」

 

 手入れ用の布、磨き油、先端を布で包んだ針金で手持ち無沙汰にディムロスの手入れをしながら、フィオレはぼんやりと飛行竜での出来事を思い起こしていた。

 通常、魔物はあのように結託して、自分たちより遥かに巨大な魔物を襲うことはない。

 飛行竜は魔物ではないが、あのような様相からして、魔物が自分たちの与しやすい獲物だとは考えないだろう。

 異種族同士たる魔物が結託する例を知らないわけではないが、あれは生粋の魔物使いがいたから可能だった話だ。よもや、こちらにも魔物使いなる人種がいるのだろうか。

 刀身を磨き、血糊を剥がし、細工の隙間に詰まっている塵芥を取り除き、軽く叩いてこびりついた汚れを落とす。

 シャッターの隙間にどうしても針金が入らないことに苦慮し、諦めようとしたそのとき。

 音を立ててシャッターが開いた。朱色のコアクリスタルが、むき出しになる。

 

「……おお、開いた」

『スタンではこのような手入れを期待できんからな』

 

 ソーディアンに視覚、聴覚以外の感覚などないものと思っていたが、これはこれで気持ち悪かったりするのだろうか。

 一通りの手入れを終えて、フィオレは改めてコアクリスタルを見つめた。

 そして、チャネリングを起動させる。

 

『さて……ソーディアン・ディムロス。聞こえますか?』

『な、なんだ!?』

『聞こえているようですね。あなたはそこの青年をマスターに選んだようですが、あなたは現在セインガルド王国管理下に置かれています』

 

 当然、ディムロスは驚愕をあらわにした。

 もし身体があれば、周囲をきょろきょろ見回していたことだろう。

 仕組みを話す気にもならないので、黙殺する。

 

『地名なんか言われてもわからないでしょうから、今現在第一大陸を治めている国とでも解釈してください。で、天地戦争時代、地上軍に勝利をもたらしたソーディアンをあちらとしては国宝みたいに思っているようなんですね』

『お前が話しているのか? チャネリング現象など、一体どうやって……』

『ご存知でしたか。単なる手品です、とお答えしておきましょう』

 

 彼が知っていてシャルティエが知らないというのは、一重に地位の差なのだろうか。

 そんなことを考えてふと、左手の甲に違和感が走る。

 

『手品だと? そんなことがあるものか!』

『現時点で話せることはお話しました。これ以上のことはまだ口外できません。ではまた、後ほど』

 

 それが無視できないほどに強くなっていくのを感じたフィオレは、ディムロスとの会話を中断して退室した。

 途中、すれ違ったウッドロウに構うことなく廊下の窓から外を見るようにしながら、そっと手甲を外す。

 ──気のせいなどではなかった。

 手の甲に張り付いたレンズは、普段の乳白色を消して黎明の色に輝いている。

 この近くに、守護者の一柱がいる──! 

 すぐにでも確かめたいが、スタンはすでに目覚めているのだ。

 ディムロスを脅かすようなことを言ってしまった手前、目を離すのはためらわれる。

 その時。

 

「どうかしましたかの?」

 

 声をかけられくるりと振り向く。

 後ろ手に手甲を直しながら、フィオレはアルバと向き直った。

 

「いえ、天気はどうなのかと。私たちが来た頃、少し雪がちらついておりましたので」

「今は落ち着いているが、山の天気は変わりやすいからの──おお。おぬし、もうよいのか?」

 

 ふと、アルバの視線が向こうへ流れる。

 その視線を追えば、そこにはウッドロウとディムロスを持ったスタンが立っていた。

 何故か、その顔は赤い。

 

「はい、おかげさまで」

「それはよかったのう。ときにお嬢さん」

「はい?」

 

 風邪でも引いたのかと彼の顔を見つめると、素早く視線がそらされた。

 ムッとする前にアルバに話しかけられ、そちらに意識が集中する。

 

「湖の方で子供を見かけませんでしたかの? 桜色の髪に弓矢を持った、お嬢さんよりは年下の……」

「いえ、当時周囲を見回した限りで人影は見ていません」

「ということは、やはり裏山か。ウッドロウ、探してきてはくれんかの」

 

 唐突な話運びに、何の話かとフィオレが聞くよりも前にスタンが口を挟む。

 すると、いつものことなのか。ウッドロウが事も無げに事情を説明してくれた。

 

「ああ、先生の孫が外出しているのだが、どうやらまだ戻らないらしい。私がこれから行って探してくることになった」

 

 その一言に、スタンが協力を申し出る。

 ウッドロウは先ほどまで眠っていたスタンを気遣うも、顔色と比例して彼はやる気満々だ。

 これは──好機である。

 

「それなら、私もお手伝いしましょうか。人探しなら人手が多いほうがいいでしょう」

 

 人探しなど、その気になればシルフィスティアの力を借りてあっという間に終わらせられる。

 その間スタンがしばらくウッドロウと行動してくれれば、フィオレは契約を試みることができるのだ。

 

「私が見ていないだけで湖の方へ行ったかもしれませんから、探してきます。その間にお二人は裏山を探してきてくだされば」

「それならぜひお願いしようかの。もうじき日が暮れるでな、少しばかり心配でのぉ」

「わかりました。ではよろしく頼むよ、二人とも」

 

 示し合わせて、一軒家を出る。

 裏山へ向かう二人を見送るでもなく湖へ向かえば、思った以上にあっさりたどり着いた。

 体調低下中スタンを担いで歩いたため、長い距離を歩いていたように錯覚していたらしい。

 周囲を肉眼で見回すも、アルバから聞いた特徴を持つ少女はおろか、人影すら見当たらない。

 ならば──契約できないかを試すまでだ。

 眼前の湖は、厚い氷が割れている以外に異変は見当たらない。

 フィオレたちが乗っていた脱出ポッドは沈んでしまったのか、影も形も見当たらなかった。

 冷たい風が吹き荒れる中、フィオレの声が響いて消える。

 

 ♪ Toe Rey Ze Qlor Luo Toe Ze

 Qlor Luo Ze Toe Luo Rey Nu Luo Ze

 

 Va Rey Ze Toe Nu Toe Luo Toe Qlor

 Luo Rey Qlor Luo Ze Rey Va Ze Rey

 

 Va Nu Va Rey, Va Nu Va Ze Rey

 Qlor Luo Qlor Nu Toe Rey Qlor Luo Ze Rey Va……

 

 

 

 

 





Q:アクアリムス(私なら水だけ排除することもできるのですが……)

A:ディムロスの、というか他者の前で分かりやすく守護者の力を用いることに抵抗を感じたため。
シルフィスティアの助けは、わかりにくいし多分バレないだろう、という目算あってのこと。
アクアリムスのことを忘れていたわけではありません。
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