荒れたセレナと、臆病なクリス   作:蒼葉蒼輝

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やっと書けたしだい・・・前から二週間ぐらい掛かってるし・・・
PC修理で色々手間取って遅れてしまい申し訳ないです、本当に済まない。
今回も戦闘ですが、短い気しかしない・・・
やっぱり雑談のほうが書きやすいってはっきりわかるんだね・・・
それでは、今回は遅れて申し訳ない・・・では


第十二話

対決、セレナ&クリスVSラルム!

 

 

戦火を切ったのはラルムからだった。

剣閃から放たれる衝撃波はクリスを確実に捉えていて、その速度は行動よりも早くに当たる速度、だが放っただけで止まらず、その波の後ろを走り更にクリスに追撃を入れようとする、がそのどちらも当たらない。

寧ろそこに居たはずのクリスは跡形もなく消えており、また雪には足跡が一つだけしか残って居なかった

何処に居るかを探そうと周囲を探そうとするも、背後に刺さる刃の群れを回避するために飛び退いた、矢先に。

 

「もう一度・・・今度は派手に生きますよ!」

 

           [MEGA DEATH PARTY]!!!

 

 飛んでいる最中にアンカーを打ち込まれ、その瞬間に数十発のミサイルを撃ち込まれていく、それもアンカーの部分に引き寄せられるかのように一発一発が的確に打ち込まれていく、その中でも幾発かは周囲を取り囲むかのようにラルムの周囲を囲み、当たらずに爆発し周囲を煙に包み込む。

 瞬間、複数のナイフが蛇腹剣の様に対象に絡みつき、四肢を縛り上げ中空で拘束、そして一つの蛇腹剣の上に立つ黒衣の少女が刃を向ける。

 まだ抗う気力があるのか、ラルムは唸り声をあげ拘束を解こうと力を籠めそれらを引っ張り上げる、が、弾け飛んだ瞬間、別の鎖がさらに拘束していく・・・勝負はほぼ一瞬で付いていた。

そうして一呼吸、少女は次の句を継いだ

 

「ラルム、いい加減にして。

私が未熟だからあなたが暴れるのかもしれない、だけど、あなたに誰かを傷付けて欲しい訳じゃない。

それに、あの時クリスを護ってくれたのに、そのクリスを傷付けようとするのは・・・どういうつもり?」

 

 首にギアの物とは違う鎖を取り付け引っ張りこみ、ラルムと真正面に顔を向けさせる。

硬質的な鱗の様な肌質はまるで龍・・・いや、容姿からしてみれば一種のリザードマンのようなソレだが、硬さはその比ではない程の頑丈さを誇っている。

 現にクリスの[RED HOT SHOT]をその身で耐え抜くほどの頑丈さ、更に手を抜いていたとはいえ、弦十郎と響の拳をその身に耐えうるほどの強度を誇る装甲、容易に撃ち抜けるほどではない。

だからこその拘束、とは言えこれで止まる程ラルムも素直では無い

先程からもセレナが話しかけているにも関わらずまるで意に介さず、セレナ以外を先程から狙っていたり、セレナに目もくれず、クリスばかりを追いかけて居たり・・・まるで彼女だけ居ないかのような扱いである。

だがそれは本質的には違って・・・

 

「ラルム・・・なんで私を見てくれないの・・・?

ねぇ、初めて会った時はあんなに優しかったハズ・・・なんで・・・

私が悪いの? ねぇ、ラルム」

 

 ラルムは応えられる術を持っていないが、もしあったとしても答えただろうか?

ラルムは抵抗を無くし、縛られたままセレナの声を聞き続けている。

まるで自分を落ち着けさせるかのように。

 

「・・・首を振って答えてもくれないんだ・・・

昔は、あんなに素直に答えて、手伝ってくれたのに・・・クリスを助けてもくれたのに・・・

あなたは・・・本当に・・・ホントに・・・」

 

 涙を流しそうになる、その表情に下で見ているクリスが駆け寄りそうになるが、押しとどまる。

今は、ラルムとセレナの様子を見届ける事しか出来ない、そう、じっと見つめる・・・

ただ、見つめているのはクリスだけでなく―

 

「?・・・ラルム?」

 

抵抗感をなくしたラルムがじっとセレナを見つめている。

先程の暴れていた赤い瞳ではなく、セレナの瞳と似た蒼く澄んだ瞳、その瞳はまるで宝石のように輝いていて―

 

「え? ちょっと! ラルム!?」

 

絡みついていた蛇腹剣を自分のギアの様に体に回収していくラルム、だが暴れる気配を無くし、セレナを抱え着地、セレナの頬を伝う涙を舐め取り、ギア部分に宿った黒い靄を吸い出していく

その中には、ダインスレイフの呪いも混じっていた・・・が

 

「ラルムさん・・・正気、なんですか?」

 

クリスの問いに首を縦に動かし、自信の気を確かなものだと伝え、クリスに近づき跪く。

その様はまさに騎士の様な出で立ち、まるで姫を護る騎士のソレである・・・が

 

 

「っ!? クリス! 今の音!」

 

「お姉様! 大分近いです! 恐らくこちらを狙って!」

 

 唐突な爆撃音に驚きを隠せず叫ぶ、それに対してラルムは二人を背にするように前に立つ

そう、この疑似生命体は、以前クリスが言ったように、絆の形で生まれたようなものだが、その生い立ちはかなり特殊であり、それを理解できている二人でも無かったが、状況が危険であれば護るように動くのがこの機兵、ラルムである。

 そうして爆発が止んだ数瞬、ラルムが数発の弾丸を防ぎ斬る、遅れるように何発かのミサイルも確認できたが、これをクリスとセレナが迎撃して打ち落とす。

 一体何が、と考えたが、二人とも狙われる理由は多大にある為、考えるよりも逃走を選ぶ事にして、それをラルムに伝えると、盾になる様な構えを取り、逃走するための道を切り開き、[ガァァ]と短く呻き、道を指し二人を導くかのように道を照らした。

だが、二人もタダで逃げるわけにはいかず―

 

「逃げるなら、ラルムも一緒よ! クリス!」

 

「はい! 迎撃センサー起動・・・大分離れで攻撃してきている・・・?

あれは、機械!?

相手は人じゃありません! 恐らく自立駆動の兵器です!」

 

「それさえわかれば十分、距離の案内お願い! 行くよ、ラルム!」

 

 先程まで戦っていた者同士とは思えない程に信頼の厚い言葉の数々、だがラルムはそれに応える様に動き出す、それに対して複数の銃弾が広範囲にばら撒かれるが、ラルムとセレナの刃に全てが防ぎ切られる。

だが、お構いなしに放射される弾丸に進行を妨げられていては目標に届かない、と思っていたところ、ラルムが先陣を切り、その背後にセレナが前進する形を取り、木々を利用して相手の弾丸の射線外に移動するクリスは、先程から中空を浮いているドローンを、ギアで操れるように制御盤を取り付けて思考操作、相手の位置、距離を判断し、セレナに指示を出しながら、迫撃砲を一発ずつ打ち出していく、だが予測されているのか、兵器は移動して回避していく、が、その間攻撃が止んでいるうちにセレナとラルムが一気に距離を詰め、雪に隠れていた兵器まで残り50M程まで近づいたところで、セレナがラルムの前に躍り出た所、兵器たちが再び一斉掃射、が、着弾と同時に粉塵が散りだし、対象を見失っている所で―

 

「クリス! ラルム! 一瞬で―」

    「終わらせます!」 「ガァッ!」

 

 そこからは一瞬の蹂躙劇に変わっていた。

先ず対象を発見した瞬間、何処から飛んできたかもわからない剣戟が兵器たちを無尽に引き裂いていく、また弾を飛ばした瞬間には、弾丸が跳弾して帰ってくる始末。

近接に特化した兵器もあったのか、刃を振り回して接近するも、ラルムの硬さを超える事が出来ずに粉々に砕かれ粉砕される。

また、一か所に纏まり弾丸を打ち付けていた兵器たちは、上空に影が落ちた瞬間には大爆発と共に灰燼に帰していた・・・

その間、一分にも満ちて居ない程である。

 

「これで終わり・・・?

呆気ないわね、クリス、そっちから他のは確認できる?」

 

『・・・一機確認出来ました・・・が、ラルムさんが迎撃した事により沈黙。

終了しました、お姉様、ラルムさん、お疲れ様です』

 

「ええ、お疲れ様、クリス。

・・・にしても、あの指向性、まるで誰かが意図して狙ったものとしか思えない・・・ん?

ラルム、何を持ってきたの?」

 

ラルムが腕を刃の状態から鋭い爪の生えた五指のある手に換えてセレナに何か渡そうと持ってきていた。

どうやら先程壊した機体の中に何かが入っていたようで・・・

 

「これは・・・?

聖遺物の欠片・・・? でも自立兵器にこんなものを扱うなんてどういう?」

 

「お姉様、ラルムさん・・・? どうかしたんですか?」

 

「クリス、これなんだけど」

 

先程渡された欠片をクリスに渡す、琥珀色をした不思議な欠片だけど、何かの聖遺物の欠片だとはあまり思えず、組み込まれていた理由も不明

クリスも何かは理解できないようで、二課に渡すことが決まった。

所で―

 

「リセは何処に行った?」

 

「あの白猫さん・・・途中で何処か行っちゃったけど・・・何処に行ったんでしょうか?」

 

そう言ってると、ラルムが高速で何処かに走り回り、片腕に何かを抱えて戻って来た

そこにはピンと張った猫耳が特徴的な少女が抱えられていた。

 

「え、ナニコレ、なんでラルムが・・・あれ? クリスちゃん、セレナちゃん?

な、何か顔が怖いんだけど・・・えっと~? そ、それにラルムがやけに素直じゃ・・・ない?」

 

「あなたには色々聞きたい事がある、だけど、その前に―」

 

「あの・・・空腹なので・・・なにか、ありませんか・・・?」

 

「あっと・・・そう、だね~。

じゃ、一先ずは家に案内するよ~、病院にはわたしから話し通しておくからさ?」

 

取り敢えずは、これでいいのかな? そんな考えではあるが、それでも、セレナの復讐心が止む事は無いのだろう。 とリセは考えつつも、翔希に連絡を取り猫喫茶へと歩を進める事にした―

 

「ところであの自立兵器についてアンタら何か知ってるんじゃないの?」

 

「わたしは何にも知らないよ~

ただ扱いそうなヒトを知ってるだけ~、っていっても多分であって本当にそうなのか分からないしね~

まぁ、話すのは後にしよ~」

 

そう、と短く返事を返して、ギアを解かずに移動を開始した。

・・・なお解かなかった理由は雪山状態になっている場所で薄着一枚だけだったからであるのはもはや言うまでもないだろう・・・

他の人達に連絡を回して猫喫茶へと向かって行った・・・色々と残して・・・

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――移動中――――――――――

 

 

 

 

 

 

「で、やっぱり了子さん来ないんだね」

 

「まぁ、分かり切っていることを言ってても仕方ないよ、絶対彼女たちの前には出てきそうにないしね、了子さん」

 

店を開けて猫たちを適当に放して自由に動き回らせている、現在時刻はもうすぐお昼の時間帯だ

最初こそ二人ともそれなりの抵抗感は有りはしたが、今は席について落ち着いているように見える

リセさんもメイド服に着替えて猫餌の料理中である・・・?

 

「・・・リューシェさん、自分の食べたいもの詰め合わせの猫料理作ってないよね?」

 

「え、な、何の事~ そ、そんな高カロリーな物作ってないよ~っ?」

 

乾いた笑いが聞こえてくる・・・はぁ、全く君って人は・・・

セレナさんとクリスさんは今お風呂場で身体を流してると思うのだけど、一応臨時で休んでる奏さんに彼女たちの事を任せてる、着る服も奏さんのが丁度よさそうだったからね。

・・・決して翼さんのが合わないからではない・・・と思う。

まぁ、セレナさんと戦った二人も一応臨時で休んで貰ってるから、二人の事を少しは分かりあえると良いんだけど、流石に難しい・・・かな?

さて・・・そろそろ―

 

「翔希さん、話す事があるからなのは良いんですが、態々自分の店に呼ぶのはどうかと思いますよ?」

 

「緒川さんすみません、此方も色々ありますからね・・・猫さん達の相手もしないといけませんから」

 

「それは分かりますが、そちらの端末からこちらに通信してくれればいいのでは?」

 

「これから話すのは、一応通信じゃ話したくはない事ですからね・・・

そろそろ弦さん来る・・・かな?」

 

「失礼する、緒川、もう来ていたのか」

 

「司令、お疲れ様です」

 

「あぁ、いや、事後処理を任せてしまってすまない、本当なら俺が上に掛け合って話を付けるのだが―」

 

「そちらの方は、八紘さんからの言伝で『彼女たちの事を任せるから外交の方は任せておけ』だそうです。

上の方も、八紘さんの話で一応は納得してくれてるそうです。」

 

「はは、全く、兄貴には頭が上がらないな、何から何まで全部やってもらってしまっては、俺達も形無しだ・・・ふぅ、これからが本当に忙しくなりそうだ」

 

そんなため息交じりな台詞で後の事を考えているだろうけど、多分彼女たちの事は歓迎しているとは思う。

だって、彼は誰よりも優しい【巨人】の異名を持つ二課の司令なんだから・・・

それにしても、セレナさん達遅いな・・・何やってるんだろ、そろそろ料理が全部出来上がるんだけど・・・?

あ、リューシェさんが・・・あれ、リセさんかな、出て来た・・・?

え、何か問題が? ん?翼さんがどうかしたの?

 

「翔希さん、翼さん引き摺り出すの手伝って・・・あの二人の容姿を見てたら何か自信を無くしちゃったみたいで・・・」

 

「つばさ~そんな落ち込むなよー、それにそんなスタイルでも良いとあたしは思うけど―」

 

「うるさい・・・奏には分からないよ・・・私の事なんか・・・」

 

あーこれ男が関わっちゃいけない奴だ・・・

それでリセさんが表に出てる訳か・・・成程、納得・・・所で二人が出てこないけど?

 

「あ~、今友里さんに着替えを買いに行ってもらってるから、もう少ししたら多分店に来るんじゃ、ってもう来た! 早いな」

 

「奏ちゃん! 早くこれを彼女たちにお願い! 私も手伝うから!」

 

あいよ! と奏さんが袋を受け取って風呂場に向かってく・・・あ~、これから本当にバタバタしそうだなぁ~、と他人事のように食事の準備と、色々纏めて猫たちの食事を出してく。

猫たちは自分達に出された場所に整列していく・・・しっかし本当に頭良いよね、この子達、本当にリューシェさんが連れてきた子達なのかな・・・殆ど野良ネコだって聞いたけど・・・

 

「ん? この子達が綺麗で律儀だから他の所から引き取って来た猫じゃないかとか考えてるの?

だとしたら間違いだよ。

この子猫たちも、あっち(上り木)で仰向けに寝転んでるロー次郎や、さっきから何かソワソワして落ち着いてないクロエルも皆私達が連れて来た野良ネコたち・・・それも親なき子達を連れて来たから間違ってないよ?

それにね、翔希、アンタは親としてもっと自覚ある行動した方が良いと思うのだけれど?

ねぇ、一夫多妻の領主さま?」

 

「マリス・・・それは言わない約束だよ・・・」

 

「だとしても、いつかはバレるでしょ?

それに来週頃じゃなかったかしら? こちらに謁見しに来るの」

 

ほぼ僕たちの身内話だけど、弦さん達は一応気にしないようには振舞ってくれてる・・・本当に助かるよ、その気遣い、少し視線が痛いけどね・・・

 

それから猫たちの調子を見たりして少しばかし待ってて、何か友里さんが色々言ってたけど、何が有ったのかな? と思ってそっちを見てみたら―

 

「お姉様、此方へ」

 

「ええ、ありがとう、クリス」

 

メイド服の雪色髪の少女が亜麻色髪の綺麗な衣服を纏った少女を席へ誘導するように・・・ってメイド行為してる事に違和感を感じていない自分に諦めを感じてしまっていたよ・・・

 

「あの、友里さん?」

 

「私はちゃんとした服を買ってあげたのよ?

でも、ここってメイド服とかバトラー服があるじゃない?

それを見たクリスちゃんが―」

 

「あ、はい、分かりました・・・そう言う事なら仕方ないですね。」

 

これは説得を素直に諦めた方が良いかも知れない。

席に着いた二人に作り終えた料理を少しずつお出しする。

元々そこまで食事を行っていなかったらしい事を聞いていたから、彼女たちの口に合うように色々工夫して作っておいた、因みにリューシェは猫の状態でぶら下げてる。

でも友里さんまで居るとなると、藤尭さんも呼ばないと・・・流石にお昼時だし来るかな?

 

「藤尭 朔夜、今到着しました・・・はぁ、疲れた~」

 

「はは、お疲れ様、藤尭さん あったかいものどうぞ」

 

「あったかいものどうも、何か翔希くんとはいつもウマが合う気がするんだけど、何でかな」

 

それを言われても困るというか、気が付いたら二課の人達の食事処が此処になってしまってるという・・・魔窟? みたいな状態だな~ここ

下手すると、ここに居るメンバーで戦争でも出来そう、いや只の妄言だけどさ。

 

「でも、今日は臨時休業って言ってなかったかしら?」

 

「あれはそもそもセレナさん達の状態確認と、僕たち側の問題解決に先行する必要が有ったので、猫たちを預けてあっちこっち行く理由があったんです。

まぁ、完全に裏方のお仕事なんで、もし話すことになれば話しますよ、ま、了子さんが隠れ遂せるなら話さないことになりますけどね。」

 

「翔希く~ん、それってわたしにかんけーある事かな~」

 

「少なくとも【僕たち】に関係あるけど、下手をすると【この世界】に関わる事でもあるから、もしその異変が表層に出た場合は、その限りじゃないよ・・・っと、別の来客かな?」

 

玄関の呼び鈴が鳴って、誰かが外に・・・二人いるのは分かるけど、なんか言い争っているのが聞こえる?

取り敢えず、関係者か分からないから、話を付けに―

 

「いい加減離せ!!! (オレ)はお前のことなど何一つ知らんわ!」

 

「え~、そうだとしてもキャロルちゃんはキャロルちゃんだよー!

折角会えたんだし友達になろうよ~」

 

「・・・何やってるの、響さん、キャロルさん」

 

「あ、翔希さん聞いてよ~、こっちのキャロルちゃん優しくて私としてはすっごい嬉しいんだ~」

 

「・・・頼む、コイツの言ってる事が何一つ理解できない上、がっしり巻き付いてきて離れん・・・助けてくれ」

 

「ははは、ま、君が優しくなったのは事実だし、さて、響さん まずその手を退けようか?」

 

響さんの手が退く気がしないので、【ある力】を行使、少しの突風が巻き起こったが、何も吹き飛ぶ事も無く、響さんの手からキャロルさんを救出する。

所で、キャロルさん、一度シャトーに帰ったんじゃ?

 

「あんな状態のセレナを放っておけるか!

・・・まぁ、無事みたいで安心したが、あまり無茶をしてくれるなよ」

 

「お陰様で、本当にありがとうございます、キャロルさん」

 

「いや、礼ならクリスに言ってやれ、お前から離れずにずっと一緒にいたんだ。

せめてお前が安らかに眠れるように頑張っていたんだぞ?」

 

そう言うキャロルさんの言葉を背に顔を赤くしていくクリスさん・・・

あの、今着ている服も結構恥ずかしいと思うんだけど、まぁ、後で良いや

僕は取り敢えず二人分の昼食を追加で作る事にした。

 

「ふぅ~ん・・・クロエルはセレナに大分懐いているみたいね?」

 

「クロエル? ・・・この黒猫の事かしら」

 

セレナさんの太腿辺りの上で寝転がって落ち着いている黒猫、ことクロエルがにゃ~と返事を返してセレナさんのお腹辺りで蹲る様にゴロンとしていた。

それを見たクリスさんが何か嫉妬に似た視線を感じて、取り敢えず落ち着いてくれないかな~と、遠目に視線を逸らして他に作業を移す。

因みに相も変わらずまだ元の世界に帰れていない響さんは、現在二課預かりで住んで居る。

まぁ、こっちの世界の響さんはまだ中学生だし、ツヴァイウィングのファンかどうかも分からないからね・・・後でちらっと見に行こうかな?

あ、翼さん達がこっちに戻って来た、お疲れ様三人とも、暖かい物どうぞ。

 

「あぁ、あたたかいものどうも・・・」

 

「翼~そろそろ元気出せよ・・・翼がそんなんだとこっちも気が狂うぜ」

 

「・・・でも、中学生であのスタイルは相当だと思うわよ?

翼さんが気落ちする気持ちも、分からないでもないわ・・・」

 

・・・僕たちって、確か今後について話し合うからこうやって集まってるはずなんだけど・・・?

何か、場違いな気もしてきた・・・あ、ランチ出来たのでどうぞ

 

「ふむ、いつもすまないな、翔希くん」

 

「いえ、こっちも二課の調理室勝手に扱ってますし―」

 

「いや、毎回こちらの体調を考えて作ってある料理を提供してくれるのは本当に感謝しますよ。

それにいつも持ってきてくれる夜食は本当に美味しいですし、珈琲もいつも美味しく飲ませて貰ってるし・・・あれ、俺達って翔希さんに胃袋掌握されてね?」

 

藤尭さん・・・そんなつもりは―

 

「翔希くんいつもド天然にとんでもないことするからね~

特に女性陣は気を付けた方が良いよ~? さらっと惚れさせられるからね~この天然ジゴロ」

 

「リューシェさん・・・僕ってそんななのかな・・・」

 

「何言ってんの翔希くん、いままでどれだけ求婚されたと思ってんの?

数えただけで同学年の綺麗な女性うん十人から告白されたり、助けた見ず知らずの女性からも求婚されたりと、その数纏めたら千は軽く越してるんじゃないの?

全く、それだけ他世界の女性たちを落とせば気が済むんだか・・・」

 

「え”っ!? リューシェさん! それマジですか!?」

 

「マジもマジ~、わたしが初めて翔希くんに会った時なんか、数人ばかし女性の人を侍らせてたレベルだもん、これは一種の【チャーム】の呪いでも持ってるんじゃないかってレベル~

ま、そんなの持ってないんだけどね?」

 

藤尭さん・・・自分がモテないからって、僕を使って合コンしようとか言わないでよ?

まぁ、セレナさんやクリスさんからは煙たがられてるみたいだから、別にそれ程話さなくても良いと思うんだけど―

 

「ふぅ~ん、やっぱり変態だったんだ、アンタ」

 

「お姉様の・・・敵・・・」

 

「ちょっと! 二人から有らぬ疑い掛けられたんだけど―!」

 

「え? 事実言っただけだけど?

それにここに猫喫茶たてる前にどれだけ女性に告られたと思ってんのこのド天然」

 

・・・あーこのままだと泥沼に突っ込みそう・・・と言うかもう嵌ってるね、ボク・・・

弦さん、そろそろ本題に言って貰っても良いかな?

 

「ん? もういいのか? 翔希くんの話はもう少し聞いておきたかったのだが―」

 

「その事はもういいです! それよりも今はこの二人の今後をどうにかしないとですよ!」

 

「ええっと、そう、ですね・・・」

 

え、緒川さん? 今の間は何ですか? 貴方も僕の事を気にしてたりしたんですか?

・・・それだったら終わった後に話しますよ、まぁ、公の事は言えないけど―

 

「それでも奥さん方のことは話した方が良いと思うよ~翔希く~ん?」

 

「勘弁して、リューシェさん・・・」

 

取り敢えず、セレナさん達の事を話す前に、こっちの方をどうにかしないといけなくなったみたい・・・

はあ、三人寄れば何とやらと言うけど、女の子が集うと姦しいって言うのは・・・こういう事なのかな。

まぁ、喋ってしまった事にはきちんと説明しないとね、それに来週には僕の婚約している内の一人の奥さんが来られる訳だし・・・そう言えば、そろそろ十代になる子供もいたね・・・

はあ、ま、悪い事じゃないんだけど・・・

 

「なぁ、翔希の兄貴~ その婚約している奥さん方の事~詳しく話してくんね~?」

 

「奏・・・行儀悪いよ、けど、私も気になる・・・」

 

「奏さん、翼さんまで・・・はぁ、仕方ない・・・

じゃぁ、来週こっちに来る僕の奥さんの話でもしますか」

 

そっからはセレナさん達そっちのけで結構な時間話したと思うけど・・・まぁ、そこは別の機会にはなすことにしようかね

・・・そろそろセレナさん達の事を決めないとだから・・・ね?

 

「ヤッホー、翔希氏~飯食いに来たぞ~」

 

「何であなたまで来たんですか悝嶺さん・・・」

 

「え? 厄介になりに来たに決まってんじゃん、第一此処喫茶店でしょ?」

 

「えぇ、まぁ、はい・・・」

 

・・・そっちの方を話すのは少し長くなりそうだ・・・

それじゃ、会話どうこうは次に回しますかね?

 

 

 

―――安寧を求めて・・・?―――

 

 




・・・遅れてあれでしたが、感想でもあれば言って下しあ・・・
なんか割と駄文になってきた気しかしなくなってきた・・・ヤバイ一話みたいなぶっ壊れたセレナちゃんが出せてない・・・出るタイミング、作れるかな・・・
今回はここまで、ではー

現状いまの文字数で良い? (七千~一万程

  • そのままのペースで?
  • もう少し減らして
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