荒れたセレナと、臆病なクリス   作:蒼葉蒼輝

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最近一月に二話更新できればいい方な感じになって来た・・・遅い・・・
そして遅れてしまって申し訳ないです、書置き増やそうとして全く増えてる感じがしないコレ・・・
えと・・・では、また後程・・・


第十三話

―――翔希店長説明中―――

 

喫茶店に集まった二課メンバーとセレナ、クリス両名の今後について話し合い中―

 

「で、やっぱり二人きりにするのは中々に危なかったりすると思うのよ、わたしは」

 

口火を切ったのはリューシェが始まりだった、と言うのも、衣食住をどうするのかと言う話し合いで、お二人は[クリス(お姉様)と一緒なら]という一辺倒だった上、弦十郎さん達もそれを否定するつもりは無いらしく、そのように住居と学園生活が出来る様に色々手配して回るつもりだったが―

 

「お姉様と数時間も離れるのはイヤです!」

 

「私もクリスとそこまで離れるのはイヤね」

 

と言う事・・・なお、今持ってきている問題用紙(国、数、英)の回答は(リディアン3年生の物)は互いの答案を見て居ないにも関わらず全問正解と言う、現学生である奏さんよりもはるかに学力があるというとんでもない実力を示していた。

あと、歴史や文学系統のプリントも後で渡したけど、何故か日本史も世界史も全問正解レベル・・・何故か聞いてみたら―

 

「聖遺物に関する歴史や世界史、地理などは全て知っておくべきものだったし、知らなければ私が纏う【呪い】の起源や性質を知る事も出来なかったから、あと語学勉強はキャロルさんに殆ど教えてもらいました」

 

との事・・・殆ど教えることなくて、これは学校に行く必要は無いのでは・・・と思い始める始末―

なお、歳について聞いてみたら、偽装身分証でも年齢は偽ってないらしく、クリスさんは翼さんの一つ下、セレナさんは奏さんと同い年だった。

その事を鑑みて、クリスさんを飛び級させればいいのかと思ったが―

 

「現行世界の事を鑑みるとソレをするのは流石に変動が大きくなりすぎるからやめた方が良いと思うよ、翔希くんもそれが分かってるからあまりやらせたくないんだよね?」

 

と、リューシェさんが小声で耳打ちしてきたので、この案はやっぱり却下になった。

そうとなると、やはりクリスさんがリディアンに入学できる歳になってから入った方が良いかと判断したけど―

 

「そうなると、セレナが三年で雪音が一年になるという事だが・・・実質的に一緒に居られる期間は一年無いんじゃないか?」

 

と翼さんに釘刺されたので、やっぱり案があまりないのが現状・・・だからと言って、学生身分でもある彼女たちを平日の真昼間の時間帯などで自由に行動させれば警察沙汰にもなりかねないから、やはり学生生活をして貰わなければ・・・と考えたら―

 

「セレナが私より下の学年になれば少しは問題解決するんじゃねーか?」

 

と奏さんが、そんな案を出してくれた。

確かにそうすればセレナさんは翼さんと同い年として扱えて、監視も楽になると思える。

現にリューシェもクリスさんと同い年な訳だから、双方の監視が楽になるという意味でも、その案は大いに有りだと言えた。

 

「ま、それでも問題は凄いあると思うけどね~

ねね、セレナちゃんは今どんな感じかな~?」

 

「?それってどういう意味で聞いてるのかしら?」

 

「あ~、モーレツに誰か殺したいとか、何かしてないと落ち着かないとかそーいう感覚は無いのかな~ってはなし~」

 

「・・・今は特に問題は無いわね、ね? クリス」

 

「はい、お姉様から感じられる愛情は先程より純粋なものを感じます」

 

言ってはまたクリスさんの頭を撫でるセレナさん・・・これは離した方がより危険では?

弦さんに聞いてみようか、と思ったけど―

 

「俺達からも彼女たちを離すべきでは無いと結論が出た」

 

「ですね、それに彼女たちなら、翼さんや奏さんの強化実習も行えそうですし」

 

「しかし凄かったですよね! 片手間に翼さんを圧倒、奏さんもその武術で一瞬にして戦闘不能にする技量! いや~・・・二課の現状で大丈夫なのか今後不安になってきました・・・」

 

「藤尭さん・・・どっちの味方なんですか・・・」

 

「そーいえばさー、クリスちゃん一人でツヴァイウィングを圧倒できる的な話をキャロルちゃんとしてたけど、どーせならこの後やっちゃう?」

 

リューシェ、彼女達まだ怪我が治り切ってないから後にした方が―

 

「構いませんよ? ラルムさんのお陰か、傷も大分癒えてきましたし」

 

「マジで言ってるのか? アタシ達もあまり手加減できないぞ?」

 

「いえ、むしろお姉様相手にアレぐらいしかできない相手なら特に問題ございませんし・・・

どうせならこの衣装のまま挑んでも問題は無いかと・・・」

 

「クリス、衣装を傷付けたりあなた自身傷付かないように気を付けなさいね?」

 

「当然でございます、お姉様。」

 

・・・これ、ホントに主従関係を結んでるように見えるし、まるで姉妹と言っても何の遜色も無いんだけど・・・この二人、ホントに生まれも育ちも違う上に二人とも親なき子と・・・

あれ・・・なんか重要な事忘れてない・・・かな・・・?

 

「翔希のアニキ、地下闘技場借りるぜ」

 

「ちょっと奏! 本気なの?」

 

「本気だぜ? 翼も負けっぱなしはイヤだろ?」

 

「それは・・・うん」

 

なんか、もっと重要な話あったはずなんだけど・・・まぁ、二人の強化にはなるから良い・・・のかな?

取り敢えず、片付けとかやっておくから、リューシェさん、案内お願い

 

「おっけ~、ついでにレフェリー役やっとくね~。

あ、そうそう、そっちで見れるように動画取っとくね~

そんじゃ、いこっか~ ほら、セレナちゃんも!」

 

・・・どうしてこうなった・・・今後についての話し合いだけの筈だったのに・・・

まぁ、クリスさんの実力を見るのには丁度いい・・・のかな?

どちらにしても、二人と訓練する羽目には成ってただろうし、後で見に行こう。

あ、友里さん、片付けの手伝いありがとうございます。

 

「これだけの量を一人で片づけるのは流石にきついでしょ?

それに、あの子達を任せられるのって、あなたぐらいだもの」

 

それについては感謝して良いのかな、まぁ、心労が増えるだろうけど・・・

 

「とりあえず、今は彼女たちの事を気に掛けましょう?

それに、私としてもあの子達が心配だし」

 

「いや・・・僕が気にしてるのは確かに彼女たちの事でもあるけど。

それ以上に、ラルム・・・あのアガートラームの存在が気に掛かってる、かな?」

 

「あの黒刃竜の事か・・・」

 

「そう呼ぶようにしたんですね」

 

「呼称が呼びづらかったからな、所謂二つ名の様なものだ。

竜の頭を持った刃の鱗を持つ人型の龍、だからそう呼ぶ事にした・・・

とはいえ、アイツの情報は本当に無いのが実情だ、キャロル君は何か知っているのか?」

 

そう、と後ろの席で食事をとってる此方から見ると小さい少女、だけど多分弦十郎さんから見ると大人の女性なんだろうな・・・とか考えるけど、今はそれどころじゃない

 

「ラルムについて、だな。

生憎だが(オレ)もアイツについての情報は対して持っていない。

それにセレナ自身もあの存在についてさして知らないだろうな・・・だが、分かる事は多少なりある」

 

「本当か! それで、あれはいったい何なんだ!」

 

「少しと言っただろう・・・全く急かさなくても話す。

だが、この話はあくまで仮定の話だ、本当にそうだと言う事ではない、と付け足しておこう」

 

食事を終わらせて水を一飲み、この場に居る人は彼女の話に聞き入るかのように耳を傾けていた

 

「まず最初にだが・・・そうだな、お前たち、アガートラームについてどこまで知ってる?」

 

「う~ん、ヌァザの右腕の義手、こと銀腕の事を指して言うならその歴史については皆調べたと思うし、弦さんもしってるよね」

 

「ああ、凪には色々調べて貰ったからな、それについては恐らく全会一致で同じ答えが出るだろう」

 

「ふむ、そこは(オレ)も同じ結論に至っているな、なら、彼女がどっちの腕を優先して扱っていたか覚えているか?」

 

そう言われ少し考える、先程の戦闘でセレナさんは左手でモノを投げて変化させて戦っていた、だけど。ヌァザの銀腕は確か右腕・・・でもセレナさんが扱ってる銀腕は・・・

 

「つまり、キャロル君が言いたいのは、彼女の扱ってる聖遺物がアガートラームではない、と言う事か?」

 

「厳密には違うというだけで、アガートラームでは無いという訳では無いと思うが・・・元型があれば分かると思うが、恐らく同じ銀腕の左腕だったんだろうな・・・

その上で、(オレ)もセレナのギアについて色々調べてたら、奇妙な物を見つけたんだ・・・モノではなく、性質としてな」

 

「奇妙なモノ?」

 

「なぁ、神と言うものを信じる気はあるか?」

 

いきなり飛躍した話・・・と言う訳でも無いか、ヌァザは元来神の座を持っていたとされるし、その話を聞くにも、神と言うのは存在していると僕も信じている・・・いや違うな。

知っている(・・・・・)と言った方が正しいかも

 

「キャロルさん、その言い方だと、セレナさんの纏うアガートラームは聖遺物由来ではなく、神遺物と言う事ですか?」

 

「妙な言い方だが、そうだな、神性は確かにある。

現に詳しく調べようとしたときには、その性質に邪魔されたからな」

 

まるで知られたくないかのようにな、と一言付け加え、一息

 他の聖遺物でも神様由来の物なら数多ある、ガングニールもその一つだ。

でも彼女の言っている聖遺物、と言うのは神性が欠落した玩具のような物とゆう言われ方で、元々の力の半分も引き出せないというのが現状・・・

 と言うのも、現装者の翼さんや奏さんの纏うシンフォギアでも、元来、生前に活躍していた遺物程の力を発揮できていないのは目で見るよりも威力が劣っているのは明らか。

 まぁ、そうである前に、リセさんの扱う聖遺物は元々それほど強いモノではなく、彼女本来の力が強いから、ギアなんか無くても神に対抗できるほどの力を有してるんだよね・・・僕もだけど―

 でも、そう言う実力で言うなら弦さんも相当な・・・いや、そうじゃないや。

そもそも、何でセレナさんはあれだけの呪いを負っても平然としてられるのかと、その負荷についての話・・・恐らく、ラルムについてもそれで分かる・・・はず

 

「次に、何でセレナが呪物を集めているかだが・・・世界を壊そうとした(オレ)と似たようなものだな・・・

だが、(オレ)はあくまで【世界を識る】事を前提にワールドデストラクタを起動しようとしていたが、それは単なる逆恨みだと諭されてしまってな・・・

それで、この恨みにも似た感情をどうすればいいかと言ったらアイツは―」

 

  『だったらその気持ちを、感情を私に下さい、世界を呪う歌を、ナニモカモを呪い、憎しみ、恨む力

  貴方のこれまでに培って来た【知恵】と【叡智】で、私に復讐する力を下さい。』

 

「まだ小さかったアイツはそんな事を(オレ)言ってきていたんだ・・・ったく、(オレ)なんかよりずっと若いくせに・・・(オレ)より不幸を背負いこみやがって・・・クソっ!」

 

そんな言葉を吐き出し悪態をつくキャロルさん・・・やっぱり、彼女自身が願ってしまったんだね・・・世界を呪う事を・・・

多分、だけど、彼女たちは知ってるんだろうね、バラルの呪詛と言う人類の相互理解を阻む装置の事を―

 

「翔希、お前の考えていることは何となくだが分かる、月遺跡に存在する装置についてだろう?

あれは・・・確かに依然見つけたときには破壊しようとしたが・・・やらなかった、いや、違うなやってはいけない(・・・・・・・・)んだ。」

 

「やっぱり、キャロルさんは知ってるんだね、あの装置について―」

 

「装置? あれが装置だと・・・? フフッ あははははっ! そうか、装置か! あんなものが装置と言う簡単な機械のソレだというか!」

 

「? さっきから何を話している? まるで分らないが・・・」

 

「あぁ、弦さん、確かセレナさん達から情報共有である単語を受け取ってましたよね【バラルの呪詛】って言う言葉」

 

「あの良く分からない機構? のことか、調べても何もわからなかったからアレだが・・・重要・・・なのか?」

 

「ああ、重要だとも、特にフィーネを追う上ではな。

なんせ、フィーネは先代の巫女とも呼ばれる無限転生者、目的の為なら手段を問わず己をやるべき事を成し遂げる頭の悪い奴だ。

だが、近代それもようやく叶うだろうという所で(オレ)達と言う障害が出てきているんだ、ま、やりはしないだろうな」

 

「それで、月遺跡がどう関係あるんだ?」

 

「バラルの呪詛は所謂アーティファクトを媒介にした世界因子のような物です。

これがある事で人は相互理解を失い、話し合う事での理解しか出来なくなってしまった、と言われています。

最初の理解手段が歌だったとも・・・」

 

「そうして、相互理解する手段が困難だったからか、理解したくない奴らが生み出したのがノイズだと言われている・・・

そこまでは、セレナの起動させた【過去視の魔眼】を扱って理解できたし、(オレ)も同じ時期に生きていたとしたら同じ事をしていたかもな」

 

「つまり、フィーネは相互理解の邪魔をするその呪詛を破壊しようと躍起になっていたのか・・・・だが何のために?」

 

「「愛の為・・・じゃないか(ですか)?」」

 

「なぜそこで愛!?」

 

いや、そう突っ込んでくれると僕としても助かるよ、ホントなんで愛の為に無限転生してまで追っ駆けやってるのあの人・・・人?

まぁ、後はリインカーネーションシステムの話をして・・・と、あれ、コールが鳴ってる、はい、もしもしこちら凪―

 

『翔希くんちょっと助けて!』

 

「え? な、何があったの?」

 

『えっと、詳しい事は後! とりあえず急いできて!』

 

う、うん。分かった 返事を返して直ぐに地下に向かおうとしたが―

 

「あぁ、翔希、装置について笑った事は謝る、だがバラルの呪詛はもはや装置ではなくなっているんだ」

 

「え、じゃあ一体―」

 

「それについてはセレナが来たら話してやる・・・どうしなくても当分はこっちに居るからな」

 

ん、分かった 返事を短く残しその場から去る、多分周りの人からは消えたようにしか見えてないんだろうな・・・

緒川さんも大概だけど、僕もまぁ、大概ヤバいというか、忍者掛っているというか・・・まぁ、考えないようにしよう

 

それで、リューシェさんの方は何が起きて―

 

 

 

 

「・・・・・・了子さん何処に居たの・・・・・・・?」

 

「あは・・・ははは~挨拶に来ようとしたらこの始末なの~ たすけて~」

 

トレーニングルームには何故か逆さまで磔にされて居る櫻井女史とその犯人だと思われるセレナさんが動きを抑えられているという不思議な光景が広がっていた・・・

いや、事故になるの早いな~、もう少し逃げてるとばかり踏んでたのに・・・

 

「ちょっと! わたしだって用事で居なくなることだってしょっちゅうあるわよ~

ただ、ただ今回はちょ~っと用事が長びいちゃったというか~、そ、それより助け―」

 

・・・これ、多分セレナさんを先に落ち着かせた方が良いね、何か知ってそうだし

 

「リューシェ、退いていいよ、僕が抑える」

 

「え、今かなりヤバいんだけど! わたしでも抑えるの手一杯だし―」

 

「いいから、じゃないとロクに話せないでしょ?」

 

「う~ん、分かった、ま、翔希くんなら良いよね」

 

そう言った瞬間天井に張り付くように逃げる白猫、途端に一直線に駆け抜けようとする黒腕を脇に挟み込み背合わせになる様に腕を後ろに回し、その勢いのまま右足を振るい足払い。

うつ伏せに倒し、念のために目隠しを、と言う所で複数のナイフが間近に迫っていたのをギリギリの所で回避し距離を取る、がその間も与えられないまま、巨大な黒い剣に襲い掛かられる・・・が、これすらも変わり身で回避する、バラバラになった布はそのまま消えていた

 

「お、落ち着いてセレナさ―」「黙れ偽善者!!!」

 

「!? 偽善者って・・・まさか―」

 

「隙だらけです、死んでください・・・フィーネ!」

 

「だーかーらー! 待ちなさいっての!」

 

一瞬で辺りを氷漬けにして、全ての動きを停止させる・・・いや、すっごい冷たいんだけどリューシェさん・・・

 

「抑えられなかった時点で私達の負けだったんだから仕方ないじゃん!

大体、わたし達も事前調査でフィーネが誰か検討ついてたじゃん!

後は本人の言質取るだけだったのにー!

な~んでこうも出てきちゃったのよ~了子、あ、今はフィーネって呼んだ方が良い?」

 

「もうどっちでもいいわよ・・・彼女が此処までジェノサイダー思考になるなんて思わなかったし・・・

全く観測した中で一番無害そうだったはずなのに・・・どうしてこうなったんだか」

 

「二人とも寒いのは得意そうだから良いけどさ、唯一の普通の人である僕は結構きついんだけど、後話し合いならカフェのエリアに戻ろうよ、所で翼さんと奏さんは?」

 

「そっちで伸びてるよ、三分保たなかったってさ」

 

流石に弱すぎない・・・? 僕もある程度武術教えてたはずなんだけど・・・

 

「跳弾する弾丸の中で拘束されて全弾叩き込まれて終わったみたい・・・いや~早いよね・・・」

 

「いや、ギアの力使ったの?」

 

「? いや錬金術だってさ?」

 

はぁ、まぁいいや、二人を拘束して弦さんに報告行って来よ・・・

皆、早く戻るよ、流石にこんな所で長居はしたくないしね・・・

 

「・・・結局メイド服汚れちゃった・・・」

 

クリスさん、さっきの言動からの温度差で僕は風邪をひきそうだよ・・・

翼さんと奏さんも何かゲンナリしてて・・・これ本当に何とかなるかな・・・?

あ~、ま、何とかしますか。

 

「さ、シャワー浴びて着替えてきなよ、こっちもこっちで色々準備するからさ」

 

あの人達にも色々話しておかないといけない事結構できちゃったみたいだし・・・

セレナさん達の今後が不安ばかりだなぁ・・・まぁ、幸せになってくれればいいんだけど―

 

「それだけで、事は終わらないよね・・・」

 

「現状、ネフィリムが大陸間を移動して聖遺物を狙いまわっている以上、平穏な場所ほど少ないと思うがな、異世界探訪者」

 

「まぁ、それっぽい話もしてたし頭のいい貴方なら僕たちの事も分かってましたよね」

 

「そりゃ、あれだけ私の作ったものを扱わずに対ノイズをやってのけるバケモノなぞ錬金術師以外では他所の力がある奴らしか考えられなかったからな・・・しかし、本当に冷えるな・・・

これが昔からある魔力と言う奴か?」

 

「フィーネさんだって似たのを扱っているじゃないですか・・・」

 

「私のは先史文明の力だ、お前たちの扱っている力とは・・・ちがっ・・・ハブシュっ・・・う~、

まさか、私がこんな状態になる程だとは・・・いったいどれほどの・・・?」

 

「はは、流石対異物用特殊武装・・・ちゃっかりフィーネさんにまで攻撃が届いてる。

うん、やっぱり僕たちのリーダーの兵装はおかしいレベルで強いね」

 

「まて、その前にお前たちの力量がおかしいのに気付かないのが可笑しいだろう!

現状、翼や奏も以前に比べればノイズに対して一切の反撃を許さずに倒せるほどにまで強くなっている。

それなのに、お前たちはアイツらの攻撃をモノともしない・・・いったい何なのだ?」

 

「そう、ですね・・・まぁ、貴方になら話しても良いかな?

「?何を―」「僕もこれでも千年以上は生きてるんですよ、ほぼ生身で」 「!?」

 

「何だ・・・お前ら、本当に何なのだ?

まさか、私の計画の邪魔を―」

 

「あ、そこまでは考えていません。 ただ、この世界にも僕達の世界の異物が入りこむ可能性を考えての防護手段として、僕達が来ているんです。

まぁ、ここ数年何もなくて平和ですが・・・」

 

そこまで言って、一息、了子さんこと、フィーネを連れてカフェに戻る。

傍ら僕達もウソを言わずに真実だけを話す、ただそれでも何でセレナさんがああなっているのかは本当に知らないため、そこだけはごまかさずに話した

・・・後の事は、フィーネさんも交えて今後の事を話すことにしよう・・・

セレナさん、暴れると誰よりも強いからね、弦さんに止めて貰うようにしよう。

そう考えを改めて、フィーネを連れて二課の全員が居るカフェに戻る事にした―

 

 

 

今後がきっと、開けると思えたから・・・

 

 

 

災厄の未来は、きっと間近かも知れなかった―

 

 

 

 

―――混沌は談笑する―――

 

次回へ―

 

 

 




フィーネさん登場速いです、はい、もう少し出さないでおこうかと思ったけど、必要以上に引っ張ってもなと思いつつ・・・結果こんなのです。
ちな、フィーネさん完全聖遺物何も持ってないのであまり強く無いです、はい
まだネフシュタン起動前だし、仕方ないね?
次から、フィーネの話・・・とか色々です、では・・・
遅れて申し訳なかった、後感想あれば、疑問でもいいので書いていただければ答えます、では!


・・・最近投稿するたびお気に入りの人減ってる気がする・・・気の所為じゃないよね・・・?

・・・平穏書きたいときあるんです、ユルシテ?

現状いまの文字数で良い? (七千~一万程

  • そのままのペースで?
  • もう少し減らして
  • 読み足りない?

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