荒れたセレナと、臆病なクリス   作:蒼葉蒼輝

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調ちゃんの誕生日と一緒に本編少し出すよ~
・・・最近あまり筆が進まないでアレ・・・だいぶ遅いです、すまない
コメントあればお願いします(割と切実)
・・・では、あ、誕生日のほうは割と短めにして、るとおもいます、はい。
・・・あとで遅筆ってタグ入れておいた方が良いかな・・・
では


第十七話

 

 

―――――セレナ達、モールに到着しました―――――

 

ただいまセレナさんのコーデをする為に店舗溢れるモールに着きました―

取り敢えずの解説は翔希が行います・・・直ぐにセレナさんに変わりますがね。

・・・まずは下着選びからだそうなので、僕は外で待ちぼうける事に、いきなりこうなる事は分かっては居たけど、翼さん、表情百面相ですか? 哀愁漂う表情が何か面白いです。

・・・決してS気質でモノを言ってるわけでは無い事を此処に記しておく。

外でじっと中を見てる訳にも行かないので、連絡はリューシェさんに任せて、僕は一旦別途用品の買い付けに向かう事にしました。

 

 

 

――――セレナサイド――――

 

あの男を連れて来たは良いらしいけど、いきなり男子禁制な場所に連れてこられた・・・

別に下着なんていらないんだけど、そう言ったら、三人揃って―

 

 

 「「「もっと女の子らしくして!!!」」」

 

 

との事。らしくって何よ、らしくって・・・

 それで、今身長とバストを測ってるんだけど・・・

その光景を見た翼が見たくないとばかりに後ろに下がって何処か彼方を見続けていた、一体何なの?

 クリスも一応の採寸をしてたけど、まだ成長途上みたいで、大きくなるかもしれないからと、二種類ほど買って行ってた。

因みにサイズが100に近かったそうで、モノが少ないとか・・・?

私の胸ってそんなに大きかったの? って周りに聞いたら―

 

 

「奏ちゃんより大きいわよ、本当、凄いわね・・・」

 

 

なんて、友里が明後日の方向を見て話してた、尚、翼は気分が悪いのか、ショップの外のベンチに座って項垂れている・・・いったい何なの? 翼は何に絶望してるの?

まぁ、そんな分からない事を気にしてても仕方ない、と言う事で、下着の買い物を何だかんだあったけど終わらせて外に出て来た、けど、例の男がどっか行ってる・・・と思ってたら

 

 

「翔希くんなら買い出しに出掛けてるよ~

ついでにペットショップにも寄ってくらしいから、相当な荷物量になると思うよ?」

 

 

余計な話が出て来た、ま、モノは悝嶺から貰ったアイテムに収納すれば問題無いからそれは気にしなくていいとして―

 

 

「次は普段着とか色々買い込むから・・・あの、着せ替え人形みたいにしちゃうかもしれないけど、許してね?」

 

「・・・無頓着なのは分かってるけど、クリスを可愛く仕立ててくれるなら別に言う事は無いよ」

 

 

 えぇ、勿論、と言われた・・・センスが無いから私にはとても選べないし・・・こればかりは頼るしかないのが実情、正直言えば、適当に買い揃えればいいと思っていたが、らしさが出るとか何とか言われて、安っぽいのの購入をキャンセルされた・・・流石にシャツやジャージだけは無しらしい。

 とは言え、スカートなんて無防備なモノ穿けれたものじゃない・・・最もマシなズボンを頼むことにした・・・はいいけど、私達の身体を見て回った三人が、さっきからゴソゴソ小声で話してるのが気になる。

 まぁ、理由は分かるけれど、少なくとも、この傷をどうのこうのする気はない。

これは、アイツを殺す為の呪いの為・・・まぁ、何でここまで傷が多いかは聞かれれば答えるけど、聞かないだろうな、この人達は・・・ホント、お人好しが過ぎる。

そう・・・本当に・・・

 

 

「・・・・・・幸せの味って・・・こんな感じなのかしら・・・・・・」

 

「セレナ・・・?」

 

 

何処か、高揚するような・・・それでいて気分がいいような・・・だけど、これは・・・

そう思った時には、私は何処かに走り出していた・・・この世界は・・・私には―――

 

 

「おい、セレナ! 何処に――」

 

「お姉様、此方に!」

 

「ごめん、クリスありがと!」

 

 

暫く席を外すわね、そう言い残して、一旦、この気持ち悪いモノを何とかしておきましょう・・・今は、少なくとも時間だけはあるようだから・・・

今は、彼女たちの事をクリスに任せて、私は自分の【ソレ】を出しに行くことにした

・・・これは、多分一生の呪いだから・・・受け入れるべき、負の・・・

 

 

 

 

―――――――sidechange クリス―――――――

 

 

お姉様がこちらから離れ、私達は現状のお姉様について私から話せる事をある程度話すことにした。

とは言え、私も、お姉様の全てを知る訳では無いのだけど、それでも、お姉様は私の全てだから―

 

 

「・・・? お手洗い・・・?」

 

「いつもの、症状です・・・

私と居る時の幸福は受けられます・・・ですが・・・」

 

「わたし達といる間に幸福感を感じた・・・?

むしろ平和を身体が感じ取ったから何かしら起きたんじゃ?」

 

「そう、ですね・・・ですが、何と言えば・・・」

 

 

お姉様は呪いを好み、平穏を嫌う、何でか聞いた所、「あの頃の弱い私を思い出して嫌になる」かららしいけれど、私はどんなお姉様でも受け入れられます。

ですから・・・と言う所で、奏さんが話を変えて来た・・・お姉様の、ギアについて―――

 

 

「そういや、アイツ、普段からギアペンダント外したところ見たこと無いけど・・・

入院中も、付けっぱなしだったよな?」

 

「・・・お姉様が呪いを纏う事については知ってますよね・・・?」

 

「え、えぇ、管制からでも観測できたし、データも収集させて貰ったけど、あの黒いオーラは?」

 

「あれは、お姉様の生きる力・・・お姉様は、ギアと一心同体になっているんです」

 

「あっと・・・つまり、どういうことだ?」

 

「簡単に言いますが、心臓がギアペンダントに有ると考えて貰えばいいかと」

 

「へぇー・・・ってちょっと待て! 何でそんな大事なことを言わないんだよ!

下手すりゃ了子さんが勝手に調べる為に持ってっちゃってたら大問題だったじゃねーか!」

 

「いえば、お姉様をどうにか出来ましたか?

出来る筈が無いです、あれは、姉様が求めた、力の在り方・・・護るべき、力、そのものなのです。」

 

「・・・くっ!」

 

「あ、奏! 何処に―」

 

「アイツに言ってくる!」

 

「・・・クリスちゃんは、止めに行かなくていいの?」

 

「直接、お姉様が奏さんに言ってあげたほうがよろしいかと。

私が何を言っても、どちらも変えようもありませんし・・・」

 

「どうしようもない、と言ったな?

それは、今の科学技術をもってしても治せないという事か?」

 

「・・・はい、それに、お姉様はソレを望まない筈です・・・

あれは、そう言う【呪いの楔】そのもの、どちらかが無くなれば、双方に傷を残す、諸刃の刃なんです。

でも、それが有っても、尚勝てはしないのです、私達の仇敵は・・・ネフィリムは!!!」

 

「その言い方だと、雪音は一度ネフィリムと戦ったのを見た事があるのか?」

 

「一度だけでは、無いですよ、強くなるたびに、あの怪物と争い合った・・・始めて見たときは、私の故郷で・・・次は、何処か、分からない施設で、何度も、何度も・・・その度に【アイツ】は嘲笑うかのように口元を歪つにゆがめて、何度もお姉様の前に立ちふさがるんです・・・まるで、楽しんでるかのように・・・っ!!!

私は、それを見る度に、許せないんです、抵抗できない自分の無力さに・・・だから、力を付けた、誰にも負けない、あんな怪物に笑われない程の脅威の力を、欲し、求めて、禁忌に触れて・・・

でも、結局は勝てないんです! なんで、なんで・・・っ!!!」

 

 

私達はこんなにヨワイの・・・っ!?

 感情を失って、希望を消されて、やっと立てた世界は残酷で、私達には何も残されなかった、お姉様にも、最後に残っていたのは、結局戦う為の力であるシンフォギアと言う兵器だけだった・・・!

 その刃を糧に戦えば勝てた? 結局倒せたのは私の家族を殺した戦争屋のクズどもだけだったっ!

だから、だから私達は互いの手以外を握らない! もう握ることは無い・・・だって・・・そんな寂しい手を握った所で、血塗れを私達を楽園になんて連れて行っては、くれない、でしょ?

 だから、私は感情を捨てた、お姉様の為に笑える冷徹な仮面だけで十分だった、お姉様の怒りは私の怒り、お姉様の悲しみは私の悲しみ、互いに信じあえた初めての関係だった。

 だから、だから―――っ!!!!!

 

 

「お、落ち着いてクリスちゃん・・・ごめんなさい、辛いことを思い出させて・・・」

 

「友里さん・・・いえ、怒りに身を任せて勝手に怒鳴ってごめん・・・

でも、あの怪物を何とか倒さないと―」

 

「今は、それより身だしなみを何とかしないと・・・ね?

奏ちゃん達が戻って来たら、とびっきりのを見つけていきましょうか?」

 

 

友里さんが私の頭を優しく撫でてくれる、お姉様以外で撫でられたのは、パパとママ以来・・・かな・・・

 少しくすぐったかったけど、お姉様の様な暖かさが無いのは、なんで・・・?

そんな良く分からない疑問が解決することは無く、時が少しずつゆっくり過ぎていくのを感じる―

 

 

「奏、遅いわね?」

 

「んにゃ?見てくる?」

 

「いえ、問題は無いと思うけれど・・・? 暴動?」

 

 

此処から少し離れたところで人だかりみたいなのが出来てる・・・

 けど、雰囲気と空気で誰が言い争っているのかはよく分かった、あれは、お姉様だ。

翼さんも争っている片方が分かったのかため息交じりに止めに入ろうとしてますが、私はそれを止めます。

 なぜ止めるかって? 私はどちらにしても止める事はしませんよ。

 

 

「だがこのままでは怪我人が―」

 

「出るでしょうね・・・そう言えば、翼さん、この後の天候がどうなるか知ってますか?」

 

「えと、確か午後から雨が降るかもしれないって出てたと思うけど?」

 

「でしたら、必ず降ります、それと―」

 

 

広間の方面の空に指をさして宣言します、特異災害(ノイズ)が来ることを――

 

 

 

 

 

―――――――sidechange セレナ―――――――

 

 

 

 

 

「それで、こんな所まで来て何の用? 奏」

 

 

私の所に頼んでも無いのに奏が心配そうな、でも怒っている様な空気を纏って私の前に立っていた。

 先程まで持っていた気持ち悪い雰囲気は全部吐き出した、正直こんな身体なのだから心配もされるでしょうけど・・・私にはそんなモノ必要ない、望んでない・・・決して、望まれてはいけない・・・。

 だから距離を取る、失っても怖くないように、後悔しないように・・・だけど彼女たちは私達と距離を積めようとしてくる、正直、弱いのに邪魔なのに・・・なんで?

 

 

「そんなの、心配だからに決まってるだろ!

そんな弱弱しそうにしてるのに、放っとけるほどあたしは人間終わっちゃいねぇ!

第一、わたしは二課の人達にこの命を助けられたんだ、それに、この力で沢山の人も助けて来た。

だから、だから―」

 

「呪われた私も救おうと? アハッ、ほんっとうにお人好しね・・・」

 

 

ああ、本当に、お人好しが過ぎるな・・・だから、だからさ―

 

 

「邪魔なのよ、あなたたちは・・・本当に!」

 

「あぁ!? 邪魔? だったらとことん邪魔してやるよ! お前たちが変なことしないようにな!」

 

「そう言う事じゃない、私は―」

 

「お前の意見なんて聞けるか! 幸せで不幸を照らせないなんてやってられるか!

いいか! あたし達は絶対にお前たちを幸せにしてやる! いいか! 絶対だ!」

 

 

・・・度が過ぎる、阿呆なのこの人・・・

そんな事頼みやしないけど、恐らくあの赤髪も同じことを言うのでしょうね。

ほんと、お人好しが過ぎる、だから、故に―

 

 

「まずは、私から一本取ってみなさいよ・・・それが出来ないなら、貴女の言う事は全て絵空事よ」

 

「んなっ! ってぇ~ なにすんだ!」

 

 

彼女から差し伸ばされていた手を絡め取り足を滑らせ一回転させる、この間瞬きするぐらいの時間で十分よ。

でも、彼女も本気で怒った口調で喋ってはいない、だから、言ってあげる―

 

 

「弱い・・・こんなのが装者なんて笑わせる・・・

そんなんじゃ、その辺の特異災害(ノイズ)に喰われて沈むわよ、貴女」

 

「なら、何度でも立ち上がって、強くなりゃいいだけだ。

少なくとも、今はアンタなんかよりずっと弱いかも知れない、現にギアを纏ってないクリスに一瞬で負けちまうほどだったしな・・・

けど、それは昨日のわたしの話、人は日々強くなれる! それさえ分かってれば、いつか―」

 

「いつかっていつよ・・・楽観的過ぎるわね、その【いつか】が来る頃には私たちはもっと強くなれる。

遅いのよ、もう、何もかも―」

 

「けどそれは今までの話だ! これからは―」

 

「変わらないわよ・・・私も、貴女も・・・

それに、もう、昔のわたしの様に貴女を諭すことも、助ける事も、もう出来ないでしょうし・・・ね・・・」

 

「助けて貰わなくっても強くなれる! 現にダンナの実力を超えられればお前にだって―」

 

「それこそ敵わない願いね、言葉になら何だって言える、問題は実践できるかの問題よ・・・

 話しにならないわね、所詮、人も殺した事の無い人間の戯言、耳を傾けるだけ無駄ね。

・・・衣服を貸してくれた事には感謝してる、けど、もう私たちに関わらないで―」

 

「そんな身勝手な事、言ってんじゃねぇよ! 一人で何でも抱え込んで、それでアイツに、クリスにどれだけ迷惑かけたか分かってもねぇ癖に自分が正しいみたいな事言ってんじゃねぇ!

お前のワガママを叶えるために、アイツがどれだけ頑張ってたか分かるのか、お前を大切な自分の姉だと信じて付いてきたアイツは―」

 

「じゃぁ、逆に聞くけど、私たちの過去をどれだけ知ってるのかしら、六年前に家族を失って暴れまわって無理やりに装者になった異端児さん?」

 

 

うぐっ、って、やっぱり言葉を詰まらせたわね・・・ホント、脆い仲間意識よね・・・だから嫌なの、アイツら(研究者)もこういう奴らも・・・

怒りをぶつける相手が違うのは、確かだと思う、でも、彼女にも知っておいて欲しい、私たちの生きる世界は、そんな生易しい心意気で生きていける程優しい世界じゃない、だから―

 

 

「今のうちに選択しておきなさい、生きたいなら、自分の道を見誤らないで・・・

私のようには、ならないで」

 

 

だから、これがせめてもの手向け、こんな程度の実力者、いくら増えた所で雑兵にしかならない。

なら、せめて戦場からは程遠い世界で、無事に生きていて欲しい、彼女たちは、選択できる世界に居るのだから――

 

 

「けど、結局それは他の誰かの犠牲の上に居るのは変わりないだろ?

だったら、わたしは誰かを護れる今の場所が何よりいいし・・・好きだしな」

 

「奏、話聞いてた? 貴女みたいな薬中が戦場に出てる事自体危険だと言ってるのよ―」

 

「だったらセレナも薬、Linkerやってるじゃねぇか?

おんなじ適合率の低い者同士―」

 

「生憎だけど、私は適合数値は100超えてるわよ?

それに前薬を使ったのはフォニックゲインのオーバードーズの為だけだし・・・本当は全力で絶唱するつもりだったけど、出来なかったしね」

 

 

これは前キャロルさんの前で計測した時の結果である、元々アガートラームは簡単に纏えていたからそれ自体心配はしていなかったし。

なにより、奏に会った時点でギアの不適合性を感じられるほど感覚過敏になってたのは確かで・・・

 

 

「なん、だよ、結局適合出来てないのはあたしだけかよ・・・」

 

「だから、戦場から手を引くなら今のうちよ。

少なくとも、恨み殺す相手がいるのなら私は止める気も無いけれど」

 

 

そこまで言って一息、ついでに自販機で適当な物を買って渡しておく。

水の値段が高いと感じるのは何故かしら・・・?

 

 

「・・・話はここまでね、ごめんなさい、自分勝手な言葉であなたの行動を束縛するような事を言って。

けど、考えておいて欲しいの、自分の本当にやりたい事は何か・・・私には、復讐しかないから・・・今夢を持てる貴女には、生きていて欲しいのよね・・・我儘かしら?」

 

「いや、あたしも考えが足りなかったから・・・ごめんな、自分勝手なこと言って。」

 

「いえ、貴女は正しいことを言ってるに過ぎない、本当におかしいのは、私の方だから・・・

さて、そろそろクリスの方に戻りましょうか、大分話し込んでしまったから、待ちぼうけてるかも」

 

「だな、何か話したら思ったよりすっきりしたよ、それに、アンタもしっかりとした人間だって事が良く分かったしな」

 

 

ナニソレ? 私が人間・・・? 巫山戯てるの? でも、彼女の瞳は、本気のようね・・・

それは兎も角―――

 

 

「奏、知り合い多くない?」

 

「い、いや、あたしの知り合いって訳じゃなくてだなー!」

 

 

言い争ってたら人がやけに増えてきていたみたい、こういうのなんて言うんだっけ?

トラウマ、じゃない、馬耳東風、あ、違うわ・・・えっと?

 

 

「あ、野次馬だっけ・・・?」

 

「今そんな事思いだしてる場合じゃない! とにかく逃げるぞ!」

 

 

手を引っ張られて人だかりを掻き分けていく奏・・・それなら―

 

 

「跳んだ方が早い! 掴まって! 奏!」

 

「はっ!? 跳ぶっておまっ! ファ!?」

 

 

奏を手繰り寄せてお姫様抱っこの状態でその場から高く飛び上がり、誰も居ない方向へ飛び移り、高速移動する、比較的簡単な錬金術だけど、見た目的にはあの人たちの言っていた【魔術】に近いのかもしれない。

まぁ、それはどうでもいいとして・・・

 

 

「奏さんは何処に行った!」

 

「あっちに飛んで行ったはずだ」

 

 

・・・まさかこうなるとは思わなかったんだけど、奏・・・貴女達はいったい・・・

 

 

「あ~、ツヴァイウィングについては調べて知ってたよな?」

 

「えぇ、結果があんな残念な実力だった事を除けば、アイドルとして活動しているという事を知ってはいるけど、まさかあそこまで集られてくるなんて思わなかったんだけど?」

 

「街に繰り出す時は変装しておけってダンナや緒川さん達からもきつく言われてたんだが・・・

あんまり効果無いんだよな、このサングラスとか、帽子とか・・・」

 

「凄く特徴的だものね、貴方達の髪型、髪色・・・

それは兎も角としても、どうやってクリスたちに合流しようかしら?」

 

「あ、それについては―」

 

『僕が先導します』

 

 

ん? 唐突な通信に少し驚いたけど、これの声って、何処かで聞いたかな・・・?

誰だっけ、あの凪って人じゃないこの声・・・?

 

 

「緒川さん! 助かります、って今そっちどうなってるんですか?」

 

『翼さんが何かやらかさないか不安だったので監視体制を高めています・・・

それは兎も角、セレナさん奏さん、二人とも僕達の言う道順で行動してください。

後、危険であれば、追々連絡します』

 

 

まずはモールの二階方面に向かってください、と言う事らしい・・・

こっから大分長い逃走劇になりそう、独り身ならともかく、二人での行動ともなると・・・

 

 

「ごめん奏、まさかこんな事に成るとは・・・」

 

「あ~、謝るのは無しだぜ、あたしだってこんな事予測して無かったからな?

それにこういうのはお互い様って言った方が良いんだろうな。

まぁ、今はこの雰囲気でも楽しむか?」

 

「・・・暗殺行動してるみたいで少しアレね・・・けど、面白そうなのは確かかも」

 

「だろ?」

 

 

まぁ、今はこの逃走劇を楽しみますか・・・後の事はその次に考えればいい、今は、多分それでいい。

だから、いつか何処かで、この刃が輝ける日が来ることを願いながら、今は、幸福でなく、只の穏やかな日々を享受させてもらいましょうか―

 

 

 

――たった一時の思いを、想いへと変えて――

 

 

 

 

   ―私は、まだ今は、前へ、この歩を止める事はしない、それが大罪だとしても―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

by翔希

 

 

あ、はい、もしもし、こちら翔希・・・え? モールで騒ぎがおきた?

 犯罪、ではない? 奏さんがバレた、ですか? あ、はい、一応こちらでも対応します。

どちらに逃がしますか? ・・・こちらの判断に任せる、ですか・・・

でしたら・・・ええ、はい、そちらの方が人数が今の所少ないので、合流に丁度いいかと。

 リューシェさんには先行して行動してもらってます、多分、独断でやってると思うんで特に何か言うことは無いかと、翼さんの方を注意しながら合流した方が良いですね。

 うん? 友里さん? そろそろノイズが来るらしい? クリスさんが言ってた・・・?

だとしたら恐らく来るでしょうね、要注意しておいた方が良いと思います。

 

僕は僕で今回の件は少しの独断でやらせてもらいます、リューシェさんも指令は聞かなさそうですしね。

 では、保護の方に回らせていただきます、また後で―――

 

 

 

 

――――――――

 

by緒川

 

奏さん、バレないように気を付けてって言ったはずなんですが・・・

まさかこうも早く騒ぎが起きるとは思ってなかったですね。

 幸い、被害は減らせそうで何とかなりそうですが、やはり僕自身が向かった方が・・・

こちらで誘導していた方がよっぽど安全にかつ無事に終わらせられそうでもありますが。

やはり心配が過ぎますか・・・まぁ、彼女たちも強くは有りますから、何とかしてくれると願いましょうか。

その為の裏方、僕達ですからね。

さて、では翔希さん達には頑張ってもらいましょうか。

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

―ショートメール by悝嶺―

 

 翔希っち~そっちかセレナちゃんの所に見慣れない人形が有ったら連絡ヨロ~

あ、くれぐれも直に触らないように注意してな~。 手袋して持ってくれよ~

そんじゃー

 

 

 

―――――――

 

 

byクリス

 

 

・・・姉様、騒ぐの好きですね・・・

 まぁ、静かな所が好きとも言ってませんでしたが・・・

なんででしょうか、大体私以外の人と絡むと周りまで便乗するこの・・・呪い?

 

それは兎も角として、早くお姉様たちに合流しないと・・・少し寂しい・・・

じゃなくて・・・う~ん、他の人の近くに居て欲しく無いというか・・・

ごめん、何でも無いです。

・・・とにかく、今はやるべきことをしていきます、はい。

 

 

――――――

 

 

現状いまの文字数で良い? (七千~一万程

  • そのままのペースで?
  • もう少し減らして
  • 読み足りない?
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