いや、もう少し増やせると思うんですよ? ただ一話1万前後がやっぱり丁度いい区切りかなと思ってしまうんです・・・はい。
・・・あ、そういえばお気に入り登録もうじき50行きそうなんでがんばりますと評価の方ありがとうございます(今更
まぁなんだかんだがんばりますが、文字数増えると投稿頻度落ちそうなんで、はい、やっぱりこのぐらいの量が落ち着くのかな、と・・・
・・・関係ないけど劇場版バンドリ楽しくて結構行ってたりした(ぉぃ
・・・・・・では、しばらく話し合いなのでゆっくりどうぞ~
―――――特異災害対策本部二課・食堂(ホール)――――――
それから数分、弦十郎が戻って来た辺りから私たちの話し合いが始まった。
最初は私の処遇についての話し合いだったが、此処で映像出力で二名程現れて・・・
どちらも私が知っていると言えば知っている人・・・ではある、かな。
画面を半分に分けて話しあう事に、右側に映っているのは白のテンガロンハットと同色のタキシード、そして筋肉質な体型美が映えるかの結社の局長、こと【アダム・ヴァイスハウプト】
そしてもう方や・・・いやもう一人いるから三人程遠隔で通信対話して来てる。
長い白の髪の毛が映える明らかな偉丈夫で厳めしい表情の際立つ、ほりの深い(?)と言えばいいのか? まぁ、恐らくでなくてもこの施設の関係者なのでしょうね、名前は・・・【風鳴 訃堂】と言ったかしら。
そうしてもう一人の立役者であり、同じ風鳴の家系の人間、らしいのだけど詳しい事は、まぁ気にしないでおきましょう、たしか【風鳴 八紘】だったわね
そうして私の席の左隣がクリス、右隣りにキャロルが居て、その隣にサンジェルマンさん、こちらとは別の正面テーブル側で司令、こと弦十郎が立って話し合う形。
現状話しあう事の議題の中心は、やはり、私たちの事だろう・・・と思うが、そこに櫻井 了子こと、フィーネも混ざる事になる。
彼女自身自分の経歴を様々な形で消したにしろ、人の記憶までは消しきれていなかったことから、過去起こして来た事を記録として私も知ることが出来はした・・・したけれど・・・
それでも彼女がどうしてそこまで技術力のある人間であったのかは分からなかった、元々の人間のサガだったのか、それとも執念か?
「(ダメね・・・無駄な事を考えてしまっている・・・
だけど、キャロルから見せてもらった月の装置・・・あれは明らかに・・・)」
と、そこまで考えて画面が切り替わる、月の衛星写真、だと思われる。
フィーネが今更こんなものをとか言っていたけど、問題は其処じゃない、ううん、そこだけだったなら良かったと思う、だって、あれも、私が恨み殺したいと願ってやまない存在の【ソレ】でもあるのだから。
「それで、だ、次はバラルの呪詛について、ではあるんだが、この月の写真、もう少し拡大しておくか。
・・・了子、お前にはこれが何かわかるか?」
「・・・・・・月遺跡、かしら。
それぐらいある事は私も知っている、だが前にお前たちは【あれは装置では無い】と言っていた。
どういう事だ? あれはただの呪いでは無いのか?」
「そう、だと言いたかったが、セレナ、話してくれ」
「えぇ、まず、そうね、フィーネ、このアガートラームの出所は?」
此方がそう言ってギアペンダントを揺らし出所を催促する。
まぁ、十中八九彼女はこれを元となる存在を知りはしないだろう、私も、本当の事は知らなかった。
だがそれはF.I.S.に居たときの話、今は、これについて詳しく話すことが出来る、ただそれはフィーネの反応を見てから―――
「・・・銀の腕から抽出したエネルギーをそのシステムに入れ込んだものだから、どちらの腕かは覚えが無いな・・・それが何なんだ? 月の話とは関係があるのか?」
「むしろ強い関係性があるのをお前は知っている筈だ。
そしてセレナの扱うアガートラームは、過去の歴史上の物そのものじゃない。
・・・分かるか? この意味が?」
「遠回しすぎるぞ! 何が言いたい!」
「・・・じゃあ、ラルム、出てきなさい」
私のすぐ後ろの影から黒い陰影が浮き出てヒト型を形取り、頭部は龍の様な分厚い鱗が兜の様に見えるが、その瞳から見える紅い眼光は、何処か優しさを込めて周りを見守っていた。
・・・前に比べれば何処か丸くなった、気がする、でも今回彼を呼んだのは・・・
「ラルム、フィーネを知ってる?」
そう、今回は彼についての話をする事が肝・・・と言うのも、このアガートラームの出所を聞いたのも彼からだったから。
でもそれだけならよかったのだけど、肝心の女性に話したい事がある、と言ったきりそれが誰なのか分からなかった、けど、聖遺物を探り出しているうちに、 櫻井 了子に関して妙に興味津々に目を向けてきていたのも分かってる・・・だとしたら、彼が何なのか・・・恐らくだけど、櫻井 了子ことフィーネが一番知っているに違いない、多分だけど、ね。
そうだと考えればあれだけど、恐らくこの子は先史文明期の異物・・・それか・・・
今は、彼のメッセンジャーとしての機能を信じるしかない、かな?
それで私が行ったこの質問に対して、平仮名の文字列が描かれた紙で応答する。
「む? ・・・【たいせつなひと】?」
「どういう事だ、ラルム君?」
その回答はガクガクと震えて答えられないかのように振動しているが、指先を何とか安定させて答えを弾き出した・・・これは、前に聞いた応答の答え・・・にしては妙ね
「・・・【わた、は、た、せ、なアヌンナキの、欠片】・・・私は大切なアヌンナキの欠片・・・?
アヌンナキ、確か、神の事をそう言うんだったな」
「途中の動詞が抜けてると思う、けど大体は有ってると思う。
前にラルムに同調してみた景色は、月の裏側で誰かと戦ってた男の人だった・・・相手は良く見えなかったけど、その人に片腕を持ってかれたのを見た、そしてそれが地球に降って来た、らしい」
「はっ!? らしい、だと!
お前の見た人型と言うのは、まさかだが・・・」
そこまで言ってフィーネがある人型を紙に書いて渡してくる、かなり雑な書き方だったが、色合いも合わせて書いてあるから、非常に分かりやすかった、確かに、この人が、アガートラームの腕になった人だ。
「間違ってないよ、フィーネ、私がラルムを通してみた景色で戦っていたのは彼よ」
「そんなバカな! アレがどれだけ昔だと思っている!
あのお方は我々人類を見捨て―」
「本当に見捨てたと思っているんですか? フィーネさん」
クリスの言葉に押し黙るフィーネ、もう隠す気はないのか、団子結びだった髪はもう既におろされ、長い金髪が煌びやかに怪しく輝いていた。
だけど、クリスの言葉は止まらない・・・
「私は、ううん、私達はあなたの言う【あの方】と言う人・・・神様は知りません。
ですが思う事はあります、その人は、多分私達を信じているからこそ、こんな呪詛を掛けたんじゃないかって、誰とでも、言葉でなくとも分かりあえる手段を知っているから、分かりづらくとも、こんな手段を取ったんじゃないでしょうか・・・でも、今は、その【バラルの呪詛】も存在し得るか怪しいのが、私たちの見解です」
「・・・あぁ、あの方は、人を好いていたよ・・・なんでお前たちに諭されているんだ私は・・・」
「先史文明の巫女フィーネ・・・お前は、好きだったのか、その人の事が」
「あぁ、今も、ずっと恋焦がれているさ、この想いが果てる事はない、たとえこの身体が尽きたとしても、また永遠に転生を繰り返し、あの方へと至る道を探し出すさ」
「その第一の手段として、相互理解の壁の破壊、つまり、月遺跡に安置されている呪詛の破壊を目論だのですね」
「・・・・・・何もかも御見通しか、気味が悪いな・・・」
「いえ・・・聖遺物や呪詛については私達が独自に調べたものですが、それ以外の理由に関しては、こちらに来た【立花 響】さんのお陰ですよ」
「なぜアイツが?」
「詳しい事は言ってくれない、だけど生きてそのお方に出会って欲しいって言っていたわ」
「つまり、アイツも私が月を壊すことを知っていた、と言う事か?」
「・・・まるで体験談みたいでしたけど・・・まぁ、それは今は良いです」
ふぅ、と一息、八紘さんは先程からこちらの会話を何かしらで書き留めていて、訃堂は・・・まぁ、話は聞いているのでしょうね、たぶん
まぁ私たちの憶測が、あのガングニール使いに色々教えて貰って確信に変わった。
これで、私たちの言いたかったことは終わり・・・それで・・・
「例のカ・ディンギルと言うのはここにあるのかしら?」
「名前が出た時にはヒヤッとしたが、最早今更だな、あぁ、此処がカ・ディンギルだ」
辺りがザワッと凍て付いたように鎮まる・・・まぁそうよね、カ・ディンギル、曰く天に至る存在だとか、塔だとか言われているけれど、そんなモノ近辺で作って居れば目に見えてわかってしまうもの、やはり、木を隠すなら森の中、聖遺物を隠すなら研究所と言った所かしら?
「だが、今は只の塔にしか過ぎない、肝心の弾が無い以上撃ち出す事も出来ないのでな」
「・・・その為の不撓不屈の剣、か・・・準備に余念が無いというか・・・まぁ、それはこちらとしても同じか」
キャロルが少し考える仕草を見せて何か考えてる、と、変わる様にサンジェルマンが次の問いに変えて来た。
「じゃあ質問が変わるが、今現在世界中で危険存在とされて居る【ネフィリム】はお前が探し出したものか?」
「それに関してはノーと答えておこう。
前にもセレナ達には言ったが、私が全てを管理できるほど聖遺物の数は少なくない、それは数々の伝承を読み解いているお前達なら良く分かる事だろう?
それと同じだ、今回のデュランダルに関しても本当にたまたま手に入った産物に過ぎん」
「なら、
・・・あれは確か、あなたが持ってこようとした物だったはずだけれど?」
「あれは・・・」
そこで押し黙る、ふん、やっぱりここでは言い辛いと言った所かしら・・・
私はキャロルから貰った過去視で彼女が如何に
だからこそ、喋れないのでしょうね
「少なくとも、私とキャロル、クリスは知っているわ・・・今は奏も翼も居ない、吐くならとっとと話した方が良いわよ」
「・・・本当に嫌な奴になったな、お前は」
「お陰様で、ね、本当に・・・世界が嫌になったからこうなったに過ぎないわ」
「フン、まぁいい、どうしなくても話す事だ。
前にあの茶店で話したことを覚えているか? お前が施設から命からがら逃げだした時に、天羽一家がノイズに襲われていたという話を」
「あ~、確かしていたわね、その時貴女はF.I.S.には居なくて米国の独断でネフィリムの起動をしたって言う話ね、それが?」
「分かるだろう、知っているのならその先はお前が本人たちに話せばいい、聞いているのだろう、天羽奏、風鳴翼」
そう言い終えるのと同時に扉が開け放たれ青髪と赤髪が一緒に入って来る、片方はかなりの怒気を纏わせているわね、ま、当然ね、だってあれをしたのは。
「どういう事だ! 了子さん!」
「分かるように言った方が良いわ、フィーネ、あなたの口から、ね」
「やれやれ、何度言えばいいのやら、恐らくお前たちも考えていることは分かって居るだろう?
あれをやったのは私だ、日本国に保有する聖遺物を管理できる数で管理する為、私個人で別口の装者達を扱う為に、奪ったのさ、あの場で」
「・・・じゃあ、じゃああれは、了子さんが・・・ウソだろ・・・なぁ、ウソって言ってくれよ、了子さ―」
「いつまで盲目的になっているつもりだ天羽奏、お前の目の前に居るのは今まで相手取っていた櫻井了子などでは無い、先史文明から生きる転生者、フィーネそのものd―」
「ウソだ! だって、だって了子さんは―」
「奏、落ち着いて―」
「じゃあ翼は落ち着いていられるのかよ! 目の前で家族を殺されて、しかもその犯人が、こんな、こんな!!!」
「てっきりあの時には気付いていたかと思ったのだが・・・やはりこちらの装者は木偶ばかりか・・・
あちらの施設の装者の方がよっぽどマシだったぞ」
「っ!? このっ!!!」
「落ち着け! 奏!!!」
勢いを付けて殴りかかろうとする奏を平手で抑える弦十郎、それを呆れながら見る私達と錬金術師組、それに対して収めようとする二課組。
まぁ、こうなる事は遅かれ早かれなっていたでしょう、だから
「奏、今彼女を殴っても意味なんか無いわ、彼女が殺した人数なんて私がやった数なんかより比較にならないから、だからこうやって無理やりでも力を貸して貰おうとしてるの。
・・・彼女の技術が今一番に必要なのは分かって居るでしょ? 奏」
「ックッソ!!! なんでだよ! 何で了子さんが!」
「・・・これも一つの経費のようなモノだ、とは言え、謝らないのは筋が通らないだろう。
すまなかったな、天羽奏」
「っ! 私は、そんな面したヤツの謝罪を聞きたいわけじゃねぇ
・・・悪い、セレナ、話を邪魔しちまって」
「もういいのかしら? 天羽奏」
「逐一フルネームで呼ぶな、もういい、後は聞くだけ聞くことにするよ」
「そ、それじゃあ・・・あ、今は
ここにあるように思えないけれど?」
「それは別の隠れ家に避難させてある、全く、F.I.S.がまだ残っていたのならアレをギア転用して、装者を探したのだが、これではもうマトモなギアを作る事も出来はしないな」
「・・・櫻井女史、少しいいですか?」
「何だ? 翼、手短に頼むぞ」
「はい、先程からギアの何かしら言っていたようですが
ひょっとして米国に装者が居るのですか?」
・・・翼何か勘違いしてる・・・?
そもそもシンフォギアが作られたのは櫻井了子のお陰であり、その影響でフィーネが現出、今回の事件を引き起こした大元になっている。
またそのせいで米国の聖遺物研究所は軒並み頭の悪い集団の集まりになってしまっていた・・・良心がある人も居なくは無かったけど、それでも・・・
「米国、F.I.S.には私以外にも、私の姉さんの他に二名程、薬が必要ながらも装者は居たわ。
尤も、まともに適合出来ていたのは何故か私だけ、そして、それらは自分たちの起こした不慮の事故で失っている・・・本当にバカよね、人間って、目前の利益しか見えず、持っていた益をみすみす殺してしまうんだから。
質問の答えだけど、フィーネに聞かなくても私が知ってる、そして、現状装者はここに居る四人だけよ」
「ホントか、それは」
奏が聞いてきた、まぁ、他に装者が居れば御の字でしょうし、分からない話でも無い。
だけど他の場所に出たノイズや他の災害は何故か善行団体に変わったパヴァリアが全面的にカバーしている、キャロルもその一役を担っているし、何かあればテレポートジェムで私もその現場に急行する事も、まぁ多々あったわ。
その事を告げると、奏は何も言わずに黙った、ま、当然よね、今の奏じゃあいつギアを纏えなくなるか分かったものじゃないモノね。
「さて、話すことは大体話したかしら・・・あぁ、そう言えばまだ月に出来ている異常について話してなかったわね」
「あまりに話が飛びすぎて忘れていたな、それで、今映っているこの黒い奴は何だ?」
「「あぁ、こいつは―――」」
私とキャロルは同時に言の葉を紡ぎ、そうしてその危険性について、そして何故沢山の聖遺物を求めたのかの答えを紡いだ、だって、あれはもう・・・
「「ネフィリムだ」」
そうとしか見えない、現に過去ネフィリムのDNAを鑑定して月に廃棄躯体のオートスコアラーに調査させた結果、同種の物と判断され、それが錬金術師各位に通達され、それも私が一番に聞き届け、そして・・・
「間近にいたネフィリムの分体を撃破して調べた結果、今から約一年ほど前にネフィリムが月についていた、と言う事らしいわ」
「そんな、事が・・・」
「だがこれが事実だ、それにその近くのニュースでは無人探査機を月に向かって撃ち出したニュースが公にされて居るのを聞いている。
さ、これで全部、か、セレナ、後話す事はあるか?」
そこで一旦の沈黙が訪れる、それもそうよね、今日だけでも色々な情報が錯綜してるもの。
因みにラルムはフィーネの近くに居る、アイツの動悸が落ち着いているのを感じるし、今は放っておきましょう。
・・・? 弦十郎、こっちを見て何かしら?
「君たちの為してきたことについては粗方分かった・・・
だが次に、君達を、いや、セレナ君たちを陰で支援している者は一体・・・」
あぁ、彼の事を聞きに来たか・・・流石に分かるわよね、まぁ、隠しておくことも無いし、会うのももう少し先の予定だったけれど、もう会ってもらいましょうか?
いい、クリス?
「良いと思いますよ、それに彼なら今よりもっといい環境にしてくれると思います、それに奏さんに対しても良い事があると思いますよ」
「? あたし?」
「はい、連絡入れて・・・置きました。
直ぐ近くに来られるそうです」
そうして私達は少しの間待つことにした、とはいえ、彼もそれ程遠くには行ってないでしょうし、そこまでは待たないんじゃないかしら?
・・・簡易端末に連絡が来たわね、学院前に着いたらしいわね、緒川に迎えに行ってもらって、後は―
「来るまで少し時間が掛かるな・・・どうする?」
「少し話疲れたし、少し休憩してていいかしら?」
あぁ、と返事を聞いてクリスに寄り添い少し目を閉じる
ふぅ、どれぐらい話してたんだろ・・・まだ何も解決には至っていないけれど、でも光明は、みつかる、かな?
その間、風鳴側と錬金術師側で色々情報の話し合いをしていた、静かにだけど、私の今後をどうのとか言っていたけど、正直言えば、しばらくはここに滞在する感じね。
まぁ、それは後で伝えればいいとして・・・そろそろ着くかな?
「皆様、お待たせしました、セレナさんからの紹介の方を連れてきました」
目を開けてその姿を見る、やっぱり変わらないわね、この人は・・・
そこに居たのは全身を白に統一したような研究服の男、白の短髪のサラサラヘアーが妙にアレだけど、眼鏡できっちり決めた感じは相変わらず、でも、彼が居たから色々と知る事もやる事も出来たから、あれこれ関係なくとも、やっぱりここに連れてくる事になるのよね・・・
さて、じゃあ紹介しておきましょうか・・・ねぇ
「えぇ、紹介に預かります、私の名はジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス。
まぁしがない生化学者ですよ、以後よろしく、ですかね」
「一月ぶり、かしら、ウェル、近況はどうかしら?」
「えぇ、えぇ、お久しぶりですセレナさん、その態度、お変わりないようで非常に嬉しい限りです、っと、失礼、私は元気ですよ、えぇ」
「・・・お菓子ばかり食べて無いですか? ウェルさん」
「だ、大丈夫ですよ、ちゃんと栄養を考えて摂取してますから、ね、クリスさん
だ、だからそんな目で見ないで下さい!」
「・・・えっと彼が何だって・・・?」
「そいつは・・・確か元F.I.S.の研究者では無かったのか?
ならお前が相対するべき相手でもある筈だが?」
そう、フィーネの言う通り、Dr.ウェル・・・私はウェルって呼んでるけど、彼は元々F.I.S.の出であるのは私も知っている、だけど彼は・・・
「私達を第一に心配してくれた彼を裏切る真似はしたくない、第一、ネフィリム起動時には別の研究機関に行っていて彼は居なかった、だから、別に彼を攻撃する理由は無い、それに裏も取れてるから、彼は白よ」
「はい、少なくともアダムなんかよりは信頼できるので・・・それに、リンカーはこの人が作ってくれてるんです。 反動も少ないので勝手が良いはずですよ?」
その言葉に対してアダムが「酷いじゃないか、その呼び方、これだけ支援してあげてるのに」とか言っていたけど、サンジェルマンが「それは私達が支援しているだけで局長は何もしてないですよね」ときっかり切ってくれたので、気にしないで良いと思う、うん。
それに、Drを信じられる理由は・・・
「私達がF.I.S.に入ってきた時から優しく接してくれていたのはウェルとマムぐらいなものだったから・・・後は・・・」
「それに博士はちょっと頭悪い感じがしますから」
「それは傷付きますね・・・これでも貴方達を支援しているんですから少しは見返りがあっても・・・いえ、無くても全力で支援しますよ、あれは、僕も無関係ではありませんからね」
「それはそうと、あたしのギア適性を引き上げてくれるって事なのか? そのリンカーっての」
「少なくとも、前セレナさんがこちらに渡して来たリンカーの検体を見せてもらいましたが、あれは体に毒しかもたらさない害悪でしか無いですよ・・・ですので、後でこちらのLiNKERを扱ってみてください。 きっと気に入ると思いますよ?」
言うが早いか、緑色の液体の入った注射器をいくつか奏に渡して、説明書まで同封していた物をケースごと置いていた・・・
いったいどれだけのLiNKERを作ってたのやら・・・
「F.I.S.が解体してしまいましたし、適合者を探すにも聖遺物もギアの機体もありませんからね・・・LiNKERが余ってしまうんですよ・・・それで、【これ】を栄養剤とかに出来ないかな、と考えて―」
「結局食事放棄してるじゃないですか! 良いからマトモなモノ食べて下さい! 今すぐに!」
そんな事でも咎められてクリスに無理やり食事させられているウェルを見て、何か哀れに思いつつ・・・まぁ、彼は相変わらずで・・・
「アイツ、あんなのだったか・・・私が会った時はもっとマッドな研究者だったはず・・・」
「人と思えないような研究を擬似的にしてたのは上の人を納得させるための口実だったみたい、その実、チルドレンたちには不自由をさせたくない、っていう面が強かったらしいわ・・・おかげで色々助かったけれど・・・
彼がネフィリムの被害に遭っていなくて、良かったとは思っている」
「ははっ、まぁこんな僕程度、生きていたってどうしようも・・・」
「そんな事―」
「ま、まぁまぁ、落ち着いてくれ、今は互いにせめあっているときでは無いだろう?
・・・それにしても、了子君が君の事を相当優しい人だと言っていたが・・・それは一体・・・」
「・・・そう、ね・・・話すと言った以上、話さないと、かしら・・・
まぁ、ウェルも話してくれるなら、話しておくわ」
いい? と一度ウェルに問うと、問題無いです、と返って来た。
ふぅ、覚悟を決めるか・・・多分だけど、ウェルはF.I.S.の記録を撮った映像をいくつか持っているみたいだし・・・
「それじゃあ、話しましょうか、私が如何にクリスと出会い、どうしてここまで荒れてしまったのか、その顛末を―――――――――」
ただ事では済まない、でも、知っている人が多い方が良いかも知れない。
これは私が受けて来た、人の残虐と、残酷、そうして得た絶望の世界・・・
フィーネの作り上げた、悪意の世界を・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現状いまの文字数で良い? (七千~一万程
-
そのままのペースで?
-
もう少し減らして
-
読み足りない?