・・・後それとは別であざみねさんの例の字出せなくなってたから簡単な方に変えていきます・・・気がついたらあの人が一番面倒になっている、いや実際面倒なんだけどさ。
というわけで(?)ライブ、始まります(まだだけど)
前回から間が空きすぎてだいぶヤバイ・・・次の投稿今月内にしたいけど・・・出来るだろうか・・・?
・・・ごめん、では
第二十五話
そうして、それから数ヶ月の時が流れた―
現在、セレナによる被害者は減少し、此処数ヶ月での被害者は先の倉庫での被害者を除けば0に近い数値を叩き出していた(出た被害は殆どがノイズによるものだった為、お咎めはなかった)
そうして、来る時・・・そう、本日は晴天、忌み嫌われた日でもあるとされる、件のライブが開かれる祭天の日である・・・あるには、あるが・・・
「ねぇ、翔希くん、準備って出来てるの?」
そんなときでも気怠げに伸びて猫たちをその視線で追いながら厨房で洗い物をしている当人に話しかける、なお現在の時間はお昼が終わった時間帯・・・とはいえ、新年明けでもあるせいか、客のラッシュは半端ではなかったが、お猫様のおかげか、その時間を乗り切っていた。
「そっちに抜かりは無いよ、それにセレナさん達にも連絡は飛ばしたし、来てくれるよ、きっと」
「ふぅ~ん・・・ってか来るのかね、ノイズ」
「ははっ、来ないだろうね、ノイズは」
元来世界、つまり、こちらに来た響の世界の歴史を正史と捉え、今の時代で何が起きるかを考えた場合、櫻井了子、もといフィーネの反乱が起きる、わけだが・・・
「あんたらに監視されてちゃできるものも出来ないし、やるつもりもないわよ。
それに、ソロモンの杖は厳重管理のもと、だぁ~れも近付けないんだから」
「櫻井さん、こんな所に居て良いんですか?」
「あたしがよんだぁ~ あの鎧の起動に成功できたらどうすんのかなぁ~っておもってさぁ~」
「それより、あんたらはどうすんの?
私はこの後すぐに現地に行かないといけないのだけれど?」
「今日は臨時休業にして僕たちも現地ライブの警備に当たるように言われてるし、それに、セレナさん達からもメールで警備に入ってくれるように言ってくれたから」
「だから~今はアンタの最終確認ってだぁけ~
あっちの【立花 響】の存在の影響で、正史は無かったものになっているこの世界を繋げる方法は・・・まぁ、そこを考えるのはライブが無事に終わってからってことで~」
「はぁ、ホンットあんたらと関わらされて碌な事無いわね・・・
ま、二課の皆はあんたらの事を歓迎しているみたいだけど、とはいえ、今回は本当に無事【ネフシュタンの鎧】の起動がうまく行けば、今後の医療にも役立てるかも知れないってことぐらい・・・かしらね?」
「ふ~ん、そっか~・・・なら良いか。
翔希くん、ホルン持っていって良いんだよね?」
「うん、持ってかないと立花さんが帰れないからね」
「お前たち、話し聞いてたのか?」
「まぁ、現状最悪は起こり得ない、というのが分かっただけ重畳かな。
それさえわかれば、今回のライブも無事に済むはずだしね」
と、そうこうしているうちに入口側に二人ほどの影が見える・・・来たか
「翔希さん、準備はよろしいですか?」
「翔季、そろそろ行かないと時間に遅れるんだけど?」
「二人共、丁度いいときに来たね、準備は出来てるよ」
そう言っては先程入ってきた二人の【少女】にバッグを渡す。
片方は黄緑色のショルダーバッグ、もう片方は赤色の背負いバッグ、それと―
「リューシェも、コレ持っていってよ」
「うぁ~い、分かってる~」
「やる気出しなさいよリューシェ」
「それと、本日はお願いしますね、櫻井 了子主任」
「あ、え、えぇ よろしくね・・・えっと」
「あ、自己紹介が必要でしたか、失礼しました。
まずは私、龍旋(りんせん) ミル と申します、そしてこちらが」
「この子達のリーダーを務めている、別称【ギルドマスター】アイリス・ブラックシェイプよ。
こちらの科学力は知っている、一応貴女の技術力には感謝しておくわ フィーネ」
先に名乗った方は身長は170ほどの長身に腰には日本刀を携えて、朱色の着物姿、赤の滲んだ色が陽に当たってより赤く見えるほどの黒い髪が背中を超えた辺りまで伸ばされていて、スタイルのいい胸が着物を着ているにも関わらず表立って見えるほどにまで主張している・・・これでも大分押し込んでいるとかなんとか・・・
もう片方、僕たちのギルドリーダーは、紫の髪を上の方で一つにまとめたポニーテールが腰辺りまで届いてるほどの長髪で、衣服的にはSFを彷彿とさせるようなラインの発光が走っているジャケット、及びミドルスカート、色彩はねずみ色といえば良いのか、明らかに場とミスマッチ感がある衣装ではあるが、この格好はわざとらしい・・・相変わらず冗句所が分からないリーダーだ。
「・・・リーダー、と言ったか?」
「えぇ、格好が気に食わないかしら?」
「大分、特徴的な集団なのだな、お前たちは・・・」
「ま、こっちよりは大分進んでいるもの、私達の技術・・・ま、それはともかくとっとと向かいましょ?」
「・・・・・・こんな中、男はお前一人なのか?」
「いや・・・男性比率は割と多いと思うんだけど・・・主戦力となると女性比率は多いよ、僕たちのギルドは・・・」
まぁ、この世界じゃ今もって関係ないから言わないし、彼女たちが来るとは思わなかったから何も言わないけど・・・あぁ、彼女たちは僕の妻じゃないから気にしなくていいよ。
「誰に向かって話してるの? 翔希くん」
「なんでも無い、じゃあ行こうか」
「・・・猫はどうするんだ?」
「ん? 連れてくよ? 警備隊だしね?」
「? 猫が・・・警備? 何を言って・・・」
「あ、あぁ、そういえば僕たちしかこの子達の声がわからないんだった、はい了子さん」
「耳栓・・・通話デバイスか?」
「そんな感じ、とりあえず付けてみて、音量は小さめにしてあるから」
どういう事? と疑問に感じながら受け取ったソレを耳に近づけてみると―
『ナーナー (聞こえる? 薬臭い人~)』『にゃ~(いやもうこの人に言うのはちょっと・・・)』『に~(いや、近づかないほうが良い、こちらの信用できるのはてんちょとにゃ~様だけにゃ)』
「翔季く~ん? な~んか失礼な声しか聞こえないんだけど~」
「猫は人より正直ですから、お猫様の言う通りにしか成りません!」
「私が失礼な人みたいな言わないで!」
「えっ? しつれいにゃひとじゃなかったの~?」
「リューシェさん、思っても言っちゃダメだよ?」
「ふふ、相変わらずね、あなた達は」
「そう思っているならこっちの支援として来てほしかったな、ミルさん」
「今回は臨時戦力として来ているだけ、主だった部分はあなた達に任せるって言ってあるでしょ?」
「にゃ~ 分かってるけどさ~」
「・・・それよりリューシェ、私があげたイモータルギアはどうしたの?」
「うにゃ? いもーたる? もってたギアならセレナちゃんにあげたけど?」
そう、彼女のもっていたギアは本来的に彼女たち、セレナさんかクリスさんのどちらかに補助ギアとして扱わせるために今回のライブ用として渡す約束をしていた・・・はずなのだけど・・・
「あの三叉槍はどうでもいいの、それのバックアップデータとして渡しておいた奴はどうしたの?」
「・・・あ~、アプデして渡したんだったかな~ まいいや、はやくいこ~」
・・・あれをアップデートしたのは僕だけど・・・あれ、タイミング間違えたやつかなコレ・・・
「リーダーアイリス・・・あの状態で渡して大丈夫だった・・・?」
「はぁ、ま、なるようにしかならないでしょ。 やってしまった以上はこちらに責がある。ま、後は時間次第じゃないかしら、彼女があの力を飲み込むにしろ、外れるにしろ、どちらでも彼女の力になるはずよ。
そういう風に作ってあるから気にしてても仕方ない。 それじゃ、とっとと行きましょ」
そうして外に出るなり外にある車に乗り込む、操縦は勿論僕だが、ほぼオートなため、中で諸々の準備もしていくことになる、ま、櫻井さんの護送も担っているから見た目装甲車も格やというような形だけど、一般車に見えるように加工して、あるらしいのだけど、アイリスリーダー・・・相変わらず何処にそんな技術力が・・・
「錬金と魔術を合わせればできないことは無いんじゃない? ま、不老不死は楽にしろ巨万の富だとか夢物語だとか気にしなくても良いし、と、翔季、一応コレ持っときなさい、臨時ノイズ用兵器簡易アーマー、効果時間は―」
「平均五分、もって十分ぐらいでしょ、分かってる、ま、今回の相手はノイズに限らないと思うし、ネフシュタンの起動次第じゃアレを弦十郎さんに纏ってもらったほうが一番とも言える状況になるかも知れないから・・・っと、とりあえずセレナさんたちも拾っていくからそっちに向かっていいよね」
「何処に居るか分かってるの?」
「とりあえずネフィリムの話を餌に自宅待機してもらってるから、多分家にいるよ」
「来るの? あの化物、もう想定外の成長を遂げてるから私達でも対処しようがないのだけど?」
「だからセレナさんに任せる、できなければ弦さんに任せる、かな。
まぁ、打倒はできなくても退けるぐらいはしないと、ね?」
「まるでなにか来ることは確定的な言い方だな・・・私は何もできないんだぞ? ソレ以上の被害は無いんじゃないのか?」
「そう、だね、でも警戒しておくに越したことは無いと思う・・・っと、着いた。
もしもし、セレナさん、クリスさん、迎えに来たよ~っと、うん、フィーネも一緒で悪いけど、大丈夫?
・・・うん、準備は、出来てる? じゃ、待ってるから」
家の前で駐車して少し待つ、中に入って迎えに行っても良かったけど、大体は服着ていない時が多いしでリューシェさんか他の女性の人が迎えに行ってくれないと非常に困る、というのが大体なんだけど・・・
あ、来たかな?
「車の上使わせてもらうけど、いい?」
「ん? セレナさん、何か乗せるものがある?」
「えぇ、一応、ね、私も扱えるものだけど、留めるの手伝ってもらっていいかしら?」
「OK 分かった、少し待ってて」
えっと・・・サーフボード並みの大きさの・・・明らかに未来的な重火器が入ったようなバッグなんだけど・・・これクリスさん用の道具・・・? そういえば、彼女たちって基本的にシンフォギア武器より現世にある現存武器をメインに扱うことが多いって、あれ、これある意味核兵器の武器じゃ・・・
「何か気にしているようだけど、詳しいことはそこにいる紫に聞いて、私は知らない」
「・・・アイリスリーダーの道具でしたか・・・まぁ、了解しました」
気にしたら負けなようだ、普通に戦車につけるタイプの
「言ったでしょ、魔術と錬金の術を扱えば何でも出来る、と それは貴方がよく知ってるじゃない翔季」
ですね・・・まぁ、無茶苦茶は今に始まったことでもないから気にしなくていいか。
さて、皆揃ったことだし、向かうとしますか・・・
「あの、どれくらいかかります?」
「ん~一時間、ちょっとぐらいじゃない? あの通り混むのは確実だしね~」
「・・・あんまり車に揺られるのは・・・」
「それじゃバイク使えば良いんじゃない? 別にいいよね~翔希くん」
「なんで皆して僕に意見してくるかな・・・まぁ、別にいいと思うけど」
実際、ここ数ヶ月でセレナさんもバイク免許(詳しいところは見えないけど)を持っているみたいだし、二人乗りは余裕って聞いたし・・・ただあのバイク・・・
「(対戦場用な上、アガートラーム、及びイチイバルに適正を持たせた戦術用兵器、ってどういう意図で作ったんだろ・・・考えたら負けか・・・)」
もはや気にすることでもないと考えをやめ、二人の先を先導するように車を動かしていく。
なお翼のバイクは相変わらず乗り捨てられ壊れていくが彼女たちのバイクは乗り捨てられても殲滅兵器として自立駆動する不可思議な道具になるからしっかり調整すればそう壊れることは無いらしい。
・・・それを考えると、翼のはバイク自体も変化はするが耐久度が上がっている訳ではない上、消耗品としては高すぎる・・・だからこそ―
「(翼さんには悪いけど、バイクの不法投棄はやめるように固く言ってあるんだけど・・・下手するとチャリ(自転車)でもやりそうだしなぁ・・・はぁ、緒川さんの心労が・・・それは僕もか・・・)」
もはやそんな考えなど知りもしない当人たちは最終確認を得て準備を進めていた、なお聖遺物の元にはウェル博士を含む何人かの研究員が配備されており、アイリスもこちら側に来る予定となっていた。
「翔季く~ん、そろそろ大幅カットして当該エリアに入ったほうが良くない?
もうお昼かなり過ぎてるし、開演17時からだよね?」
「たしかそのはず・・・今の時間は・・・14時ぐらいか・・・それじゃ、直接駐車場に突っ込もうか」
「は? 何を言って・・・」
「じゃ、飛ばしますよ、シートベルトしっかり付けておいてください」
ちなみにこっからは完全にオートパイロットなんで、僕はスイッチを適当に押すだけ、あいも変わらず適当で済むのはさすがといえば良いのか・・・
ま、こんな事は今はどうでもいいか、さて、そんじゃー
「私達は私達の出来ることを、ね?」
「・・・あ~、所であの、立花 響ちゃんは?」
「一応特別待機室で控えているかと、ま、何も起きなければライブを見て帰ってもらうってことになる、かな?
と、そろそろ着きますよ」
現地到着、とはいえ、こちらも関係者用の駐車場に入る形になるけれど、ま、一応関係者だし良いか。
それじゃ、リューシェさん後の方は―
「ん! こっちは張っておくから気にしないで~ なんとか【外部から】の敵は対応しておく~、ま、来るか分からないけど~」
返事と同時に駆け出して外壁を駆け上がっていく、が途中で止まって―
「そーいや認識阻害の術式ってどうすんの?」
「こっちで張るから気にしなくていいわ、貴女は上部からの外敵を警戒してて」
りょうか~い、と元気な声と駆け出した足音が響き渡った後、また静かな駐車場に変わって・・・あっと。
「了子さんはそっちに任せておいて、と・・・セレナさんたちは―」
「通常通り正門から来場すれば良いのでしょ? 流石にそこは普通に・・・何かしら、あなた達は」
「ごめんだけど、護送という形で送らせてもらう様になってるから・・・あぁ、席にはちゃんと時間に着けるようにエスコートしてもらってね、それじゃ、僕は例の二人と接触してくるからまた後でね」
ま、本当は僕たち(翔季)が彼女たちをエスコート出来ればよかったんだけど・・・今回に関しては予想以上の何かが起きそうな気がして気が気じゃない。
恐らくだが・・・敵はノイズばかりではない・・・勿論、錬金術師の反逆者達が来る可能性も視野には入れている、だからか、実験エリアにはキャロルさんも先んじて入っている。
まぁ、そういうわけで・・・そろそろ僕の出番はここまでだね、さて、了子女史はネフシュタン起動に尽力するそうだし、僕は僕で緒川さんと一緒に警備がんばりますか~
「翔季、何も起きない、なんて考えないようにね」
「・・・はぁ、だからこういうのは・・・いや、今回の敵はやっぱり、ネフィリム、ですか?」
「それは大元の話、問題はそれを利用している奴らがいる、というところかしらね」
「そろそろ行っていいですか・・・?」
「えぇ、イヤマイクを付け忘れないようにね」
それを合図に僕たちはそれぞれの持場に着いた、まぁ、僕は他スタッフに紛れて現地警備作業に移るんですが・・・お猫ちゃん達、誘導お願いしますよ?
・・・愛らしい返答ありがと、それじゃ、行きますか―――
―――――――――――――――――
―現地、正面ホール入口―
黒服二人に連れられ一般入場口と書かれた入り口、を通り抜けた特別入場口の方に通された。
確か特別口は観客たちの居る所とは別口の場所での鑑賞だったはず・・・? でも私達の案内される場所の話では、ツヴァイウィングがよく見えるエリアだと聞かされていた。
第一、万が一に何かが起きた場合対応できるように動きやすい場所確保がなされていると聞いていたが。
「なるほど、そういう意味での【特別席】ね・・・」
特別、とは言い得て妙だが、主賓席とでも言えるような特殊なエリアが区分されており、ここには演者をサポートしている団体の主賓が集って見に来るエリア、一般人立入禁止の場所で・・・まぁ、確かに主要人員の守護にはもってこいの場所でもある。 それに一応ではあるがライブは見やすいエリアではある。
そんなだけど、開演までまだ時間がある為、ライブに必要な物の買い足し(クリスが物珍しそうに見てたから一応の購入) とかお手洗い諸々済ませて一旦外に出て一息・・・飲み物はスタッフの物を貰ってる・・・本当に貰ってよかったのかしらね、コレ・・・ま、気にするだけ野暮・・・?
あれ、あの子・・・
「お姉様・・・あの子って・・・」
「立花 響・・・? でも少し幼げが見えるわね・・・」
けどあの子は確かネフシュタンの近くで待機、一応ライブの見えるエリアに居るはず、それはあの男、翔希が行っていたから間違いではないはず・・・なら、彼女は・・・
「この世界の、立花さん・・・かな・・・」
「でしょうね、誰かを待っているみたいね・・・?」
目の前の少女が何処かに電話している、その少し距離の離れている所に少女を見ている何人かが、チラチラと怪しげに映った・・・何なのかしらね・・・全く
ただ、少女はそれに全く気がつく気配はなく、電話を切って少し不満げに辺りを見渡し、中にはいるでもなくベンチに腰を掛ける。
そんな少女を見ていて気が付かなかったが、今回のライブに以前会った喫茶店の少女、柴羽月 楓子とその家族が来ている事は知ることは無かった(ただ彼女はセレナがこちらに来ていることは一応知っていた)
少女から視線をそらし、辺りを見回し、何も危険はないか再度確認、一応近くに黒服は居るが過度なことをしなければ問題は無いだろう、と判断している、買ったばかりのサイリウムをナイフのようにくるくる回したり、上に投げてバトンループさせたりして遊び始めた辺りで事態が動いた・・・とはいえ、私達からしたら大したことはないのだけど・・・
先程少女を見ていたハデな染毛をしたアロハシャツな男性が後ろに厳つい、というよりもはや時代錯誤もいいところなヤツが数人、たった一人で来たであろう少女に群がっていた・・・はぁ、話を聞く気もないし、どうしなくてもなるようにするしか無いか、そもそも、私が嫌いなのは―
「なぁ嬢ちゃん、一人で見るのは寂しそうだしー俺達と―」 「やり取りが古い上に胡散臭さぐらい消してきなさいよ」 「っ? なんだあんた・・・って極上なおじょうさ―っぶっ!?」
「ふぇ!? なになに!?」 「貴女はこっちに」 「えっ!? は、はい!」
アイテムボックス(マフラー)から適度なバッグをクリスから投げ出され、先頭に居たチャラ男の顔面に命中、それも丁度バッグの真ん中、一寸のズレもなく当たった、ちなみに中身は錬金術で扱うための水が入ったボトル二リットル×4本ぶんである
錬金術で、とは言ったが、ただの水操作で扱うだけなので酸とか入ってたりはしない、ただの水だ、とはいえ四本も入っていればそれなりの重症にもなる。
・・・さて
「他の奴らはどうする? せっかくのライブという大舞台を汚したいなら掛かってどうぞ?
そうでないなら回れ右して帰ってくれる?」
コレは忠告、まぁ、私もせっかくのこの場所を血で染めたいとは思っては居ない、第一、相手はなんの力も持たない人間、緒川や弦十郎とは違う、普通の、無辜の民だ。
ま、だからといってただで逃してあげる通りも何もないのだけど?
「あんまり、甘く見るなよ―ってお前らはなんだ―!」
「セレナお嬢様、そろそろ時間も間近なのでツヴァイウィングのお二人と合っていただけますか?
こちらの処理は私達がいたしますので」
せっかくの戦う準備が無駄になってしまったが、まぁ、彼女たちが私達を呼んで居るのなら仕方ない
「おい、まだ話は―」 「ツヴァイウィングのライブに不用品は要りません、ご退場いただきます」
まだ来場すらしてないうちに彼らは退場させられていった、ま、私が相手していたら骨折だけじゃ済まなかったでしょうし、彼らに任せてよかったかも知れないわね・・・と、クリス~
「こちらですお姉様、大丈夫でしたか? えっと」
「あ、は、はい! 私は大丈夫です! 助けてもらってありがとうございます!」
「いえ、警戒していて最善に尽くせなかった私達の落ち度よ、ごめんなさい」
「えっと、お姉さん達は・・・?」
「私はセレナ、そして」 「妹のクリスです」
「あ、私は立花 響って言います! 実は今回のライブが初めてで・・・友達と一緒に来たかったんですが・・・あれ、未来から電話・・・?」
すいませんと一言謝ってから電話に出る・・・と、彼女が驚いたように嬉しそうに話し合ってるのが聞こえる、どうやら何か有ったようね・・・
ライブまで二時間ちょっと・・・もう少し時間を潰していましょうか。
電話を終えた響がこちらに向かって手を振っている、どうやらあちらは何とかなりそうな感じかしら?
どうやら大した事ではなかったようで、彼女の親友の両親も向かうことを許可してくれたらしい・・・にしては開始まで残り時間がなさそうだけど大丈夫なのかしら?
・・・どうやら大丈夫らしい、彼女もこちらに笑顔で手を振って迎えに行ってくると走り去っていった。
「嵐のような人ですね・・・こちらに来た立花さんもそうでしたけど」
「そうね、あぁいう人が、一番救われてないといけないのかも知れないわね・・・」
そう、私なんかより・・・・・・
――――――――――――――――
「はい、こちらの準備は完了してます、音響調整! テスOKですか!?」
会場裏側では現在最終チェックが行われている、場所も広い影響もあってかかなりの人数が入り乱れあっちへこっちへと作業が取り行われていて、移動にも難が見えることもありそうなほどである。
そんな中でも隙間を容易く通ってツヴァイウィングのもとに颯爽と歩いていく影・・・
「ツヴァイウィング、準備は大丈夫ですか?」
「っと、なんだ、翔季のアニキか、あぁ、アタシは大丈夫、けど翼がなぁ・・・」
「わ、私も大丈夫だから! そんな不安がらなくてもっ」
「大丈夫だよ、二人共 今回も今回で満員御礼だしね。
練習はちゃんと出来てるんだ、だから全力で楽しんでくればいいよ」
「そう、だよね。 うん・・・よし!」
「お、翼、やる気十分ってか? さっすがアニキ、アタシ達の状態管理もバッチシだな」
・・・それどういうことだろう、確かに緒川さんや弦さんにも二人の体調には気をつけておいてくれとよく言われたけど、僕が出来るのは食事による体調管理ぐらいのもの、それ以外の管理は緒川さんに一任しているし・・・それを考えると、セレナさん達の体調管理も僕がやっている訳か・・・はぁ、ま、好きでやってるから良いか、それはそれで、世界を跨いでもやっていることが変わらないのはどうなのだろうか・・・
っと、考えている場合じゃないや。
「今回はそんなに話せないからとりあえず、お土産品だけ置いておくよ、好きなときに食べておいて」
「おっ? 今日はなんだ?」
「開けてからのお楽しみってことで、それじゃ僕は了子さんの所に寄ってから警備隊に混ざるから、ライブ、頑張ってきてね」
おう、はい、と元気の良い返事を聞いて楽屋を後にして、そこより下にある研究施設に向かう、早く、猫たちも待たせてるから出来れば早めが一番だけど・・・お?
「もしもし、セレナさん? 何か?」
『こっちで立花 響と名乗る少女を確認したんだけど、要保護が必要かしら?』
「あ・・・いや、其処まですると怪しまれるし、軽い監視程度で良いと思うよ、一人できてるんだよね?」
『いえ、小日向という友人が近くに来たから一緒に入場したのを確認したのだけど?』
「マジですか?」
『本当よ? というより、マジなんて言葉使うのね・・・』
計画外・・・いやむしろこちらのほうが普通であるのか・・・
とりあえずこちらの響さんには何も言わないほうが、いや言っても仕方のないことか、それに今回戦場になってしまったとしても、彼女が帰ってからになるだろうし、第一―
「セレナさん達は言われた通りの対応準備でお願いします、開場時間は―」
『分かってる、後一時間もすれば入場するわ・・・それより、あの白猫は何処に言ったの?』
「会場のセンター屋上、吹き抜けになってるところを薄氷でバリアコーティングしてると思うから、アイリスリーダーはその補助も遠隔で担ってる。
僕は魔術とかろくに使えないから警備に交じるだけ・・・とはいえ、来る相手がネフィリムだったりするのなら―」
『だとしたら、奴らの狙いはソロモンの杖と、ネフシュタンということになる。
それがどういう事がわかってる?』
「ネフシュタンを食われた時点で僕たちの負けになる。 それ自体は分かってる、もし起動が成功し次第安全に保管し、日本国の兵器として流用されるはず・・・詳しいことは知らないけど多分・・・」
『・・・はぁ、どいつもこいつも・・・私も同じか・・・』
「セレナさんは違う! 少なくとも、あれらを兵器としか見ない人たちとは、違う・・・」
思わず大声で彼女の言ったことを否定する、だって、彼らと彼女では、扱う立場が違う・・・彼らは政略として、だけど、彼女たちが扱ってくれるなら、扱い終われば、もう兵器として効果を無くすはずだから・・・それに・・・
『はぁ、ま、ありがとうと言っておくわ、でも、その優しさは―』
「毒になる、それは僕が一番知ってるよ。 だから、ううん、だから皆に優しく、甘いんだろうね、僕は」
『・・・だから嫌になる、アンタの相手は・・・』
「多分、二課の皆君に優しいから居たくないんじゃないかな?」
『・・・・・・だから・・・? それが分かったところで―』
「うん、何にもならない、だから僕はセレナさん達の援護をするだけ、僕が出来るのは精々露払いぐらいのものだからね・・・っと、だいぶ話し込んじゃったね、それじゃあとで」
『ええ、あったら、戦場でね』
そこまで言い残してセレナさん側から切られ、僕は歩きながらこの後のことを考える。
今回のライブには万を超える人数が一同に介し、皆の心を一つに【音】として【楽しむ】ための新年早々の記念ライブ、ツヴァイウィングとしても今年を善きものとするためのライブでもある、かな。
観客動員数も然ることながら、その警備体制はかなり厳重なもの、というのも野外ライブ同然な吹き抜けの天井、そして一躍有名となった歌姫たちの警護にも力が入るというもの。
だが、警備が有ったにしてもこちらに来た立花 響さんの言では、死亡者数は1万を超えたほどの大災害だったらしく、それでも彼女自身は翼たちに感謝していたらしい。
だけどこちらは彼女の居た世界の過去ではない、それと同じようなことが起こりうる可能性はほぼほぼないと言っても過言ではない、その証、証明がセレナさんであり、錬金術師の方々でもある。
今現在、パヴァリアのメンバーと国防の警護隊、そして装者・・・それと保険のような僕たちの存在、一応【悝嶺】さんには連絡をとってこちらにも来ていると報告も有ったけど、人数が人数なため救護部隊も外に待機してはいる。
とは言ったものの、それでも不思議と不安は拭えない、現状で言えばほぼ最高戦力とも言えるこの状況において、何を不安がれば、とも思うだろうが、一番の埒外存在、ネフィリムの問題だ。
一応ではあるが、あれは軽度の存在であれば僕でも、いや弦さんでも簡単に屠れはする、星遺物であってノイズではないから、といえばそのとおりである訳だが・・・相手は増殖しているのを前日に確認している以上、楽に考えてはならないだろう、場合によっては今回の歌により発生するフォニックゲインに釣られて現れる可能性が一番にでかいのは確かだから・・・
だけど・・・真っ当な装者であるはずの翼さんよりセレナさんのほうが適正が高いってどういう事なんだろう・・・
ウェル博士曰く、愛によって物事は起きるのだとか・・・つまるところギアの適正には深い愛情のような何かが・・・あぁ、だからリューシェさんが纏う時あんなに出力が低いわけか、だとすると一番愛の深いクリスさんが出力を一番出せる、のかな・・・
一応ウェル博士の作り出した高性能なLinkerは奏さんに常備させているみたい、衣装を着ていても見えずに気にならないほどの大きさらしく、一回の使用で一時間は応用できる、らしい、この辺は流石と言える。
・・・さて、ここまで考えて対策のしすぎ、と言えるかも知れない、だけどこちらに来た立花さんの影響でそのなにかが、確信的に起き得るのが確かだと、そう思えるからこそ僕たちもこうやって警備に付くわけなのだけど。
「その辺どうなんですか、櫻井・フィーネ・了子女史」
「変に名前を長くしないでよぉ~ 今はただの櫻井了子よ 今回の実験で私は何もするつもりはないし、何も出来ないって話したばっかりじゃない。
ただ起動がうまく出来ればいいって話だったでしょ? そっちの研究者っていうの? あなた達のリーダーは頻りに装置やデータを見回って怪しんでるのだけど・・・」
「それは貴方の前科があるからでしょう、諦めてください」
これ、よければ食べてください、と袋詰めのお菓子を備え付けのテーブルにおいて、人数分の飲み物(ボトル)を適当に立てて置いていく、すまないな と弦さんが一言かけてくれるけど、僕にはコレぐらいしか出来ないから、いや、厳密に言えばまだ出来ることはあるけれど、それはこの世界において必要な力ではないといった方が正しい、現に弦さんもノイズ相手には手すら出せないから・・・つまるところ、いくら強くてかっこよくても、肝心の力が通らなければ意味がない・・・と、そろそろ―
「客席回ってきます、その後猫さん達の配備しておきますので一応アナウンスの方に連絡お願いできますか? 緒川さん」
「あ、了解です 一応此方でも警戒しておきますので後で合流しましょう」
さて、開演までの時間、こっからが僕たちの仕事時間だ・・・そういえば、リューシェさん、暇してないよね・・・?
「少し不安だ・・・」
「リューシェならこっちで遊ぶもの提供してあげたから問題ないわよ。 それにこっちも開演まで暇そうだから・・・そうだ、コレを貴方に渡しておく、緒川と弦十郎にも、ね」
言うが早いかとそのまま投げ渡されたのは宝石が嵌め込まれた銀色の腕輪・・・この色、たしか覚えがあるような、アメジストカラーの宝石は装着したときにキラリと輝き何かを答えようとしているかのように鳴動した、なお、他二人のも輝いて見えたがどうやら見えているのは僕とアイリスリーダーだけみたいだ。
「アイリスさん、これは?」
「ま、危険に感じたのなら弾くなり呼びかけるなりしてみて、【それ】は答えてくれるだろうから
さ、開演までもう時間も無くなってきたからとっとと行った行った」
「リーダー、最悪は無いと考えて良いのかな?」
「その油断はしないほうが最善になると思うわ。 警戒は厳にお願い」
了解、の返事と同時に緒川さんと一緒に部屋を抜け出し、所定の行動を開始。
緒川さんはアナウンスの方に警告を、僕は僕で猫さんたちとリューシェ、及びセレナさん達に警告諸々、まぁ、やることがあるのならば、僕は全力で成すだけだ。
「・・・後三十分・・・この時間が一番緊張するね。
もしもし、リューシェさん、セレナさん、クリスさん、場所についてますか?」
『もう着いてるわ、クリスも一緒よ』 『こっちはばっちこーい! な~んも問題ないよ、現在は敵勢な~し もうちょい遊んで警戒しておくね~』
「そっか、じゃあこっちも―」 『あ、そだ翔希くん』 「?」
『ミル姉さんは何処に?』
「あ・・・彼女は、外部に居るよ、ここは海に面しているからね、そっち側にいるよ」
『はぁ~、じゃ海からはあまり来なさそうだなぁ~ ま、頑張るって言った以上やるよ~ そんじゃまた後で』
「うん、またね・・・さて、そんじゃ警備がんばりますか~・・・あれ?」
ここ、関係者通路なんだけど・・・彼女は?
前方に会場をじっと見る黒いゴシックドレスを来て片目は血よりも紅い瞳、もう片方は金よりも輝いているかのような明るい瞳、身長は大体140ぐらいだろうか、黒い髪は所々に赤い線が入っているかのように妙な鳴動を起こしているかのように錯覚してしまうほど、それが腰ほどまで流れて内側にクルンッとカールが掛かっている。 ヘッドドレッサーは色に似合わず淡黄色で、黒いゴシックとはまるで間逆な・・・それはともかく―
「あっと、家族と別れちゃったのかな? 名前はわかるかい?」
「? おにいさん、ここの係の人?」
「うん、そうだよ、もし迷っていたら家族のところまで送ってあげるよ」
「うん。問題ないよ~ わたしはここから見ておきたいから」
「あ、あの、ここ係員用の通路だから、それにこっからじゃライブ見えないし・・・えっと」
「あ、じゃあ一緒に見ていてくれる? 一人でつまらなかったの」
「えっ!? あ、う~ん・・・まぁ、大丈夫かな、じゃあ離れないように気をつけてね」
「うん! ありがとう係のお兄さん」
「一応自己紹介しておこうか、僕は凪 翔季、君は?」
「わたし? わたしは・・・お姉ちゃんは『フィリメル』って言ってた、略して『フィル』ってよく呼んでくれていたよ」
? お姉ちゃん? ということは家族が居るのか? 姉と一緒に来たと考えれば・・・だけど当の姉は此方の係員に妹の捜索申請をしていない、ということは、どういうことだ?
いや、あまり深く考えても仕方ないか、とりあえず、リーダーや弦さんに連絡して・・・あれ、通信機が、電波障害かな・・・?
「? どうしたの? 翔季お兄ちゃん」
「あ~ いや、なんでも無いよ、所でフィルちゃんは猫は好きかい?」
「え、おねこさん! 居るの!?」
「うん、会場には沢山のお猫さんがいるよ、近くだと・・・あ、居た、ラーファ」
真っ黒ながらスタイルの良い黒猫、アメリカンショートヘアーのラーファ、一応クロエルと双璧の看板猫だ。 だからか歩いていると良くお呼びがかかるから人気も高く、本人(?)も満更でもないのかよくすり寄って撫でてもらったり頭を押し付けてくることの多い、クロエルとは正反対な懐き猫だ。
今は係員を含めた避難経路の巡回していたようだし、ちょうど良かった。 僕一人だとどうにも少女の対応って難しくってね・・・? なんか寒気が・・・
「(リューシェさんが噂でもしてるのかな・・・?)」
「? どうしたの? お兄ちゃん」
「なんでも無いよ、さ、そろそろ開演だから席に行こうか」
そうして一緒に歩き出す様はまるで姫と騎士のような、とは誰が言った弁だったか、今は知ることはないだろうし、知っても仕方のないこと。
・・・さて、ライブが無事に成功しますように、結構願掛けしたんだから、本当に何事も有ってほしくないんだよ、ね。
それでも、一応ではあるが、セレナさんは翼と奏の実力強化には散々付き合ってくれた、まぁ、その中でも僕や弦さん、緒川さんも混じって特訓するのが多かったと思う、それで実力は大分ついたとは思うが、不安は拭いきれていないのは、心配のしすぎだろうか?
「ふふっ 楽しみだね、お兄ちゃん!」
「あ、うん、そう、だね」
・・・考えすぎ、じゃなければいいか、それでも、最大限助力をしよう、今の僕に出来るのはそれぐらいだろうし。
何も起きなければ、という甘い考えは捨てなければとは思うけれど、それでも、僕は・・・
『通じてるわね、翔季、リューシェ、セレナ、クリス、ツヴァイウィング』
「アイリスリーダー、開演までまもなくですが、なにか?」
『そこまで多く語るつもりはないわ、ただ、何事にも全力で挑んで、それだけよ』
『当然だ! アタシ達のライブ、その力で世界に示してやる、歌は、世界に通じるんだって、セレナにも、な』
『あぁ、世界は残酷ばかりじゃないと、伝えよう、私達にはそれが出来る! だから、セレナ、クリス、どうか私達を見守ってて欲しい、そうして感じてほしい、護るべき世界は、ここにあるっていうことを―』
「開始まで後五分・・・準備は」
『こんな時間になってまで出来てないやつは居ないわよ、さぁ、ハデにやっていきなさい! ツヴァイウィング!』
応っ! と勢いよく返事が響いて通信が切れた・・・ただ此方に内密のメールで一言―
『内部の敵に気をつけて―』
何故それを僕に? まるで敵がノイズのような【この世界のモノ】じゃないような書かれ方をしているのが一番気になる。
・・・それでも、何故だろう、この空間におびただしい【殺気】という気配を感じるのは・・・
普通じゃないコレは・・・本当にこれから楽しいライブになるのか・・・甚だ疑問だが、今は―
厳重注意、に留めておこう、ここによく分からない少女も居るし、ね
――――――――――――――――――
ただ、このときに一番警戒しておくべきだったのは、何よりも、内側にいる、人という敵だったのは、あとになってよく分かった・・・それを語るのは、まだ後の話だ―
さぁ、舞台は開かれた、偶像は舞い踊り、その世界に舞うは、血潮か、灰か、さぁ、世界は何を踊らせる?
言霊遊びは今宵に開かれる妖艶によって幕が切って落とされる、もうソレらを隠すものは居ない、さぁ、邪智暴虐の女王はこの世界の人類に何を見るか・・・
少女の歌は、何を映す? 世界は、深淵への片道切符を切った、ここから彩られるは悲鳴か喜声か、さぁ諸君、絶望か希望、君たちの映したい未来は、どの様に牙を見せ、世界を映すのか。
それが見られるまで、今しばし、悠久の時を待とうではないか? なぁ、幽華お前は、どう見る?
「あ~、今はどうでもいいっす、それより他の転生者が幾多も居るみたいなんで騒乱に合わせて殺してきますんで金相応に弾んでくれない?」
・・・あぁ、そのへんはちゃんとしておこう、うぬ
「毎度! いや~ヤブ医者やってても儲け薄いからね~ こういう事してないと・・・っと
そうだ、今回こっち一人じゃないって言ってたっけか?」
一応な、お前の補助をしてくれるものだ、とはいえ当人は来ない、遠隔援護がメインだからな
「な~る、あ~、でも翔希くんたちとも色々やらんといけんくなるのか面倒いな~、認識阻害でもやっとくか、扱うのも億劫になるけど、臭いし」
何を扱うつもりだお前、そんな事しなくてもあのエンジニアが作った物を持っていけば問題ないだろう。
「うん? あぁ、そろそろ時間? 了解了解~ んじゃまったね~」
おい、幽華! おま―――、もう行ってしまったか、あぁ、わたしの出番はこれ以降無いぞ、ただの読み手なのでな。 では、私も退場しよう・・・
ま、場合によってはこの世界そのものが崩壊するかも知れないからな、ま、部外者はとっとと消えておくよ、とほほ、ライブチケットが当たらないとか結構あるもんなんだな・・・はぁ。
だからといってあの被害者になりたいとかそういう事は、無い、第一此方何の力もなくこんなとんでもに飛ばされて正直困ってるわけだ、まぁ、生活に困ることは、いや私のことはどうでもいいのだ。
まず最初にセレナちゃん様を見かけたときにとんでもやばい気配があって・・・いやそういう事を言いたいわけでは、えぇい! 幽華! 締める時はしっかり締めないか! わたしではどうしようもない!
は、次回予告でもすれば?と? ホォ、なるほど
とはいえ分かってのとおりだと思うのだが? 安全にライブをやって、ネフシュタンを起動して終わりではないのか?
ソロモンの杖がない以上ノイズが出ない・・・? あのイケメン店主に寄り付いた幼女は誰か?
名前をもじれば分かる、のではないか? 第一に容姿答えを言っているような・・・
すまん、もう無理だから締める、ではまた次回、なおわたしの出番はもうないから何も出ないぞ
現状いまの文字数で良い? (七千~一万程
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そのままのペースで?
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もう少し減らして
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読み足りない?