荒れたセレナと、臆病なクリス   作:蒼葉蒼輝

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ちょっとシンフォギアXDの方にちょっかい掛けて掛けられていきます
主にクリスちゃんとセレナちゃんがー


本編(荒れセレ、臆クリ)に少し影響を与える妙なアレ出します




第3,5話(幕間)

 

―並行世界で、セレナが目覚める少し前―

 

 

 

 

現行世界―XV終了後から~

 

こちらはいつもの提示報告として、各並行世界へ装者達を何人か飛ばして、向こうからも何人か来て報告しては色々雑談したりしていた。

 

「今の所異変も何もなくて平和ですね、こういう時が長く続けばいいんですけど」

 

と、事も無しに言うのは藤尭 朔夜の談である、が

 

「ちょっとやめてよ、こういう時にそういう事言う場合絶対何かあるんだから」

 

そう言うのは藤尭の隣でオペレーションしている友里 あおい、しかしそんな事が杞憂に終わるはずも無く・・・

ビーーーーーーー、ビーーーーーー

 

「何事だ!」

 

「-地区にてアルカ・ノイズの反応を検知!」

 

「ここから近いです、装者達、出撃準備を!」

 

と聞いてる最中に、雪音クリスが率先して現地へと駆けていた。

 

「こちら雪音クリス、目標地点近くだと思うが・・・ノイズが見当たらねーぞ!?

場所を間違えたか?」

 

『いえ、そんな事は・・・!? クリスちゃん! 気を付けて!

巨大な反応が二体接近中よ!」

 

「デカい反応って・・・付近にゃ・・・!?

なんだあのバカでかいのは!?」

 

クリスのはるか上空、そこに巨大なアルカ・ノイズが二体浮遊し、くるくると回っていた

そこに、偶々S.O.N.G.に来ていたセレナが合流する

 

「クリスさん、状況はどうなって・・・うわぁ、大きい・・・」

 

同じように空を見上げそんな事を呟いていると、アルカ・ノイズから多量のノイズを吐き出しているのを見て取れた、それに反応して、クリスは弾丸の雨あられを打ち付けるが・・・

 

「ックソ、数が多すぎてマトモに迎撃出来やしねぇ!」

 

「クリスさん! 地上はわたしに任せて、空に居る母艦の迎撃お願いできますか?」

 

「・・・しゃーねーか、無茶だけはすんなよ!」

 

はい、と返事を受け、クリスは迎撃のためにチャージに入った

一方セレナは住民の避難を優先するため、経路上のノイズ達を次々に迎撃していっていたが。

 

「(なんだろう・・・ノイズ達がすごく・・・脆い?

それに身体が不思議と重い・・・なんで・・・?)」

 

そんな不思議な感覚を得ていたのはセレナだけでは無く

 

「(セレナが来てから感覚が妙だな・・・

いつもならもう少し準備に掛かる筈が・・・もう打てる状態になってやがる・・・何だ?)」

 

互いの疑問を不思議に思いながらも、今はアルカ・ノイズ達を討つ事を優先した二人

クリスの早いチャージのお陰で相手の母艦ノイズを迎撃し、撃破に成功したのを確認し、セレナへと合流、残りのアルカ・ノイズ達を殲滅し、事なきを得た・・・筈だった

 

「ふぅ、これで全部か・・・お疲れさん、セレナ・・・?

お前、顔が真っ赤だぞ!? 熱でもあるのか!?」

 

「ふぇ? く、クリスさん!?

だ、大丈夫です、ただ、戦っている間、不思議と体が重くて・・・ノイズは簡単に倒せたんですけど・・・何か・・・不思議な・・・かん・・・じ・・・に」

 

おい!?セレナ! と叫ぶクリスを見る事もなく、その場で崩れ落ちるセレナ、その表情は無事なそれとは程遠い状態であった

 

「こちらクリス! 救急を急いでくれ!」

 

『クリス君! 何があった!?」

 

「セレナが高熱を出して倒れちまった、急いでくれ! 早く!」

 

『あ、ああ分かった、だがまず君も落ち着いたらどうだ?』

 

「落ち着けるか! 人の妹を守る筈がこの様だぞ!

私だって守りたいもの位・・・ア・・・レ・・・なんで・・・重・・・く・・・?」

 

『クリス君!? クリス君! 返事をしてくれ! クリス君!」

 

セレナの時と同様に地に倒れ伏してしまったクリスは、若干の後悔とやるせなさを思いながら、夢の中へと落ちていった

 

 

 

―――――――――――――

 

 

「装者両名回収完了しました」

 

その緒川の報告にS.O.N.G.は一同安心はしていたが、それでも二人とも昏睡状態から目覚めた訳では無い

一応海外で任務行動中のマリア達にも連絡を回し、現状は不明だが命に別状はないらしい、と言う事だけを伝えておいた・・・が

 

「二人とも、やけにうなされて居るな・・・この症状・・・前にもどこかで・・・」

 

そう、二人がうなされている状態は、以前にも見た覚えがあった。

とはいえ、現状でも様々な現象が起きているため、それが何だったかまでは、はっきりと思い出せないでいた・・・が

 

「師匠! クリスちゃんとセレナちゃんは無事なんですか!?」

 

「おお、響君、無事帰って来てくれたか、それに未来君も」

 

はい、と未来の簡単な挨拶も早々に、響たちはクリスたちの様子を見に行っていた。

それぞれのベッドで横たわり、いまだに起きる様子のなく、うなされる様に苦しむ二人

だが、未来はその姿を見て何か思い当たる節があったようだ

 

「・・・これって、あの時の響と同じ・・・?

でも、たしかもう一人のクリスは以前会ったって話してましたよね?」

 

未来の言葉にハッと気付き、ギャラルホルンにまた何かあったのかと思いはしたが

アラートが無い以上、それ以上の詮索は出来ないでいた

 

「ふむ、二人の容態が以前の響君と重なるならば、その並行世界に赴き異変を解決したい所だが・・・」

 

「その並行世界か分からない以上動けない・・・ですか?」

 

ああ、と返事を返し、二人の様子を交互に見ては、何度か手を握り落ち着かせようとワタワタする響を見やって次の一手を考えていると

 

『司令! ギャラルホルンから正体不明の装者の反応を確認!』

 

いきなりのアナウンス、すぐに指令室に向かおうとした瞬間―

 

「やーっぱりこうなっちゃってたか・・・成程、表に出やすい訳だね~」

 

眠っている二人の間にいつの間にか白髪の少女が入り込んでいた。

 

「っ!? 何者だ! 君は―」

 

「あー、一応説明はするよ、向こうのセレナちゃんがド派手なことを仕出かそうとしてたから、報告と確認を・・・ね?

あ、でも、ちょっと休憩して良いかな? 時間渡航してるからちょっと覚束ないんだ~」

 

そう言ってふらふらと椅子に腰を掛ける少女、しかし割としっかり立っているように感じるが・・・

そうは思ったが、重要参考人の彼女に無理強いをして機嫌を損なわれても叶わないと判断した弦十郎は、カフェスペースでの雑談を提案し、その少女も乗っかってくれた。

本来、指令室で行うべきであるが、彼女の情報は現状でも最も欲しいものだと判断できたので、一応の譲歩として監視カメラや会話の録音は許可してもらった

そうして、彼女はコップに口を付け一飲みし、一言

 

「まずは・・・自己紹介からだね~

私の名はリューシェ=リセ、どっちで呼んでも構わないよ、どっちも本名だしファミリーネームは無いしね~、一応あちら側だと二課所属の装者って事にはなってるよ、ま、だから来たんだけどね」

 

「だから来た・・・? とすると、そちらはギャラルホルンの存在を分かっているという事か?」

 

因みに、響と未来はクリスたちの様子を見ているので、今ここに居るのは弦十郎とエルフナイン、そしてこの少女、リセの三人だ。

 

「いや、ギャラルホルンを知ってるのは二課の人達じゃないんだ~

これにはちょっと訳ありでね? ま、話しても本題から脱線するから、そろそろ話したい事に行くかな?」

 

「あの二人の状態を調べた結果、以前響さんの身に起きた現象と似たことが起きていました。

厳密には多少の違いはありましたが、それでもあそこまでうなされるというのは、一体何が―」

 

少女の話を先に聞き出そうとエルフナインが真直ぐに聞きに行く、しかし少女は

 

「真直ぐに誰かを救いたい、と思うのは悪い事じゃない、けど、行き過ぎると火傷するよ?

ま、君はもう火傷した後みたいだし、無駄な忠告かも知れないけどね~

・・・さて、じゃあ向こうでのセレナさんとクリスの様子を・・・一応データに入れてあるからこれを見て欲しい 後、部分的に戦闘データも入れてある。

正直言うと、私達が束になっても勝てるかどうか怪しい二人よ・・・それだけ実力があるの」

 

彼女がデータチップを取り出し、映像出力デバイスに接続、すると、その時の状況や彼女の戦い方などが立体で出力されていた。

 

「これが・・・セレナ君なのか?」

 

高身長で細身、そしてその体を外套で覆い隠し、繰り出されるナイフの嵐はまるでマジシャンのソレだった

 

「一つ一つのナイフにはギアを貫通して直接身体に作用する神経毒や、徐々に体を汚染する遅延型麻痺毒など、例えギアを纏っていなくとも、彼女の身体能力は異常そのものと言えるわ・・・そして極めつけにコレ」

 

そうして、映像を早巻きにし、次はクリスらしき人物と一緒に戦っている映像が出されている

 

「今から流すのは、二人ともギア抜きの状態での戦闘よ、幸い近場の不良集団相手だったから此方も慌てることなく情報を集めることが出来た・・・まぁ、誰か助けられたわけでは無いけどね・・・」

 

彼女はその場の映像を見て、下唇を噛んで震えていた

 

「・・・強いが故に、助けることが出来なかった・・・か

だが、この銀髪の少女・・・クリス君か?

彼女はいったい何を撃っているんだ? 銃が見えないように思えるが・・・?」

 

「それに関しては書類があるわ、これを見てくれれば分かると思う」

 

急に性格が変わったように話を進めていく彼女

手渡された資料にはとてもじゃないが携帯できないものまで書かれていた

 

「これだけの銃火器を・・・一人で持ち運んでいたのか?

それにしては無理があるだろう、俺でも流石に二本の腕で持ち運ぶには無理がある」

 

ただ、纏めれるものがあれば持っては行けるが、と付け足しておく

 

「それが出来るのよ、何処で習ったか分からないけど・・・ねぇ、こちらの弦十郎さん、このキューブについて見覚えある?」

 

「!? アルカ・ノイズの納まっているキューブだとぉ!?」

 

机の上に置かれた真ん中に赤い玉が入れ込んである四角いキューブは、弦十郎たちも見覚えのあるものだった

 

「アルカ・ノイズに関しては今は知る気は無いけど、今このキューブの中身は空っぽよ

最も、再収納が可能か?と問われると多分不可能ね、恐らく使い切りのつもりであれだけの兵器を扱ったんだと思うわ」

 

「はい、あれらは使い切りの物を扱っていますから、結晶を割った瞬間に出た液体が化学反応を起こしその現象を発生させるものです。

キャロルも良く使ってましたから覚えています・・・しかし、それを別の物を入れ込むことに転用するなんて思いもしませんでしたが・・・」

 

「それが出来るという事は、高位な錬金術師と知り合いになっていたと考えるべきか・・・?」

 

「ええ、それについては現場にある名刺が落ちていたから、これがその資料ね」

 

更にもう数枚の紙を手渡してきた少女、その紙の中に弦十郎たちもよく知る人物の名前が書いてあった

 

「なっ!? アダム・ヴァイスハウプトだとぉ!?」

 

「な、なんでパヴァリア光明結社の統制局長がそちらに!?」

 

「あ、あいつ局長なんだ、後で報告しとこう~」

 

と、お互いに色々情報交換兼現状確認をしていた、しかし最も気になるのは・・・

 

「なぜ君は俺達の所に来たんだ、いや、違うな、来れたんだ?

ギャラルホルンとて、好きな場所に好きなように飛べるわけでは無いはず、それに君達とは面識がない―」

 

「けど私はこちらの弦十郎さんや響さん達を知っている・・・

ま、知っているのは【異世界渡航者】の私達だけなんだけど、今回は異変解決が目的。

場合によっては、いるかもしれないしね、カルマノイズ」

 

「なっ! カルマノイズの情報も知っているのか!

驚いたな・・・これでは君に渡せる情報が・・・」

 

そこで悩んでいると、彼女、リセから提案が出された

 

「じゃあ、深淵の竜宮に有ったとされる聖遺物の一覧とかある?

幸い、此方の方はまだ現存しているから、何か解決策に繋がると思うんだよね~

とはいえ、こっちじゃ私達の権限では中身を見る事も許されないし、こんな無茶なお願い聞いては―」

 

「いいぞ? こちらとしても、君の協力が欲しい所だったからな。

クリス君たちが動けない以上、此方も何人かを防衛に立てないといけない上、動ける人数に制限が出てしまうからな・・・」

 

「ふ~ん・・・じゃあ、こっちが問題が起きそうな時にこちらから連絡して協力してもらう代わりに、此方には私が協力者として、ノイズ退治に尽力させて貰おうかな。

とはいえ、ウチのリーダーに聞いてからだけどね~」

 

「そうなるか、だが、助かる。

とはいえ、セレナ君の世界に現状起こった事を話してこなければな・・・

誰か向かえればいいが・・・」

 

「私は今フリーだけど、こっちの装者というわけじゃないし、警戒されちゃうから無理だよね~

・・・ふむ、じゃあ響ちゃんか未来ちゃんのどっちかに行ってもらわないとかな?」

 

その間なら、私もこっちで迎撃の手伝いするし、と付け加えてくれた

装者が増えるのは嬉しいのだが、異変の解決を先送りにされている感覚は否めなかった

正直に言えば、少女たちを一刻も早くに助け出したい、だが―

 

「今あの子達の緊線に触れるのはやめておいた方が良い・・・

だからあなた達の力が必要になったらこちらから呼びに来るよ~

その間、クリスとセレナを宜しくしないとね・・・」

 

ハァ~、と深めの溜息を吐き、映像が一転していた

二人ともシンフォギアを纏った状態で何かに相対していたが、相手が分からない

そして一番の疑問が―

 

「セレナ君のコレは・・・イグナイトか?」

 

「いえ、彼女はギアを纏った時点で真っ黒だったわ。

恐らく精神的な問題でギアが変容した物だと思われるわ」

 

現に、彼女のギアペンダントは可動部が無く以前翼たちが纏っていた時のペンダントと形は同じだった

故にこうなった原因は何かと思うのだが・・・

 

「ただの心象変化にしては元となるモノが・・・呪物・・・しかしダインスレイフではない・・・?

一体何を元にあれほどの力を?」

 

そこまで言って考え込んでしまっているエルフナインを余所に、情報の書類云々を弦十郎に渡し、一旦帰還をすると言って、ギャラルホルンの所に向かって行く最中―

 

 

 

セレナァーーーーーーーーーーーー!!!

 

 

ナニかとんでもなく大きな声で来たピンク髪の女性、マリア・カデンツァヴナ・イヴが転がり込むように来ていた

その後ろでは、翼が眉間に手を当て、痛々しそうにしていたが、状況が状況な為に、一時帰還したらしい。

 

「司令! セレナは! セレナは無事なの!?」

 

「落ち着けマリア、大事は無いと言っていただろう?」

 

だけど、でも、と今にも泣きそうな彼女を見て、リセは・・・

 

「あっと、貴女がマリア・カデンツァヴナ・イヴさん?」

 

「え、えぇ、そうだけど、貴女は?」

 

「お初にお目に掛かります、私の名はリューシェ=リセ、どちらの名でも私と言う事をご理解いただけますようお願いします

それで、セレナの容態なんだけど・・・多分こっちのセレナとリンクしちゃったのが原因だと思うの」

 

「なっ!? それは、立花の時と同じか?」

 

「それに関しては私には分からない・・・けど、マリアさん」

 

一呼吸、未だに慌てているマリアをじっと見つめながら一言

 

「貴女は私達の世界に来るべきではないわ・・・

それは、あの子の心を壊すことになる、ただでさえ壊れた心を、無にしてしまうかもしれないから―」

 

未だに涙目のマリアが反論する

 

「私は・・・セレナを助けれないの? 私じゃダメなの? なんで!?」

 

「それは・・・弦十郎さん、あのデータを見せてあげられますか?」

 

ああ分かった、の返事の後に指令室で、先ほど見たセレナ、及びクリスのデータが流された

 

「・・・これが・・・セレナ? うそ・・・ウソよ・・・そんな・・・そんなはずは・・・」

 

「ごめんだけど、これが私達の世界の現実、恐らく今のこちらの時間軸とあなた達の世界の時間軸がずれてるから多少変遷したモノもあるかもしれないけれど

それでも、これを起こしたのは紛れもなくセレナ、そして纏うギア、アガートラームによるものよ」

 

そして、ともう一つ付け加える

 

「この世界の約3年前がいま私たちが活動している時間、つまり、此方の世界で起きたツヴァイウィングのライブの約一年前に該当するわ。

とはいえ、年始のライブも間近だから、セットとか色々忙しいみたいだけど・・・」

 

「待ってくれ、どうして君はそこまで知っている?

それにこれから起こる事を予知している様な―」

 

「言ったでしょ? 私達は【異世界探訪者】世界と世界を渡り歩く者。

私はその先兵に過ぎない、リーダーは元の世界、こことは全く関係のない世界に鎮座して私達の行動を監視しているよ

そして私がこっちに来た理由は―」

 

そう言って、まだ残っていたのか、一枚の紙をエルフナインに差し出してきた

 

「あなたの言った【ダインスレイフ】、多分これがセレナの力の抑制につながると思う・・・

だから、欠片でもあれば欲しいのだけど・・・」

 

「あ・・・すいません、ダインスレイフは、響さん達のギアをコンバートする時に大部分の力を使ってしまって、一応は物は有りますけど。

効果は、あまり見込めないかもしれません・・・すいません、あまり役に立てなくて」

 

そういって、出してきますので待ってください、と走って行ったエルフナインに礼を言って、少しばかり待つことに・・・

と、流れている映像は、夜の廃墟が映し出されていた

 

「・・・? ノイズも人の気配もないような場所だな? この映像はいったい・・・?」

 

「あ、ヤバ、ちょっと誰か映像止め―」

 

しかし時すでに遅く、ある時の映像が出力されてしまっていた

それを注視してしまった男性陣に友里は

 

「ちょっと! 男共は目を閉じろ!」

 

「お、俺は何も見てはいない、少なくとも映像部分は―」

 

弦十郎が頑なに映像とは反対方向を見て目をつぶっている

出力された映像は、廃墟の小屋の中で仲睦まじく裸で寄り添いあっているセレナとクリスの映像だった

幸い、音声は取られていないので何も聞こえてはいないが、もし音声まで入ってたらと思うと―

 

「ちょっと・・・え? ナニコレ? え? セレナ? え?あれ?」

 

「マリア、頼むから落ち着いてくれ、私も私が分からなくなりそうだ・・・」

 

と、映像が廃墟から離れた所で停止、そして映像をダウンさせ、これ以上は見る必要も無いと判断し、いつもの背景に戻っていた

 

「リセさん・・・なんて映像送って来てるの?」

 

「あ、あははー、はい、猫たちに撮って来てもらってたから・・・必然的にああなっちゃって・・・はい、後で編集するつもりが無編集でしたすいません」

 

そんな乾いた笑いをして、項垂れるネコミミ少女

 

「え? 猫が撮影・・・? 首輪にカメラとか仕込んでいたの?」

 

「あ、うん、ウチの猫たちは皆やる事はやってくれるんだよ~

猫喫茶をやっててね、ま、時間が合えば来てもらおっかな~今は無理だけど」

 

そういっていると、エルフナインがやって来た、正直あの映像をこの少女に見せなくてよかったと心底思っていた弦十郎たちであった

 

「すいません、少し時間が掛かってしまって、これが【ダインスレイフの欠片】です。

直に触るのは危険なので、一応箱に入れておきましたので、どうぞ」

 

「うん、ありがとー、ごめんね、バタバタしてるのにこんなことして貰っちゃって」

 

「いや、クリス君とセレナ君の為だ・・・しかし、大分と寝込んでいるな・・・やはり心配―」

 

と、いきなりに指令室の扉が開き誰かとみると―

 

「おっさん、心配かけたな・・・あたしは大丈夫だ」

 

「ちょっとクリス! さっきまでうなされてたんだから今はゆっくりしてた方が―」

 

「話は聞いてた、そっちのあたしとセレナがやばいんだろ?

それにな・・・夢の中で泣いてるもう一人のあたしに出会ったんだ」

 

「それって・・・あの髪が凄い長いクリスちゃん?」

 

「うん? なぁこいつは―」

 

ああ、と少女の事について簡潔に話、話しを進めた―

 

「はぁ~、フィーネに捕まらなかった上に、アイツが【お姉様】っていうセレナの事を・・・ねぇ

やっぱ、あたしがアンタらの世界に行った方が―」

 

「あ、それはダメ、まだ時空間が安定してないからやばい事になる。

まだ・・・そうだね、一月くらいかな、待ってもらっていい?

そのぐらいには、多分時間軸がどうにかなると思う」

 

一月、と時間提示されてしまった・・・と言う事はこちらは戦力を多少欠いた状態がそれだけ続くという事になる

 

「あたしは大丈夫だ、それよりもセレナの世界の方がやばいんじゃないか?

あっちの方は何人かを交代で見まわるようにした方が良いと思うぜ」

 

「そっかー、やっぱ他世界を守るS.O.N.G.は違うね~

ま、だから私達もあなた達を頼る事にしたんだけどね・・・っと、そろそろ戻らないとやばいかな!

じゃ、また今度お土産持って来るよ、それじゃ!」

 

そういって、こちらのギャラルホルンまで一直線に走って行ってしまったネコミミ少女・・・

しかしこちらはー

 

「あちらがアラートを鳴らしてくれるまで待機・・・か

どうにもならない・・・か・・・きついな・・・」

 

「司令、私達も外国で活動している訳にもいかなくなってきましたね・・・これでは」

 

「ああ? まだあたしの身体を心配してんのか?

だったら心配いらねーよ、それにこういうのは先輩も経験しただろ?」

 

だから大丈夫だ、と彼女は強気にそう言って此方の心配を止めた

 

「だが何かあれば言ってくれ、此方も最大限の支援をする」

 

「ああ、頼りにしてるぜ、おっさん・・・それに先輩たちもな?」

 

ああ、と返事を返しそれ以上は言及しないようにした・・・

しかしこの時この場に居る全員は気づいていなかった、たった一人、装者が居なくなっていたことに―

それは・・・未来だけが知っていた―

 

 

 

 

・・・現行世界編、一部完・・・

 

 

 

 




本編は進みませんが、彼女たちがあんな夢を見ている間、本来の彼女たちがどうなっていたかとか、グレビッキーの時がアレだったので、やっぱりセレナは一番反動大きそうだったので、こうしました、嫌いな訳じゃなく、セレナちゃんは大好きだよ?
XDの☆5カード一枚しか無いけどね!(セレナちゃんのは)
と言う訳で、白猫のちょっかいでした。

現状いまの文字数で良い? (七千~一万程

  • そのままのペースで?
  • もう少し減らして
  • 読み足りない?
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