The Grimoire of Kirby   作:ぽよい

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西行妖:妖力を得た植物は多い。特に桜は人を誘うことで妖力を得て、より魅力的な妖怪へと進化を遂げる。西行妖は幻想郷で最も力を持つ妖怪とも言われる墨染桜。人を死へと誘い込む能力を持ち、かつて有名な詩人がこの力に誘われ命を絶ったという伝説もある。この下に眠る死体によってその力は封印され開花せず、その死体から出た亡霊は生前の記憶を失っている。そのため、亡霊は死体の正体とその意図は覚えておらず、死体を生き返らせようと西行妖を満開にしようとしたらしい。


Attrange Saigyou(アトランジサイギョウ)

桜のアイテム、確実にあの異変と同じだわ。でもなんでこんな夏の時期に?春なんて集まるわけないのに…

 

「なんぞい?大きな扉のような物が見えるぞい。」

 

「あれが冥界への入り口よ。」

 

「ここは絶対に通しません!」

 

見馴れない服装ね、寝巻きかしら。でもなんで異変の元凶(妖夢)がそんなすぐ出てくるわけ?もしかして、過去の異変を誰かが真似してるとか?

 

「悪いけど、私もやらなきゃ行けないことがあるの!」

 

お祓い棒片手に突っ込んで攻撃をしたが、どうも手応えがおかしい。

 

「何?手加減してるの?絶対に通さないんじゃなかったの?」

 

「くっ…手加減している訳では…」

 

「待て、なんかおかしいぞい?お前らが何で喧嘩しているかは知らんが、そこのパジャマのヤツ、なんか弱ってないか?」

 

よく見るとお腹の辺りに血が滲み出てきている。さっきので傷口が開いたのか?

 

「その傷、どうしたの?冥界に何があったの?」

 

「実は…西行妖の封印が完全に解けてしまって…」

 

「今は夏でしょ?どうしてそんなことが?」

 

「それが分からないのです。ただ、1つだけ言えることは、絶対にあの桜を見てはいけません。私は幽々子様のお陰で一命は取り留めましたが…」

 

「桜だのあやかしだのよく分からんぞい。それより早いところ治療した方がいいんじゃ?」

 

「どうせ応急処置しかしてないんでしょ、さっさと病院へ行きなさい。」

 

「でも、もし冥界に入ろうとする人が来たら…」

 

「そんなの気にしてどうするの?どちらにしろ異変解決には冥界に行くことになるんだから。」

 

「ま、そういうことだ。さっさと行くぞい。」

 

さっきの話ちゃんとわかってないな?あのペンギンもう冥界の方に行っちゃってるじゃない。

 

「大丈夫、誰かが遊びに来る前に解決してみせるから。」

 

大丈夫、私の能力なら桜の誘惑にも勝てる!

 

 

 

 

「おいパチュリー、この呪いなんとかならないか?」

 

「なんとかなるわけ無いでしょ!あの紫がどうしようもできないんだから!」

 

「いやー、魔法には魔法が効くんじゃないかなーって、ね?」

 

せっかく紅魔館にきたから、カービィの手足をなんとかできないか相談してみたんだが…

 

「なぁ、手足を後付けすることはできないのか?」

 

「は!その手があったわ!魔術用の粘土で手足をボールに付けて魔力を流せば…」

 

こうして、カービィは手足を手に入れた!と喜びたいところだが、パチュリーとカービィの様子がおかしい。

 

「これ、滅茶苦茶魔力持っていかれるわ…はぁはぁ…呪いのせいかしら…はぁはぁ…」

 

「ウイイイィッ…(手足が鉛のように重い…)」

 

「諦めた方が良さそうだな…」

 

「そうみたいだぜ…」

 

そういえば、見てみたいものがあるんだった。

 

「カービィってこの姿でも自分の回りをを焼け野原にできるんだよな?見てみたいんだが。」

 

「ここではやらないでね。」

 

「流石にここではやらないぜ。」

 

「強力な爆弾を食べさせるか、自爆するヤツに体当たりさせればその力を使えるようになる。コピー能力っていって、クラッシュ能力なら焼け野原を作るのは朝飯前だ。クラッシュは1回キリだがな。」

 

「その言い方だと他の能力も使えるのか?」

 

「もちろん使える。」

 

色々試してみる価値はありそうだな。

私は紅魔館を出て、近くの湖でディープエコロジカルボムをカービィに食わせてみたところ、黒いリングと2つのオレンジ色の星をカービィが纏った。

 

「今の状態のカービィは自らの意思でコピー能力を使えない。絵筆でタッチしてみろ。」

 

「え、ああ…」

 

言われた通りにすると、カービィが飛び散って大爆発。辺りは炎の海となってしまった。

 

「マジかよ…」

 

「プエ?」

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