「なぁ、コピー能力って能力ならなんでもコピーできるのか?」
「一応できるんだが、今の姿じゃ使えない能力も多いだろう。」
「手足がないからか?」
「それもある。例えばビームは手がないから狙った方向に出せない。その代わり自分の回りを一週するビームを撃つんだが、回転しながら使ってると壁なんかにぶつかったときビームの回転が逆になるから、狭いところで使わせるとずっと同じ方向にビームを撃ち続ける。だがそれだけでなく、自分の意思で能力を使えないというのもある。その場合、手足を必要としない能力でもうまく扱えないだろう。例えばホイールは本来であれば自由に爆走できるんだが、今の状態だと能力を発動したら自分で向きを変えられない。絵筆で手助けしてやらないと変なところに突っ込んでしまう。」
「なるほどな。よくわかったぜ。」
つまり、手足を使う能力は基本的にダメだ。格闘系の能力は一切使い物にならない。気を操る程度の能力はどうだ?自分の意思で気を感じ練らなきゃいけないから使えないだろう。アリスみたいな操る能力もダメだな。死なない能力を使わせても特に意味ないだろうし…魔法は使えるのか?特に詠唱の必要がない低級魔法ならカービィでも簡単に扱える筈だ!
「なぁ、カービィが能力のために食べたものってどうなるんだ?」
「さっきみたいな一度キリの能力の場合は食べたものは消費されるが、そうでないものは少し消耗された状態で出てくる。」
「生き物の場合は?」
「多少疲労を訴える程度だ。吸い込まれた直後の記憶は無ないと言う者が多い。」
「なるほどありがとな!」
「ちょ、何処へ行く気だ!まさか…」
「そのまさかだ!人を借りてくるだけだぜ!」
再び紅魔館の図書館へと向かう。
「ようパチュリー、久しぶりだな!」
「ちょっと前に会ったばかりじゃない!ちょっと何しに来たの!?」
「お前を借りに来たんだ。」
「はぁ?え!?はぁぁ!?何それどういうこと?それってまさか…」
「そのまさかだ!カービィ!美味しい紫モヤシだぞ喰え!」
「えっ…」
「パチュリー様~騒がしいんですけど泥棒ですか~。大丈夫ですか~。」
「いいか小悪魔、ここにパチュリーはいなかった。じゃあな。」
「へ?は、はぁ…?」
パチュリーを食べたカービィは紫色のリングに黄色の星2つを纏った。あとは能力をちゃんと使えるかどうかだが、騒ぎになる前に紅魔館を脱出しなければならない。私はいつも通りちゃちゃっと出ていった。
「一体誰を盗ってきたんだ?」
「借りただけだぜ。魔法使いをな。それより逃げるぞ。ここにいたら確実に捕まる。」
「やることが信じられん…」
「プププニョプ~」
急いで博麗神社へ向かった。博麗に着いたが、そこに霊夢の姿はなかった。
「霊夢なら冥界に行ったわ。」
「おいおい、マジかよ早とちりしやがって。」
「どういうこと?」
「紅い霧を晴らすのに絵筆の力が必要だった。つまりだ、絵筆を持ってない霊夢がいつも通り異変を解決できる訳がないんだ。」
フランが一切破壊できなかった絵画を絵筆は簡単に破壊した。逆に言えば絵筆なしでの解決はいくら霊夢でも不可能だ。
「冥界へ急ぐぞ!霊夢が危ない!」