The Grimoire of Kirby   作:ぽよい

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幽霊:気質が具現化したもので、死んでいるが生きているように振る舞う。しかし、必ずしも死者の魂とは限らない。体は気質でできているため、触れると冷たく、物をすり抜けるのが得意である。肝試しで涼しく感じるのは幽霊の仕業である。また、幽霊は気質そのものといっても過言ではなく、人格を変えてしまうこともある。陽気な幽霊が集まるところは陽気になり、陰気な幽霊が集まるところは陰気になる。陽気な性格になりたければ、陽気な幽霊が集まるところへ行けばいいのである。気質から生まれるため、人間から生まれることが多い。一つの人間の死体から複数の幽霊が発生した例もある。


Cherry Cherries(チェリーチェリーズ)

「冥界は春の昼間なんだな…桜が咲き乱れている。敵ながら美しい物だな。」

 

「そろそろ目的地だぜ。起きろカービィ。」

 

「ウイィ…」

 

霊夢がこちらにやってくる。流石にそんなすぐやられるようなヤツじゃないか…心配して損したぜ。

 

「やっと来たわね、遅いわよ!」

 

「なに、無事で何よりだぜ。」

 

「無事もなにも、私は何もされてないわよ。この異変の元凶は偽物の桜だったわ。ただ、あの桜を見た妖夢が自殺を図ったわ。」

 

「それってどういうことだ?」

 

「簡単に説明すると、桜を見るとその下で永遠に眠りたいって思うようになるの。あの桜はそう思わせる力が強い。だから妖夢はその手段として自殺を選んだってわけ。大体の人が自殺しようとするわ。デデデもあそこで寝てるわ。意味が違うけどね…」

 

そういう意味で寝るヤツもいるのか。自殺という発想が無いのか?まあでもそれならカービィを起こしてからもずっと眠そうにしているのも納得できるぜ。桜だらけだしな。

 

「しかし参ったな。空を飛べる霊夢は兎も角、私はあの桜に近づけないじゃないか。見ちまったらあの世だもんな。」

 

「ここは冥界なんじゃないのか?」

 

「メタナイト、そういうツッコミは要らないわよ。で、魔理沙、あの棒を貸してくれない?これは私の勘なんだけど、あれがあれば解決できる気がするの。」

 

「その勘は合ってるぜ。受け取りな!」

 

私は絵筆とカービィを霊夢に投げ渡す。

 

「じゃ、行ってくるわ。」

 

「おう、がんばれ。さて、私たちはこれから暇になるんだが、どうするメタナイト?」

 

「なぁ、あの魔女はどうしてこんな異変を起こしたんだと思う?」 

 

そうだ、何故なんだろう。絵筆を奪うのが目的?カービィを倒すのが目的?どちらにせよ魔女が直接的襲えばいいだろう。攻撃が効かないらしいしな。

 

「もしかして、幻想郷を支配しようとしてるんじゃないか?力を示すにはそれぐらいやると思うぜ。神様が目立とうとして異変を起こしたことも合ったしな。」

 

「じゃあもし、支配が目的だとして、そのメリットはなんだ?」

 

メリットか…支配するってことは、幻想郷を手にいれるも同然…それってつまり…

 

「仲間を無理やり増やす的な?あ、でもアイツは自分で仲間を作れるんじゃないか?あの絵画の時みたいに。」

 

「いや、可能性としてはあり得る。敵対者を減らせるからな。」

 

「言われてみればそうだな…」

 

 

 

 

偽物の桜。まるで和紙に墨で描いたような白黒の桜。

さて、必要なものは揃ったけど、これどうすればいいの?棒でカービィを弾けばいいのかしら?

とりあえずやってみるしかないわね。

 

 

「アレ?あの時みたいなラインと違うわ。状況に応じて勝手に変わるのかしら?それによく見たらカービィもいつもと見た目が違うような…」

 

棒状のものが現れ、カービィを強く弾いた。カービィが偽物の桜に当たると、花びらが外れ、中の枝が姿を表す。あの花びらの下に本体があるんだわ。しかし、カービィも不思議ね。私じゃ何もできなかったのに棒状の物に弾かれたカービィは意図も簡単にダメージを与えてるじゃない。なんか悔しい。

 

~それから暫くして~

 

ようやく全ての花びらを壊したわ。あの真ん中辺りが弱点かしら?

 

「アレ?なんでワシはこんなところで眠っているぞい?」

 

「あの木の仕業よ。見た目はただの木だけどとんでもない悪者。」

 

「そうか、じゃあ盛大にお仕置きしてやるぞい!どりぁあ!」

 

デデデは高くジャンプし、上からハンマーを振って木の幹の天辺を攻撃した。墨色の木はバラバラに崩れ落ち、中から一般的な桜の木の革の色の木が出てきた。

 

「なんだ、花びらがなければ簡単に壊せるのね…さて、次の場所に行くわよ。」

 

「なんぞい、もうこれで良いのかぞい?」

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