The Grimoire of Kirby   作:ぽよい

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タッチ!カービィ:かつて話題を呼んだゲーム。独特な絵画の世界観、形容しがたい唯一無二の特徴を持った音源、全く新しいゲームシステム、大胆なアレンジ曲の数々、かつて無い程の重たいストーリー、トラウマになりそうなほどの恐怖体験。主人公はカービィではなく魔法の絵筆を手にした“あなた”。多くの主人公たちは、それらを忘れてしまったのだろうか…


序章
ピンクの紅い踊る陰陽玉


--やっと見つけたぞデデデ大王。こんなところで何をしている?

 

--なんだメタナイトか。ワシはここにやってくるっていうカービィを待っているところだ。このトロッコで勝負をするつもりぞい。お前こそこんなところに何の用ぞい?

 

--実は今、プププランドが大変なことになっているんだ。いや、そんなことはどうでもいい。カービィの手助けができないかと思って後を追っていたんだが…カービィが突然消えたんだ。彼はもう、この世界にいない。

 

--プププランドがピンチだと!?しかし、ならばワシらで戦えばよいぞい。何を焦る必要があるぞい?

 

--黒幕を倒すのに必要な武器までカービィと一緒に消えたんだ。せめてその武器があれば、私たちだけでもなんとか事件は解決できるのだが…

 

--そうか…せめて武器だけでも、取り返せるように何とかしなければならないのか…何か手掛かりは無いのかぞい?

 

--残念ながら…何も見つかってない。

 

 

 

私は霧雨魔理沙。いつも通り博麗神社に来たんだがいつも通りじゃないことが1つある。来る途中で魔力を持った絵筆を拾ったことだ。いや、拾ったというか、絵筆の方から私の手にやってきたって言った方が正しいかな。

 

「おい霊夢。そのピンクのボールは一体なんだ?どう見ても普通のボールじゃないだろ?」

 

「賽銭箱の前で落ちてたの。プニプニしてて気持ちいいのよ。霖之助さんに売ったらどのぐらいのお金になるかしらね。」

 

あのボールから強い魔力的なモノを感じるぜ。あれはマジックアイテムに違いない、何とかして売られる前に霊夢から取り上げたいんだが…

 

「ソイツは売れないぜ。どう見ても普通のボールだ。」

 

「さっきは普通じゃないって言ってたくせに何言ってんの?」

 

やっぱり聞かれていたか。

 

「確かにそのボールは売れないわ。だってそのボール、見た目はアレだけど人間だからね。」

 

「ちょ、紫いつの間に!?というかこのボールが人間ってどう言うこと!?」

 

霊夢が疑問に思うのも仕方がないぜ。いくらなんでも球体の人間なんているとは思えない。妖怪なら理解できるんだが。

 

「人間っていってもこの星の人間じゃないわ。どこの星から来たか知らないけど、外の世界の人間も知らないような星から来たのは確実ね。」

 

「ちょっと待て、何で人間だって言えるんだ?地球外生命なのは事実だとしても、人間以外の動物かもしれないぜ?」

 

「簡単よ、人間特有の力を持っているからね。魔を感じ、幻を打ち破る人間の力よ。」

 

なるほど、それなら納得できる。

 

「ふーん、人間なら要らないわ。他人を養えるほど裕福じゃないのよ。」

 

霊夢は私に向かってボールを投げてきた。絵筆といい宇宙人といい、どう扱えばいいのかわからない。香霖にでも相談するか。

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