直撃!隣の昼ご飯
霊夢が戻ってきた。
「よう、けっこうかかったじゃねぇか?」
「仕方ないでしょ、こんな戦い方慣れないんだもん。それより次は何処へ行くつもり?」
今のところ目に見えてる異変は間欠泉、神霊、オカルトボールの3つだ。神霊とオカルトボールは戦闘で利用できるから後回しだな。というかオカルトボールの方は異変の元凶がどこにあるか想像つかないし…嫌だなぁ地底
「地底1択だろ、イヤだけどな。」
「ぐぅぅ~」
誰かの腹の虫だ。そういえばあれから飯食ってなかったな。太陽も月も星も動かないんじゃ時間が経ってるのを忘れてしまうぜ。
「よし、その前に飯だな。」
「ポヨッ!?ポヨッ!!!ポヨッ!!!」
「ちょ、何?さっきまでコイツ寝てた癖に飯にだけは反応良いわね…」
「だろ?」
「あんたが自慢することじゃ無いでしょ…」
霊夢からカービィと絵筆を返してもらい、そんな速く飛べないと言うデデデを箒に掴まらせ、自宅へ直行する。
さて、何を作るか…
「ポヨ!(ボクに任せて!)」
「え、ああ、わかったぜ。」
カービィの言う通りに順番に薬草や果物、キノコなどを混ぜて煮込んでいく。薬膳料理でもできるのかと思ったが、よく判らない虹色に輝く甘酸っぱい香りの魔法薬ができてしまった。これが飯だというのか?というかなんでコイツが魔法薬のレシピを…あ、パチュリー喰わせてたの忘れてたぜ。
「ん、この匂い、この見た目は…万能のしずくじゃないか?正確にはそれと同じ効果を持つ魔法薬なんだろが…」
「万能のしずくってなんぞい?」
「ワールドツリーに実る光輝く果物、きせきの実からごく少量だけ抽出される奇跡の調味料だ。調味料って言ってもスイーツ作りに必要な材料の代わりに使える万能な食材。材料が足りないときなんかにその材料の代わりに使うものなんだが、極論を言ってしまえば量さえあればこの液体だけでクッキーでもプリンでも何でも思うように甘いお菓子が作れてしまう。」
「それじゃ飯にならねぇじゃねぇか。でもまあ、けっこう少ないけど、食後のデザートを作る分ぐらいはあるかな?」
「いや、この量ならお菓子だけで3食の生活をしても2ヶ月分…いや、3ヶ月分のお菓子が作れるぞ…」
「こんな少量からそれだけの物が作れるのかぞい?それは最高ぞい!」
しかし、もしパチュリーの知識を元にこのレシピを思い付いたのであれば能力の知識的な面はボール状態でも問題なく使えるって訳か。思想的な面には制限はないらしいな。
「お菓子作りは私に任せろ。魔理沙はスパゲッティか何か作ってくれ。」
「麺類は焼きそばぐらいしか作れないぜ。」
メタナイトがチョコレートパフェやらチョコレートケーキやらホットドリンクやらを作ってるのを横目にキノコと野菜、豚肉を手早く炒め、麺を投入する。ソースをしっかり絡めて魔理沙特製キノコ入り焼きそばの完成だぜ。
「この焼きそば、ほとんどキノコぞい。」
「仕方ないだろ、麺が一人前しか無かったんだ。それで我慢しろ。」
「しっかし、メタナイトがスイーツ作りこんなに上手いなんて知らなかったぞい。意外な一面だぞい。」
「あ、いや…これは…」
「ポヨポヨッ(メタナイト甘いもの好きだもんねー)」
へぇ、それは意外だな…
「う、うるさいぞカービィ!と、とにかく食べるぞ!」
「いただきます!」
「なんぞいこのキノコは!めちゃくちゃウマいぞい!こりゃたまらん!」
「さぁ、それがなんのキノコかわからん。色も形もぐちゃぐちゃで判別できん。」
デデデもカービィ並に美味しそうによく食べる。それよりも味が気になるのはスイーツの方だ。あの液体だけで作ったと言うのに人里の高級店が並ぶエリアのあの香り、チョコレートの香りがちゃんとしている。幻想郷でチョコレートは超高級品で食べるのは初めてだ。
「あ、これ美味しい…」
チョコレートケーキの中から熱々のチョコレートソースが溢れてくる。めちゃくちゃウマい。
…
おいメタナイト仮面付けたままどうやって食ってるんだ?