The Grimoire of Kirby   作:ぽよい

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怨霊:幽霊の一種であり、その気質は怨みそのもの。悪人から生まれた幽霊を放置すると怨霊になるため、旧地獄や地獄に多くいる。怨霊の影響を受けた人間はこの世を怨むようになり、人間同士での争いを招く。外の世界では人間同士での争いにより、人間は妖怪よりも人間を恐れ、妖怪の存在意義が無くなってしまったが、怨霊はそれと同じことを引き起こすきっかけを作る可能性がある。また、怨霊の影響を受けた妖怪や神は、彼らにとって本体となる精神を怨霊に乗っ取られて戻れなくなってしまうため、元の妖怪や神は死に新たな妖怪に生まれ変わってしまう(人間と同じ性質を持つ妖獣や人妖、現人神などを除く)。そのため多くの妖怪や神は怨霊を恐れる。怨霊を食べて育った動物や一部の妖怪はより強い妖怪へと進化を遂げる。


火侮水

「うひゃー、地面が熔けてる。よし、もっと冷やすぞー!」

 

「ガタガタガタガタ…一気に寒くなったぞい…」

 

「よし、このまま地獄だかなんだか知らないけど全部まとめて凍らせてやる!」

 

旧灼熱地獄へと繋がる穴は完全に凍ってしまい、涼しく、明るく光っている。

 

「じゃ、進むぞー!………あっつ!」

 

「おい、どうしたチルノ!」

 

おかしい、どう見ても凍っている穴に飛び込んだチルノの服が燃えている…

穴から飛び出たチルノはケツに炎を着けて走り回っている。

 

「そうか、あの光は放射熱か…」

 

「放射熱ってなんだ?熱なら冷やせるんじゃ?」

 

「でも現にベーコンを穴に近づけると焼けるぞい。お、トマトも良い具合に焼けとるぞ。これをパンに挟めば…あーっ!?地面に落としてしまったぞい!熱々のサンドイッチがカチカチに凍ってしまったぞい!」

 

「ぽよ!(勿体無い!)」

 

何でサンドウィッチの材料なんか持ってきてるんだか…

 

「でもどういうことぞい?なんで冷えてるのに焼けるぞい?」

 

「放射熱は言い換えればレーザーの一種だ。放射熱はそれその物が熱い訳じゃなくて、それが別の物体に触れることで初めて熱を発する。」

 

「あー、なるほど。日の光みたいなもんか。それじゃ直接放射熱の源を冷やさなきゃ…でもどう考えてもアイツは絵筆がないと…」

 

「白い氷を盾にすればいいわ。」

 

カービィの方から声が聞こえる。

 

「カービィって喋れたっけ?」

 

「喋れない筈だが…」

 

「もしかして、カービィに人でも食わせたかぞい?」

 

あ…そういえば…

 

「パチュリーか、生きてたんだな。」

 

「勝手に殺さないで。食べ物も飲み物もあるし、ボールに手足が生えた可愛い生き物が居るし、中はとっても快適よ。ここ数日の記憶が無いけどね。あーこのパンケーキめっちゃ美味しいわ。」

 

嫌味かよ…ん?ちょっとまて、まさか…

 

「ぽよ!(それボクが食べようと思ってたヤツ!)」

 

やっぱりな…ホント、コイツの腹のなかどうなってんだよ…

 

「でもなんで白い氷なんだ?透明じゃダメなのか?」

 

「透明だと光を通しちゃうでしょ?白い氷なら氷を溶かすのに放射熱が使われるから溶けないようバカに何とかしてもらえばいいわ。

話は逸れるけど、カービィをダッシュさせると魔法を纏いながら突進できるわ。タッチの回数に応じて月、火、水、木、金、土、日の順に属性が変化するから上手く使いなさい。」

 

「なんでそんな詳しいんだよ…」

 

「魔法でカービィの中身を覗いてみたからね。かなり特殊な能力を持ってるみたいだけど詳細を話すと長くなりそうだからまた今度ね。」

 

チルノに白い氷で穴に蓋を作らせ、私のレーザーで切り抜いてそのまま落下した。しばらく落下を続けると、氷の一部が溶け、異常な熱気を放つお空の偽物が現れた。

 

「うわあっつ!!」

 

思わずカービィをぶん投げて絵筆を振り回してしまった。

カービィは月の光の刃を纏いながらあらぬ方向へ飛んでいった。

 

「デデデ大王、行くぞ!」

 

「メタナイト、確か三回目だったな。」

 

メタナイトとデデデ大王は私が描いためちゃくちゃで消えかかったラインを足場に投げ飛ばしたカービィを打ち返し、水と冷気を纏ったカービィはお空の偽物に激突した。冷えきった偽物のヤツは再び熱を出そうとしている。が、私はすぐに体制を立て直し、絵筆で突き飛ばして、さらにカービィを飛ばして追い討ちをかけた。偽物は熱を帯びていなければ木属性の攻撃でもよく通るようだ。

 

「熱い割には呆気なかったな…」

 

「元がバカだから偽物はもっとバカで熱だけで何とかなるとでも思ったんじゃない?」

 

「絵だから脳無しってか?そりゃ傑作ぞい!」

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