私はパチュリー。気が付いたらカービィの体内にいた。
カービィの体内は宇宙のような空間で食べ物が沢山ある。何よりカービィの体内に手足の生えた可愛らしい生き物(本来の姿のカービィ)がいるのだ。魔法を使えばこのカービィを通じて外のカービィが見聞きしている世界を覗くことが可能。
で、今何が起きているかというと、カービィは博麗神社に置いてきぼりにされたようだ。
「ところで今何時~?」
「そんなのこんな状況でわかる訳ないでしょ。」
「とりあえずお腹空いたんだけど!」
マヨヒガにはあまりにも複雑で形容しがたい目に悪い滅茶苦茶な色彩が広がっていた。
「やっべぇ!カービィ忘れた!」
「よりによって一番大切なものを忘れおったか…」
「ま、まぁ落ち着け。ええええええ絵筆があればなんんんんんとかなるだろヴ。」
「メタナイト、お前が一番落ち着いていないぞい!」
「にしても目がチカチカするぜ。なんなんだこの絵画は。マヨヒガって妖怪の山にあるんじゃないのか?」
マヨヒガは山にあるということだけは知っている。山と言えば妖怪の山だが。もしかしたら違う山、外の世界とか異空間とかの、に移動しているのか、はたまたマヨヒガだけ別の絵画にされているのか…兎に角、妖怪の山は満月の冬の夜になっていると聞いた。そことは違う性質なのだろう。
台所から味噌汁の匂いが漂ってくる。華扇が台所でご飯を作っているようだ。朝食なのか昼食なのか晩御飯なのか知らないけど。
「で、どうやって私の偽物を倒す?」
「さぁ?カービィに聞いてみたら?」
「封印とかどうかしら?干渉を受けないだけなら自ら別の空間に入って貰えばいいのよ。」
「カービィって喋れたっけ?」
「喋れないはずだけど?」
「私よパチュリー。カービィの中にいるの。」
「カービィ、お前ついに…妖怪喰いになったのか…」
「やぁだぁ~。私も食べられちゃうのかしらぁ~?」
「ぽよ?」
あ、カービィが渋い顔になった。
「しょぼん。」
ん?霊夢、カービィに何やってるんだろう?
「よし、これでOK!」
「霊夢そっくりね。」
ああ、なるほど。遊ぶな。
「しかし、カービィを置いていって魔理沙たちは大丈夫なのかしら…」
「ねえ霊夢、台所に霊夢の絵画があるんだけど。」
「え?マジで?ちょっとそれ持ってきて!」
「あれ?持った感じ、普通の絵画じゃない…?うわっ、御札が飛んできた!」
その絵画からは霊夢が空を飛んでいる時の気配をそのまま強くしたものを感じる。その弾幕は意識せずとも此方をある程度ホーミングしてくるようだ。
カービィ…御札は食べ物じゃないわ。私が危ないから食べないで頂戴。
「この力、どう見ても霊夢の偽物だわ。あいたっ!」
「魔理沙の後を付けてた感じから行くと偽物の片方は絵画のままで実体化せず力を放ってるみたい。」
「この感じ、完全に空を飛んでいるわね…よし、とりあえず封印。紫、適当な虚無空間にブチ込んどいて。」
「はーい。」
こうして、かなり雑に封印された。しかし放っておけばここらは蜂の巣だっただろう。