文々。新聞 書きかけ
白黒魔法使いと氷の妖精、最強タッグ結成か?
灼熱の旧地獄から出る熱線をチルノが見事氷の盾で防ぎ、その隙に霧雨魔理沙が旧地獄に現れた異常な熱源の暴走を止めて見せた。
これは私が出す予定だった新聞の原稿だ。いや、これではほぼ白紙、その僅かな文も新聞にするにはおかしな点ばかりだ、とても原稿とは言えない。
私はカービィに関する記事を号外でばら蒔いた。そして、普通の新聞ではより内容の濃いカービィ特集を組む予定で取材を続けた。
里の人間たちはカービィに強い興味を抱いているようだ。カービィをピンクの悪魔と称して里は賑わっている。
そしてなぜか…
カービィに関する噂が広まるほどに…
大切な何かを喪った気がして…
やる気が出ないのだ…
そういうわけで、スランプである。書くべきことはわかっているのに、何も書けない、そんなもどかしさと脱力感に襲われ、その絶望の恐ろしさに戦いている。
そういえば幻想郷は妖怪のために作られたという話を聞いたことがある。ではなぜ、人間が幻想郷に居るのか、なぜ幻想郷の結界を人間が守っているのか…
なぜ妖怪が人里ではわざわざ人間のふりをして人間に危害を加えないようにしなきゃいけないのか…
なぜこういうときにこんなことを思い出し、考えてしまうのか…
そういえばカービィって一応人間だったな…
なぜ妖怪が怨霊という雑魚に怯えるのか…それは人間同士の争いの火種となるかららしい…
それも一時の争いではなく、何かを怨み、それを次の世代に引き継ぐ形で延々と続くのだとか…
外の世界には妖怪はほとんどいないらしい…
その原因の1つが人間同士の争いなんだとか…
次第に妖怪の起こしたことを人間のせいにするようになり、妖怪はどんどん力を失い、忘れ去られてしまった…
だから幻想郷ができた…
ああ、そうか…私はとんだ間違いを犯してしまったのか…
人間は妖怪よりカービィを恐れているんだ…
きっと、人間がカービィの記事を求めているのは恐いもの見たさだろう…
もしカービィが人里で暴れたら、食糧難はもちろん、里の人も里に遊びに来ている妖怪も喰われ、周囲は焼け野原になることは、容易に想像がつく…
せめてそうならないように注意を払おう。そして、この異変が解決したら、妖怪への恐怖を取り戻せるよう努力しよう。
「そういえば最近妖怪が静かね。」
「言われてみればそうかもしれないな。」
「そうね、どっかの誰かさんが暴れ回ったせいかしら?だいぶ妖怪への恐怖が減ってきているわ。」
「それは対策取らないといけないわね、か・ぁ・び・ぃ・ちゃ・ん?」
「私はパチュリーよ…」
「ぽよ?」
「おいちょっと待て、私たちは里に行った覚えはないぞ!それじゃその情報を流したのは誰なんだぜ?」
「文の号外よ。」
「なんだ自業自得じゃねーかよ…」
「おいメタナイト、アイツらは何を話しとるぞい?」
「さぁ?私にもよくわからんが、この星の妖怪って呼ばれている種族の様子がおかしいってことじゃないか?」