湖に来てみたが、どうやらチルノは家の中に居るようだ。
「何気に初めて見るな、チルノの家。」
「クリスタルでできているのか?」
「氷だぜ。」
「ぽよっ!」
カービィが何故かメタナイトに視線を送っている…
「おい待てカービィ…流石に人の家を食うのはやめろ。」
とか言いながら例の液体出してんじゃねーか。というか剣で削る気満々じゃねーか。お前も抑えきれてないぞ。
「なんだなんだ?騒がしいなぁ?」
「何しに来たんだ?」
え?チルノが二人?片方は日焼けしてない?
「ど、どういうことぞい?白いチルノのそっくりさんがいるぞい!」
「あたい“も”チルノだ!」
私たちはチルノたちに聞こえないようにこっそり現状について話した。
「な、なあ。あれってもしかして?」
「あの時は気が付かなかったが日焼けした方はなんか描かれたような見た目だが?」
「でも敵対してるわけじゃないみたいぞい。どういうことぞい?」
「良く分からんが、しばらくは放っておいて大丈夫だろう。」
「何話してるんだ?」
「あ、いや…チルノが二人も居るなんて思わなくてな…びっくりしただけだ、あはははは。
ま、それは置いておいて、またチルノに頼みたいことがあるんだ。チルノじゃないとできないからな。」
「ああ、また凍らせて欲しいのか?」
「ま、そんなところだ。無縁塚が燃えてしまってな、それを凍らせて欲しいんだ。」
「凍らせるのはやり過ぎな気もするんだが…」
「どうせ魔女の描いた偽物がおるんだろ?凍らせてしまえば処理は楽になるぞい。」
「ま、そういうわけだ。」
「わかった。そっちはついてくるか?」
「あたいはパスだ。今は乗り気じゃない。」
白い方のチルノはそう言って家の中に入っていった。なんとなくさっきから家の入り口から強い冷気が漂っている気がするんだが…
「なあ、チルノ、お前は一体いつから二人なんだ?」
「あたいも良く分かんない。気が付いたらあたいがいて、あたいにそっくりで名前も同じ子が居て、一緒にあそんで…でも急に疲れたからってそれで家に案内されて、それでしばらくお話してたんだけど、やっぱ暴れたりなくて遊び相手をさがしてたんだ。アイツから聞いた人はあんた以外見つからなかったけどな。」
「家の中になんか変わったものはあったか?」
「うーん?そういえば冷たい風がでる絵が飾ってあったな。」
やっぱりな。
そうこうしていたら目的地がだいぶ近くなってきた。
「こっからは気を付けろよ。何が起こるか分からないらしいからな。って言っても心配なのはカービィだけなんだが…」
「そんなに危ないとこなのかぞい?そうは見えんがまぁ、備えあれば嬉しいなっていうぞい。」
それを言うなら備えあれば憂い無しだろ…
「そうだな、取り敢えずカービィを守れるようにしておこう。」
カービィは自分の身を自分で守れない。おまけに不安定な状態である。無縁塚の危険性について聞いたことがあるが一番危ないのはカービィだ。まぁ、私が以前無縁塚に来たときは説教がうるさいヤツに出会ってしまったこと以外は危険なことは無かったがな…