The Grimoire of Kirby   作:ぽよい

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境界:さまざまな境目。架空も現実も含め全てには境目があり、これがないと例え実在しないものであってもその存在が無くなる。境界を操ることができれば、それに対抗する手段はほとんど無いため、全てを手に入れることができると言っても過言ではない。しかし、境界を操ることができる紫が手加減無しでその能力を駆使しても月の技術を奪うことはできなかった。


予兆

「おいおいカービィ、お前一人では戦えんだろ?」

 

そう言ったが、私は無意識に絵筆を握っていた。恐らく反射的にだろう。カービィと長いこと一緒に居たからな。そしてカービィはいつの間にか眠ってしまっていた。まぁ、色々あったし、怒り狂って疲れたんだろうな。仕方がない。それよりも早苗の顔色がヤバい。今にも吐きそうである。

 

「私、てっきり死んでいると思って、調子乗って食べ過ぎ…オロロロロ…」

 

「ちょっと!吐くならあっちでしなさい!」

 

アホだ。そしてそのアホに霊夢がガチで怒っている。いくらなんでもあのアホは常識が無さすぎる。三途の川を知らないのか?ま、元々外の世界の人間だしな。こっちの常識をまだ理解しきっていないのであれば、死んだと勘違いしてもおかしくは無いかもしれない。

 

「色々ごちゃごちゃしたが、お前らも油売ってる暇は無いだろ?そろそろ次行くぜ。」

 

神霊を伴う異変、そして今までの経験から恐らく片方は夢殿辺りに居るだろう。もう片方は神子のところかもしれないが、もしそうなら気付いて此方に来る可能性が高い。アイツらのことだしな。いや、もし私のあの時の推測が正しければ…未だ神霊が残っているなんておかしい!何故神霊は仙界に向かわないんだ!なんで気が付かなかったんだ!利用価値があるからって後回しにしていたが、アイツらが危ない!

 

「くっそ!なんで今頃気付くんだ!」

 

「何の事ぞい?」

 

「説明している暇は無い!急ぐぞ!」

 

私は眠っているカービィの口に半ば無理矢理パチュリーを押し込んだ。しっかりあの時と同じリングと星を纏っているので眠っていてもコピーは得られるようだ。そしてデデデ大王を引っ張り、カービィを抱えたまま高速で空を飛んだ。メタナイトは何故かだいぶ遅れてから飛び立ったが、もちろん私の本気のスピード程度ならメタナイトは余裕で付いてくる。やっべぇまだ消化しきってねぇ吐きそう。

 

「さっきの件でカービィもお腹を空かせているだろうからな、おにぎり貰ってきたぞ。」

 

「でかしたメタナイト!次の戦いはもっとカービィに頑張って貰わないといけないかもしれないからな。」

 

神霊が現れ、今も残っている理由は恐らく三択だ。

A.本物の神子が受け入れられない数の神霊を偽物が出した。

B.本物の神子が何かしらの理由で無力化された。

C.偽物が神霊を操っている。

D.キノコは素晴らしい。

なお、どれも偽物が神霊を受け入れなかった前提だ。私の勘だとAの可能性が一番高いが、BやCの可能性もあるし、もしかしたら全て当てはまるかもしれない。Dは誰もが知っているな。

どちらにせよ先ずは仙界を見に行かないことには始まらない。兎に角間に合ってくれよ!

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