Worthless Lulatic(ワースレスルラティック)
「一回ぐらいあの子目線でストーリーを見てみたいよね?今回は特別に、あの子の考えていることを映し出してあげるわ。」
「メタ発言はこっちサイドの特権じゃないのかぞい?というかカービィってまともに状況判断しているのかぞい?割りとその辺はテキトーで冷酷だと思うんじゃが…」
「いいのよ私は、境界を操れるんだからメタの領域に入るなんて容易いことよ。それにかつて説明書を任されていたってだけあってカービィはわりと心の中ではお喋りなのよ。でも言葉はあまり上手くないみたいだし、誤字脱字とかがあってもあの子の御愛嬌ということで、この話だけはそういうのあっても基本修正しないわ。」
さっきまで寝てたから状況がよくわかってないんだけど、とりあえずさっきデデデたちが作っていたものと同じビン詰めゼリーが目の前にたくさんあるよ。黒いビンの中にやわらかく崩れたマキシムトマトのゼリーがたっぷり入っていて、一口食べればみんな元気いっぱい!そのへんに倒れている食欲のないウサギさんもすぐに回復しちゃうんだ。でもボクの分は後回しなんだってさ。ズルいよみんな、ボクもはやく食べたいよ!
それにしてもさっきからずっとボクの頭の中から何か抜かれているような気がするんだよね。そういえば神殿?の広間で開かれたパーティーの時も頭から何かを抜かれていた気がするな。そんな感じのするときに限ってミョーな雰囲気の女の子が近くにいるんだよね、怪しいよね、あのコ。いつもならデデデを疑うけど、これはさすがにデデデにはできないからね。
「ほら、カービィ、お前の分だぜ。」
「やったね!いただきまーす!」
(↑カービィはそう言っているつもりだが、実際はポヨとしか言えていない)
ようやくボクの番が回ってきた!やっぱマキシムトマトは格別だね!
リーダーらしき耳のないウサギさんがウサギさんたちに指示を出してるみたいだ。ここからは何を話しているのかよくわからないけど、ボクの知っている星の言葉ではないのだけはよくわかる。不思議なことにいつの間にかこの知らない言葉を理解できるようになっているんだよね。いつもなら言葉を理解できるようになるのにものすっごく時間がかかるのに、不思議だよね。
と、急に白黒がスピードを出す。
「そんな急にスピード出すなぞぉおおおい!」
デデデは相変わらずだなあ。このスピード感がたまらないのに。
これこの街の奥に向かっているんだよね。こういうのは大抵奥に進めばいいからね。目的地は街の多分中心部にあるお城かな?大きな中華風のお城はかなりボロボロ、これ古くなってボロボロになっているわけじゃなくて、誰かが荒らしたせいでああなっている感じだね。傷の少ない場所は多少木片とか砂で汚れているけど劣化した様子はなくてスゴく綺麗な状態だもん。
ここもいろんな人が倒れているね。さっきと違ってウサギさんじゃないっぽい。特に目立っているのはあの片翼の天使さん。この辺の人大丈夫なのかな?
「この感じ、ほんの数分前までヤツらがいたっぽいな。」
「これは、何て酷い…異常な程穢れている…サグメ様も、もう元には戻れないほど穢れてしまっている…」
「そういやお前らは何で穢れて無いんだ?穢れの籠った弾幕を喰らったんじゃ無いのか?」
「正直私もその辺りはよくわかっていません。」
「その穢れって何だ?汚れのことじゃないよなこの話だと。」
「ああ、お前らは知らないか。超簡単に説明すると殆どの生き物が持つエネルギーのことだぜ。月に住む奴らはこれが弱点なんだ。」
「じゃああの魔女が作った偽物も所詮はただの絵画だし、穢れなんて持ってないのが普通なんじゃないのかぞい?そもそもあの魔女だって生き物かどうか怪しいぞい。」
「確かにそうだぜ。じゃ何でここの奴らは穢れちまったんだ?」
んー、なるほど、毒みたいなの盛られた感じなのね(←わかっていない)。この倒れている人、なんか不自然にヨダレ垂らしてるよ。泡吹いて倒れてもここまではならないと思う。なにか関係あるのかなぁ?きっと飲み物とかにそのケガレっていう毒を混ぜられたんだよ。
「そのひとの口元確認してみて!」
(↑以下略)
「口元確認して見ろだってさ。」
「口元ですか?…これは、蓬莱の薬か?でもここにいる人達をここまで穢れさせる量を一体どうやって?もしかしてアイツらが作った?」
「こりゃ本格的に月を潰しにきてるな。ここまでやるってことは月を拠点にして幻想郷に追い撃ちをかけるつもりだったのか?ま、もう取り返しは付かないし、諦めて手分けしてヤツを探すぞ。見つけたらすぐに連絡するんだ。」
というわけで、ボクも回りに注意するようにはしておこう。いつでも戦闘できるようにね。