ピンクの黒いスターダストレヴァリエ
「寝ちゃったな…疲れがたまっていたんだろうか。」
「仕方がない、担いで戻るぞい。」
「その必要は無いわ。スキマで家に送り届けるから。」
「この絵画を調べる限り、貴方達を宇宙の彼方に飛ばすつもりだったみたいね。偶然ここに繋がって、予定を変更したみたい。逆探知で貴方達の星は見つけたわ。さ、このスキマを潜り抜ければ帰れるわよ。未だやることが残っているんでしょ?急ぎなさい。」
「ああ、世話になったな。
--さよならぞい。
--さてと、みんな準備はいい?幻想郷の歴史改変に取りかかるわ。大掛かりになるけど、この爪痕(カービィが意図せず奪った恐怖と信仰)を残しておくわけにはいかないからね。今回の異変の主犯は私、妖怪達と共に様々な異変を同時に起こし、いつも通り霊夢が解決したことにするわ。サービスで月の都も復活させましょう。外の世界に起きた影響は同時多発テロってことで解決しているからそこは放置で……………………………………………………
いつも通りの朝、いつも通りの道。今日は暇なので香霖のところに遊びに行くつもりだ。今回の異変解決の勝負は完敗だった。でも、いつも通りじゃないことが一つだけある。昨日の夜、ずっと長い夢を見ていた気がする。まるで現実と見間違えるような、だが所詮夢は夢だ、内容など覚えちゃいない。それに今回の異変、どうも変な感じがする。違和感の正体は香霖なら分かるだろうか?
いつも通り香霖堂の扉を開ける。しかし香霖からはいつも通りじゃない反応が返ってきた。
「いらっしゃい。待っていたよ。」
「今日は客じゃないぜ。ただの暇人だ。」
「そんな君宛に奇妙なプレゼントが届いているんだ。どういうわけか店の裏に落ちていてね。」
そう言って香霖はいかにもプレゼントボックスという感じの、赤いリボンで蓋が留められた箱を取り出した。リボンにつけられた荷札には意味ありげな見たことのない記号配列が書かれていた。
「この記号は何だ?」
「プププ文字っていう文字さ。一体どこで使われている文字かは不明だが、これを解読すると『シンアイ ナル マリサ ト ソノ オトモダチ ヘ アリガトウ カービィ ヨリ』と書かれているんだ。間違いなく君宛のプレゼントだよ。」
私は荷札の内容を聞いたこの瞬間、違和感の正体に気が付いた。同時に酷く寂しく感じた。
リボンをほどいて箱を開けると、中には帽子用の白いリボンが一つと星形の黒い小さな塊が沢山詰められた小袋が大量に入っていた。帽子用のリボンには見る角度によって色が変わる、星形で虹色の宝石が飾られている。
「この黒い塊は何だ?」
「どれどれ?…これはメテオチョコという名前のチョコレートだ。そのまま食べても美味しいが、お菓子作りのチョコレートをこれに代えるだけで味がうんと良くなるらしい。ホットミルクに溶かして飲むのも良いだろうね。」
「そうか、この小袋は香霖にもあげるぜ。こんなに沢山は食べきれないし、差出人も一人で食べることを想定してないからな。」
香霖に小袋を2つ渡すと、新しいリボンをいつもの帽子のリボンと取り替えて香霖堂を飛び出し、メテオチョコを配りに行った。これは私一人に宛てられた物ではない。みんなで仲良く食べろという意味だ。そうだろ?カービィ!
ペインシア:ドロシアと生き別れた筈だった妹。ドロシアそっくりの姿だが、ドロシアが紫なのに対し、ペインシアは赤い。その生い立ち、性質はドロシアと同じ。