もしも、立花響がちょっぴりエッチだったら 作:レスリングマン
すいません。
「なぜ、小日向がいるの? 私は立花と二人きりでデートをするつもりだったのに……」
「翼さん、私のことはお気になさらずに。響が変なことをしないように監視しているだけですから」
「いや、気にしないのは無理だと思うのだが……」
翼さんが一日まるっとオフの日が出来たので、デートをする約束をしたと未来に報告すると「セクハラ防止」という名目で彼女が付いてきた。
今日の私は朝起きてからベッドで一回、家を出る前にトイレで一回……自家発電してきたから賢者モードに入っている。
だから大丈夫だと言ったんだけど……。
『最近の響は獣並みの性欲なんだから。響が暴走してアイドルの翼さんのスキャンダルの原因になったら大変だよ』
とまぁ、こんな感じで一切信用して貰えない。
でも、毎晩のように未来に相手をしてもらってる私は彼女に反論出来ない。
「じゃ、じゃあ。翼さん行きましょうか?」
「そ、そうね。た、立花……私と、そのう……」
「デートですから、手を繋ぎましょうか?」
「う、うん。そうしてくれると嬉しい」
私が差し出した手を翼さんはギュッと握る。
その時の彼女はちょっと目を逸らして、頬を赤らめていたんたけど。
正直に言って、めちゃめちゃ可愛かった。
ああ、今すぐ誰も居ないところに行って――。
「――痛っ!?」
「響ぃ〜〜。今、翼さんの顔見てエッチなことを想像してたでしょ?」
未来は私の首筋を抓る。
どうやら、私が翼さんに欲情してしまったことがバレたらしい。
うーん。流石は未来だ……。私の表情一つでいとも簡単に見抜くなんて……。
「そうなのか? 立花……。そ、その。私の顔を見て……不埒なことを考えていたのか?」
うわ〜。翼さんがドン引きしてる……。
そりゃ、そうだよね。デートが始まってまだ一分も経ってないのにこんなのって――。
「ごめんなさい。翼さん……。も、もう大丈夫です。いくら翼さんが可愛くても変なことを考えません」
「か、可愛い? 私が……? き、気にするな。そういう風に見られて、実はちょっと嬉しかったりする」
「つ、翼さん!? だ、駄目ですよ。響が調子に乗りますから!」
あはは、全部見抜かれてる。
でも、翼さんにそんなこと言われたら、抱きしめたくなるのって普通だよね? 自重しなきゃいけないのは分かるけど……。
その後は服を買いに行ったり、ゲームセンターに行ったりして遊んだ……。
そして、その次はカラオケに行ったのだが、そこで事件は起こる――。
「た、立花……。ちょっとだけ、こうしても良いか?」
「つ、翼さん?」
未来が歌ってる最中に翼さんは私の肩にもたれて、手を触ってくる。
二人きりのとき、彼女はかなり甘えん坊になることが多い。今日は未来がいるんだけど……。
「……こうしてると、心地よい。私は寂しかったんだと思う。あなたのおかげで人の温もりを思い出すことが出来た」
「そ、そうですか。それは、何というか……えへへ」
「立花……」
「翼さん……、んっ……」
見つめ合って、一秒もしないうちに私たちは唇を重ねる。
もう幾度となくこうしてキスをしたことはあるのだが、カラオケボックスという環境は中々どうして刺激的だった。
しかも、未来の歌声を聞きながら翼さんと舌先を絡めるなんて――めちゃめちゃ背徳的で興奮する。
もう手遅れなのは自覚してたけど、完璧に人の道を踏み外してるなぁ……。
「んちゅっ♡ んっ、んんっ……」
「んんっ……、立花ぁ……」
「つ、翼さぁん……」
「響ぃ〜〜、何してるのかなぁ?」
妙に優しい未来の声を聞いて私は背中から汗がダラダラ出てきた。
あー、完全にやっちゃったよ。翼さんと濃厚なキスしてるの未来にバッチリと見られちゃった――。
特にだからといってお叱りを受けることはなく、翼さんとのデートは終了する。
そして、その夜――。
未来と二人きりの寮の一室――。
「響のバカ……、私の知らない所ならまだしも、目の前で翼さんとあんなことを……」
「ご、ごめん。でも、なんで私……縛られてるのかな? んっ……♡」
私は両手を縛られた状態でベッドに括りつけられていた。
未来はそんな私の耳たぶを甘噛みする。
そして、私の首筋からドンドン下へ至るところに未来の印を付けられた。
そうしてるうちに私の体は段々と敏感になっていき、下半身の抑えが効かなくなってくる。
彼女はそんな私の反応を楽しんでいるようにも見えた。
「んっ♡ あっ、あっ、あんっ♡ んんんっ♡」
「ふふっ、響ったら……ちょっと首筋を舐めただけでココをこんなにしちゃって……。ほら、こうするといやらしい音が凄く聞こえるよ♡」
未来は私の敏感なところを愛撫しながら、首筋からへそ下辺りまで舌を這わせる。
私はそんな彼女の攻めに耐えられずに、すでに何度も体を痙攣させながら達してしまっていた。
こうして私は一晩中未来の玩具にされてしまう。
もう、未来無しでは生きられない体にされてしまったような……そんな気持ちになってしまった。
だって、未来ったら大きな声じゃ言えないようなことをするんだもん。
一番、びっくりしたのはお尻の――。
と、そんな話はどうでも良かった。
それから間もなくして、私たちは大きな戦いに巻き込まれることとなる。
そう、ノイズやクリスちゃんを使って暗躍していた犯人が分かったのだ。
私たちシンフォギア装者たちは月を破壊しようとしている、その犯人と最後の決戦を行った――。
――――――――――
「お、おのれ! 私を誰と心得る! んあっ♡ え、永遠の刹那を……んんっ♡ い、生きちゅぢゅけりゅ……んんんっ♡ ふぃ、フィーネ……んっ♡ や、やめろ……! そ、そんにゃところを触って……んんっ♡」
「うわっ……、相変わらずエグいテク使いやがるな。あいつ……」
「むっ!? 雪音……、まさかお前も……」
櫻井了子さん……仲間だと思っていた彼女が実はフィーネだったなんて信じられない。
私は心の中が真っ黒に塗りつぶされて理性が飛んでしまっている。
今までにないくらい肉欲に身体が支配されているのだ。
これには理由がある。
――了子さんは、私を無力化するために……性欲が高まる薬を飲ませた。いわゆる媚薬って奴だ。
ただでさえ、異常に強い私の性欲がさらに高まれば必然的にギアを纏うことなど出来ないと彼女は読んだらしい。
しかしながら、これがいけなかった。
私の性的な欲求は今までに無く暴走して、気付けばギアを纏って、ネフシュタンの鎧でよりセクシーな格好になってる了子さんを襲っていたのである。
何度も再生するネフシュタンの鎧を砕きながら、彼女の至るところを弄くり回し……舌を這わせている私。
了子さんは身体をくねらせながら本気で抵抗しているけれど、抵抗の力は弱々しく……私は彼女の全てを貪っていた。
「んんんっ♡ んちゅっ♡ あんっ♡ 耳をそんなに舐めりゅにゃっ♡ だ、ダメ♡ んんんっ♡ そんなところに指を入れれば、私は……、私は……んんんんんんんッッッ♡♡」
私の指の動きと呼応して、了子さんは身体を痙攣させながら甘い叫び声を上げる。
彼女の足元の水たまりは、いやらしい音を立てながらドンドン面積を広げていた。
「はぁ、はぁ……、了子さんのココ……凄いことになってますよ。私が舐めとってあげますね♡」
「――っ!? や、やめろ! 今、ソコは敏感になって……んんんっ♡ あんっ♡ ひぃん♡ んああっ♡ ひゃめろオオオオオ♡」
了子さんの下半身が切なそうにしていたので、私は彼女の敏感な場所を思いきり舌で舐め上げたりしながら、何度も吸い付く。
その度に彼女は声を上げながらビクンッと小刻みに痙攣を繰り返していた。
「くっ……、このフィーネがこのまま好き放題されてヤラれてなるものか! 貴様の性欲を枯らせてみせる! ちゅっ♡ んんっ♡」
「んんんっ♡ 了子さぁん♡ んあっ♡ んんんんんっ……♡♡」
そこからの了子さんはスゴかった。
ムチで私の至るところを刺激しながら、キスを繰り返して……私を何度も何度も達するようにテクニカルに攻めまくる。
今までにない快感が全身を駆け巡り、私も負けじと攻めたのだけど、段々と体力の限界が来てしまう……。
しかし、了子さんの動きは大きな音ともに停止した。
「し、しまった! こちらに夢中になっていて、カ・ディンギルが……! な、何と悪辣な……!」
翼さんとクリスちゃんがカ・ディンギルという何か凄いビームを打ち出す塔を破壊しようと動いたのである。
了子さんは慌てて、カ・ディンギルを動かそうとしたが……そのビームの軌道は大きく逸れてしまい、月を破壊するに至らなかった――。
「もう一発!」
「もういっちょ!」
そして、翼さんとクリスちゃんは更にカ・ディンギルへ追撃して――それを完全に破壊することに成功する。
「くっ……! よくも、カ・ディンギルを!」
「よほど、欲求不満が溜まっていたのだな。途中から夢中になって立花の体を貪っていたのは正直言って見ていられなかった」
「あのバカの性欲に当てられたのが、運の尽きだったな。フィーネ、お前の負けだ!」
このあとの戦いについては実はよく覚えていない。
了子さんが凄い力を発揮して、私たちは追い詰められたんだけど……最後に翼さんやクリスちゃんとキスをし合うことで昂ぶった性欲が爆発して、
身体中が気持ち良くなって、痛みも苦しみも全部が快感となり、信じられない力が湧いてきたこのモードによって、了子さんとの戦いに打ち勝ち……、彼女が最後の最後で月の欠片を落下させようとしたのを何とか防ぐことに成功したのである。
そして、私たちは3人の装者たちは秘密保持のために軟禁されることとなった――。
―――――――――――
「クリスちゃん、好き……。んっ♡ んんっ♡」
「んあっ♡ んんっ♡ こ、このバカ……。朝からずっとあたしの胸ばかり揉んでいたかと思ったら。んんっ……♡」
拘束期間中……私はクリスちゃんとかなり仲良くなった。
彼女はその大きな胸を私の腕に押し付けながら、唇を何度も短いキスを繰り返している。
「立花、次は私と……」
「わ、悪ぃけど、このバカは当分の間あたしのモンだぜ。んあっ♡」
「ゆ、雪音ばかりずるいぞ。ならば、勝手に混ざる」
「あんっ♡ んんっ♡♡ 翼さんったら、急にそんなところを――」
そして、私たち3人は毎日のように体を重ね合い……。
装者としての絆は強固なものへとなっていった。
この絆こそ、私たちの最大の強みになることをこの時の私たちはまだ知らなかった――。
――無印編 完――
思いつきで書いてみたけど、意外と難しい。
G編以降も新たな犠牲者……じゃなかった、装者たちと仲良くなる描写だけ頑張りますのでよろしくお願いします。