ポケットモンスター~レッド最強伝説~   作:神爪 勇人

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【タウンガイドブック~カントー地方編~】
『ポケモンセンター』
ポケモンセンターとは、主に町にあるポケモンの回復、およびポケモン通信を行う施設。
病院でもあり、ポケモントレーナーの宿屋でもある。
手持ちポケモンや道具の交換を行えるパソコンもある。
ポケモンの体力回復やポケモンの交換以外にも、モンスターボールの整備、トレーナーの宿泊、レストランもある。
各地に数多く点在し、ガイドブック等の書籍によっては「どの町にもかならずある」とされていることもあるが、ポケモンセンターが存在しない町もある。

カントー地方のポケモンセンターは、大体1階建て。
全ての機能が1フロアに存在する。パソコンは入って右奥にあり、回復を行うカウンターからは見えない。
外観は平らな屋根と窓が付いたレンガ調の壁で、看板に「POKE」と書かれている。

ポケモンの回復はカウンターで職員が応対する。
基本的にジョーイさんという女医さんが職員。
各町のポケモンセンターに配属されており、全てのジョーイさんは血縁関係にある。
外見も非常に似ており、唯一帽子の十字模様の色が異なっている。
手持ちポケモンは基本的に看護師のラッキー。

ポケモントレーナーであれば、基本的に施設の利用は無料。
センターの管理は、基本的に女医のジョーイと専門学校を卒業したナースポケモンのラッキーが行っている。
センター周辺の自然環境やそこに住む野生のポケモン達を保護するのも、ポケモンセンターの重要な役割である。

センターによっては、前述の基本的な設備だけでなく、ポケモンバトルやポケモンコンテストの会場を完備し、立地によっては温泉を備えた施設もある。
またポケモンリーグなど大規模な大会が行われる際には、臨時のセンターが設けられることもある。


第5話 4月2日:対決! ポケモンセンター‼

「・・・・・・さて、と」

 

作業服を着たラムダと呼ばれた男は、予め此処トキワシティのポケモンセンターの電気系統の設備メンテの旨を、客の利用がほぼない深夜に行う事を連絡していた。

今夜は非常用の電源に切り替えて、メインの電源や電気系統の問題有る無しの確認作業を行い、問題なければメインに切り替え。

そして今度は非常用電源の確認と、そんな説明をジョーイに事前に行っていたため、仮眠室で仮眠を取ろうとしていたジョーイと夜勤のラッキーを相手に軽く挨拶を済ませただけで、問題なくポケモンセンターの施設内関係者用エリアに侵入することが出来た。

無論、作業するのはメンテナンスではなく、此処に預けられているポケモンを奪っても警報装置などが作動しないようにするためだが。

 

「楽なお仕事だねぇ」

 

暗がりで一人呟き、ラムダは警報装置の電源を落とした。

 

◆◆◆

 

「・・・・・・・・・・・・いや、寝れねぇ」

 

言って、ベッドからムクりと上体を起こす。

俺は今、トキワシティのポケモンセンターにある宿泊トレーナー用の宿泊室のベッドの寝ていたが、やはり寝れない。

 

抱き枕(ピカチュウ)がいねぇ・・・・・・」

 

いつもピカチュウと一緒に寝ていてあいつを抱き枕にして寝てるせいか、今はこの場にいないピカチュウ成分が不足していてどうにも寝れなかった。

今日の激戦もあってジョーイさんにヒトカゲと一緒に預けてあるから、今頃はポケモン用のベッドで寝ている事だろう。

流石にコッチに連れてくるわけにもいかないだろうし・・・・・・。

 

「・・・・・・ちょっと外歩くか」

 

ムクりとベッドから起き上がり、宿泊室から出てポケモンセンター内を少し散歩する。

散歩というほど広い建物ではないが。

カントー地方にあるポケモンセンターは、基本的に1階建てで入口のロビーに、正面に受付と簡易回復装置。

そしてパソコンやら公衆電話やらが設置されており、ロビーから奥に行くと俺達ポケモントレーナーが宿泊する宿泊部屋や一般にも開放されている食堂等それなりに設備がある。

関係者しか入れない場所にはたぶん勤務しているジョーイさんの仮眠室とかもあるのだろう。

俺は取り合えず外へ出る為にロビーの方へと向かい――――――

 

「「あ」」

 

――――――グリーンと遭遇した。

いやなんでやねん。

 

「何で行く先々でお前と出くわさなきゃならないんだよ、ストーカーか赤ちゃんよぉ?」

「こっちのセリフなんだが? 何、立ち塞がってんの? ライバル気取りなの? 立ちはだかってる強敵気分かよ必ず攻撃しなきゃならねーのかよ緑んよぉ?」

「何の話だ何の・・・・・・」

 

寝ぼけて頭が回らずよく分からないことを口走る俺を馬鹿を見るような目を向けるミドリん・・・・・・いや、いつもこんな目だったか。

コイツは昔っからこんな感じだ。

何かやたらと俺に絡んでくるんだよなぁ・・・・・・。

 

「・・・・・・で? こんな時間に何してんだよ、グリーン」

「あー? 別に何でもいいだろ」

「・・・・・・そうか。ジョーイさんと夜のポケセンプレイをする気なんだな? 相性の把握はバッチリなんだな?」

「な訳ねぇーだろが!?」

「え、相性悪い?」

「そっちじゃねーよ‼」

「てか夜のポケセンで騒ぐなよ迷惑な客め」

「 こ ろ す ぞ ? 」

 

◆◆◆

 

レッドとグリーンが入り口で騒いでいる頃。

音を消しながら、少女・・・ドミノは部屋の扉を開ける。

その部屋はこのポケモンセンターで治療中や治療を終えたポケモン、今日はいないがこの町から旅に出るポケモントレーナーに渡す初心者用ポケモン、あるいは自然保護の観点や面倒を見切れなくなったトレーナーからのポケモンを預かったりなど、要はポケモンをモンスターボールに入れて保管しておく場所だ。

抜き足差し足忍び足、三歩進んで二歩下がる。

手にした袋に安置されているモンスターボールを入れていく。

 

「楽な仕事ね」

 

部屋の全てのボールを奪い、ドミノは部屋を出る。

自身が所属する組織の新人研修。

その最終日だったが、積み上げた成績を奇麗に終わらせることが出来そうで、その足取りは軽い。

後はこのまま建物の外に出てトンズラするだけ――――――

 

「――――――あら?」

 

思わず足を止めて、扉の無い部屋の一室にある寝台に、一匹のピカチュウが眠っているのが目に入る。

本格的な治療室ではなく、軽い診断をする為の部屋なのか、寝台以外の設備があまり置いていない。

そしてセキュリティの類も見当たらなかった。

ラッキーだ、とドミノはこのピカチュウも頂こうと足音を殺しながら部屋に侵入し、そっと近づく。

流石に袋に入れる訳にはいかず、抱えようとドミノは袋を持たない反対の手でピカチュウを掴む。

 

「・・・・・・ピィ・・・・・・」

 

鳴き声が漏れたが、起きる様子はない。

しめしめと、ドミノはそのままピカチュウを抱きかかえる。

 

「中々可愛いじゃない。私のポケモンにしちゃおうかしら」

 

腕の中で穏やかな表情で眠るピカチュウ。

ピカチュウはすやすやと眠りながら抱きかかえるドミノの胸にゆっくりとしがみ付き――――――

 

「ピ・・・カ・・・・・・」

 

―――――――発光した。

 

◆◆◆

 

「ギャアアアアアァァァァァァァァァァァッ!?!?!?!?!?」

 

「ああ?」

「なんだ?」

 

突然女の断末魔の様な叫びがポケセンの奥から聞こえてきて、言い争っていた俺とグリーンが思わず動きを止める。

声の方向を見ると、部屋の奥からピカピカと何かが光っていた。

 

「あ、もしかしてピカチュウか?」

「お前のピカチュウ?」

「アイツ、寝てる時に寝ぼけてんのかチョイチョイ電撃ぶっ放すんだよ」

「ああ・・・まぁ、電気タイプにはちょくちょくある現象らしいな」

「俺もよく一緒に寝てるから食らうんだよな・・・もう慣れたけど」

「何で生きてんだよお前・・・・・・」

 

変態を見る目で俺を見るグリーン。

なんて失礼なやつだ。

慣れてきたらちょっと気持ち良いだけだというのに。

 

「クッソ、何なのよ・・・・・・!?」

 

奥から誰かヨロつきながら出てきた。

声からしてたぶん女だ、全身何故か黒焦げになってるけど・・・・・・。

 

「誰だ?」

「俺ら以外に客っていたんだな」

「!?」

 

俺とグリーンに気付いていなかったのか、女が慌てたように後退った。

そんな女の後ろから、小さい影がヨロヨロと出てきて、

 

「ピィ、カァア・・・・・・チャアァ~・・・・・・」

 

ピカチュウが欠伸をしながらやってきた。

 

「さっきの光はやっぱお前の電撃だったか」

「チャア?」

「アンタのピカチュウか・・・・・・!」

 

女が忌々し気に俺を見てくる。

どうやら電撃を浴びたらしい。

 

「あー、悪かったな。でもコイツの電撃ってよっぽど近くにいない限り当たらないんだけど、お前――――――」

 

――――――誰?と女の素性を問おうとしたら、女が持っている袋に目がいき。

 

「ピカチュウ、電光石火!」

 

俺の声と視線から察したのか、ピカチュウが電光石火による瞬足の当身で、女が持っていた袋の手部分を弾く。

悲鳴を上げる女が袋を手放し、床に落ちる。

すると袋の口からモンスターボールがコロコロと転がり出てきて。

 

「やっぱ泥棒か!」

 

俺の声に早く反応したのはグリーン。

唐突に泥棒とみられる女に殴りかかった。

流石は俺と同じマサラ育ち、泥棒と分かったら一切の躊躇がない。

博士の研究所にいるポケモンを狙って盗みに入る奴を相手にしていた経験もあるのだろうが。

しかし、女も荒事には慣れているのかバックステップで距離を取りグリーンの打撃をかわす。

そして腰のベルトにセットされているモンスターボールを手に取り、投げた。

 

「プップゥ!」

 

プリンが現れた。

流石にポケモンを相手に人間が素手で向かうのは自殺行為。

相手が見た目がかわいらしいプリンでもそれは変わらない。

舌打ちしつつ止まるグリーンだが、動いたのはグリーンだけじゃない。

 

「ピッ!」

 

ピカチュウが転がったモンスターボールをいくつか俺とグリーンの方へ、尻尾を使って器用に弾き飛ばしてきた。

それを手に取って、俺とグリーンはボールの開閉ボタンを押して投げる。

 

「行け! ヒトカゲ‼」

「来い! お前達‼」

 

俺が投げたボールからはヒトカゲが、グリーンが投げたボールからはゼニガメ、イーブイ、そしてポッポが飛び出した。

 

「ポッポ!?」

「捕まえたんだよ、一番道路でな!」

「何ぃ!?」

「え、何? お前まだ一匹も捕まえてねーの!? ダサッ‼」

「俺の眼鏡に適わなかっただけですぅ‼」

 

プリンに対して、こっちはピカチュウ、ヒトカゲ、ゼニガメ、イーブイ、ポッポの五匹。

多勢に無勢が分かり切っているのか、プリンは攻めて来ず、じりじりと距離を取る。

俺達が一気に攻めかかろうとしたとき――――――急に猛烈な勢いで煙が噴き出してきた。

 

「は!? 煙!?」

「煙幕か!?」

 

突然何処からともなく噴き出してきた煙は、直ぐに部屋を覆いつくし、視界が効かなくなる。

まずは外へ出ようとした時、誰かが「引け!」と叫ぶ声が聞こえてきた。

その声に反応したのは女の方だった。

舌打ちと共に女は窓をぶち破って逃走し、俺達も出入口から外に出る。

 

・・・・・・だが、周囲には誰もいなかった。

 

「おい、アレ!」

 

気付いたのはグリーンだった。

指差す方へ顔を向けると、夜空に浮かぶは一つの気球。

その気球にぶら下げている籠には、二人の人影があった。

一人の姿はよく見えなかったが、もう一人は金髪サイドロールの女。

さっきの泥棒だった。

 

「チッ」

 

逃げられた事に苛立ちを隠せないグリーンは舌打ちする。

・・・・・・とりあえず、ジュンサーさんに電話だな。




NAME:レッド
CLASS:ポケモントレーナー
生息地:マサラタウン
年齢:10歳
ポケモン図鑑:2匹
戦暦:0戦0勝0敗
所持金:3000円
バッジ:-

所属/役職:―

【経歴】


【手持ち】
1:ヒトカゲ 性別:♂ LV.11
性格:頑張り屋 タイプ:炎
特性:猛火
技:引っ掻く・鳴き声・火の粉・煙幕
備考
マサラタウンでオーキド博士から貰った最初のポケモン。

2:ピカチュウ 性別:♂ LV.11
性格:意地っ張り タイプ:電気
特性:避雷針
技:スパーク・尻尾を振る・雷パンチ・電光石火
備考
数年前に母が働いている店の食糧庫に傷だらけで忍び込んでいた所を捕まえて保護した。卵から産まれて直ぐに捨てられて、彷徨っている所を人間に酷い目に遭わされていたこともあり、出会った当初は人間嫌いだった。
棄てられた理由としては、特性である「避雷針」の力が強かったのか、放とうとした電気技が自分の元へ帰ってきて電撃を飛ばせない為。
その癖、「避雷針」の電気技を受けたら特殊攻撃力が上昇するという効果は自分の電気技では効果が無い事もあって、役立たずとして捨てられた。
あくまで電気を放つことが出来ないだけで使用する事は可能である為、レッドとの特訓の成果もあり、スピードを生かしたゴリゴリのインファイトを得意としている。

3:-

4:-

5:-

6:-

【ボックス】



【大事な物】
ポケモン図鑑
虹色の羽
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