エースコンバットZERO 傭兵たちの軌跡   作:メビウス1

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遅くなりました。円卓です


円卓

1995年 4月19日 ヴァレー空軍基地食堂

今日も新しい朝を迎えたヴァレー空軍基地の食堂には大勢の正規兵と傭兵が朝食を取っていた。その一角にウスティオ空軍数少ない正規飛行隊。ディアブロ隊のディアブロ1、フォルド・フリッチとディアブロ2、コウ・コバヤシの二人も朝食を取っていた。

「隊長、聞きましたか?また、新しい傭兵が来ること?」

「聞いている。遅刻組みたいだな」

既に大勢の傭兵を雇っているウスティオ政府でるが、未だにヴァレー空軍基地に到着していない傭兵部隊ある。その傭兵部隊が今日到着予定になっており、ヴァレー空軍基地内はその話題で一杯になっていた。

「そうなですか」

「合席いいか?ディアブロ隊」

そんな話をしている、ディアブロ隊に話しかけたのは朝食を持ったガルム隊の二人であった。

「ガルム隊か。いいぞ」

「サンキュー」

合席の許可をもらった、ガルム隊の二人、ギリアムとラリーは席に座り、朝食を食べ始める。

ギリアムはいつも通りの和食メニューである。また、ラリーもギリアムに進められ和食である。

ちなみに、コウも和食であり、フォルドはサンドイッチと紅茶である。

「(なんか、俺だけ仲間外れになった気分が…)」

和食3人に囲まれ、1人だけサンドイッチと紅茶を朝食にしているフォルドはそう思った。

「そういえば、ガルム隊も聞きました?今日来る傭兵部隊のこと」

「あぁ、聞いた。遅刻組らしいな」

「そうらしですね…所でギリアム。今日はなんか機嫌がいいですね」

「そうか?」

「相棒。俺から見ても機嫌がいいことがわかるくらいだぞ」

今日のギリアム誰がどう見ても機嫌がいいように見える。いつもなら、普通に食べているが、今日は嬉しそうに食べている。また、鼻歌をしながら髭を剃るギリアムをラリーが目撃していた。

「相棒。なんか、うれしk「おい、みんな!新しい傭兵部隊がもうじき到着らしいぞ!」朝早くk…相棒?」

1人の傭兵が新しい傭兵部隊がもうじきくることを大声で言った。それを聞いたギリアムは立ち上がる。

「すまない。俺は行く所がある」

そう言い、ギリアムは走って食堂から出て行った。

「おい、相棒!まだ、飯が残って…すまない、ディアブロ隊!俺は相棒を追う!」

ラリーは何かあると思い、飯を残し、ギリアムを追いかけるのであった。

「コバヤシ!俺らも追うぞ!」

「了解!」

何か面白そうなことが起きると思ったディアブロ隊も飯を残し、二人の後を追うのであった。

1995年 4月19日 ヴァレー空軍基地敷地内

「すまん、どいてくれ」

新しく来る傭兵部隊を一目見ようとするため、滑走路が見える付近は人でごった返していた。

ギリアムはその人混みを無理やり進み、前に出る。さらに、後を追ってきたラリー、フォルド、コウが合流する。

「どうしたんだ、相棒?今日のn「来たぞ!新しい傭兵部隊だ!」…来たか」

様子がおかしいギリアムにラリーはその理由を聞こうとしたが、1人の傭兵の大声で塞がれ聞けなかった。

その変わりに新しい傭兵部隊の姿を確認した。

「ありゃ、タイフーンとC-130か」

4機のタイフーンと輸送機がヴァレー空軍基地の滑走路に接近。車輪を出し着陸コースに入る。

先に4機のタイフーンが着陸。それに続いてC-130が着陸する。

着陸した5機はそのまま誘導路に侵入。ギリアム達の目の前で機を止め、4機のタイフーンのキャノピーが一斉に開き、パイロットが機から降りる。

そして、パイロットはヘルメットを取り、パイロットの素顔を見た時、集まっていた人たちは驚く。

「「「「「女(女性)!?」」」」」

女だったのだ。それも、1人だけではなく、他のタイフーンのパイロットも女性であった。

「タイフーンと女性パイロット。ということはヴァルキリー隊か?」

ヴァルキリー隊。女性のみで構成された傭兵部隊であり、それなりの名が上がっていた。しかし、ギリアムは彼女らのことは知っており、目的はヴァルキリー隊ではない。

ギリアムの目的は輸送機の方である。ギリアムはただじっとC-130の方を見る。

そして、C-130の後部ハッチが開き、中から補給物資が運び出され、新しく配備される兵員も次々と出てくる。その中にブロンドのロングヘアーの女性を見つけた、ギリアムは急いで彼女の元に走る。

「相棒!?」

またしても突然、走り出したギリアムに驚きつつも、後を追う。

一方、ギリアムはラリーのことを気にせずにブロンドのロングヘアーの女性の元に走って行く。その女性は

「ティオナ!」

「あなた!会いたかったわ!」

ギリアムの妻、ティオナだった。ギリアムに気付いたティオナはギリアムに飛びついた。ギリアムはそれを受け止め、抱きしめる。

「「お父さん!!」」

「ロザリー、ウォルター!?」

ティオナだけが来ると思っていた、ギリアムはロザリーとウォルターがいることに驚く。

「ごめんなさい、あなた。ロザリーとウォルターがゆうこと聞かなくって。仕方なく連れてきちゃったの」

本来であれば、ロザリーとウォルターは知り合いに預けることにしていたが、二人はどうしても連いていくと言い、ティオナから離れなかったため、仕方なく連れて来たのだ。

「しかし、お前がいない時、誰が面倒を見るんだ?」

ティオナがこのヴァレー空軍基地に来たのは夫であるギリアムの搭乗機である、F-15Cの整備するためで、常に子供たちの面倒を見ることができない。しかし、その点はティオナによって解決していた。

「その点は大丈夫っす。自分が面倒を見ますから」

「君は…あの時の」

C-130から1人の男が降りて来た。その男はギリアムに交渉しに来て、子供たちと遊んでいた外務官だった。

「改めて、自己紹介っす。ギルバード・フェンっす」

ティオナは仕方なく二人の子供を連れていくことにしたが、自分が仕事している間、誰が子供たちの面倒を任せようと考えている時、あの外務官のことを思い出し、ウスティオ大使館に連絡。本人の許可をもらい、ギルバーもヴァレー空軍基地に来ることになった。

「ギルバードか…子供たちから腐るほど話は聞いているから、安心して任せそうだな」

ギルバードが帰った後、子供たちはティオナ、ギリアムにギルバードのことを話しており、子供たちの話を聞いたギリアムは、もう1人の外務官が言った通り、面倒見いい奴だと思っていた。

「ティオナさん!」

「リン!元気にしていた?」

さらに、ヴァルキリー隊の1人のパイロットがティオナに近付き、ティオナそのパイロットに気付き名前で呼ぶ。

「えぇ!みんな!ティオナさんがいるよ!」

「リン。久しぶりだな」

「ギリアムさん!貴方も来ていましたか!」

他のヴァルキリー隊のメンバーもティオナの所に集まり、いろいろ話を始める。

一方、ラリーはなどの傭兵たちや正規兵たちは一体、何が起きているのかわからず沈黙していた。

そして、もっとも近いラリーが震えながら、ギリアムにティオナと子供たちのことを聞いた。

「相棒…その人と子供は?」

「あぁ、妻のティオナと息子のウォルターと娘のロザリーだ。ちなみにティオナは元、ヴァルキリー隊の隊長だ」

「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!」」」」

ギリアムの爆弾発言により、ヴァレー空軍基地は驚きの声に包まれた。

 

1995年 4月19日 ヴァレー空軍基地司令官室

「失礼します」

「おぉ、ギリアム君か。座りたまえ」

ティオナ達と再会したギリアムは、ラリーを中心とした、多数の傭兵たちに質問攻めにあったが、レオンから呼び出しを受け、質問攻めから脱出。基地司令官室に来ていた。

「さて、早速本来に入るよ。君を読んだのは他にもない。エリアB7Rの強行偵察してほしい」

「B7Rの強行偵察!?」

B7R。正式名称はベルカ絶対防衛戦力空域B7R。通称、円卓。

戦闘機乗りに与えられた舞台。そこには上座も下座もない。条件は皆同じ。所属も階級も関係ない。制空権を巡って各国のエースが飛び交う場所。

―『生き残れ』―

それが唯一の交戦規定だ。

「あぁ。上層部からの命令だよ。何か気が臭いが、断るわけにはいかないしね」

「確かに気が臭いな…しかし、クライアントの命令ならば行きます。しかし、何故自分の隊に?」

「…先日の171号線で君たち、ガルム隊が墜とした、増援部隊のことは覚えているかね?」

「えぇ、覚えています」

171号線奪還戦に現れた1機のSu-37と3機のSu-35で編成された増援部隊。

全機、ガルム隊によって撃墜されているが、その強さはギリアムが今まで戦って来た敵の中でトップクラスの強さだったため、今も戦闘中のことはハッキリと覚えていた。

「実はな、調査の結果。あの増援部隊はベルカ空軍中でもトップ5に入っている実力を持った部隊だったらしい」

「…だから、あんなにも強かったのか」

あの増援部隊。レーゲン隊の実力はベルカ空軍の中でトップ5に入る実力を持っており、その強さはオーシアも警戒するレベルであった。

そのことを知ったギリアムはレーゲン隊の強さに納得した。

「その部隊を墜とした、君の隊が、一番成功率が高いと言うわけだ」

「なるほど…そういう訳ですか…わかりました。ただし」

「わかっているよ。報酬金も上乗せするよ。それほど、危険な任務だからね」

レオンはニヤッとする。

「わかりました。それでは」

ギリアムは立ち上がり、レオンに敬礼してから、基地司令官室を出て行くのであった。

 

1995年 4月20日 11時20分 ベルカ絶対防衛戦略空域B7R上空付近

ベルカ絶対防衛戦略空域B7R。ベルカの国家戦略上死守すべき場所であり、この戦争でもっとも激しい空戦が起きた場所である。

《ガルム隊へ。こちらイーグルアイ。B7Rに侵入し、周辺の状況を探れ》

「ガルム1、了解」

《ガルム2、了解。俺たちにお似合いの場所と任務だ》

「だな、ガルム2」

《レーダーに敵性反応。警戒せよ》

「来たか。ガルム2、行くぞ」

《了解》

ガルム隊は機体を加速させ、一気にB7Rに近付く。

「捉えた」

ギリアムのレーダーに敵機を捉えたことを確認。交戦に備える。

《IFFの故障?反応は2つだけだ》

《円卓を知らないのか?》

敵もこちらに気付き、接近してくる。

《向こうも気付いたようだな》

《ガルム隊。交戦を開始せよ》

《ガルム1、生き残るぞ!》

「あぁ!ガルム1、エンゲージ!」

ガルム1、2はレーダーに捉えている敵機をロックオン。先手を取る。

「ガルム1、FOX3!」

《ガルム2、FOX2!》

発射コールを言い、XAALを発射。真っ直ぐと敵機へ向かって行く。

さらに、ギリアムとラリーはヘッドオンに備えて、ガンのトリガーをいつでも引けるようにする。

数秒後、ギリアムとラリーが放ったXAALが敵機に命中。爆発するが、残った3機はガルム隊とヘッドオン。両隊はすれ違いざまにバルカン砲を発砲。ラリーが放ったバルカン砲の20mm弾が1機の敵機に命中。煙を吹く。

《くそ!やられた!クリーク2離脱する》

《両主翼が青いイーグルと片主翼が赤いイーグル…マズイぞ!クリーク1!こいつらレーゲン隊をやった奴らです!》

《なんだと!こいつらが…本隊が来るまで持ち堪えられるか?》

被弾した敵機は離脱を開始。残りの2機は反転し、ガルム隊にドックファイトを挑む。

「ガルム2、来るぞ!」

《機種はSu-27か》

ギリアム、ラリーは敵機のSu-27が反転する前に、反転しており、Su-27の背後を取る。

背後を取られた、Su-27はすぐさまインメルターンし、パワーダイブするが、ギリアムはそれに付いて行き、Su-27にバルカン砲を発砲。

弾はSu-27の両エンジンに命中し、燃料に引火。爆散する。

「ガルム1、1機キル!」

《ガルム2、1機キル!》

同じタイミングでラリーもミサイルでSu-27を撃墜し、ガルム1と合流する。

《機体の調子もいい。ティオナの整備完璧すぎだ》

「あぁ、言ったらろ。ティオナの機体整備は完璧だって」

また、ガルム隊のF-15Cイーグルは昨日到着した、ギリアムの妻であるティオナが徹夜で完璧に整備し、お蔭で機体の調子はかなり快調に動いてくれる。

《ガルム隊に告ぐ。空域B7Rに突入しろ》

《ガルム1。円卓に向かうぞ。お互い気を付けていこう》

「そうだな。行くぞ」

ガルム隊は円卓に侵入。下には山脈が広がっている。この山脈の地下には、膨大な資源が眠っており、また、鉱物資源に由来する強い磁場によって通信障害が多発し、戦闘行為のみならず、万一の場合の救助も難しい。

《警告!エリアB7Rに高速で侵入する機影を新たに捕捉!》

《ガルム2から1へ。敵の増援。おそらく本隊だ》

「わかっているガルム2。備えるぞ」

《了解》

 

1995年4月20日 11時30分 円卓上空

円卓に敵機侵入の一報を受け、円卓に向かう緑色の塗装された4機のF/A-18ホ―ネット。彼らはベルカ空軍第10航空師団第8戦闘飛行隊。グリューン隊である。

グリューン隊は戦場全体の状況をすぐに読み取り、より効果的に戦い、多くの戦火を上げて来た。そして、付いた名は『フクロウの目』だった。

「状況を確認」

グリューン1いつも通りに戦闘に入る前に状況を確認する。

《こちらグリューン2。相手は2機だ》

「楽しませてもらうとするか」

4機のF/A-18は加速し、ガルム隊に襲い掛かる。

 

《ガルム隊へ。撤退は許可できない。交戦せよ》

《だろうな。報酬上乗せだ》

「見えた!」

ギリアムは敵機であるグリューン隊のF/A-18ホ―ネットを目視で確認する。

《ウスティオの傭兵ども選択を誤ったようだ》

《ここは円卓。死人に口なし》

「ガルム2。XAALを全弾使用するぞ」

《了解》

ギリアムとラリーはXAALを起動させ、4機のF/A-18をマルチロックするが、同時にこちらもロックオンアラートが鳴る。しかし、2人はそれを無視する。

《ガルム2、FOX3!》

「ガルム1、FOX3!」

ギリアムとラリーはXAALを全弾発射。それと同じタイミングでグリューン隊からもミサイルが発射され、両隊は回避機動に入る。

「くっ!」

ギリアムはシャンデリア機動をした後に180度、機体を回転させ急降下させ、フレア、チャフを射出。ミサイルはフレア、チャフに騙され爆散する。

《ガルム1、2ミサイルを回避!敵機は全機健在!来るぞ!》

《ホ―ネットのお出ましか。ケツの一刺しに気を付けろ》

「やはり、先制攻撃では仕留められんか」

先制攻撃でケリが着かないことは、わかっていたギリアムはすぐさま敵機を探す。この大空の中、音速で飛ぶ敵戦闘機を目視で探すのは至難の技である。しかし、早く見つけらければ、こちらが危ないため、ギリアムは必死になって探す。そして、上の方を見ると何かが光った。その光った所をよく見ると、敵機のF/A-18であった。ギリアムはすぐさま、敵機の背後を取ろうとする。

《ガルム1!後ろに敵機!》

《グリューン4!下に敵機!気を付けろ!》

「くそ!」

しかし、ギリアムは既にグリューン2に発見され、後ろを取られていた。

イーグルアイの警告のお蔭で、ロックオンされる前に回避機動に入り、グリューン2を振り切り、再度、グリューン4のF/A-18を捉える。

今度は後ろに敵機はいない。今度こそグリューン4をロックする。

「ガルム1、FOX2!」

ギリアムはAAM(空対空ミサイル)をグリューン4に発射。グリューン4は右急旋回し、スプリットSをし、そこから、フレア、チャフを射出しながら、バレルロール。ミサイルはバレルロールの軌道に追いつかず、さらに、フレア、チャフに騙され爆発する。

「やはり、一筋縄に行かないか…ちっ!」

《ガルム1、後方に敵機!ロックされている!》

ギリアムはミサイルを回避したグリューン4にギリアムはバルカン砲の追撃を掛けようとするが、ロックオン警報が鳴り響き、後ろを見るともう1機のF/A-18ホ―ネット。グリューン1に後ろを取られていた。

《グリューン1、FOX2!》

直後にロックオン警報からミサイルアラートに変わる。ギリアムはフルスロットルし、機体を180度回転させ、パワーダイブ。そして、地面ギリギリのところで機体を水平に戻し、円卓の山脈を縫う様に低空飛行し、今度は急上昇。ミサイルはその機動に追おうとしたが、途中の岩に当たり爆発する。

《避けるか!…うぉ!》

《ガルム2、ガンファイヤ!》

グリューン1は再攻撃を掛けるため、再度ロックオンしようとしたが、上から急降下してくる、ラリーのF-15Cに気付き、さぐさま、右に急旋回。ラリー機が放ったバルカン砲を回避する。

《グリューン1から各機へ。射出装置をグリーンにしとけ》

グリューン1は2機のイーグル只者ではないと思い、僚機にいつでも脱出できるように指示を出す。

一方、ラリーのお蔭でグリューン1を振り切ることが出来た、ギリアムであったが、今度はグリューン2に後ろを取られていた。

「うぉぉぉぉぉぉ!」

ギリアムは右に急旋回した後にインメルターン。さらに、スパイラルダイブ。という無茶苦茶の機動を連続で行い、ブラックアウトを起こし、視界が真っ黒になるが、ギリギリで耐え、反撃の時を待つ。

《くそ!ちょこまかと!》

とうとう、グリューン2は痺れを切らして、機体を加速。ガンキルを狙う。

《グリューン2!相手のペースに飲み込まれるな!》

「もらった!」

加速した、グリューン2をグリューン1は止めようとしたが、既に遅かった。

グリューン2のF/A-18が加速して、接近してくるのを確認したギリアムはエンジンの出力を下げ、エアーブレーキを全開にする。F-15Cが得意とする機動の1つ。エアーブレーキを使用し、急減速させ、後ろにいる敵機を追い越させる、オーバーシュートを狙う機動である。

《しまった!》

その機動に見事にやられた、グリューン2はオーバーシュートしてしまう。目の前に出て来たグリューン2のF/A-18に素早く狙いを定め、バルカン砲のトリガーを引く。

F-15Cのバルカン砲から放たれた20mm弾は、F/A-18の両エンジンに命中。エンジンは小さな爆発を起こし、機体後部を吹き飛ばす。

《傭兵風情が!》

機体後部が吹き飛んだ、グリューン2のF/A-18のキャノピーが吹き飛び、パイロットが射出される。

そのことを確認したギリアムは次の敵機を探す。すると、ラリー後ろにF/A-18が取りつかれていることに気付き、ギリアムはすぐさま、援護に行こうとしたが、ロックオン警報がなる。

「ちっ!ガルム2、後ろに敵機!」

ギリアムはすぐさま、回避機動に入り、ロックを外し、ラリーに警告を警告する。そして、ギリアムをロックオンした、グリューン1とドックファイトに突入する。

一方、ラリーはギリアムに警告される前に気付き回避機動に入っているが、ロックオンアラートが鳴り続く。

《グリューン3、FOX2!》

グリューン3のF/A-18からAAMが発射され、ラリー機を追尾する。ラリーは機体を加速させ、右左急旋回を不規則に行うシザーズ機動する。もちろん、シザーズの単純な機動ではミサイルを回避することが出来るはずがなく、ミサイルはどんどんとラリー機に接近する。

《ここだ!》

ラリーはエアーブレーキを開き、減速しながらバレルロールを行い、フレア、チャフを射出。ミサイルはフレア、チャフに騙され、爆発する。さらに、ラリーはエンジンの出力さえも低下をストールギリギリまで低下させ、エアーブレーキを全開に開き、急減速する。

グリューン3はミサイルを外した時に、バルカン砲で追撃するため、ラリー機に接近していた。そのため、ラリー機の急減速に対応できずに、オーバーシュートしてしまう。

目の前に出て来た、グリューン3のF/A-18をラリーはロックオンする。

《ガルム2、FOX2!》

ラリーはミサイル発射コールを言い、発射ボタンを押し、ミサイルを発射。グリューン3は回避機動に入り、フレア、チャフを射出しようとするが、近距離かミサイル攻撃だったため、フレア、チャフを射出する前に、ミサイルが命中。脱出する暇もなく、グリューン3のF/A-18は炎に包まれ、爆散する。

《ちくしょう!二機ともやるじゃないか!》

2機の僚機を失い、グリューン1はガルム隊の強さに、下を巻くが、ギリアム機をロックオンする。

「くっ!」

ロックオンアラートが鳴った瞬間、素早く右に急旋回し、ロックを外す。さらに、ギリアムはスプリットSをし、急上昇。グリューン1を振り切ろうとするが、グリューン1は必死になってついてくる。

「これならどうだ」

ギリアムは急上昇をやめ、スプリットS。さらに、水平状態から機首を下げ、パワーダイブを行う、プッシュオーバーする。

《なんて機動だ!》

流石にグリューン1もこの機動にはついて行けず、ギリアム機を見失う。

後ろに敵機がいないことを確認した、ギリアムプッシュオーバーをやめ、敵機を探す。

「いた」

自機の上にいる、グリューン1のF/A-18を見つける。だが、同時にグリューン1も機体を180度回転させ。下にいる、ギリアム機を発見する。

グリューン1は急降下し、ギリアムは急上昇。ヘッドオンの状態になる。

ギリアムとグリューン1は同時にバルカン砲を放つ。

《くっ!被弾したか!》

「くっ!」

ギリアムが放った、バルカン砲はグリューン1のF/A-18の右主翼に被弾。しかし、戦闘不能までは至っていない。一方、ギリアム機はキャノピーに弾が掠り、ヒビが入り、右の視界が悪くなるが、正面は何も問題なく、戦闘継続は可能だった。両機はすれ違う。

すれ違った以上、どちらが、先に素早く旋回し、再度捉えた方が有利になる。

「うぁぁぁぁ!」

ギリアムはGに耐えながら、ハイGターン。グリューン1もハイGターンする、しかし

《操縦桿の利きが悪い!ちくしょう!さっきの被弾のダメージか!》

グリューン1のF/A-18は先程の被弾のせいで、操縦桿の利きが悪くなり、旋回の能力は低下。そのお蔭で、ギリアムの方は先に旋回し、グリューン1のF/A-18を捉える。

「ガルム1、FOX2!」

ギリアムは、すぐさまロックオン。ミサイルを発射。グリューン1はフレア、チャフを射出するが、回避機動にはいるが、フレア、チャフンミサイルは騙されず、また、旋回能力が低下している機体がミサイルを回避することは出来ず、命中。右主翼が吹き飛ぶ。

《ここまでか!》

グリューン1はすぐさまに、イジェクトレバーを引き、脱出する。

《隊長!》

《もらった!》

一方、ラリーに追われ、回避機動をしていたグリューン4は、グリューン1がやられたことで動揺し、機動が甘くなる。その隙を逃さず、ラリーはバルカン砲を撃ち、F/A-18を一瞬で蜂の巣にして撃墜する。

《ベルカの増援全機撃墜を確認。任務完了。基地に戻るぞ》

「ふぅー」

任務完了。それを聞いたギリアムは、今までの戦闘の疲れが一気に来た。2機だけで突入するだけあって、今まで以上に集中しただけあって、疲れも今まで以上のものとなってしまった。

《連合軍作戦司令部より、入電》

「連合軍から?」

《連合軍海上部隊は進軍を開始。貴隊の活躍を感謝する》

それを聞いた、ギリアムはすぐにその意味を理解した。俺たちは囮の役割をやらされただと。

絶対防衛戦略空域B7Rに敵機は侵入すれば、ベルカの警戒の目はそちらを見なければならない。その隙を突いて、部隊を進めれば、ベルカに気付かれずに、進軍ができる。

《なるほど。俺たちは捨て駒だったようだ。よう、相棒。まだ、生きているか?》

「生きているよ。あの円卓で生き残ったうだ。それも、2機で。名が上がるな。間違いなく」

《だろうな》

あの円卓で、2機だけ突入し、生きて戻ってきた。これだけのことをやれば、間違いなく名が広がるだろう。

「さぁ、帰還するぞ。戻ったら、一杯やるか。祝杯を」

《了解だ。相棒》

 




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