エースコンバットZERO 傭兵たちの軌跡   作:メビウス1

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どうもエスコン∞でRZを手に入れて、東京ハードなどを飛びまくっているメビウス1です。
今回で戦域攻勢作戦計画4101号は終わります。長かった…


戦域攻勢作戦計画4101号④

4月24日 11時45分 フトゥーロ運河 ラウンドハンマー作戦エリア

フトゥーロ運河ラウンドハンマー作戦エリア。

この作戦に参加していた連合軍パイロットは恐怖を味わっていた。

《クソ!何であんな化け物がここに居るんだ!?》

《ジャベリン3ダウン!》

パイロットたちが化け物と言っている存在によって、作戦に参加していた20機の内5機がそいつによって撃墜されている。

また、敵艦隊直掩機によって7機撃墜されている。

《作戦は失敗だ!全機撤退!》

《了解…しまっt―――…》

連合軍隊長機は撤退命令を出し、連合軍機は一斉に撤退を開始。しかし、また1機の戦闘機が化け物から放たれた砲弾が直撃。爆散する。

《また1機…構うな!撤退が優先だ!今の戦力ではあの化け物を含む艦隊の相手は無理だ!》

それでも隊長は全力で撤退する。今の戦力でこの高濃度ECMの下であの化け物を含む戦力には勝てることはほぼ不可能からだ。

《ECMのせいで赤外線以外の通信は不可能…何としてでも本隊にこのことを直接知らせないと》

敵が発生させている高濃度ECMによって赤外線通信以外の通信は全て使用不可能。

そのため、本体にこのことを伝えるには赤外線通信可能範囲までに行かないといけない。

生き残った機は全力で撤退を開始するのであった。

 

 

4月24日 12時30分 フトゥーロ運河 ゲルニコス作戦エリア 

ベルカ軍第1次攻撃隊の迎撃に成功した連合軍艦隊の直掩機は敵機が来ない間に補給を開始していた。弾薬があるが、燃料が無い機体は空中給油で済ませるが、弾薬切れの機体は一度着陸して補給しないといけない。

弾薬切れの艦載機はケストレルに着艦して補給作業を受け、空軍機はオーシアが僅か3日で建設した野戦飛行場に着陸し、補給をしていた。

また、ゲルニコス作戦参加機も補給完了後、連合軍艦隊直掩機隊と合流している。

ウスティオ軍全機も野戦飛行場で一度補給を受け、再度直掩機として艦隊上空を飛行していた。

《ゲルニコス作戦の連中派手にやったな》

「あぁ。だが、これほどまでの設備を作っていたとは…やはりベルカの軍事力は凄まじいものだ」

現在、連合軍艦隊はゲルニコス作戦エリアを進行中であった。

既にゲルニコス作戦は完了しており、地上にはベルカ港湾設備、戦闘機の残骸が無残な姿になって燃えていた。特に港湾設備と地上兵器は徹底的に破壊されており、一部は元の形が分からない程に破壊されていた。

それでも、この港湾設備が巨大な物であったと思わされるものがいくつかあった、

《ゲルニコス作戦は成功。コスナー作戦も順調に進んでいる。だが》

「ラウンドハンマー作戦か…」

連合軍艦隊護衛作戦である、コスナー作戦は4隻の艦が撃沈。1隻が艦隊から脱落という損害を受けたものの、作戦行動には問題ない範囲。

ゲルニコス作戦も成功し、戦域攻勢作戦計画4101号作戦は順調に進んでいるように見える。

しかし、この先で行われているラウンドハンマー作戦エリア内に高濃度ECMが展開されており、通信どころかレーダーを使った索敵さえもできない状況であった。

《ECMが解除されない所から見て、ラウンドハンマー作戦はおそらく》

「あぁ…失敗だろうな」

既にラウンドハンマー作戦が開始されてからそれなりの時間が経っているが、ECMは解除されていない所を見ると、ラウンドハンマー作戦は失敗した可能性が高い。

おそらく今頃、旗艦パトリオットではこの後について話し合っているのに違いない。

《だろうな。だが、この勢いを潰すはずが無い》

「おそらくな…士気も高い。ここで作戦中止は無い筈だ」

コスナー作戦中に二つのベルカエース部隊を撃退。ゲルニコス作戦の成功。これらによって、連合軍の士気はかつてない程、上がっている。

ここで作戦中止はまずないだろ。

《作戦参加中の全員に告ぐ。私は連合艦隊提督ディバルだ。既に知っての通りだが、この先で行われているラウンドハンマー作戦エリアにてベルカ軍による高濃度ECMによって通信、レーダーが全て使用不能である。そのため、ラウンドハンマー作戦がどうなっているかは不明である。だが、ECMが解除されないことから作戦は失敗に終わったと我々そう判断した。しかし!ここまで来て、この戦域攻勢作戦4101号を全て無駄にするわけにはいかん!我艦隊はこれより、ラウンドハンマー作戦を引き継ぐ!この先、どんな敵がいるかわからない。だが、君たちいるなら勝てる。私はそう信じているよ。以上だ》

案の定の提督から作戦継続の指示が降りる。やはり、今の士気の高さを無駄しない気だろう。

《イーグルアイから各機へ。まもなく、高濃度ECMエリア内に突入する。ECMエリア内ではレーダー、赤外線以外の通信、レーダー誘導ミサイルは使用不能だと思われる。また、こちらとのデータリンクも使用不能だ。ECM内の指示は旗艦パトリオットから受けろ》

イーグルアイの通信後、連合軍は高濃度ECM内に侵入する。そして、ECMの影響は直ぐに出始めた。

レーダーに激しいノイズが走りだし、使用不能になる。また、通信も雑音だらけになり、これも使用不能になる。

ギリアムは直ぐに赤外線通信に切り替える。

「ガルム1から2へ。聞こえるか?」

《こちらガルム2.良く聞こえるぞ、相棒》

ECM下であるが、赤外線通信なら通信が可能であった。欠点としては、通信可能範囲が狭いことと、傍受されやすいことである。

「レーダーは使用不能。目視で索敵するしかない」

《この時代で目視戦闘か…中々、面白いことになって来たな》

レーダーが発展している時代の中で目視による索敵。多くのパイロットたちがこう思った。

 

時代が逆戻りした

 

と。

レーダーが使えない以上、目視による索敵するしかない。しかも、敵を見落とせば奇襲攻撃がほぼ確定になってしまう。そのため、パイロットたちや見張員たちは目を光らせる。

「あれは」

周りを警戒していたギリアムは何かを見つけ、高度を下げる。そして、機体を傾き地表を見ると、パラシュートが落下していた。その近くにはパイロットスーツを着た人が、こちらに向かって、手を振っていた。

どうやら、ベイルアウトしたパイロットらしい。

流石に、どちらの軍のパイロットなのかわからないが、とりあえず報告した方がいいとギリアムは判断する。

《どうしたガルム1?》

「ベイルアウトしたと思われるパイロットを発見した。どっちの軍なのは流石に確認できないが、一応艦隊に連絡入れる」

《ベイルアウト?この辺りで戦闘があったのか?》

「回収すればわかる。こちらガルム1.連合艦隊応答願う」

《こちら旗艦パトリオット。ガルム1、感度あり。どうぞ》

「ベイルアウトしたと思われるパイロットを発見。場所は…ちょうどパトリオットから見て右舷側の陸地。敵か味方か分からないが、何か情報を持っているかもしれない。救出して損は無いと思う」

《了解。上に伝える。引き続き、索敵を頼む》

「了解。通信終わり」

艦隊に救出要請を出し、索敵を再開しようとした時。ある一報が届く。

《タリホー!艦隊前方敵機!》

それは、味方機が敵機発見の一報であった。ギリアムすぐさま、艦隊前方を確認すると数十機の戦闘機が艦隊に接近していた。

《パトリオットからウスティオ各機へ。前方の敵機は君たちで迎撃してほしい。行けるか?》

「ガルム隊了解」

《ディアブロ隊了解》

《ヴァルキリー隊了解》

ガルム隊、ヴァルキリー隊、ディアブロ隊を中心としたウスティオ所属飛行隊は加速し、ベルカ軍機の迎撃に向かうのであった。

 

 

「くそ!早く来てくれ!」

そう言いながら、艦隊を見ている1人のオーシアパイロットの姿があった。

このパイロットはラウンドハンマー作戦に参加していた一人であるが、撤退中に撃墜されベイルアウトし、生き残ったのだ。

地上に着地した彼は直ぐに連合艦隊に化け物がいることを知らせるため、いろいろ考え始める。

まず、歩いて味方の所に行くことを思いつく。しかし、ここは敵地のド真中。下手に動いたら、敵に捕まる可能性があるので却下される。

次に思いついたのは敵から通信機を奪い取り、味方に知らせる方法。だが、良く考えて見れば高濃度ECM範囲内のため通信が不可能ため却下。

最後に思いついたのはこの場で待機することである。着地した場所が幸い運河の近くのため、待っていれば進行してくる連合艦隊に合うかもしれない。

パイロットは決断し、彼は待つことにした。そして、待つこと1時間後。彼の前に大規模な艦隊が姿を現した。連合艦隊である。パイロットは連合艦隊の方に向き手を振ると同時に1機のF-15が彼の真上を通り過ぎる。しかも、下を見やすくするため、機体を傾けて。

それを見た彼はもうじき救出部隊が来ると確信した。

「…来た!」

そして、約15分後。ヘリコプターのローター音が近づいて来ることに気付き、上空を見上げると1機のヘリがこちらに近付いて来るのが見えた。

「おーい!俺は此処だ!」

彼はヘリに向かって手を振る。ヘリは彼に気付き、高度を下げ、彼の近くに着陸する。

そして、ヘリから2名の兵士が降り、彼の元に行く。

「大丈夫か?」

兵士は彼の姿をパッと見て、傷が無いことを確認して安心する。しかし、彼は焦っているように、片方の兵士にあることを聞く。

「俺の事はいい!それより、旗艦と連絡取れるか!?」

彼の焦りようを見た兵士は只事でないと確信した。

「何とか取れる。だが、どうして?」

兵士がそう聞くと、彼はとんでもないことを言った。

「ラウンドハンマー作戦完全に失敗した!ベルカ艦隊の中には戦艦クラスがいる!」

 

 

連合艦隊旗艦戦艦パトリオット CIC

「なに!?敵艦隊の中に戦艦が!?」

「救出された我軍のパイロットが言っているので間違いないかと」

ベルカ艦隊の中に戦艦いると言う知らせはすぐさまディバル提督に伝えられ、驚きの声が上がる。

「提督…かなりマズイことになりましたな」

「この状況下になっている時点で想定するべきだった…戦艦がいることを」

レーダー、赤外線以外の通信が使用不能なるほどの高濃度ECMの中、戦艦以外の艦はほぼ戦闘力が無いと言ってもいい。しかし、これほどの高濃度ECMが展開すれば、ベルカ軍にも影響が受けるはずだ。現に先程からミサイル攻撃類が一切飛んでこない。また、前方のベルカ軍攻撃隊も対艦ミサイル装備機は確認されていなかった。

そうなるとベルカ軍もECMの影響を受けていと判断していいだろう。

だが、ベルカも戦艦を投入していれば話は別になる。通常であれば、戦艦の主砲射程内に入る前に対艦ミサイルで戦闘力を無くすことが出来る。

だが、高濃度ECMによって対艦ミサイルが使用不能になった今、主砲射程内に入れるのは簡単。またして、射程内に入ったら対艦ミサイルより強力な砲弾が飛んでくる。

この状況下はまさに戦艦にとって絶好の環境であった。

「提督。ケストレルを後ろに下がらせましょう。このままでは危険です」

「そうだな。ケストレルと他6隻を後ろにs…うぉ!」

ディバル提督が最後まで言い切る前にパトリオット周辺に2つの水柱が上がる。また、先行していた駆逐艦が大爆発を起こし、轟沈する。

「…どうやら、手遅れだったらしい」

ディバル提督はそう言いながら、艦隊前方を写しているモニターを見る。そこには1隻の戦艦の姿があった。

 

 

ベルカ海軍第一艦隊旗艦 戦艦ルクセンブルグ CIC

戦艦ルクセンブルグ。ベルカが1955年に建造した戦艦で、兵装に38.1cm連装砲4基、15cm連装砲6基、10,5cm連装高角砲8基、他機関銃を多数装備した戦艦である。当時はベルカ海軍の強さの象徴する存在であった。1985年に大規模現代化改修され、ベルカ製イージスシステムを搭載。また、艦橋も作り直し、CICを設置。それに従い武装を一部現代化改修、変更。15cm連装砲を全て撤去。4連装ミサイル発射装置を設置。また、CIWSも6基設置され、対空能力をあげている。また、主砲、高角砲は全てCICから操作できるようにした。

「弾着!駆逐艦轟沈!戦艦は遠2!」

「初弾から命中弾を出すとは。流石だぞ、砲術長」

「いえ、今のはまぐれですよ。艦長」

そんなルクセンブルグCICでは初弾から命中弾を出したことで乗組員たちは喜び合っていた。

「艦長。喜ぶのはまた早いかと」

「それもそうか。あのイレギュラーである戦艦を撃沈するまでは安心できないな」

艦長が言ったイレギュラー戦艦はもちろんオーシア海軍の戦艦パトリオットのことである。

そもそも、ベルカが事前に把握していた戦力の連合軍戦力は空母を含む大規模艦隊と多数の護衛艦であった。しかし、実際には艦隊は戦艦を含み2割増の大艦隊だった。これにより、ベルカ軍の作戦にも影響が出る事態だった。

当初のベルカ軍の作戦はハンス粒子、チャフ、高濃度ECMの三段構えで連合艦隊を弱体化。さらに、航空戦力で可能な限りダメージを与え、その後、戦艦ルクセンブルグで敵艦隊を一気に殲滅するというものであった。

しかし、相手の護衛機隊が予想以上に強力であり、当初の予定を2割にも及ばない損害を与えただけ。それどころか、エース部隊であるロト隊が全滅。グラーバク隊は機体に戦闘続行不能のダメージを受け、全機撤退。

さらに、相手に戦艦がいることによって戦艦ルクセンブルグによる敵艦隊殲滅も不可能に近い状態になっている。

ミサイル能力を失った現代艦など、戦艦に敵う筈も無く、ルクセンブルグはほぼ無傷で勝利することが出来ただろう。しかし、相手に戦艦がいれば激しい撃ち合いになり、大きな損害は受けるのは確実。たとえ、勝ったとしてもその後の残存戦力を殲滅できる能力を失っている可能性もある。

だが、艦長もここまで来て作戦を中止にする訳にはいかなかった。

「ここまで来て、作戦を中止にする訳にはいかない。それに、このルクセンブルグが40年ぶりに建造されたオーシアの戦艦などに負けるはずが無い」

いや、艦長は負けつることも考えていなかった。いくらオーシアが建造した戦艦とはいえ、40年ぶりの建造。その間に失われた技術が多いはず。それに、乗組員の育成もあまりできていないはずだと。

 

しかし、艦長は知らなかった。この戦艦はオーシアでなく、戦艦大国ノースポイントで設計されたことを。そして、乗組員もノースポイントで訓練されたことも。

 

 

「戦艦か。ベルカも本気と言う訳か」

一方、上空で敵機と交戦していたギリアム達も戦艦の出現に驚きを隠しきれなかった。

《サイファ―!敵の増援部隊だ!》

「このタイミングでか」

さらに、戦艦の出現と合わせて、敵航空機の増援が出現。今度は艦隊前方だけでは無く、左舷側、右舷側からも出現する。

《旗艦パトリオットから各機へ!新たな敵航空機を確認!艦隊前方は引き続きウスティオ軍機が迎撃してくれ。右舷側敵機の迎撃はオーシア軍で対応。左舷側はそれ以外の機で対応。敵の今までの戦力を考えて、これが最後の増援だと思われる。各機の奮闘祈る》

「ガルム1了解!ガルム2行けるな?」

《了解!後に続くぞ!サイファ―!》

《ヴァルキリー隊各機へ!これ以上獲物をガルム隊に持っていかすな!》

《このままじゃガルム隊やヴァルキリー隊に獲物すべて持って行かれるぞ!ロイド隊各機!行くぞ!》

《傭兵ばかりだけでない。正規軍の力も見せやるぞ》

《了解!》

ウスティオ各機はスロットルを上げ、敵増援部隊へと向かう。

「ガルム1、FOX2」

《ディアブロ2、FOX2!》

《ヴァルキリー1、FOX2!》

敵増援部隊とヘッドオン。ガルム1、ディアブロ2、ヴァルキリー1が牽制のミサイルを発射。それと同時にベルカ側も数機からミサイルが発射される。ミサイルに狙われた機はヘッドオンを諦め、回避機動に入る。

《避けられないか!ロイド2イジェクト!》

《避けられない…うわぁ!―――…》

ミサイルは両軍とも1機だけ命中し、撃墜される。

「もらった」

ミサイル狙われなかった機はそのままヘッドオン。ガンのトリガーを引き、ギリアムを中心に3機のベルカ機を撃墜する。

しかし、ベルカも負けじと、ウスティオ機を2機撃墜する

《タスク2がやられた!》

《ランサー1が1機キル!》

《ヘイロ10ダウン!》

それと同時にんい他のエリアでもベルカ増援部隊と交戦を開始。両軍とも赤外線通信使っているため、無線が一気に混線状態になる。

「他の場所でも始まったか」

《見たいだな。しかし、この混線は勘弁してほしいな》

ラリーが言うとおり、混線は酷いものであった。敵、味方の無線がやむことなく次々と聞こえてくる。

そんな中、一つの無線が来た。

《こちら連合艦隊旗艦パトリオットだ。本艦は前方の敵戦艦に対し、砲撃戦を挑む。上空の味方機は本艦の邪魔になる敵機を速やかに撃墜してほしい。ただし、敵戦艦には手を出すな。本艦だけで沈める!以上だ!》

「面白いことになってきたな」

《あぁ。この時代で戦艦同士の撃ち合いが起きるとはな》

 

まさか、この時代で戦艦同士の撃ち合いが見られるとは思っていなかったギリアム達であったが、全力で艦隊を援護するには変わりようがなく、ベルカ機の迎撃に向かう。

《ヴァルキリー2.そっちに敵機行ったよ》

《了解。ヴァルキリー4》

ヴァルキリー隊はTyphoonの高い機動性を最大限まで使い、連携しながらベルカ機を撃墜して行く。

ヴァルキリー4が追い込んだ敵機をヴァルキリー2が撃墜する。一方、ヴァルキリー1は、ヴァルキリー3が誘い込んだ敵機を撃墜する。

《あのTyphoonの連携を崩すぞ。チーター各機行くぞ!》

《《《了解》》》

ヴァルキリー隊の活躍を止めるため、4機のSu-33がドックファイトに挑む。4機はそれぞれのヴァルキリー隊の後ろを取り、連携を崩そうとする。

《いいぞ!このまま奴らの連携を崩せ!》

《そう簡単に私たちの連携を崩せると思った?2、4!》

《《了解》》

しかし、追われながらもヴァルキリー2、4は1、3の後ろにいるSu-33を上から攻撃を仕掛ける。

《しまった!2上に敵機!ブレイク!》

《誘い込まれた!?4!ブレイク!ブレイク!》

《う、ウワァァァ――― ―――…》

《うぉ!くそ…被弾したか…駄目だ!レバーが利かん!クリーク4イジェクト!》

それに一いち早く気付いたのはもちろんヴァルキリー2、4の後ろにいる敵機だ。しかし、彼らが警告した時には既に手遅れだった。片方のSu-33は回避機動が間に合い、ヴァルキリー2が放ったバルカン砲をもろに喰らうずに済んだが、両エンジンと右主翼に命中。エンジン停止と主翼被弾による油圧故障により操縦不能になり、イジェクトする。

もう片方のSu-33はコックピットに直撃。キャノピーが血で赤く染まり、パイロットを失った機は力無く墜落していく。

《クリーク2!》

《もらったよ!》

後ろにいた敵がいなくなり、フリーとなったヴァルキリー1、3は2、4の後ろにいる敵機の後ろに素早く回り込む。

《隊長すみません!やらr―――……》

ヴァルキリー3の後ろを取っていたSu-33は直ぐにヴァルキリー4に食われ、脱出する前に機体は火の塊になり墜ちていく。

《クソ!》

最後のSu-33は後ろに取り付いたヴァルキリー1を振り払うとするが、うまく行かない。そして、ヴァルキリー1は完全にSu-33をガンサイトに捉える。

《墜ちなさい!》

《くっ!…部下たちも仇を取れずに…クリーク1イジェクト!》

ヴァルキリー1はSu-33にバルカン砲を当てる。Su-33は両エンジンから出火し、パイロットはベイルアウトする。

《ディアブロ2!そのまま回り込め!》

《了解!》

一方、傭兵であるヴァルキリー隊の活躍に負けじと、敵機を次々と撃墜して行く。

《ディアブロ2FOX2!》

1機のSu-27の後ろを取った、ディアブロ2はミサイルを発射。しかし、Su-27はフレアを射出しながら右急旋回。ミサイルを回避する。がっ。

《ディアブロ1!》

《墜ちろ!》

それを読んでいたディアブロ1はSu-27が回避した先におり、バルカン砲を当てる。Su-27のパイロットは何が起きたのか理解する前に機体が爆散する。

《よくも!》

味方機の仇を取ろう1機のMiG-29がディアブロ1の後ろを取り、追撃する。

《どこまでついてこれるかな?》

ディアブロ1はスロットルを上げ、シサーズ回避機動の後、スプリットSで振り切ろうとするが、相手は伝統あるベルカ空軍のパイロット。簡単に振り払うことなどできず、徐々にディアブロ1を追い詰めていく。そして、MiG-29は完全にディアブロ1にF-15Cを完全に捉え、ガントリガーを引こうとした時だった。

《周りをもっと見るべきだったな!》

《しまっt―――……》

ディアブロ2がそのMiG-29の後ろを取り、バルカン砲を撃ち込む。弾はエンジンとキャノピーに直撃。パイロットを一瞬にしてミンチになり、コックピット内も破壊される。さらに、燃料に引火。空中で爆散する。

《ディアブロ2。1機キル!》

《ディアブロ2、やるな!》

そう言いながら、ラリーもMiG-29をガンキルし、次の敵機を探し、ラリー機よりも下の高度にいるMiG-29を発見。機体を降下させ、後ろ取りに行く。

《片羽が赤いイーグル!?こいつは!?》

MiG-29のパイロットはラリー機に気付き、ブレイクする。しかし、気付くのが遅かったため、完全に後ろを取られてしまう。

《そ、そう簡単にやられてたまるか!》

MiG-29のパイロットはただでは負ける訳にはいかず、インメルターン、ハイ・ヨーヨーを行う。さらに、相手に気付かないように下げて、オーバーシュートの下準備をする。そして。

《今!》

一気にスロットルを下げ、バレルロールをしながら急減速を掛ける。スロットルを下げるタイミングもバレルロールのタイミングも全て決まっており、普通のパイロットであれば間違いなくオーバーシュートしてしまうだろう。だが、相手は並大抵のパイロットではない。

《いい機動だ。だが!》

エースであるラリーには通用せず、MiG-29がバレルロール急減速を掛けると同時にスロットルを下げ、エアーブレーキを全開で展開。急減速を掛ける。それによって、ギリギリでオーバーシュートを回避。さらに、MiG-29を完全に捉える、バルカン砲のトリガーを引く。

《化け物か!くっ!》

ラリー機から放たれたバルカン砲はあっという間に穴だらけにする。辛うじて、コックピットには命中しなかったもの、キャノピーが割れ、パイロットに強い風が襲う。パイロットはすぐさまイジェクトレバーを引き、脱出する。

ウスティオ機によって次々とベルカ機が撃墜されて行く中、ギリアムは他の機よりも早いペースで敵機を撃墜していた。

「遅い」

また、1機の敵機を撃墜したギリアムは次のターゲットを探す。そして、見つけたのはMiG-29であった。ギリアムはすぐさま、そのMiG-29の後ろを取る。

MiG-29のパイロットはすぐさま、シサーズ機動に入り、ギリアムに捉えられないようにするが、ギリアムは焦らずに、徐々に捉えていく。

《チーター2!そのまま、奴を引き付けろ!》

そこに1機のSu-33がギリアム機のF-15Cの後ろを取り、ガンサイトに捉えようとする。しかし、ギリアム機は回避機動に入らず。そのままMiG-29を追撃する。それを見た、Su-33のパイロットはチャンスだと思い、確実に撃墜するため、距離を縮める。しかし、この時点でギリアムの罠にハマっていた。

「油断しすぎだ」

後ろにいる、Si-33が距離を縮めて来たのを確認したギリアムはスロットルを一気に下げ、エアーブレーキを展開。急減速を掛ける。

《しまった!?》

距離を詰めたことや、ガンサイトに捉えることに頭が一杯だったため、この急減速に対応できず、オーバーシュート。ギリアム機の前に出てしまう。

「墜ちろ!」

そして、ギリアムはバルカン砲のトリガーを引き、MiG-29、Su-33、に20m弾を大量浴びさせ、両機とも空中で爆散する。

「次!」

そして、ギリアムは次の獲物を探し始める。その後も、艦隊前方はウスティオ軍機の活躍により、ベルカ軍機は完全に抑えられる。

《前方の敵機はウスティオが完全に抑えているぞ!我々も後れを取るな!》

《ブレイカー2が1機キル!》

《我々にはブレイカー隊がいる!》

ウスティオ軍の活躍により、他の連合軍機にも士気が上がり、ベルカ軍機を強気で迎撃する。また、オーシア軍エース部隊、ブレイカー隊の活躍もあり、士気はますます高くなり、徐々にベルカ機を抑え込んでいく。このままいけば、連合軍は完全に制空権を取るのも時間の問題であった。

 

そして、もう一つの戦闘も決着が付こうとしていた。

 

 

戦艦パトリオット CIC

《第三ブロック火災発生!消火班急げ!》

《ダメだ!第五ブロックは封鎖する!生存者は直ちに退避しろ》

《ダメコンどうなっている!?》

戦艦ルクセンブルグと砲撃戦が開始してから30分。パトリオットCICにはダメコン状況、被害の報告がやむことなく飛んでいた。

「艦長。行けるかね?」

「わかりません。ですが、現時点では我々が若干有利かと」

パトリオットは6発程被弾。それにより、副砲1番が旋回不能。副砲2番は大破使用不能。また、主砲3番が旋回不能。全対空兵装6割が使用不能になっていた。幸いなのは、航行に障害出るほどの被害がまだ出ていないことであった。

それに対し、戦艦ルクセンブルグは3発被弾。だが、3発と言っても46cm砲だ。かなりの損害が出ているのは間違いない。

「敵艦との距離1000m切りました!」

「もう1000切ったのか」

海で無く、一方通行近い狭い運河。両艦共に前に進むしかなく、そのため、距離が縮まるのが早い。

「…」

距離1000m切ったと言う報告を聞いた艦長は黙り込んで何かを考え始めた。

「艦長どうしたかね?」

急に黙り込んだ艦長を心配したディバル提督は艦長の方を向く。それと同時に艦長は何かを決めてディバル提督の方を向き、あることを言う。

「提督…勝負にでます」

「勝負に…でる?」

ディバル提督が聞き返すと、艦長は頷く。

「本艦も損害を受けていますが敵艦も本艦以上に損害を受けているはずです。距離も1000mを切りました。勝負に出るなら今しかないです」

艦長の説明を聞いたディバル提督は再び艦長の方を向く。

「艦隊全体の指揮を執るのは私だ。だが、この艦の指示を出すのは君だよ、艦長。好きのようにやりたまえ」

「ありがとうございます」

艦長はディバル提督に礼を言い、直ぐに指示を出す。

「両舷全速前進!機関を最大まで上げろ」

「か、艦長!それでは主砲の照準にズレが!」

船の速度を最大まで上げると当然揺れが大きくなり、主砲の照準にズレが発生してしまう。だが、艦長はそれを分かっているうえで最大速度まで上げるように指示を出した。その理由は…

「構わん!本命はすれ違いざまの一撃だ!それ以外は全て外れてもいい!」

すれ違いざまの一撃。それが艦長の本命であった。主砲3番はあくまでも旋回不能になっただけで、撃てない訳ではない。また、艦長が事前に右90度に旋回させており、敵艦の真横に付けば主砲一斉射が可能である。いくら相手が戦艦とは言え、46cm砲の一斉射を喰らえばタダでは済まない。そのことを理解し乗組員たちは直ぐに動き出す。

《両舷全速前進》

「主砲撃ち続けろ!当たらなくてもいい!」

パトリオットの機関が最大まで上げられ、それに従い速度も上がる。それと同時に艦の揺れが大きくなり、主砲の照準にズレが生じ、遠弾ばかりになってしまうが、それに構わず突っ込みながら撃ち続ける。

「敵艦との距離600m!うぉ!」

「被弾箇所報告!」

「左舷中央部に命中!対空兵装全体の8割が使用不能!火災も発生!」

ビスマルクから放たれた1発の砲弾がパトリオット左舷中央部に付近。しかも、今までの被弾で装甲が脆くなっていたところに命中。砲弾は装甲を突き破り、艦内部で爆発。火災が発生し、無事であった対空兵装も吹き飛ばす。それでもパトリオットは突き進む。

「敵艦との距離400m!」

「命中弾を確認!敵主砲1基使用不能!」

揺れで照準にズレている中、先程の仕返しだと言わんばかりの命中弾を出す。ルクセンブルグが被弾したのは第2主砲の真横であり、46㎝砲から撃ちだされた砲弾は装甲を突き破り、内部で爆発を起こす。その爆発で第2主砲が吹き飛び、砲塔が宙を舞う。

「敵艦との距離200m!」

「主砲撃ち方やめ!すれ違いざまの一撃に備えろ!」

200m切った所で射撃中止の指示を出し、すれ違いざまの一撃に備える。

「敵艦との距離100m切りました!」

「ぐわぁ!第1副砲大破!」

100mを切った所で再びパトリオットが被弾。今度は第1副砲に直撃。爆発と共に砲塔が吹き飛ぶ。それでも、パトリオットは前へと突き進む。そして。

「今だ!てぇぇぇぇ!」

敵艦と真横に付いたと同時に全主砲が火を吹く。放たれた9発の砲弾の内、6発がルクセンブルグに突き刺さり、大きな爆発起こし、爆煙がルクセンブルグ全体を包む。

「敵艦の確認急げ!」

すれ違った後、直ぐに艦長は敵艦の状況を確認するように指示を出す。

戦艦2隻がすれ違うのがギリギリの運河。回頭には時間が掛かるため、今の一撃が決まっていなかったら、候補の艦隊が危ないのだ。

パトリオットの多くの乗組員たちは黙って、爆煙に包まれたルクセンブルグを見つめる。

やがて、ルクセンブルグを包む爆煙が晴れていき、姿見えてくる。

《…!敵艦停止を確認!後部主砲は全て大破している模様!》

爆炎が完全に晴れて見えて来たのは無残な姿になったルクセンブルグであった。行き足が完全に停止し、あちらこちらから黒煙が上がっている。また、後部主砲は完全に吹き飛んでいた。パトリオットからでは前部の主砲のどうなっているか分からないが、行き足止まった所を見ると致命弾を与えることには成功したらしい。

「勝負は…うまく行ったようだな」

艦長がそう言うと乗組員たちから歓声が上がった。

 

 

戦艦ルクセンブルグ CIC

「機関停止!航行不能!」

「全主砲使用不能!」

「弾薬庫注水!誘爆を防げ!」

「艦長…」

「…もはやこれまでか」

艦長はそう言いながら、被っていた軍帽を取り、CIC全体を見渡す。

CICは赤いランプが点滅し、警報が鳴り響き、乗組員たちは間の被害状況やダメコン状況などを確認していた。

「オーシアは何と言う化け物を作ったんだ」

戦闘が始まる前では長い間、戦艦を建造していなかったオーシアはその間に失われた技術が多いと思い、性能は低いものだと思っていた。

そう、奴から放たれた1発の砲弾が当たるまでは。

最初の被弾は主砲4番と3番の間に被弾。その一撃だけで主砲4番は大破、使用不能。3番は旋回不能になった。たった一撃で主砲2つが致命的ダメージを受けたのだ。その後も3発被弾し、対空兵装が全滅。主砲2番は吹き飛び、使用不能。艦内も火災が多数発生している。

こちらも必死で反撃し、6発命中弾出し、兵装にダメージを与えることが出来たが、どれも本体に致命弾を与えていなかった。

そして、先程のすれ違いざまの一撃をモロに喰らい、最後の主砲が大破。旋回不能なっていた主砲3番も大破。完全に使用不能。また、機関にも致命弾を受け、完全に機関停止。航行不能になる。艦内も火災が広がっており、もはやビスマルには浮くのがやっとの状況であった。

「…」

「艦長は下を向きながら軍帽を被り直す。そして、ある指示を出した。

「遺憾ながら…艦を放棄する。総員退艦!」

「…了解です。総員退艦!繰り返す!総員退艦!」

総員退艦命令。それを聞いた乗組員たちは艦全体にそのことを伝え、CICから出て行く。そして、残ったのは艦長と副長だけであった。

「艦長。貴方のことですから艦と共にするでしょう?私も最後まで付き合います」

「…すまないな副長」

副長が言った通り、艦長は艦と共にする気であった。そのことをあっさりと当てられた艦長は副長に謝罪を言いながら、艦長席の下に隠していたある物を取り出した。

「艦長。それは?」

「年代物の赤ワインだ。味は保障する」

艦長が取り出したのは年代物ワインであった。艦長はボトルの蓋を取り、グラスに注ぎ、副長に渡す。

そして、もう一つのグラスにも赤ワインを注ぎ、自分の手に持つ。

「それでは副長。ベルカの栄光祈り…乾杯」

「乾杯」

二人は乾杯し、ワインを飲む。

「…うまい」

「言っただろ。味は保障するって。まだある。最後まで飲むぞ」

「わかりました。最後までお供します」

艦長と副長この会話から20分後。戦艦ルクセンブルグは注水していなかった弾薬庫に引火。大爆発を起こし、運河へと消えていった。

 

 

「これで終わりだ」

ギリアムは最後のMiG-29を撃墜し、機体の状況を調べる。ミサイルは全て使い切り、ガンも残り1斉射分しか残っていない。

《よう相棒。まだ生きてるか?》

そう言いながら、ラリー機はギリアム機の横に付き、編隊を組む。

「あぁ。生きているよ。弾薬もう、ガン1斉射すれば弾切れだ。8機以降撃墜した数、数えていない。ピクシーそっちは?」

《こっちも似たような感じだ。それにしても凄い数だったな。こっちも何機撃墜されたな》

制空権を護り切ったウスティオ軍機であったが、敵の数が多く、7機が撃墜。また、全体の2割が戦闘不能損傷をうけ、無傷の機体もギリアムたちと一緒で弾薬不足の状態であった。

「補給しないと無理だな」

《そうd…!?戦艦が沈んだか》

当然、巨大な爆発音が聞こえ、ギリアムたちは何が爆発したのかを確認する。

すると、しばらく沈黙していた敵戦艦が炎を上げながら運河へと沈んで行くのが見えた。どうやら、先程の戦艦が爆発したものだろう。

《敵機が!敵機が引いていくぞ!》

戦艦が沈んだと同時に残存していた敵機が反転して撤退を開始した。

《レーダーが使える…ECMが解除されているな》

さらに、高濃度ECMが解除され、レーダー通信が使用可能になる。

《こちらイーグルアイ。高濃度ECMの解除を確認した。連合艦隊応答を願う》

《こちら連合艦隊旗艦パトリオット。こちらでも高濃度ECM解除を確認した。ただし、レーダーは現在でもチャフの影響のため、使用不能。敵機が居ないか確認を求む》

《待て…当該空域の敵機は全て撤退を開始。…これは…敵艦隊も撤退開始》

それを聞いた者たちは直ぐにある二文字を思い浮かんだ。そう、勝利という二文字が。

《こちら提督のディバルだ。全軍に告ぐ。敵の今までの損害を考え、ベルカ軍は撤退したと判断した。皆、良くやった。作戦は成功だ》

作戦成功。それを聞いたパイロットたちや、乗乗組員たちが一斉に歓声が挙がったのであった。

《しかし、まだ油断してはいけない。最後まで警戒を厳とせよ。以上だ》

 

 

1995年4月24日。連合軍結成後、初となる大規模作戦である戦域攻勢作戦計画4101号作戦。

この作戦は水上輸送路確保のためフトゥーロ運河を占拠するベルカ軍を一掃するものであり、連合軍はまだ就役していないヒューバット級航空母艦7番艦ケストレルとパトリオット級戦艦1番パトリオットを含む大規模艦隊。また、各国空軍からも多数の航空機も投入する。

それに対し、ベルカ軍は戦艦ルクセンブルグを旗艦とする第1艦隊を投入。空軍はロト隊、グラーバク隊を含む航空戦力を投入。また、ハンス粒子、チャフ、新型ECMを搭載した艦を投入。敵からレーダーとミサイルを奪い、爆撃、雷撃、戦艦ルクセンブルグによる砲撃で殲滅する予定だった。しかし、ベルカ軍にとって大きな誤算があった。それは事前情報に戦艦パトリオットのことが含まれていなかったことである。

これにより、戦艦ルクセンブルグは本来想定していなかった戦艦同士による砲撃戦が発生。戦艦パトリオットと激しい砲撃を繰り広げた結果、艦長、副長を含む乗組員956人が戦死し、爆沈する。

また、航空隊もロト隊が『オーシア空軍所属ドラゴン隊』によって全機撃墜。グラーバクもブレイカー隊の活躍によって全機撤退。また、この作戦に参加していたベルカ空軍航空戦力の7割を損失する大損害を受けた。

これに対し、連合軍側の被害は数隻の艦が撃沈。2隻が大破。

航空戦力は全体の4割を損失する。艦隊はともかく、航空戦力は決して大きくない損害を受けたとは言え、ベルカ軍と比べれば対してない損害とも言える。

 

この大損害を受けたベルカ軍はフトゥーロ運河の放棄を決定。残像していた戦力を全て撤退させた。

 

結果、戦域攻勢作戦計画4101号作戦は成功。オーシアなどの連語軍はベルカ戦争初の大勝利を手に入れた。

 

 

そして、連合軍の反撃が始まるのであった。

 

 

1998年発行 ベルカ戦争の軌跡

 

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